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埃っぽい街外れの礼拝堂で、これまた愛の祝福には不慣れな執着の神の名の下、愛を誓ってから日にちが経ってはや数週間。ミハエルのお腹も少しだけ膨らみがわかるようになってきた。
そんな小さな変化も愛おしく感じていたこの期間、実にさまざまなことが起きていたのであった。
まあ長くはなるのだが、とにかくサディンとミハエルは、なんというか少しだけ慌ただしくなってしまったのだ。
きっかけの始まりは、グレイシスとジルバの娘でもあるアイリスが、わざわざ医術局までイズナと出向き、先日の風邪薬のお礼だとお菓子をくれたことが発端だ。
二人の間には繋がりができ、お茶会にお招きされるまでとなった。サディンも顔を出したそうにはしていたのだが、アイリスからは不可を食らった手前、渋々堪えているようだった。アイリス曰く、だって父様がいけませんっていうのだもの。だとか。
まあこの茶会も、イズナ曰く淑女になるための練習にお付き合いくださいとのことだったが、ミハエルも快く応じたおかげで、今ではミハエルはアイリスの初恋の人兼、良き相談相手となっている。まあ、家族の話になるとどういう顔をしていいかわからない時もあるのだが、その辺はイズナが嗜めてくれているのでよしとしよう。
そして本日も招かれたサロン、アイリスのお気に入りのお茶菓子を並べたテーブルを挟んで、ミハエルはイズナが入れてくれた紅茶を楽しんでいた。
「母様とお話をしたの。」
アイリスは、そういって頬を染めた。
「ミハエルとサディンが、私に素直になりなさいっていったでしょう。だから、寂しいのは嫌よって、きちんと言えたの。お兄様に付き添ってもらったのだけど。」
「それは、勇気を出されましたね。」
「ええ、とっても!」
可愛らしいピンクのドレスに身を包み、今日は金色の巻き毛をお姉さんのようにハーフアップにしていた。赤いおリボンが猫の耳のように頭から見えているのが愛らしい。アイリスはまるでその色がじんわりと頬に映ってしまったかのように顔を赤らめながら、落ち着こうとしているのか、こくこくと紅茶を飲んだ。
「アイリス様、紅茶は香りも楽しむものですよ。」
「わかってるわ。だけど、こうでもしなくちゃ落ち着けないんだもの。」
イズナとのやりとりも慣れたもののそれである。どうやら今回は目を瞑ることにしたらしい。イズナが小さく肩をすくめるものだから、ミハエルは少しだけ笑った。
「私がね、もっと母様と一緒にいたいわっておねだりをしたの。そうしたら、母様はなんておっしゃったと思う?」
「え?ええっと…そうですね…、快く応じられたとかでしょうか。」
「ええ、それはそうなのだけど…。」
薔薇色の頬を恥じるかのように、手で触れて隠したアイリスは、まるで大人の女性が恋の悩みに吐息を漏らすかのような悩ましい表情をして言った。
「玉座を降りるとおっしゃったの。もう、私とても驚いてしまって、ああ、早く大人にならなくてはいけないわと、決心いたしました。」
「ええっ!?こ、国王様がですか!?」
「それだけじゃないわ。父上も宰相をやめるとか仰って、娘の私を大切にできない王が、国民を幸せにできるわけがないと。そう仰るから、もうお兄様が大変で…。ねえイズナ。」
「誠に、頭の痛いお話でございます。」
眉間に皺を寄せた鎮痛そうな表情でイズナが宣う。どうやらアイリスの子供らしいおねだりが、国王でもあるグレイシスには酷く重く響いたらしい。父親でもあるジルバと揃って、退任するなどと大騒ぎ。そうしてアイリスは、親の知らぬまに王族としての心の成長を果たし、私が大人にならなくてはと以前よりも輪をかけてしっかりしたという。なるほどだから一段と大人びて感じたのか。イズナは、まさかこんな反面教師があるだなんてと肌を灰色にしながら呟いた。
「ええと、カイン殿下はどうされているのですか…。」
「お兄様も、箍が外れてしまったみたい。私よりもお母様にご執心されているわ。あの感じだと、結婚は難しそうね。」
