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カルマはその身に認識阻害をかけて蝙蝠たちに偵察を頼むと、闇に溶けるようにして息を顰めた。前回は単なる潜入訓練だとバカにして安易にクローゼットの中に隠れたせいで殺された。殺されたと言っても、現実では殺されてはいないのだが、この術の怖いところは、自分を探しにくるものが己の深層にある恐怖そのものだというのがタチが悪い。
自分達の体は、今眠っている状態だ。サディンの起動した装置は、膜に触れたものの体を眠らせて、意識をそのままこの術が形成する空間に持ってくる特別な術だ。
腹を刺されても、首を飛ばされても痛くはない、痛くはないが、己の死に直面するのだ。メンタルを鍛えるという点では申し分のない訓練だが、下手をすれば人格が壊れる場合もある。正気と狂気の間を行き来するこの訓練は、第一騎士団の精鋭部隊全員が経験をして、結束を深めさせた。
なんの結束か、まあ、醜態を見ても動揺せず、仲間の内臓を見ても悲鳴をあげない。そして、もし鉢合わせた時に、冷静に連携が取れるかである。
「…………、」
認識阻害、防音魔法、身体強化、オート結界術。カルマは自分の魔力をフルに活用して、一気にその術を行使していた。仮想空間であるからして、肉体から精神が剥がされたとしても、望み通りに体は動かせるし術も行使出来る。抵抗する余地を残しているあたり嫌な術である。
声を殺すために口に含んだのはまるめた布だ。一呼吸すら音を安易に建てないように、気を張りながら、瞬きひとつしないように息を潜める。
何かが這いずってくる音がした。ぶわりと走った鳥肌が、カルマの緊張を如実に表す。この音はミュクシルじゃない。防音に認識阻害をかけているというのに、カルマは全身を緊張で固めたまま、身動きひとつせずに通り過ぎるのを待つ。
浴室は静かだ。時折カタカタと揺れるが、自分の位置をバラすかのような動きはおそらくミュクシルである。緊張で、じんわりと汗が滲む。はいずる音がカルマの潜む浴室の前で止まった。
ー大丈夫、大丈夫。
自分に言い聞かせるように、カルマは潜む。身を低くし、狭いバスタブの中で仰向けでやり過ごす。カルマは己の姿を他者が見たときに、ゆらめく水に見えるように幻視も行っていた。
カルマを隠すように、この浴槽の中は自身の姿が張られた水に見えるように誤魔化した。視覚に蝙蝠から届いた情報が流れ込む。カルマの潜む浴室前の通路には、真っ白な肌の幼児が立ちすくんでいた。顔は見えない。それでも、カルマはその情報が視覚に届いた瞬間に、小さく息をつめた。
まるでハイハイをするかのように、ゆっくりと部屋の前を通り過ぎたかと思った瞬間、蝙蝠と共有する視界が真っ黒に染め上がる。
小さく目を見開くと、ゆっくりと視界が開けていく。そして、瞬きを一つした瞬間、カルマのいる浴槽を覗き込むかのように、目と口を黒く塗りつぶした幼児が、至近距離でカルマを見つめていた。
「ーーーーーーーーーーー!!!!!」
びくりと身を震わした。一階からカルマの悲鳴が上がったのだ。シスはなんで今日こんなにふんだり蹴ったりなんだろうと、己の運勢に辟易していた。
実のところ、シスはこの訓練を受けるのは3回目である。なので自分の心を平静に保てば、きっと大したことは起こらないと理解していた。そういえば、カルマは大丈夫だろうか。あいつはバカだから、きっと愛読書のホラー小説でも思い出して、痛い目に遭っているに違いない。シスはふわりと浮かび上がると、天井の板をそっと外す。ここの隙間に忍び込めば、きっと凌げるだろう。認識阻害を自身にかけると、中に入ろうと正面を向いた。
「ヒェ…っ…」
ぞわりとした悪寒が全身を走る。シスの白い頬に女性の掌が添わされる。天井の隙間にいるそれが、この空間が作り上げた虚構だって理解しているはずなのに、頭では認識していても怖くて仕方がない。
「や、じょ、女性とは、寝ない…からっ…」
ざわざわと天井の隙間から黒い髪が這うようにして天井を覆う。真っ白な顔に、真っ白な瞳のその女は、やけに目立つ赤い唇を歪めてぐいぐいとシスの体を天井の中に引き込もうとしてきた。
「や、やめっ、やめろ…!!くそ、幻覚のくせにっ…タチわる…!!」
まるで押し退けるかのように顔を押し返して抵抗していれば、廊下の奥の方からか細い悲鳴と共に何かが勢いよく近づいてくる。
