アネモネ

ぱる@あいけん風ねこ

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07 - 一学年 三学期 春 バレンタイン篇 -

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3学期になって、俺も大倉も図書委員を辞めたから、木曜日も普通に帰れるようになった。
因みに、3学期は3組と4組が担当してる。頑張れ。




「2年は同じクラスになるかなー?」
「どうだろうね?真琴とは同じになりたいなぁ」
「大倉くんも、でしょ?」
「…まぁ」




でもこればっかりは自分たちじゃどうも出来ないから、運次第だ。いや、先生たち次第だ。

もし、大倉と真琴と離れたら…俺確実に独りぼっちじゃん…!
いや、慣れてるから良いんだけど。でもやっぱ、寂しいよなぁ。
しかも、また一から関係築かないとなのがきつい、しつらい。
…そう考えると、俺の視野は狭いのかも知れない。
大倉と真琴が居れば、それで良いとか思ってるし。
ダメだよな…とは思うけど、これはどうにもこうにも変えられない。




「そういえば大倉くんは?」
「先生に呼び出された」
「え、何で?」
「なんか、お父さんが転勤するらしくて、それで大倉はどうするんだーの話がしたいって」
「なるほど」




大倉の家は、お父さんもお母さんも共働きで、お父さんはサラリーマンしてるんだけど、それなりの地位に居て、今回転勤が決まったらしい。引っ越してばっかなのに大変だ。
お母さんは、弁護士さんをしてるらしく、これからはこっちを拠点に動くみたいで、一緒にはついて行かないって言ってた。
お母さんがこっちに居ても、大倉はどうするんだって話になってるらしくて、その話がしたいらしく呼び出されてた。本当に大変そうだ。




「まぁ、でも。大倉はこっちに居るって言ってたよ」
「そうなんだ」
「うん」




この話をされた時大倉に、「行かなくていいの?」って聞いたら「行かなくていいし、行きたくないし、航と離れたくない」って言われて、恥ずかしかったのは内緒だ。
そ、そんな…離れたくないなんて、言われた事なかったし…嬉しかったけど。
俺だって、大倉と離れたくないし…うん。恥ずかしい。




「で、どうなの?」
「え?何が?」
「大倉くんと。どうなの?」
「どうなの、と言われても…何が?」
「だから、どこまでやったの?」
「………はぁっ?!」




なっ、真琴…な、なに、何言ってんの?!
ど、どこまでって…なに、何を…!
そんなの、言うわけないじゃん!
てか、言えるわけないじゃん?!いくら親友でもさ!!




「教えてよー」
「教えねぇよ!」
「なんだよケチー」
「ケチってなんだ、ケチって!」
「何してるん?」
「っ!!」




聞きたがる真琴にキレてたら後ろから大倉が来た事に気付かずに、声かけられてめちゃくちゃびっくりした。心臓飛び出るかと思った。




「あ。ねぇねぇ大倉くん」
「ん?」
「航ちゃんとはどこまでいったの?」
「は?」
「ちょ、真琴?!」
「航ちゃん教えてくれないんだよー」
「だから!」
「んふふ。言うわけないやんか」
「えぇー」
「俺と航だけの秘密やもん」
「大倉!言い方!」
「んふふふ」




ほんと、ほんと…この2人!!
俺の恥ずかしい気持ちを弄ぶな!

ほんと、この2人は恥ずかしいとか感じないのかな。
恥ずかしがってる俺が可笑しいのか?
いや、絶対にそんなわけない。2人が可笑しいんだ!!

心の中で文句言ってら先生が来て、自分の席に戻る。
後ろが大倉だから、なんか、なんかさぁ!!



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