「本当に、アイリス様はご成長なされて…。」
「な、なるほど…。」
どうやらなんの心の準備もないままに玉座が降ってきそうだったことが、たいそうなストレスだったらしい。カインはもうマザコンを隠さなくなたようで、ジルバと同じ顔を歪めながら、頼むから馬鹿な考えはよしてくれとグレイシスの執務室で大泣きしたらしい。しかし、マザコンはマザコンでも、やはり仕事はできる。王も人だ。家族との時間を蔑ろにして、良い政ができるわけがないと声を大にして宣って、王城内での働き方改革をおこなった。
ある程度の縛りはあるが、コアタイム以外は好きなように過ごせという大胆な改革だ。そのおかげか普段忙しい城勤めのものも自分の時間を多く持てるようになり、グレイシスも詰めるように働くことはしなくなった。その分できるものに仕事を振り分けるようになったことで、職場の垣根は低くなったし、生産性は上がったらしい。
「カイン殿下はなんというか、新しい風を吹かせますね…」
「でも、そのおかげで城の雰囲気はより良いものになったわ。私も、母様と父様がピアノのお稽古を見てくださるから、張り合いが出るもの。」
「もうお寂しくはありませんか?」
「ええ、ミハエルの言うとおり、勇気を出したおかげよ。ありがとう。」
愛らしく微笑むアイリスが、嬉しそうに微笑んだ。そしてミハエルをちろりと見上げると、もじりとしながら目を逸らす。
その様子に、イズナが助け舟を出すように口添えをする。
「アイリス様、ご自分で聞くと仰ったではありませんか。」
「ええ、ええ、そうね。そう、」
ミハエルは、キョトンとした顔で首を傾げると、アイリスは何かを決意したように見つめ返す。
「ミハエルも、妊娠をしているとお兄様から聞いたわ。もしかしてサディンの赤ちゃん?」
「え、ええと…はい、隠していたわけではないのですが。」
アイリスの勢いのある質問に、ミハエルは頬を染めながら頷いた。そっとその腹に触れる手を追うようにアイリスが見れば、そわりとする。どうやら妊娠をしている人を見たことがなかったらしい。何か言いたげに、キュウッと口をつぐむ。
「アイリス様、お気軽に仰ってくださいな。」
「いいの?」
「ええ、もちろん。」
柔らかく微笑んだミハエルに、アイリスはホッとしたような顔をする。そっと立ち上がったアイリスに、ミハエルも立ちあがろうとしたのだが、それは小さな手で制されてしまった。
「お腹を、触らせてほしいの…駄目かしら…。」
「構いません。」
ミハエルの体に気を遣ってくれたらしい。その優しさに気恥ずかしそうにする。ミハエルの少しだけ膨らみ始めた腹を、アイリスが小さなお手てでぺたりと触れた。少しだけ体温が高い、アイリスは数度優しく撫でた後、そっとミハエルのお腹に耳をくっつけた。
「まだ、何も聞こえないのね。」
「きっと、もう少し大きくなったら伝わるのかもしれません。」
「お腹、膨らんでしまうの?」
「ええ、赤ちゃんの成長とともに、僕のお腹は今よりももっと膨らみます。」
アイリスは、そういったミハエルに目を丸くして驚くと、それは大変!と慌てたようにいった。
「サディンとの結婚式を早くしなくては、ドレスが着れなくなってしまうわ!」
「へ?」
「お腹が膨らむと、着れるドレスの種類が減るじゃない!選べるうちに、早く式を上げた方はいいわ!だって、私がみたいもの!」
「ええっ!?」
アイリスの目はキラキラと輝いて、顔を赤らめながら、そうだわ、それがとってもいいと思うの!と話を進める。イズナはにこりと笑うと、まるで諦めてくださいと言わんばかりにミハエルに頷いた。
こうして、アイリスの鶴の一声と娘可愛さにやる気を見せたグレイシスとジルバの二人によって、サディンとミハエルの結婚式はあれよあれよという間に段取りがついた。
まあサディンがその話を聞いたのは、ミハエルがアイリスとの茶会に出た翌日の終業後だったので、顔を青ざめさせながらエルマーを連れて指輪を買いに行ったのだそう。
こうして、アイリスの提案によってさまざまな大人が動いた。小さいながらも人をどう動かしたらことを成せるのか。アイリスの王族としての采配は、見事晴れの日当日を迎えることによって成功を収めたのであった。
そんな小さな変化も愛おしく感じていたこの期間、実にさまざまなことが起きていたのであった。
まあ長くはなるのだが、とにかくサディンとミハエルは、なんというか少しだけ慌ただしくなってしまったのだ。
きっかけの始まりは、グレイシスとジルバの娘でもあるアイリスが、わざわざ医術局までイズナと出向き、先日の風邪薬のお礼だとお菓子をくれたことが発端だ。
二人の間には繋がりができ、お茶会にお招きされるまでとなった。サディンも顔を出したそうにはしていたのだが、アイリスからは不可を食らった手前、渋々堪えているようだった。アイリス曰く、だって父様がいけませんっていうのだもの。だとか。
まあこの茶会も、イズナ曰く淑女になるための練習にお付き合いくださいとのことだったが、ミハエルも快く応じたおかげで、今ではミハエルはアイリスの初恋の人兼、良き相談相手となっている。まあ、家族の話になるとどういう顔をしていいかわからない時もあるのだが、その辺はイズナが嗜めてくれているのでよしとしよう。
そして本日も招かれたサロン、アイリスのお気に入りのお茶菓子を並べたテーブルを挟んで、ミハエルはイズナが入れてくれた紅茶を楽しんでいた。
「母様とお話をしたの。」
アイリスは、そういって頬を染めた。
「ミハエルとサディンが、私に素直になりなさいっていったでしょう。だから、寂しいのは嫌よって、きちんと言えたの。お兄様に付き添ってもらったのだけど。」
「それは、勇気を出されましたね。」
「ええ、とっても!」
可愛らしいピンクのドレスに身を包み、今日は金色の巻き毛をお姉さんのようにハーフアップにしていた。赤いおリボンが猫の耳のように頭から見えているのが愛らしい。アイリスはまるでその色がじんわりと頬に映ってしまったかのように顔を赤らめながら、落ち着こうとしているのか、こくこくと紅茶を飲んだ。
「アイリス様、紅茶は香りも楽しむものですよ。」
「わかってるわ。だけど、こうでもしなくちゃ落ち着けないんだもの。」
イズナとのやりとりも慣れたもののそれである。どうやら今回は目を瞑ることにしたらしい。イズナが小さく肩をすくめるものだから、ミハエルは少しだけ笑った。
「私がね、もっと母様と一緒にいたいわっておねだりをしたの。そうしたら、母様はなんておっしゃったと思う?」
「え?ええっと…そうですね…、快く応じられたとかでしょうか。」
「ええ、それはそうなのだけど…。」
薔薇色の頬を恥じるかのように、手で触れて隠したアイリスは、まるで大人の女性が恋の悩みに吐息を漏らすかのような悩ましい表情をして言った。
「玉座を降りるとおっしゃったの。もう、私とても驚いてしまって、ああ、早く大人にならなくてはいけないわと、決心いたしました。」
「ええっ!?こ、国王様がですか!?」
「それだけじゃないわ。父上も宰相をやめるとか仰って、娘の私を大切にできない王が、国民を幸せにできるわけがないと。そう仰るから、もうお兄様が大変で…。ねえイズナ。」
「誠に、頭の痛いお話でございます。」
眉間に皺を寄せた鎮痛そうな表情でイズナが宣う。どうやらアイリスの子供らしいおねだりが、国王でもあるグレイシスには酷く重く響いたらしい。父親でもあるジルバと揃って、退任するなどと大騒ぎ。そうしてアイリスは、親の知らぬまに王族としての心の成長を果たし、私が大人にならなくてはと以前よりも輪をかけてしっかりしたという。なるほどだから一段と大人びて感じたのか。イズナは、まさかこんな反面教師があるだなんてと肌を灰色にしながら呟いた。
「ええと、カイン殿下はどうされているのですか…。」
「お兄様も、箍が外れてしまったみたい。私よりもお母様にご執心されているわ。あの感じだと、結婚は難しそうね。」
「本当に、アイリス様はご成長なされて…。」
「な、なるほど…。」
どうやらなんの心の準備もないままに玉座が降ってきそうだったことが、たいそうなストレスだったらしい。カインはもうマザコンを隠さなくなたようで、ジルバと同じ顔を歪めながら、頼むから馬鹿な考えはよしてくれとグレイシスの執務室で大泣きしたらしい。しかし、マザコンはマザコンでも、やはり仕事はできる。王も人だ。家族との時間を蔑ろにして、良い政ができるわけがないと声を大にして宣って、王城内での働き方改革をおこなった。
ある程度の縛りはあるが、コアタイム以外は好きなように過ごせという大胆な改革だ。そのおかげか普段忙しい城勤めのものも自分の時間を多く持てるようになり、グレイシスも詰めるように働くことはしなくなった。その分できるものに仕事を振り分けるようになったことで、職場の垣根は低くなったし、生産性は上がったらしい。
「カイン殿下はなんというか、新しい風を吹かせますね…」
「でも、そのおかげで城の雰囲気はより良いものになったわ。私も、母様と父様がピアノのお稽古を見てくださるから、張り合いが出るもの。」
「もうお寂しくはありませんか?」
「ええ、ミハエルの言うとおり、勇気を出したおかげよ。ありがとう。」
愛らしく微笑むアイリスが、嬉しそうに微笑んだ。そしてミハエルをちろりと見上げると、もじりとしながら目を逸らす。
その様子に、イズナが助け舟を出すように口添えをする。
「アイリス様、ご自分で聞くと仰ったではありませんか。」
「ええ、ええ、そうね。そう、」
ミハエルは、キョトンとした顔で首を傾げると、アイリスは何かを決意したように見つめ返す。
「ミハエルも、妊娠をしているとお兄様から聞いたわ。もしかしてサディンの赤ちゃん?」
「え、ええと…はい、隠していたわけではないのですが。」
アイリスの勢いのある質問に、ミハエルは頬を染めながら頷いた。そっとその腹に触れる手を追うようにアイリスが見れば、そわりとする。どうやら妊娠をしている人を見たことがなかったらしい。何か言いたげに、キュウッと口をつぐむ。
「アイリス様、お気軽に仰ってくださいな。」
「いいの?」
「ええ、もちろん。」
柔らかく微笑んだミハエルに、アイリスはホッとしたような顔をする。そっと立ち上がったアイリスに、ミハエルも立ちあがろうとしたのだが、それは小さな手で制されてしまった。
「お腹を、触らせてほしいの…駄目かしら…。」
「構いません。」
ミハエルの体に気を遣ってくれたらしい。その優しさに気恥ずかしそうにする。ミハエルの少しだけ膨らみ始めた腹を、アイリスが小さなお手てでぺたりと触れた。少しだけ体温が高い、アイリスは数度優しく撫でた後、そっとミハエルのお腹に耳をくっつけた。
「まだ、何も聞こえないのね。」
「きっと、もう少し大きくなったら伝わるのかもしれません。」
「お腹、膨らんでしまうの?」
「ええ、赤ちゃんの成長とともに、僕のお腹は今よりももっと膨らみます。」
アイリスは、そういったミハエルに目を丸くして驚くと、それは大変!と慌てたようにいった。
「サディンとの結婚式を早くしなくては、ドレスが着れなくなってしまうわ!」
「へ?」
「お腹が膨らむと、着れるドレスの種類が減るじゃない!選べるうちに、早く式を上げた方はいいわ!だって、私がみたいもの!」
「ええっ!?」
アイリスの目はキラキラと輝いて、顔を赤らめながら、そうだわ、それがとってもいいと思うの!と話を進める。イズナはにこりと笑うと、まるで諦めてくださいと言わんばかりにミハエルに頷いた。
こうして、アイリスの鶴の一声と娘可愛さにやる気を見せたグレイシスとジルバの二人によって、サディンとミハエルの結婚式はあれよあれよという間に段取りがついた。
まあサディンがその話を聞いたのは、ミハエルがアイリスとの茶会に出た翌日の終業後だったので、顔を青ざめさせながらエルマーを連れて指輪を買いに行ったのだそう。
こうして、アイリスの提案によってさまざまな大人が動いた。小さいながらも人をどう動かしたらことを成せるのか。アイリスの王族としての采配は、見事晴れの日当日を迎えることによって成功を収めたのであった。
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