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03 - 一学年 二学期 冬 -
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今日は久しぶりに図書委員の仕事の日。
最近は学園祭やらテストやらで、委員会活動並びに部活動も休みだった。
「相澤、行こう」
「あ、うん」
ホームルームも終わって、教科書やらを鞄に詰めてたら後ろから大倉に声かけられて、そのまま図書室へ。
あれから…大倉からカーディガン借りてから、ちょっと俺が可笑しいのには気付かれてる。
変に意識して、大倉の顔がまともに見られない。
馬鹿なんだ、馬鹿なんだよ俺。
何意識してんの。
大倉は友達じゃん!意識するとか何?!女子じゃあるまいし!!と思いながらも、やっぱり意識してる自分が居る。
だって、なんか…なんかさぁ!注意深く大倉の行動見てると、いちいち優しくてカッコよくて、まじでなんなの?!
「……ざわ、」
「………」
「相澤!」
「っ!!え?!あ、何?」
「どしたん?ぼーっとして」
「あ…いや…何でもない。は、早く行こう!」
「うん…?」
あーやばい。非常にやばい。
勝手に意識して、勝手に顔見れなくて、勝手に避けたくなってる。
何これ。何なのこれ。俺どうしちゃったの。
「お疲れ様」
「あ、お疲れ様」
「あれ?竹下くんは?」
「体調不良で早退したの」
「そうなんだ」
学園祭にテスト、それに寒さもあっての体調不良。
竹下くんも大変だったんだろうなぁ。確か1組は、学園祭の学年全体の取り締まりを担当してて、竹下くんが率先して頑張ってるのを遠くから見てたから、ゆっくり休んでもらいたい。
「じゃあ、これ、今日俺たちがやるよ」
「いいの?」
「うん。何だったら山本さんも休んでて良いよ?」
「いやいや、それは大丈夫。ありがとう」
「うん。じゃあ、これやっちゃうね」
「うん」
山本さんの今日の担当は、返却された本の片付け。
今日も今日とて、返却された本が多いから、きっと1人じゃ片付けるの大変になる。
なら、貸し出しの方をやってもらった方が少しは楽になると思う。
こう言う時は臨機応変でやらないとね。
「大倉、これそっちによろしく」
「うん」
今日はいつもより多いなぁ…多分、2週間近く片付けてなかったんだな。
…先輩たち、ちゃんとやってくれないしな…全部俺たちに任せっきりだからな…仕方ないよな、うん。
もくもくと本を片付けながら、ちょっと気になる本も見つけたりしながら終わらせていく。
最近、小説も読んでるけどただの写真集とかも見るようになった。
それは、大倉にすすめられたから。
大倉は、小説も漫画も写真集もと色々読んでるらしく、最近は写真集をすすめてくれる。
それがまた、素晴らしいやつばっかりで、ちょっとのめり込みそうな感じ。
「…(あ、この写真集)」
本を片付けながら目に入った1冊の写真集。
造形物が主に写ってるやつで、空と建物のコントラストが素敵な1冊。
前に大倉がおすすめしてくれた本でもある。
「ここにもあるんやね」
「うわっ」
「あ、ごめん」
「い、いや。大丈夫」
やっぱ綺麗な写真だな、なんて思いながらじっくり見てたら真横から影が刺して大倉が覗いてきた。
近い。近いです、大倉さん。
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