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「あなたの心に、俺の存在が少しでも刻み込まれればいいのに。」
「えっと…、」
「……、」
ミハエルの手を握りしめたまま、そっとそれを持ち上げると、手の甲に唇を寄せる。ヨナハンはミハエルが無碍に扱えないのを知っていた。リンドウの時も、瞳の奥はずっと揺れていた。その美しい色を見て、ヨナハンは己の心が囚われてしまったのだと自覚している。ピクンと震えた手から唇を離す。顔を赤らめながら、呼吸を止めていたらしいミハエルがはくはくと唇を震わすのを見て、少しだけ胸が空く思いだった。
「なんて、ミハエルは恋愛小説がお好みだと伺ったのですが、様になっていたでしょうか。」
「へぁ…っ…!わ、悪ノリするにも、相手がいけません…!」
「おや、何も間違えたつもりはないのですが。」
もう!と言ってヨナハンの手から慌てて自分の手を抜き取ると、ミハエルは行きますよ!と言って歩みを力強くする。ヨナハンは少しだけ残念そうに肩をすくめると、ミハエルに続いて研究局の中に入った。
「ああ!きたきた!ミハエルちゃんお待ちしてまし、誰ですかそいつ。」
「ロンさん!」
入った途端にがばりと抱きついてきたロンに、ついよろけたミハエルがヨナハンによって支えられる。ぎょろりとした赤い目で見つめられたヨナハンは、小さく眉を寄せてロンを見下ろした。
「不躾に抱きつくだなんて、親しき中にも礼儀ありという言葉を知らないのですか。」
「おや、鼻につくタイプ。ロンは頭でっかち嫌いなんですよねえ。」
「ふ、二人とも落ち着いて…。」
僕を挟んで喧嘩しないでくださいと慌てて仲裁に入ると、ミハエルのポケットに入っていた菓子を見てひとつしかない目を輝かせる。
「うわあいお菓子じゃないですか!!一個ください!」
「ええっ、か、構いませんけど…お父さんからロンさんは糖分を控えてるって聞きましたよ?」
「何言ってんでしょうかねえあのひと、それはもう先週で終わりましたしい。」
ひょいと取り上げたロリポップのフィルムを剥がして、ロンが口に含む。モゴモゴとさせながら、散らかった書類の山をかき分けて取り出した判子を持って舞い戻ると、ミハエルの持っていたバインダーの書類にぽちぽちと押していく。
「ロンさん、僕に話って、」
「ああっ!そうでした!ミハエルちゃん妊娠薬持って帰っちゃったでしょう、あれ回収したいなあって、今持ってますか?」
「妊娠薬…あ、ああ!ごめんなさい!すっかり忘れてました!」
ミハエルはロンの言葉にハッとすると、持っていたバインダーをヨナハンに任せてインベントリを取り出した。
「妊娠薬、ですか。」
「ええ、一錠ですむように開発した試薬です。ええと、確かピルケースにうつしたはず…」
インベントリから取り出したシンプルなケースをカパリと開けるミハエルの表情が、わかりやすく凍りつく。ヨナハンもロンも、不思議そうに首を傾げる横で、青褪めた表情のままにミハエルらしからぬ乱雑な振る舞いでガサガサとインベントリの中身を逆さにした。
「み、ミハエル?」
「え、なになにご乱心!?」
「…い、」
「うん?」
足元にあらかた撒き散らし終えると、ミハエルはカクリと膝を折ってくずおれた。ギョッとしたヨナハンが慌てて支えようとしたが、どうやら様子がおかしいことに気がついた。
「ええと…、ミハエル?」
「ない、です…」
「ええ!?」
「うわああないですううううごめんなさいどうしよううう!!」
ぶびゃあっとわかりやすく泣き出したミハエルに、ロンもヨナハンも大慌てだ。床に突っ伏してわんわんと泣く様子に、普段ミスをしないミハエルがしでかしたことの重大さにようやく思い至ったらしい。ロンが慌てて膝をつくと、宥めるようにその背を撫でる。
「お、落ち着いて!きっとどっかにあるって!ピルケース、最後に開けたのいつ?」
「ひ、一月前…サディンの部屋で…」
「おっとアダルトな匂いを感じる。」
「あんた、真面目にやってくださいよ!」
涙で顔がびしゃびしゃのミハエルが言ったその言葉に、悔しそうな顔をしたヨナハンがロンに八つ当たりをする。どうしようどうしようと可哀想なくらい狼狽えるミハエルを慰めながら、ロンがピルケースの中を改める。
「んーと、風邪薬しか入ってないな。ああ、胃薬もある。そういえば局長から予備もらった?」
「まだです…というか、風邪薬は…その時飲みましたけど…」
「あ、そうなの?じゃあ一錠で効くやつか。」
「2錠残ってれば正解です…」
「うん?3錠あるよ?」
ほら。と言われて、ロンから改めてピルケースを渡される。涙で前が見えないながら、ゴシゴシと袖で顔を拭う。ピルケースの中身を手のひらの上に出して数えると、確かに風邪薬は3錠残っていた。
「あれ…、なんで3錠…。」
「……。」
「この白いのは胃薬ですか?」
「はい…。」
ロンが急に無言になる。ミハエルはおとなしくなったロンが、きっと自分に対して怒っているのだろうと思い、泣きそうな顔で見やる。しかしミハエルの想像とは裏腹に、ロンの顔はどちらかというとミハエルよりも真っ白になっていた。
「ええと、効くけどさ。風邪薬を飲んだ時って、自分で取り出したんだよね…?」
「あ、いや…力が入らなくて、開けれなかったんでサディンが…。」
「サディンが、風邪薬とったの?」
「はい、青いやつですって…。」
なんだろう、と思いながら当時を思い出してミハエルが言葉をつむぐ。ロンは両手で顔を覆うと、はああああ、と声を出して虚空を見上げた。
「ろ、ロンさん…?」
「悪い、ヨナハンくん、ちょっと大切なお話があるからあっち行ってて。」
「え、は、はあ…。」
ミハエルちゃんはちょっとこっちね。と言って、ロンに手を引かれて医術局の中にあるパーテーションで区切られたブースへと連れ込まれると、椅子に座るように勧められた。
「あのね、すんごいプライベートなこと聞くけど、薬飲んだ後にサディンとセックスしてたりする?」
「セック…っ…」
「うん、恥ずかしいのわかるけど、これは真面目な質問だからきちんと答えてね。」
「う…、」
いつものヘラついた様子とは違い、ロンの真剣な問いかけにミハエルが口籠る。顔を赤らめながら小さく頷くと、ロンはウンウンと頷いた勢いでごちんと机に頭をぶつけた。
「ろ、ロンさん…」
「やっばい…やばいやばい、研究後回しにしてきたツケがここに…」
「あ、あのう…」
「ミハエルちゃんさ、最近具合悪かったりする?吐き気とか、めまいとか。」
「な、んでそれ…あ、お父さんから聞いてますか…?」
「うわあああアウトおおおおおお!!!」
「ろ、ロンさん!?」
まるでこの世の終わりかのような悲鳴混じりの叫び声をあげたロンが、再び机に頭をぶつける。ギョッとしたミハエルが慌てて伸ばした手をがしりと掴むと、額から血を流したロンががばりと顔を上げた。
「ミハエルちゃん。落ち着いて聞いてね。」
「は、はい…。」
「君、確実に妊娠しているよ。」
カチコチと時計の音が鳴る。周りのささやかな音が少しだけ鮮明に聞こえるのは、二人の間に少しだけ長い沈黙が落とすれたからだ。
ミハエルは、ロンの言葉を認識できなかった。ポカンとしたまま硬直し、まるで頭に入ってこない。握りしめられたロンの手の平の力強さがやけに感覚として残る。鎮痛そうな表情で、小さく息を吐いたロンは、ゆっくりと口を開いた。
「これは僕らも悪いね、うん、ごめん。多分サディンは風邪薬と間違えて、君に妊娠薬を飲ませちゃったんだ。風邪薬と全く同じ色をした、素人では判断できないそれをね。」
「……。」
「風邪薬なら、すぐに効き目があったはずだよ。でも君は熱っぽさが取れなかったって局長も言っていた。妊娠薬は副作用に発熱があるの、君も知ってるよね。」
「え、っと…。」
ひくりとミハエルの喉が震えた。小さく震える掌を温めるかのようにロンが再び握りしめる。
「検査した方がいい、今すぐに。」
握られていない方の手で、自分の腹に触れる。そんな、まさか、動揺はじわじわと身に染み込んでいく。自分の迂闊さが招いてしまった事態に、ミハエルは頭の中が真っ白になってしまった。どうしよう、これはきっとサディンにも迷惑がかかってしまう。自分の迂闊な行動で、サディンの人生を狂わせてしまうかもしれないという、その思いがミハエルの肩に重くのし掛かる。こんなに息苦しいことってない。怖い、嫌われたらどうしよう。ミハエルは、口元を押さえたまま俯くと、震える声で少しだけ時間をくださいと言った。
