125 / 151
124
しおりを挟む
まるで強い風が吹くように、ミハエルの作り出した心象世界がざわめく。シスは突然襲いくる大きな何かの干渉に目を見開くと、慌ててその場から離れるべく飛び立った、のだが。
「ぅ、わ…っ!」
シスの背後から突然いくつもの黒い鎖が現れた。それはまるでミハエルを守るかのようにグルリと覆い隠したかと思えば、その数本が束を成してシスに向かってくる。なんだこれ。他人の夢に干渉できるのは、シスのように夜魔の一部にしかできないはずなのに。
捕まったらまずい。直感的にそう思うと、ジャラジャラと不快な金属音を立てながら追いかけてくるそれから逃れるべく、飛ぶスピードを早める。夢渡のいいところといえば、現実には不可能なことを行えるところである。シスは、鎖同士を絡めるかのように飛行すると、虚空に向かって手を突き出した。
「開けごま!!」
そう叫んだ瞬間、ミハエルの世界の水彩画のような空がぐにゃりと曲がり、出口を形成する。あそこに飛び込めば、夢渡は終わる。チラリと下を向くと、高さが足りなかったのか、禍々しい黒い鎖はもう追ってはこず、静々と退散していくかのように見てとれた。
「マジビビ、っ…へ、」
気を抜いた瞬間、シスの体を巨大な手ががしりと鷲掴む。異常事態の処理に脳が追いつかない。シスが引き攣った声を漏らし他のも束の間、ぐっ、と感じるはずのない重力を身に受けたかと思えば、その身は抵抗できないまま、勢いよく扉の奥へと引きずり込まれた。
「っ、ぅああああ!!!」
なにこれ、と言わんばかりに、シスが悲鳴を上げながら覚醒する。怖い、自分の体はどうなってしまったのか。結界だって張ったのに、一体なにが干渉して来たのだと頭を抱えるようにしてうずくまっていたシスは、小さな破片が落ちてくるのを頬に感じて、ゆっくりと目を開いた。
「……?」
頭を押さえていた手を緩め、ゆっくりと緊張を解く。そうだ、現実に戻ってきたじゃないか。シスは小さく呼気を震わせると、昼間に夢渡りを行ったはずなのに、やけに暗いなあと思った。もしかして、夕方になってしまったのかもしれない。シスはゆっくりと空に目を向けようとして、顔を上げた。
「こんなところでうなされて、具合でも悪いのか。」
「………あ、」
ぽろりと声が落ちた。シスの体が硬直する。獲物を捉えるかのようなギラつく二つの金の視線が、まるで己を逃さぬという強い意志を感じる。そしてまるでそれを体現するかのように、シスが背もたれにして眠っていた外壁には、めり込ませるかのようにしてサディンの腕が突き刺さっていた。
「お前、誰の夢に干渉していた?」
「へぁ…」
「カルマとヨナハンと、随分と楽しそうなことをしていたじゃないか。」
「サディン…お、おはよ…ぅぐっ…!」
がしりと顔を掴まれて、声が詰まる。なんで、めちゃくちゃキレてる。やばい、どうしよう。シスの中の情緒は、先ほどのミハエルの告白すら処理できていないのに、目が覚めたら魔王がいて、もうすでにキャパオーバーだ。
「こいよ、下であいつらも待ってる。午後の訓練サボったんだ。俺が指導してやるからありがたく思え。」
「怖い怖い!や、やめてってばなんでそんなに怒って」
「怒ってる?」
シスの言葉を遮るかのように、サディンの低い声が淡々とごちる。
「全然。怒ってないぞ。」
「アッハイ…」
うそやん、シスの目には明らかに機嫌の悪いサディンがいるというのに、本人がそれを否定するのだ。こんなに怖いことってないだろう。小さく何度も頷くシスを小脇に抱えて立ち上がると、サディンはシスの制止を待つ前に転移した。
「ぐへぇ…っ!!」
「うわあシス!!」
