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11 - 二学年 二学期 冬 -
03
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12月22日。終業式。
もうすぐクリスマスです。
クリスマスは、大倉の家に泊まることが決まりました。めちゃくちゃ緊張する…!
何回か行ってるけど、いまだに慣れない。
なんか、マジで大倉の家って俺からしたら異次元すぎるって言うか…本当に人住んでるのか?て思うくらい行く度に毎回綺麗で、シュッとしてて。
俺多分、ずっと住めって言われたら無理だ。綺麗すぎて落ち着かない。
「航、帰ろう」
「おう」
終業式も終わって、真琴との挨拶も終わって(真琴は毎年恒例直接おばあちゃん家に向かった)、あとは帰るだけ。
今年は本当に暖かい方で、雪が降る様子は全くない。
空は雲が薄くて、でも綺麗な青空が一面を覆ってる。
「イブの日」
「うん?」
「航ん家まで迎え行くな」
「え?いや、二度手間じゃん」
「ええねん。そのままデートしたいから」
「っ…、分かった」
「うん」
デートか…そういや最近全然してないな。
夏休みから大倉がこっちに居なくて、帰って来たと思ったら学園祭があってその後テストがあって。
デートどころじゃなかったしな。
ふふ、楽しみだ。久しぶりのデート。
それから他愛もない会話をしながら帰って、今日は駅で別れた。
入院してたお父さんが退院出来たらしく、久しぶりにこっちに帰って来るんだって言ってた。
お兄さんも一緒に来るらしく、久しぶりに家族全員が揃うからご飯食べに行くんだって。
「この歳で一緒にどっか行くとか恥ずかしいねん」とか言ってたけど、大倉は笑顔だった。
大倉と駅で別れてから、俺は1人で近くのショッピングモールに来た。
理由は、大倉にクリスマスプレゼントを買うため。
指輪貰って、それのお返しって可笑しいけどしてなかったし、なんかクリスマスにあげたいと思って。
何がいいかなぁ…なんだったら喜ぶかなぁ…と考えながら色んなショップを見て回る。
クリスマスが近いからか、人が多い。
俺みたいに制服姿の人もチラホラ居て、俺と同じこと考えてるのかな?とか想像してみる。
みんな、真剣な顔して選んでたり、楽しそうに買い物してたり。俺も周りから見たらそう見えるのかな?そうだったらちょっと恥ずかしいけど、なんかクフクフしてしまう。
「……ぁ、」
色々悩みながら見回してたら、リーズナブルで買えそうなアクセサリーのお店を発見。
吸い込まれるようにお店の中に入ったら、俺と同じような学生が所々にいた。
高校からも近いこの場所は、学生向けのお店もチラホラあって、とてもありがたい。
ショーケースに仕舞われてるものから、そのまま陳列されてる物まで色々あって、見てるだけでなんか楽しくなってくる。
「………」
大倉は、アクセサリーとか着けるの嫌うかな…。
俺は、今まで着けたことなかったし、買ったこともない。
大倉に貰った指輪は、もちろん学校に着けて行くなんて出来ないから、机の引き出しに仕舞ってある。
普段も着けたいけど、無くしたら嫌だし、汚れるのも傷付くのも嫌だ。
でも、大倉とお揃いの物を身に着けていたいと思う気持ちもあって。
色々見て回って一つのネックレスが目に止まった。
それはシンプルなやつで、着けてても着けてます!って主張しない、そんなやつ。
大倉に、似合いそうだな…。あげたら喜んでくれるかな…?
それともネックレスってちょっと重い、かな…?
いや、大倉からは指輪貰ってるし…でも、指輪からしたら陳腐すぎないかな…。
悩みに悩んだ結果、結局購入することにした。勿論、お揃いで買った。
ラッピングしましょうか?って聞かれたけど、なんか恥ずかしくて断って、でもこのまま渡すのも味気ないから自分で包むことにした。
大倉、喜んでくれるといいなぁ…。てか、俺ちゃんと渡せるのか?買ってなんだけど、めちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。
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