「ぁぁあぁあぁあああああああぁあ!!!!!」
「っ、カルマ…っぎゃああああああああなにそれええええええ!!!!!」
なんともいえない情けない悲鳴を上げながら、全身を血まみれにしたカルマが半泣きで猛突進をしてきたのだ。上も怖いが下も怖い。ついシスが情けない悲鳴をあげれば、それを聞きつけたミュクシルが反対方向から飛び出してきた。
「うぎゃああああああ!!!!!!」
「とって!これとってええええええ!!!」
「いやああああああ!!!」
シスの姿を見た途端に飛びついてきたカルマによって、上からも下からも引っ張られる。かろうじて女の髪の毛に絡め取れれているせいで唐突な落下は防げたが、頭を幼児にバリバリと噛まれているカルマも怖いし、肩で息を切らし興奮を如実に表すミュクシルも怖い。シスは悲鳴を上げながら、先ほど天井に引き込もうとしてきた女の頭を抱き抱えて、早く上げろと大泣きをする。
「食われちゃうから早く引き込んでええ!!」
「うわあああ俺の頭無くなっちゃうよおおおお!!!!」
痛くもないのが逆に怖い。もうカルマの視界は半分しかないし、シスはシスで顔の上半分を無くしているカルマが怖い。そんな状況でよく元気だなと言おうとした時、シスの体がガクンと揺れた。
「う、うわああシスの胴体があああ!!!」
「僕の下半身ンンンン!!!!!」
ミュクシルによって真っ二つにされたらしい。上半身を羽根のみで支え、身軽になってしまったシスが、半泣きで己の下半身を抱き締めると、カルマは絶叫しながら頭にくっついていた幼児を鷲掴んでミュクシルにぶつけた。
「よ、ヨナハン!!ヨナハンどこおおおおおお!!!」
「ヤダヤダヤダヤダ早く覚めてええええええ!!!」
二人して泣きながら、シスは自分の下半身を抱きしめ、カルマは中身がこぼれないように頭を押さえながら、悲鳴を上げながらその場から離れる。そういえば過去に手首だけになった隊員がみんなと一緒に逃げる時に、指先だけの力で追いかけてくるものだからパニックになったのだ。あの時確かエルマーは指を刺して笑っていたなと思い出した。しかし、そんなことよりもヨナハンだ、あいつと合流せねばいけない、いけないというわけではないが、もうここまできたら一人で隠れるよりも固まって仲良く死にたい。いや、もう現実なら死んでいるのだが。
「あいつどこ行ったの!?」
「ヨナハン見てないよ!!てかシス飛べんのずるいな!?」
「お前顔半分ないのになんで見えてんのキモお!!!」
「うわああ俺脳みそどっか落としてきちゃった!!見つけたら拾ってえええ!!」
「いや下半身で手ぇ塞がってるから普通に無理!」
追いかけてくるミュクシルから逃げるように、二人が転がり込んだのは調理場のようなところだ。どこか隠れるところはないかとアワアワして探しては見たものの、戸棚も物が入っていて難しそうだ。下半身と上半身を分けて入れたらいけるだろうが、逃げる際に下半身を犠牲にするのは普通に嫌だ。
そんな具合に二人してオロオロしていれば、背後の壁を突き破ってミュクシルが飛び込んできた。
「逃げるばっかじゃダメだって、た、戦わないと!」
「僕下半身で手ぇ塞がってるから!」
「俺だって頭半分ないのに頑張ってんだぞくそおおお!!」
ヤケクソになったらしい。カルマが無造作に置いたあった瓶をつかむ。どうやら挑んでくるらしいとわかったミュクシルが、長居舌を垂らしながら、裂けた口を見せつけるかのように引き攣り上げて笑う。悪食で食らいついてやりたいが、顔の上半分がないだけで大きく口を開けられないなんて知りたくなかった。カルマは調理台を踏み台にしてミュクシルの長い舌での攻撃を避けると、すぐさま真横に回り込んで、思い切り瓶を振りかぶる。
「これでもくらーーーーーー」
「カ、カルマーーー!!」
ミュクシルの首が180度にぐるりと回転したかと思うと、バクンとカルマの頭が齧られた。半分どころかまるまんまなくなったことに気がついたらしい。カルマはペタペタと己の頭があったであろう部分に触れようとしてすかしたのに気がつくと、絶句するシスの方を向く。
「頭無くなっちゃったんだけど!!」
「どっから声出してんの!?」
ミュクシルがモチャモチャと口を動かしている今がチャンスといわんばかりに、カルマが大慌てで退散してくる。もう嫌だ怖い。シスは半泣きでカルマと共に調理室から転がり出る。サディンのご機嫌を損ねなければ、こんなスプラッタにならなかったのに。カルマもシスも後悔しても、もう後の祭りである。
自分達の体は、今眠っている状態だ。サディンの起動した装置は、膜に触れたものの体を眠らせて、意識をそのままこの術が形成する空間に持ってくる特別な術だ。
腹を刺されても、首を飛ばされても痛くはない、痛くはないが、己の死に直面するのだ。メンタルを鍛えるという点では申し分のない訓練だが、下手をすれば人格が壊れる場合もある。正気と狂気の間を行き来するこの訓練は、第一騎士団の精鋭部隊全員が経験をして、結束を深めさせた。
なんの結束か、まあ、醜態を見ても動揺せず、仲間の内臓を見ても悲鳴をあげない。そして、もし鉢合わせた時に、冷静に連携が取れるかである。
「…………、」
認識阻害、防音魔法、身体強化、オート結界術。カルマは自分の魔力をフルに活用して、一気にその術を行使していた。仮想空間であるからして、肉体から精神が剥がされたとしても、望み通りに体は動かせるし術も行使出来る。抵抗する余地を残しているあたり嫌な術である。
声を殺すために口に含んだのはまるめた布だ。一呼吸すら音を安易に建てないように、気を張りながら、瞬きひとつしないように息を潜める。
何かが這いずってくる音がした。ぶわりと走った鳥肌が、カルマの緊張を如実に表す。この音はミュクシルじゃない。防音に認識阻害をかけているというのに、カルマは全身を緊張で固めたまま、身動きひとつせずに通り過ぎるのを待つ。
浴室は静かだ。時折カタカタと揺れるが、自分の位置をバラすかのような動きはおそらくミュクシルである。緊張で、じんわりと汗が滲む。はいずる音がカルマの潜む浴室の前で止まった。
ー大丈夫、大丈夫。
自分に言い聞かせるように、カルマは潜む。身を低くし、狭いバスタブの中で仰向けでやり過ごす。カルマは己の姿を他者が見たときに、ゆらめく水に見えるように幻視も行っていた。
カルマを隠すように、この浴槽の中は自身の姿が張られた水に見えるように誤魔化した。視覚に蝙蝠から届いた情報が流れ込む。カルマの潜む浴室前の通路には、真っ白な肌の幼児が立ちすくんでいた。顔は見えない。それでも、カルマはその情報が視覚に届いた瞬間に、小さく息をつめた。
まるでハイハイをするかのように、ゆっくりと部屋の前を通り過ぎたかと思った瞬間、蝙蝠と共有する視界が真っ黒に染め上がる。
小さく目を見開くと、ゆっくりと視界が開けていく。そして、瞬きを一つした瞬間、カルマのいる浴槽を覗き込むかのように、目と口を黒く塗りつぶした幼児が、至近距離でカルマを見つめていた。
「ーーーーーーーーーーー!!!!!」
びくりと身を震わした。一階からカルマの悲鳴が上がったのだ。シスはなんで今日こんなにふんだり蹴ったりなんだろうと、己の運勢に辟易していた。
実のところ、シスはこの訓練を受けるのは3回目である。なので自分の心を平静に保てば、きっと大したことは起こらないと理解していた。そういえば、カルマは大丈夫だろうか。あいつはバカだから、きっと愛読書のホラー小説でも思い出して、痛い目に遭っているに違いない。シスはふわりと浮かび上がると、天井の板をそっと外す。ここの隙間に忍び込めば、きっと凌げるだろう。認識阻害を自身にかけると、中に入ろうと正面を向いた。
「ヒェ…っ…」
ぞわりとした悪寒が全身を走る。シスの白い頬に女性の掌が添わされる。天井の隙間にいるそれが、この空間が作り上げた虚構だって理解しているはずなのに、頭では認識していても怖くて仕方がない。
「や、じょ、女性とは、寝ない…からっ…」
ざわざわと天井の隙間から黒い髪が這うようにして天井を覆う。真っ白な顔に、真っ白な瞳のその女は、やけに目立つ赤い唇を歪めてぐいぐいとシスの体を天井の中に引き込もうとしてきた。
「や、やめっ、やめろ…!!くそ、幻覚のくせにっ…タチわる…!!」
まるで押し退けるかのように顔を押し返して抵抗していれば、廊下の奥の方からか細い悲鳴と共に何かが勢いよく近づいてくる。
「ぁぁあぁあぁあああああああぁあ!!!!!」
「っ、カルマ…っぎゃああああああああなにそれええええええ!!!!!」
なんともいえない情けない悲鳴を上げながら、全身を血まみれにしたカルマが半泣きで猛突進をしてきたのだ。上も怖いが下も怖い。ついシスが情けない悲鳴をあげれば、それを聞きつけたミュクシルが反対方向から飛び出してきた。
「うぎゃああああああ!!!!!!」
「とって!これとってええええええ!!!」
「いやああああああ!!!」
シスの姿を見た途端に飛びついてきたカルマによって、上からも下からも引っ張られる。かろうじて女の髪の毛に絡め取れれているせいで唐突な落下は防げたが、頭を幼児にバリバリと噛まれているカルマも怖いし、肩で息を切らし興奮を如実に表すミュクシルも怖い。シスは悲鳴を上げながら、先ほど天井に引き込もうとしてきた女の頭を抱き抱えて、早く上げろと大泣きをする。
「食われちゃうから早く引き込んでええ!!」
「うわあああ俺の頭無くなっちゃうよおおおお!!!!」
痛くもないのが逆に怖い。もうカルマの視界は半分しかないし、シスはシスで顔の上半分を無くしているカルマが怖い。そんな状況でよく元気だなと言おうとした時、シスの体がガクンと揺れた。
「う、うわああシスの胴体があああ!!!」
「僕の下半身ンンンン!!!!!」
ミュクシルによって真っ二つにされたらしい。上半身を羽根のみで支え、身軽になってしまったシスが、半泣きで己の下半身を抱き締めると、カルマは絶叫しながら頭にくっついていた幼児を鷲掴んでミュクシルにぶつけた。
「よ、ヨナハン!!ヨナハンどこおおおおおお!!!」
「ヤダヤダヤダヤダ早く覚めてええええええ!!!」
二人して泣きながら、シスは自分の下半身を抱きしめ、カルマは中身がこぼれないように頭を押さえながら、悲鳴を上げながらその場から離れる。そういえば過去に手首だけになった隊員がみんなと一緒に逃げる時に、指先だけの力で追いかけてくるものだからパニックになったのだ。あの時確かエルマーは指を刺して笑っていたなと思い出した。しかし、そんなことよりもヨナハンだ、あいつと合流せねばいけない、いけないというわけではないが、もうここまできたら一人で隠れるよりも固まって仲良く死にたい。いや、もう現実なら死んでいるのだが。
「あいつどこ行ったの!?」
「ヨナハン見てないよ!!てかシス飛べんのずるいな!?」
「お前顔半分ないのになんで見えてんのキモお!!!」
「うわああ俺脳みそどっか落としてきちゃった!!見つけたら拾ってえええ!!」
「いや下半身で手ぇ塞がってるから普通に無理!」
追いかけてくるミュクシルから逃げるように、二人が転がり込んだのは調理場のようなところだ。どこか隠れるところはないかとアワアワして探しては見たものの、戸棚も物が入っていて難しそうだ。下半身と上半身を分けて入れたらいけるだろうが、逃げる際に下半身を犠牲にするのは普通に嫌だ。
そんな具合に二人してオロオロしていれば、背後の壁を突き破ってミュクシルが飛び込んできた。
「逃げるばっかじゃダメだって、た、戦わないと!」
「僕下半身で手ぇ塞がってるから!」
「俺だって頭半分ないのに頑張ってんだぞくそおおお!!」
ヤケクソになったらしい。カルマが無造作に置いたあった瓶をつかむ。どうやら挑んでくるらしいとわかったミュクシルが、長居舌を垂らしながら、裂けた口を見せつけるかのように引き攣り上げて笑う。悪食で食らいついてやりたいが、顔の上半分がないだけで大きく口を開けられないなんて知りたくなかった。カルマは調理台を踏み台にしてミュクシルの長い舌での攻撃を避けると、すぐさま真横に回り込んで、思い切り瓶を振りかぶる。
「これでもくらーーーーーー」
「カ、カルマーーー!!」
ミュクシルの首が180度にぐるりと回転したかと思うと、バクンとカルマの頭が齧られた。半分どころかまるまんまなくなったことに気がついたらしい。カルマはペタペタと己の頭があったであろう部分に触れようとしてすかしたのに気がつくと、絶句するシスの方を向く。
「頭無くなっちゃったんだけど!!」
「どっから声出してんの!?」
ミュクシルがモチャモチャと口を動かしている今がチャンスといわんばかりに、カルマが大慌てで退散してくる。もう嫌だ怖い。シスは半泣きでカルマと共に調理室から転がり出る。サディンのご機嫌を損ねなければ、こんなスプラッタにならなかったのに。カルマもシスも後悔しても、もう後の祭りである。
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