縛り上げられていたカルマの前に、突然サディンが現れただけでも驚きだったというのに、目の前で本性を晒したままのシスがどしゃりと落とされて、余計に驚いた。サディンはというと、転がっていた椅子を掴んで立たせると、その上にどかりと座り嫌味なくらいに長い足を優雅に組んだ。
ここは、ミハエルとサリエルがたまにお昼をとりにくる空屋敷。元第二王子の隠れ家でもあり、サディンによる潜入の研修、そしてエルマーによる地獄の隠れんぼを行う施設でもあったのだ。
シスが、床板の埃を目で追う。そんな具合に現実逃避をしてしまうくらい、嫌な予感がビンビンにしていた。
「午後練サボれるくらいえらくなってたなんて知らなかったよ。」
サディンの言葉に、同じく床に転がされていたカルマの体がびくんと跳ねる。ヨナハンだけは鋭くサディンを睨みつけ、意地でも寝転がらんと言わんばかりに威圧に耐えている。暗い屋敷の内部で、まるで野生の獣のように金色の眼を光らせたサディンがにこりと微笑む。悪魔の笑みだ。
「カルマ。」
「うっす、サディン団長が浮気してないか気になって尾行してましたすんません!」
「シス。」
「はっ、自分は子犬、み、ミハエル医師の様子を確認すべく、夢渡を行なっておりました!」
普段聞きなれないシスのまともな言葉遣いに、ヨナハンもカルマも思わず二度見する。こんな威圧を受けて、いつも通りに接していられるか。シスだって本能からやばいと思えば、これくらいの言葉使いだって使えるのだ。そして、シスの敬語は毎回サディンの苛立ち度合いによって変化する。
静寂が辺りを包む。自分だけ呼ばれないヨナハンがはこれはこれで逆に嫌だと考えていることなど露知らず、サディンは無言で言い分を聞いていたかと思うと、足を組み直した。
「ヨナハン。お前は帰れ。」
「え。」
「カルマと一緒にいたから、悪巧みしてんのかと思っただけだ。どうやら違うらしい、大方仕方なく付き合わされただけなんだろう。」
「サディン団長…。」
ヨナハンの背後で、シスとカルマが裏切り者ーーーーー!!と視線だけで訴えてくるのを無視をする。こんな息苦しい空間にいつまでもいられるか。ヨナハンはホッとしたかのように肩の力を緩めた。
「お前は俺の団の中じゃ新人だからな。」
「残ります。」
馬鹿なんじゃないだろうか。サディンの嫌味に見事に乗ったヨナハンが、笑顔で腰を落ち着ける。ヨナハンに選択肢を与えたサディンも性格は悪いが、逃げれるなら逃げた方がいいに決まっている。シスもカルマも、先ほどは裏切り者を見る目でヨナハンを見ていたというのに、もうすでにバカを見る目に代わっている。サディンはにこりと微笑んで、なら仕方がないなと曰うと、椅子を引いて立ち上がった。
「なんの目的があって、と思ってたが。」
立ち上がったサディンが、ガーゴイルの像の前まで歩み寄る。
「私的な好奇心で上司を探ろうとするだなんて、お前らは一体いつからそんなにえらくなったんだ。」
サディンがその像の口の中に手を突っ込んで魔力を流した瞬間、屋敷の中は黒い幕に覆われるかのようにその内部を変化させる。真っ黒な中に浮かび上がる、白い輪郭に縁取られたモノクロの世界。サディンが屋敷のギミックを発動し、訓練用の仮想空間を展開させたのであった。
「少し甘やかしが過ぎたのか。ああ、人を育てるというのは難しいな。」
そう言って、声なき悲鳴を上げているカルマとシスの横で、ヨナハンも、俺は選択肢を間違えたのかもしれないと後悔し始めていた。
サディンがミュクシルを侍らせる。黒い幽鬼は、いつの間にか召喚されたらしい。この状況は、ミュクシルが力一杯遊んでも怒られない状況だと知っているせいか、肩で息をするように興奮していた。
「誰から逃げる?ここで死んでも、リアルじゃ生きてるから、いくらでも全力を出して構わない。」
