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11 - 二学年 二学期 冬 -
04
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イブ当日。
大倉が迎えに来てくれるのは12時。
お昼は各々で食べてから大倉の家に行く。
前に、ちょっとデートするらしい。
お泊まりセット持ったままだと大変だから、一旦大倉の家に行ってからデートするらしいけど。
今日のプランは大倉が考えてくれてる。
「こんにちは」
「大倉くん、いらっしゃい」
「お邪魔します」
12時ちょっと過ぎてから大倉が来た。
うん。今日も大倉はかっこいい。私服姿は見慣れてきたけど、やっぱお洒落だ。羨ましい。
「大倉!ちょっと待ってて!」
「うん。急がんでええよ」
大倉をリビングに置き去りにして、自分の部屋に荷物を取りに行く。
ついでに、忘れ物がないかチェック。
大倉に渡すプレゼントは、鞄の中にちゃんと入れた。
不器用なりに、頑張って包んだ包みは、鞄の下の方にある。
なくさないように、潰れないように。
「お待たせ!」
「ん」
「母さん行ってくるね!」
「はいはい。迷惑かけちゃうダメよ」
「わかった!」
「亜希子さん、航預かります」
「ええ。よろしくね」
「はい」
よし!行こう!
うわー、なんかワクワクしてきた!
去年と違って、大倉との関係はお付き合いしてる関係で、それもさらにワクワクする要因でもある。
「一旦大倉ん家行くんだろ?」
「うん。荷物重いやろ?」
「そうでもねぇよ?」
「んふ。でも邪魔やろ?」
「まぁ…確かに?」
「んふ。貸して」
「え?」
そう言って、俺のお泊まりセットが入ってる鞄をひょいっと取り上げる大倉。
なに、このスマートな感じ。カッコ良過ぎない?
「…ありがと」
「うん」
ほんと、日に日に大倉のこと好きになってる。
俺には勿体なさすぎる彼氏だ。本当に。
こう言う人を世間ではスパダリと言うのだろうか?よく分からないけど。
電車に乗って、大倉の家に行って荷物置いてから、また電車に乗って大倉とのデートがスタートした。
どこに連れてってくれるんだろ?ワクワクが止まらない。
「どこ行くの?」
「どこでしょう?」
「…大倉って内緒にするの好きだよな」
「うん。航の驚いた顔見るの好きやからね」
「………」
「んふ」
なんか…いつにも増して甘い気がする。
イブだから?イブだからなのか?!
いや、うれしいけど…恥ずかしい!!
他愛もない会話をしながら大倉に連れてこられたのは、海の近くにある廃倉庫をリノベーションして出来た場所。
狭い空間にいろんなお店が入ってて、広場の中央には大きなクリスマスツリーが鎮座している。
そして、とにかく人がすごい。めちゃくちゃすごい。人酔いしそうなくらいに人がすごい。
「航、手」
「え?」
「逸れんように」
「いや、でも…」
「こんだけ人居ったら気づかれんよ」
「…うん」
差し出された大倉の手を軽く握ったら、大倉が力強く握り返してくれた。
それがなんだか嬉しくて、そして恥ずかしくて。
些細なことだけど、こう言う時に、俺は大倉と付き合ってるんだって実感する。
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