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第五章 大陸戦争編
第210話 総力戦
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「オスカー様!?」
ラムレスの悲痛な声が響いた。
「やられた……」
「そ、そんな……」
アーシュは振り向き、
さっきまでいたはずの主を中空に探している。
オスカーが一瞬で消え、皆が動揺していた。
「ああ、オスカー様……バルバレス殿!
何とか助けに行けないのか!?」
ラムレスは絶望の表情でバルバレスを見る。
苦虫を百匹噛んだような顔のバルバレスは、
頭の中で対策を練っているのか、
一点を見つめ、ラムレスの言葉は耳に入ってないようだ。
「くっ、私がいながら……申し訳ありません、
一瞬過ぎて動けませんでした……」
ルナーオは悔しそうに唇をかみしめた。
大臣たちも青い顔をしている。
そんな中、声を上げたのはリンギオだった。
「おい、全員聞け。
問題はもう一つある。
この城に腐王がいるんだ。
俺たちは俺たちの出来ることをするしかない。
……王子もそれを望んでいるだろう。
戦えるものは剣を取れ。
腐王を片付けるぞ」
ラムレスはじめ大臣たちは複雑な表情だ。
「しかし……」
互いに顔を見合わせその場から動かない。
だが戦士たちはリンギオに同調し、次々と部屋を出る。
ルナーオも行こうとするがリンギオが引き留めた。
「私も行きます」
「あんたはここにいてくれ」
「なぜ? 私の魔剣なら……」
「敵もそう考えてるかもしれない。
罠の可能性もある。
あいつがまた来るかも……
その時対処できるのはあんたしかいない。
ここにいて皆を守ってくれ」
ルナーオは少し考えた後「分かりました」と納得した。
階段を下りている最中、ユウリナから連絡がきた。
『……リンギオ、これでいいのね?』
リンギオは駆けながら、腰の魔剣キュリオスに手を置く。
『わからん。とにかくやるしかない』
魔剣キュリオスを持っていることは、
ユウリナしか知らない極秘事項だ。
魔剣の柄には魔素を抑制する機械が埋め込まれているので、
他の魔剣使いや魔人には察知されない。
『あなたが頼りよ』
『……これ以上の犠牲が出ても恨むなよ』
中庭につくと腐王が触手を使い、
神官をバラバラにしたところだった。
「神官でも抑えられないか」
「……いやバルバレス、よく見ろ」
腐王の周りには切れた触手や折れた角が落ちていた。
そこそこダメージは与えていたようだ。
バルバレスは機械の腕を稼働させ、
空気弾を連射した。
「アーシュ、機械蜂を放つぞ!」
「は、はい!」
リンギオとアーシュは配給されていた機械蜂を、
一匹ずつ向かわせた。
機械蜂は腐王の表皮で爆発した。
赤黒い皮膚が見えたかと思ったが、
剥がれ落ちた黒い鱗がたちまち生えてきて傷を塞ぐ。
周りを固めている兵達が火矢を次々と放つが、
滅多なことでは身体に刺さらない。
リンギオは塀の上に設置してある、
鉄の巨大弩に向かった。
「これなら……どうだ!!」
ガシュン!!と発射された鉄矢は、
目にも止まらぬ速さで、腐王の首に刺さった。
兵たちがつかの間沸いたが、
腐王は触手でずるりと矢を抜いてしまった。
唸るような音が周囲を包む。
それが腐王の声だと気が付いた時、
リンギオは息を呑んだ。
「我ハヒトツ……オ前タチモヒトツ……
イズレ飲ミ込ム……時ハ近シ……
イズレヒトツ……全テ忘レル……」
腐王の斬ったはずの何十もの触手が再生し、
周囲の兵達を攻撃し出した。
バルバレスの空気弾でいくつかははじけ飛んだが、
まるで追いつかない。
兵士が紙きれのように千切れ飛んでいく中、
アーシュの横にメイドのモカル・ジルチアゼムもいた。
その後ろにソーンもいる。
元兵士で料理番のロミとフミも。
戦える者は総動員だ。
その時急に腐王が爆発した。
ソーンの機械蜂だ。
爆炎が上がり、腐王の姿がつかの間消える。
「やったか……?」
「油断はするな」
リンギオはバルバレスたちが態勢を整えるのを上から見ていた。
煙が晴れかかった時、
ふいに一本の触手がモカル目掛けて襲ってきた。
「避けてっ!!」
咄嗟に横にいたアーシュがモカルを押し倒す。
二人は弾き飛ばされ、
後方に転がった。
同時に、煙の隙間から一瞬だけ腐王の顔が見えた隙を、
リンギオは見落とさなかった。
リンギオが放った矢は腐王の右目に刺さった。
「ッオオオオオォォ……!!」
腐王は一際大きな声で鳴き、後ずさる。
『お待タせ』
脳内にユウリナの声が響いたかと思うと、
頭上から巨大な炎が降り注いだ。
カカラルの背に乗るユウリナは少女の姿だった。
「間に合ったか……」
リンギオは安堵した。
腐王はカカラルの炎に包まれる。
「……イズレオ前タチモ我ラ二ナル……」
腐王は燃えながらまだ生きていた。
「勝手に吠エてなさイ」
ユウリナはカカラルの背中から飛び降り、
着地と同時に腐王を真っ二つにぶった切った。
動かなくなった腐王の周りに人が集まり出した時、
リンギオら脳内チップを入れている者の視界に、
『注意 状態:感染 アーシュ・シリアム』
との表示が出た。
リンギオはその場に立ち尽くしたまま、
ギリリと拳を握りしめた。
ラムレスの悲痛な声が響いた。
「やられた……」
「そ、そんな……」
アーシュは振り向き、
さっきまでいたはずの主を中空に探している。
オスカーが一瞬で消え、皆が動揺していた。
「ああ、オスカー様……バルバレス殿!
何とか助けに行けないのか!?」
ラムレスは絶望の表情でバルバレスを見る。
苦虫を百匹噛んだような顔のバルバレスは、
頭の中で対策を練っているのか、
一点を見つめ、ラムレスの言葉は耳に入ってないようだ。
「くっ、私がいながら……申し訳ありません、
一瞬過ぎて動けませんでした……」
ルナーオは悔しそうに唇をかみしめた。
大臣たちも青い顔をしている。
そんな中、声を上げたのはリンギオだった。
「おい、全員聞け。
問題はもう一つある。
この城に腐王がいるんだ。
俺たちは俺たちの出来ることをするしかない。
……王子もそれを望んでいるだろう。
戦えるものは剣を取れ。
腐王を片付けるぞ」
ラムレスはじめ大臣たちは複雑な表情だ。
「しかし……」
互いに顔を見合わせその場から動かない。
だが戦士たちはリンギオに同調し、次々と部屋を出る。
ルナーオも行こうとするがリンギオが引き留めた。
「私も行きます」
「あんたはここにいてくれ」
「なぜ? 私の魔剣なら……」
「敵もそう考えてるかもしれない。
罠の可能性もある。
あいつがまた来るかも……
その時対処できるのはあんたしかいない。
ここにいて皆を守ってくれ」
ルナーオは少し考えた後「分かりました」と納得した。
階段を下りている最中、ユウリナから連絡がきた。
『……リンギオ、これでいいのね?』
リンギオは駆けながら、腰の魔剣キュリオスに手を置く。
『わからん。とにかくやるしかない』
魔剣キュリオスを持っていることは、
ユウリナしか知らない極秘事項だ。
魔剣の柄には魔素を抑制する機械が埋め込まれているので、
他の魔剣使いや魔人には察知されない。
『あなたが頼りよ』
『……これ以上の犠牲が出ても恨むなよ』
中庭につくと腐王が触手を使い、
神官をバラバラにしたところだった。
「神官でも抑えられないか」
「……いやバルバレス、よく見ろ」
腐王の周りには切れた触手や折れた角が落ちていた。
そこそこダメージは与えていたようだ。
バルバレスは機械の腕を稼働させ、
空気弾を連射した。
「アーシュ、機械蜂を放つぞ!」
「は、はい!」
リンギオとアーシュは配給されていた機械蜂を、
一匹ずつ向かわせた。
機械蜂は腐王の表皮で爆発した。
赤黒い皮膚が見えたかと思ったが、
剥がれ落ちた黒い鱗がたちまち生えてきて傷を塞ぐ。
周りを固めている兵達が火矢を次々と放つが、
滅多なことでは身体に刺さらない。
リンギオは塀の上に設置してある、
鉄の巨大弩に向かった。
「これなら……どうだ!!」
ガシュン!!と発射された鉄矢は、
目にも止まらぬ速さで、腐王の首に刺さった。
兵たちがつかの間沸いたが、
腐王は触手でずるりと矢を抜いてしまった。
唸るような音が周囲を包む。
それが腐王の声だと気が付いた時、
リンギオは息を呑んだ。
「我ハヒトツ……オ前タチモヒトツ……
イズレ飲ミ込ム……時ハ近シ……
イズレヒトツ……全テ忘レル……」
腐王の斬ったはずの何十もの触手が再生し、
周囲の兵達を攻撃し出した。
バルバレスの空気弾でいくつかははじけ飛んだが、
まるで追いつかない。
兵士が紙きれのように千切れ飛んでいく中、
アーシュの横にメイドのモカル・ジルチアゼムもいた。
その後ろにソーンもいる。
元兵士で料理番のロミとフミも。
戦える者は総動員だ。
その時急に腐王が爆発した。
ソーンの機械蜂だ。
爆炎が上がり、腐王の姿がつかの間消える。
「やったか……?」
「油断はするな」
リンギオはバルバレスたちが態勢を整えるのを上から見ていた。
煙が晴れかかった時、
ふいに一本の触手がモカル目掛けて襲ってきた。
「避けてっ!!」
咄嗟に横にいたアーシュがモカルを押し倒す。
二人は弾き飛ばされ、
後方に転がった。
同時に、煙の隙間から一瞬だけ腐王の顔が見えた隙を、
リンギオは見落とさなかった。
リンギオが放った矢は腐王の右目に刺さった。
「ッオオオオオォォ……!!」
腐王は一際大きな声で鳴き、後ずさる。
『お待タせ』
脳内にユウリナの声が響いたかと思うと、
頭上から巨大な炎が降り注いだ。
カカラルの背に乗るユウリナは少女の姿だった。
「間に合ったか……」
リンギオは安堵した。
腐王はカカラルの炎に包まれる。
「……イズレオ前タチモ我ラ二ナル……」
腐王は燃えながらまだ生きていた。
「勝手に吠エてなさイ」
ユウリナはカカラルの背中から飛び降り、
着地と同時に腐王を真っ二つにぶった切った。
動かなくなった腐王の周りに人が集まり出した時、
リンギオら脳内チップを入れている者の視界に、
『注意 状態:感染 アーシュ・シリアム』
との表示が出た。
リンギオはその場に立ち尽くしたまま、
ギリリと拳を握りしめた。
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