第一騎士団の地獄の隠れんぼ。これは実に戦闘能力を高められる画期的な訓練である。ヨナハンはそれを知っていた。一度でもいいから受けてみたいとも思っていた。しかし、両隣のシスとカルマを見る限り、よほど恐ろしい訓練らしい。
第一騎士団をエルマーが受け持ってから取り入れられたこの訓練を乗り越えたものは、戦場の場でも常に冷静にいられるらしい。サディンの気の済むまでが制限時間。誰も手を上げないのが時間の無駄だと思ったらしい。サディンは小さくため息を吐くと、口を開いた。
「いーち、」
「っ…!!」
「ーーーーー、」
「は!?」
サディンが数を数え始めた瞬間、先ほどまで隣にいたはずのカルマとシスが、今まで見たこともないような勢いで駆け出した。二人してバラバラの方向に駆け出すのをみて、ついヨナハンも立ち上がる。カウントは三を言い終わるところであった。
隠れるのに与えられた時間は、余裕を持った30秒。術の行使は自由。肉弾戦の許可も出る。この空間では何度でも生き返れる。つまりはそれだけ本気の訓練だということだ。ルールは簡単だ。サディンが飽きるまで全力で逃げること。エルマーじゃないだけいい。シスもカルマも、そこだけが救いだと思っていた。
「ぅ、わ…っ!」
シスの背後から突然いくつもの黒い鎖が現れた。それはまるでミハエルを守るかのようにグルリと覆い隠したかと思えば、その数本が束を成してシスに向かってくる。なんだこれ。他人の夢に干渉できるのは、シスのように夜魔の一部にしかできないはずなのに。
捕まったらまずい。直感的にそう思うと、ジャラジャラと不快な金属音を立てながら追いかけてくるそれから逃れるべく、飛ぶスピードを早める。夢渡のいいところといえば、現実には不可能なことを行えるところである。シスは、鎖同士を絡めるかのように飛行すると、虚空に向かって手を突き出した。
「開けごま!!」
そう叫んだ瞬間、ミハエルの世界の水彩画のような空がぐにゃりと曲がり、出口を形成する。あそこに飛び込めば、夢渡は終わる。チラリと下を向くと、高さが足りなかったのか、禍々しい黒い鎖はもう追ってはこず、静々と退散していくかのように見てとれた。
「マジビビ、っ…へ、」
気を抜いた瞬間、シスの体を巨大な手ががしりと鷲掴む。異常事態の処理に脳が追いつかない。シスが引き攣った声を漏らし他のも束の間、ぐっ、と感じるはずのない重力を身に受けたかと思えば、その身は抵抗できないまま、勢いよく扉の奥へと引きずり込まれた。
「っ、ぅああああ!!!」
なにこれ、と言わんばかりに、シスが悲鳴を上げながら覚醒する。怖い、自分の体はどうなってしまったのか。結界だって張ったのに、一体なにが干渉して来たのだと頭を抱えるようにしてうずくまっていたシスは、小さな破片が落ちてくるのを頬に感じて、ゆっくりと目を開いた。
「……?」
頭を押さえていた手を緩め、ゆっくりと緊張を解く。そうだ、現実に戻ってきたじゃないか。シスは小さく呼気を震わせると、昼間に夢渡りを行ったはずなのに、やけに暗いなあと思った。もしかして、夕方になってしまったのかもしれない。シスはゆっくりと空に目を向けようとして、顔を上げた。
「こんなところでうなされて、具合でも悪いのか。」
「………あ、」
ぽろりと声が落ちた。シスの体が硬直する。獲物を捉えるかのようなギラつく二つの金の視線が、まるで己を逃さぬという強い意志を感じる。そしてまるでそれを体現するかのように、シスが背もたれにして眠っていた外壁には、めり込ませるかのようにしてサディンの腕が突き刺さっていた。
「お前、誰の夢に干渉していた?」
「へぁ…」
