アネモネ

ぱる@あいけん風ねこ

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01 - 一学年 二学期 夏 -

02

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◇◆◇



大倉の推薦(推薦でいいのか?)を受けて2週間。
図書委員の仕事は週1でこなす事になってて、今日が担当の日。因みに毎週木曜日が担当。

俺たちのクラスだけかと思ってたけど、実はそうではなくて。

1年は全部で6クラスあって、そのうち2クラスから図書委員を選ぶんだけど、俺たちのクラスの5組と、1組から2人づつ選ばれて、その計4人で担当する。 
1年はまだ慣れてないから、2クラスで担当するらしい。
それを学期ごとに変えてやる。て事で、今回は1組と5組が担当。1学期は2組と6組が担当してた。

因みに、2年生は3クラスから選ばれて、月曜、火曜、水曜を担当、3年生は1クラスだけ選ばれて金曜日だけ担当してる。
3年生は受験があるから1組だけらしい。

て事で、1組の奴ともやるんだけど、初日に初めて顔合わせしたんだけど、その時に自己紹介はされたけど話はしてない。
だから、どんな奴らか覚えてない。ごめん。




「大倉、行こう」
「うん」




放課後、めんどくさいなぁと思いながら大倉に声かけて図書室へ行く。

大倉の隣を歩いてると良く思うのが、こいつ背ぇデカすぎ問題。
俺と同い年のくせに、俺より20センチは大きい。ちょっとジェラシー。
イケメンで背が高いとか羨ましい以外何もない。
『天は二物を与えず』とか言うけど与えてるじゃん。ずるくねぇ?



ここで少し大倉について考えてみよう。
大阪から、親の転勤で関東に越して来た。
で、転校初日に告白されてた。
確か、相手の一目惚れだったはず。そんな事を告白の時に言ってた気がする。
てか、一目惚れしてすぐ告白するとか、勇気ありすぎでしょ。俺、絶対に無理。

次に、容姿についてだ。
イケメンだ。目は大きくはないけど、綺麗な二重で、鼻筋はスッとしてる。
輪郭も綺麗でシュッとしてて、髪の毛もちょっと茶色があるけど、地毛かな?と思うくらいの茶色。
ちょっとふわふわしてて、なんかこう…わしゃわしゃーってしたくなる髪型。
あと、右耳にピアスが一つ開いてる。
身長は言わずもがな、高い。多分、180そこそこあると思う。羨ましい。
体型は、スラっとしてるけど、細すぎなくて丁度良い感じ。これも羨ましい。

ほら、天は二物以上を与えてる。なんなんだ、羨ましい。
因みに運動はわかんない。体育の時、別にこいつの事意識して見てないってのもあるけど、興味がないから仕方ない。
部活は…入ってないっぽい。気づいたら教室からいなくなってるから、わからない。
その他もろもろも知らない。同じ委員会にはなったけど、別に話するほど仲良くなったわけでもないし。

あと、めちゃくちゃ女子にモテてる。引っ切り無しに呼び出されては告白されてるらしい。それもやっぱ羨ましい。

以上、大倉についてでした。




「…さっきから何?」
「え?」
「ずっとこっち見てるやん」
「え?見てた?」
「むっちゃ見てた」
「あー、ごめん」
「…何?」
「いや。羨ましいなぁって思ってただけ」
「うらやましい?」
「背が高くて、イケメンでモテて。羨ましい」
「ふはっ。なん、それ」




あ、笑った。大倉って笑うんだ。
いつも澄ました顔してるから、怒ってるのか楽しんでるのか良くわかんない顔してて、クラスの中で特定の誰かと喋ってる姿はあまり見た事ないけど、ここの学校に転校してきてから笑った顔は一度も見た事なかったから、なんか新鮮。




「大倉さ、」
「ん?」
「そうやって笑ってた方がいいよ」
「は?」
「いっつも何考えてるかわかんない顔してるじゃん」
「は?」
「だったら笑ってた方がいいよ」
「……なんもおもろくないのに笑えんくない?」
「うーん…確かに…?」
「…え、何やったん。その提案」
「いや、笑った顔いいなぁって思ったから言っただけ」
「…相澤さ、後先考えてからなんか言うた方がええと思うよ」
「ぅ、」




いや、だってさぁ。笑った方が絶対いいじゃん!
いや…笑ったらさらにモテるんじゃねぇか?
不覚にも笑った顔が可愛いとか思ってしまったのは言えないけど、でもやっぱ仏頂面してるよりは笑ってた方がいいよなぁ…でも絶対にさらにモテるよなぁ…やっぱずるい羨ましい。

そうこうしてるうちに図書室着いた。




「ども」
「あ、どうも」




図書室には、既に1組の人たちがいた。
名前は何だっけ…あぁ、竹下くんと山本さんだ。
名前以外良く知らないんだよな…あんま話してないから。




「相澤くん」
「あ、はい?」
「それ、今日5組の担当だからよろしくね」
「あ、うん。わかった」




山本さんに言われて、貸し出してた本の整理をする事になった。
因みに、貸し出しの管理、返却の管理は、交互にやる事にした。

ここの学校、マンモス校ではないけど、それなりに生徒はいる。
だから、図書室にはそれなりに人がいて(大半が3年生なんだけど)、本の貸し出しが意外と多い。
本の台車が2列並ぶくらいには貸し出しされるから、意外と片付けたりするの大変だったりする。




「大倉、やろう」
「うん」



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