旅して作ろう! 百合娘による女の子ハーレム ~異世界巡って、ご当地女の子集め~

白井よもぎ

文字の大きさ
60 / 63
第四章

60話 ドリアードの集落

しおりを挟む
 ドリアードの少女の案内で森を進み、程なくして集落へと到着する。
 到着した凛達を出迎えたのは、武装したドリアード達であった。

「ユーリスを離せ! この人間どもが!」

 ドリアード達は敵意剥き出しで凛達を包囲する。

「ち、違うの。私はこの子を送り届けに来ただけ。モンスターに襲われてたから助けたの」
「そうやって油断させて、村に入り込む気だな。騙されんぞ!」
「本当だって。ほら、ユーリスちゃんも言ってあげて」

 凛は助けたドリアードの少女、ユーリスに援護を求める。

「んー? そうだよ」
「無理矢理言わせてんじゃないぞ。この卑怯者が!」

 ユーリスが肯定してくれたが、気のない喋り方で一言言っただけだったので、信用されなかった。

「ちょ、本当にそうなんだって」
「黙れ! 問答無用だ!」

 先頭のドリアードが地面から鋭い蔦を伸ばして、凛達へと攻撃して来た。
 凛は慌てて土の壁を作って、その攻撃を防ぐ。

「違うって言ってるのにー」

 凛は必死に弁解するが、ドリアード達は聞く耳を持たなかった。

「殺せー!」

 最早対話をする意思もなく、ドリアード達は皆一斉に攻撃を始める。

「もー! いい加減にしなさい!」

――――

 数分後。
 そこにあったのは、凛達に向けて土下座をするドリアード達であった。

「本当に村の娘を保護してくれたのですね。そんな御恩人の方にとんだ失礼を」

 ドリアード達が聞く耳を持たなかったので、凛は強引に蹴散らして反抗できなくさせたところで、淡々と言い聞かせたのだった。

「お詫びも兼ねて、村で持て成させていただきます。どうぞ中へと」

 先程とは打って変わって丁寧な態度で、凛達は村へと招き入れられる。
 どこかであったような光景と思いながらも、凛は持て成しを受けることにした。



 案内された小屋で、大量のフルーツに囲まれる凛とガーネット。

「何だか、おかしなことになったわね」

 ガーネットはフルーツを食べながら、そんなことを呟く。

「冒険していれば、そういうこともあるわ。これが冒険の醍醐味ってね」
「こんな醍醐味いらないわよ。勝負もおじゃんになっちゃったし」

 持て成される際に聞いた話で凛達は知ったのだが、ドリアード達が外の人間を嫌うのは命脈草が原因であった。

 ドリアードの身体は、他の種族と比べると少々特殊で、通常の回復魔法や傷薬が効かない体質だった。
 その代わりに足の根に栄養剤をかけることで、治癒力を高めて再生を促すことができるのだが、怪我や病気の状態や重さによって、必要な栄養剤は変わる。

 そこで出てくるのが命脈草であった。
 命脈草から作られる栄養剤は、その効果を引き継いで継続的な回復効果を齎してくれる。
 その為、長い闘病生活や高齢者の延命には必須なものだった。
 特に年老いた高齢者は、ちょっとした怪我からも腐敗を誘発させるので、常に欠かすことは出来ない。

 つまり、ドリアードならば、何れ必ず要ることになる生命線とも言える薬草だったのだ。

 だが、近年になってフェルシアで需要が高まったらしく、冒険者達によって命脈草の乱獲が行われるようになった。
 ドリアード達は何とかして止めてもらおうとしたが、止まることはなく、無理に止めれば暴力に訴えてくる者も出てくる始末。

 そうしているうちに嫌悪感が高まり、外の人間を嫌うようになっていたのだ。


 そんな話を聞いてしまった凛とガーネットは、自分達も採りに来ましたなどと言えるはずもなく、依頼を諦めるしかなかった。

「無駄足だったわ。食べたらさっさと帰るわよ」
「もうちょっと留まりましょうよ。せっかく入れてもらったんだから、観光しなきゃ損だわ」

 早く帰ろうとするガーネットを凛が引き留める。
 観光と言いつつ、本音はユーリスともっと交流したかっただけであったが。

「閉鎖的な村なんて碌なものじゃないわよ。と言っても、そういうとこ出身じゃなきゃ分からないわよね。適当に時間潰して待っててあげるから、満足したら呼んでちょうだい」
「ありがと。やっぱり、ガーネットちゃんって優しいわね」
「やっ、優しくなんてないわよ。ふざけたこと言うなら、先帰るわよ」
「あはは、ごめんごめん」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...