「カルマとヨナハンと、随分と楽しそうなことをしていたじゃないか。」
「サディン…お、おはよ…ぅぐっ…!」
がしりと顔を掴まれて、声が詰まる。なんで、めちゃくちゃキレてる。やばい、どうしよう。シスの中の情緒は、先ほどのミハエルの告白すら処理できていないのに、目が覚めたら魔王がいて、もうすでにキャパオーバーだ。
「こいよ、下であいつらも待ってる。午後の訓練サボったんだ。俺が指導してやるからありがたく思え。」
「怖い怖い!や、やめてってばなんでそんなに怒って」
「怒ってる?」
シスの言葉を遮るかのように、サディンの低い声が淡々とごちる。
「全然。怒ってないぞ。」
「アッハイ…」
うそやん、シスの目には明らかに機嫌の悪いサディンがいるというのに、本人がそれを否定するのだ。こんなに怖いことってないだろう。小さく何度も頷くシスを小脇に抱えて立ち上がると、サディンはシスの制止を待つ前に転移した。
「ぐへぇ…っ!!」
「うわあシス!!」
縛り上げられていたカルマの前に、突然サディンが現れただけでも驚きだったというのに、目の前で本性を晒したままのシスがどしゃりと落とされて、余計に驚いた。サディンはというと、転がっていた椅子を掴んで立たせると、その上にどかりと座り嫌味なくらいに長い足を優雅に組んだ。
ここは、ミハエルとサリエルがたまにお昼をとりにくる空屋敷。元第二王子の隠れ家でもあり、サディンによる潜入の研修、そしてエルマーによる地獄の隠れんぼを行う施設でもあったのだ。
シスが、床板の埃を目で追う。そんな具合に現実逃避をしてしまうくらい、嫌な予感がビンビンにしていた。
「午後練サボれるくらいえらくなってたなんて知らなかったよ。」
サディンの言葉に、同じく床に転がされていたカルマの体がびくんと跳ねる。ヨナハンだけは鋭くサディンを睨みつけ、意地でも寝転がらんと言わんばかりに威圧に耐えている。暗い屋敷の内部で、まるで野生の獣のように金色の眼を光らせたサディンがにこりと微笑む。悪魔の笑みだ。
「カルマ。」
「うっす、サディン団長が浮気してないか気になって尾行してましたすんません!」
「シス。」
「はっ、自分は子犬、み、ミハエル医師の様子を確認すべく、夢渡を行なっておりました!」
普段聞きなれないシスのまともな言葉遣いに、ヨナハンもカルマも思わず二度見する。こんな威圧を受けて、いつも通りに接していられるか。シスだって本能からやばいと思えば、これくらいの言葉使いだって使えるのだ。そして、シスの敬語は毎回サディンの苛立ち度合いによって変化する。
静寂が辺りを包む。自分だけ呼ばれないヨナハンがはこれはこれで逆に嫌だと考えていることなど露知らず、サディンは無言で言い分を聞いていたかと思うと、足を組み直した。
「ヨナハン。お前は帰れ。」
「え。」
「カルマと一緒にいたから、悪巧みしてんのかと思っただけだ。どうやら違うらしい、大方仕方なく付き合わされただけなんだろう。」
「サディン団長…。」
ヨナハンの背後で、シスとカルマが裏切り者ーーーーー!!と視線だけで訴えてくるのを無視をする。こんな息苦しい空間にいつまでもいられるか。ヨナハンはホッとしたかのように肩の力を緩めた。
「お前は俺の団の中じゃ新人だからな。」
「残ります。」
馬鹿なんじゃないだろうか。サディンの嫌味に見事に乗ったヨナハンが、笑顔で腰を落ち着ける。ヨナハンに選択肢を与えたサディンも性格は悪いが、逃げれるなら逃げた方がいいに決まっている。シスもカルマも、先ほどは裏切り者を見る目でヨナハンを見ていたというのに、もうすでにバカを見る目に代わっている。サディンはにこりと微笑んで、なら仕方がないなと曰うと、椅子を引いて立ち上がった。