「えっと…、」
「……、」
ミハエルの手を握りしめたまま、そっとそれを持ち上げると、手の甲に唇を寄せる。ヨナハンはミハエルが無碍に扱えないのを知っていた。リンドウの時も、瞳の奥はずっと揺れていた。その美しい色を見て、ヨナハンは己の心が囚われてしまったのだと自覚している。ピクンと震えた手から唇を離す。顔を赤らめながら、呼吸を止めていたらしいミハエルがはくはくと唇を震わすのを見て、少しだけ胸が空く思いだった。
「なんて、ミハエルは恋愛小説がお好みだと伺ったのですが、様になっていたでしょうか。」
「へぁ…っ…!わ、悪ノリするにも、相手がいけません…!」
「おや、何も間違えたつもりはないのですが。」
もう!と言ってヨナハンの手から慌てて自分の手を抜き取ると、ミハエルは行きますよ!と言って歩みを力強くする。ヨナハンは少しだけ残念そうに肩をすくめると、ミハエルに続いて研究局の中に入った。
「ああ!きたきた!ミハエルちゃんお待ちしてまし、誰ですかそいつ。」
「ロンさん!」
入った途端にがばりと抱きついてきたロンに、ついよろけたミハエルがヨナハンによって支えられる。ぎょろりとした赤い目で見つめられたヨナハンは、小さく眉を寄せてロンを見下ろした。
「不躾に抱きつくだなんて、親しき中にも礼儀ありという言葉を知らないのですか。」
「おや、鼻につくタイプ。ロンは頭でっかち嫌いなんですよねえ。」
「ふ、二人とも落ち着いて…。」
僕を挟んで喧嘩しないでくださいと慌てて仲裁に入ると、ミハエルのポケットに入っていた菓子を見てひとつしかない目を輝かせる。
「うわあいお菓子じゃないですか!!一個ください!」
「ええっ、か、構いませんけど…お父さんからロンさんは糖分を控えてるって聞きましたよ?」
「何言ってんでしょうかねえあのひと、それはもう先週で終わりましたしい。」
ひょいと取り上げたロリポップのフィルムを剥がして、ロンが口に含む。モゴモゴとさせながら、散らかった書類の山をかき分けて取り出した判子を持って舞い戻ると、ミハエルの持っていたバインダーの書類にぽちぽちと押していく。
「ロンさん、僕に話って、」
「ああっ!そうでした!ミハエルちゃん妊娠薬持って帰っちゃったでしょう、あれ回収したいなあって、今持ってますか?」
「妊娠薬…あ、ああ!ごめんなさい!すっかり忘れてました!」
ミハエルはロンの言葉にハッとすると、持っていたバインダーをヨナハンに任せてインベントリを取り出した。
「妊娠薬、ですか。」
「ええ、一錠ですむように開発した試薬です。ええと、確かピルケースにうつしたはず…」
インベントリから取り出したシンプルなケースをカパリと開けるミハエルの表情が、わかりやすく凍りつく。ヨナハンもロンも、不思議そうに首を傾げる横で、青褪めた表情のままにミハエルらしからぬ乱雑な振る舞いでガサガサとインベントリの中身を逆さにした。
「み、ミハエル?」
「え、なになにご乱心!?」
「…い、」
「うん?」
足元にあらかた撒き散らし終えると、ミハエルはカクリと膝を折ってくずおれた。ギョッとしたヨナハンが慌てて支えようとしたが、どうやら様子がおかしいことに気がついた。
「ええと…、ミハエル?」
「ない、です…」
「ええ!?」
「うわああないですううううごめんなさいどうしよううう!!」
ぶびゃあっとわかりやすく泣き出したミハエルに、ロンもヨナハンも大慌てだ。床に突っ伏してわんわんと泣く様子に、普段ミスをしないミハエルがしでかしたことの重大さにようやく思い至ったらしい。ロンが慌てて膝をつくと、宥めるようにその背を撫でる。
「お、落ち着いて!きっとどっかにあるって!ピルケース、最後に開けたのいつ?」
「ひ、一月前…サディンの部屋で…」
「おっとアダルトな匂いを感じる。」
「あんた、真面目にやってくださいよ!」
涙で顔がびしゃびしゃのミハエルが言ったその言葉に、悔しそうな顔をしたヨナハンがロンに八つ当たりをする。どうしようどうしようと可哀想なくらい狼狽えるミハエルを慰めながら、ロンがピルケースの中を改める。
「んーと、風邪薬しか入ってないな。ああ、胃薬もある。そういえば局長から予備もらった?」
「まだです…というか、風邪薬は…その時飲みましたけど…」
「あ、そうなの?じゃあ一錠で効くやつか。」
「2錠残ってれば正解です…」
「うん?3錠あるよ?」
ほら。と言われて、ロンから改めてピルケースを渡される。涙で前が見えないながら、ゴシゴシと袖で顔を拭う。ピルケースの中身を手のひらの上に出して数えると、確かに風邪薬は3錠残っていた。
「あれ…、なんで3錠…。」
「……。」
「この白いのは胃薬ですか?」
「はい…。」
ロンが急に無言になる。ミハエルはおとなしくなったロンが、きっと自分に対して怒っているのだろうと思い、泣きそうな顔で見やる。しかしミハエルの想像とは裏腹に、ロンの顔はどちらかというとミハエルよりも真っ白になっていた。
「ええと、効くけどさ。風邪薬を飲んだ時って、自分で取り出したんだよね…?」
「あ、いや…力が入らなくて、開けれなかったんでサディンが…。」
「サディンが、風邪薬とったの?」
「はい、青いやつですって…。」
なんだろう、と思いながら当時を思い出してミハエルが言葉をつむぐ。ロンは両手で顔を覆うと、はああああ、と声を出して虚空を見上げた。
「ろ、ロンさん…?」
「悪い、ヨナハンくん、ちょっと大切なお話があるからあっち行ってて。」
「え、は、はあ…。」
ミハエルちゃんはちょっとこっちね。と言って、ロンに手を引かれて医術局の中にあるパーテーションで区切られたブースへと連れ込まれると、椅子に座るように勧められた。
「あのね、すんごいプライベートなこと聞くけど、薬飲んだ後にサディンとセックスしてたりする?」
「セック…っ…」
「うん、恥ずかしいのわかるけど、これは真面目な質問だからきちんと答えてね。」
「う…、」
いつものヘラついた様子とは違い、ロンの真剣な問いかけにミハエルが口籠る。顔を赤らめながら小さく頷くと、ロンはウンウンと頷いた勢いでごちんと机に頭をぶつけた。
「ろ、ロンさん…」
「やっばい…やばいやばい、研究後回しにしてきたツケがここに…」
「あ、あのう…」
「ミハエルちゃんさ、最近具合悪かったりする?吐き気とか、めまいとか。」
「な、んでそれ…あ、お父さんから聞いてますか…?」
「うわあああアウトおおおおおお!!!」
「ろ、ロンさん!?」
まるでこの世の終わりかのような悲鳴混じりの叫び声をあげたロンが、再び机に頭をぶつける。ギョッとしたミハエルが慌てて伸ばした手をがしりと掴むと、額から血を流したロンががばりと顔を上げた。
「ミハエルちゃん。落ち着いて聞いてね。」
「は、はい…。」
「君、確実に妊娠しているよ。」
カチコチと時計の音が鳴る。周りのささやかな音が少しだけ鮮明に聞こえるのは、二人の間に少しだけ長い沈黙が落とすれたからだ。
ミハエルは、ロンの言葉を認識できなかった。ポカンとしたまま硬直し、まるで頭に入ってこない。握りしめられたロンの手の平の力強さがやけに感覚として残る。鎮痛そうな表情で、小さく息を吐いたロンは、ゆっくりと口を開いた。
「これは僕らも悪いね、うん、ごめん。多分サディンは風邪薬と間違えて、君に妊娠薬を飲ませちゃったんだ。風邪薬と全く同じ色をした、素人では判断できないそれをね。」
「……。」
「風邪薬なら、すぐに効き目があったはずだよ。でも君は熱っぽさが取れなかったって局長も言っていた。妊娠薬は副作用に発熱があるの、君も知ってるよね。」
「え、っと…。」
ひくりとミハエルの喉が震えた。小さく震える掌を温めるかのようにロンが再び握りしめる。
「検査した方がいい、今すぐに。」
握られていない方の手で、自分の腹に触れる。そんな、まさか、動揺はじわじわと身に染み込んでいく。自分の迂闊さが招いてしまった事態に、ミハエルは頭の中が真っ白になってしまった。どうしよう、これはきっとサディンにも迷惑がかかってしまう。自分の迂闊な行動で、サディンの人生を狂わせてしまうかもしれないという、その思いがミハエルの肩に重くのし掛かる。こんなに息苦しいことってない。怖い、嫌われたらどうしよう。ミハエルは、口元を押さえたまま俯くと、震える声で少しだけ時間をくださいと言った。
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