「なんの目的があって、と思ってたが。」
立ち上がったサディンが、ガーゴイルの像の前まで歩み寄る。
「私的な好奇心で上司を探ろうとするだなんて、お前らは一体いつからそんなにえらくなったんだ。」
サディンがその像の口の中に手を突っ込んで魔力を流した瞬間、屋敷の中は黒い幕に覆われるかのようにその内部を変化させる。真っ黒な中に浮かび上がる、白い輪郭に縁取られたモノクロの世界。サディンが屋敷のギミックを発動し、訓練用の仮想空間を展開させたのであった。
「少し甘やかしが過ぎたのか。ああ、人を育てるというのは難しいな。」
そう言って、声なき悲鳴を上げているカルマとシスの横で、ヨナハンも、俺は選択肢を間違えたのかもしれないと後悔し始めていた。
サディンがミュクシルを侍らせる。黒い幽鬼は、いつの間にか召喚されたらしい。この状況は、ミュクシルが力一杯遊んでも怒られない状況だと知っているせいか、肩で息をするように興奮していた。
「誰から逃げる?ここで死んでも、リアルじゃ生きてるから、いくらでも全力を出して構わない。」
第一騎士団の地獄の隠れんぼ。これは実に戦闘能力を高められる画期的な訓練である。ヨナハンはそれを知っていた。一度でもいいから受けてみたいとも思っていた。しかし、両隣のシスとカルマを見る限り、よほど恐ろしい訓練らしい。
第一騎士団をエルマーが受け持ってから取り入れられたこの訓練を乗り越えたものは、戦場の場でも常に冷静にいられるらしい。サディンの気の済むまでが制限時間。誰も手を上げないのが時間の無駄だと思ったらしい。サディンは小さくため息を吐くと、口を開いた。
「いーち、」
「っ…!!」
「ーーーーー、」
「は!?」
サディンが数を数え始めた瞬間、先ほどまで隣にいたはずのカルマとシスが、今まで見たこともないような勢いで駆け出した。二人してバラバラの方向に駆け出すのをみて、ついヨナハンも立ち上がる。カウントは三を言い終わるところであった。
隠れるのに与えられた時間は、余裕を持った30秒。術の行使は自由。肉弾戦の許可も出る。この空間では何度でも生き返れる。つまりはそれだけ本気の訓練だということだ。ルールは簡単だ。サディンが飽きるまで全力で逃げること。エルマーじゃないだけいい。シスもカルマも、そこだけが救いだと思っていた。
10
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する
ユッキー
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。
そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
竜人息子の溺愛!
神谷レイン
BL
コールソン書店の店主レイ(三十七歳)は、十八歳になったばかりの育て子である超美形の竜人騎士であるルークに結婚を迫られていた。
勿論レイは必死に断るがルークは全然諦めてくれず……。
だが、そんな中で竜国から使者がやってくる。
そしてルークはある事実を知らされ、レイはそれに巻き込まれてしまうのだが……。
超美形竜人息子×自称おじさん
【本編完結】キミの記憶が戻るまで
こうらい ゆあ
BL
付き合って2年。
朝陽は福岡に出張中、恋人である琥太郎が事故に遭ったという連絡を受け、慌てて大阪へと戻ってきた。
慌てて病院に駆け付けたものの、彼から言われたのは「あの、どなた様ですか?」という他人行儀な言葉だった。
しかも、彼の恋人は自分ではない知らない可愛い人だと言われてしまい…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる