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二章 百貨店にくる顧客に情緒をかき乱される俺の話なんだけど。(大林梓編)
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ずるい大人になってしまったなと自覚してしまうのは、彼のせいかもしれない。
榊原は、自分が浮かべてしまった考えの一つによって、思考が支配されてしまった。慣れているはずの珈琲の苦味が、途端に気になった。キッチンからは、大林が昼飯を作るいい香りがするというのに、なんだかあの日の一件から距離が遠ざかってしまったかのような感覚に陥ってしまった。
「ねえ、夜なんだけどさ、」
「え、ああ、」
「…なんだよその反応、気分でも悪い?」
なんか、見たこともない顔してる。そう言って、大林が調理する手を止めた。
自分が、どんな顔をしているのかはわからない。それでも、大林が気にかけるほど、そんなにわかりやすい表情をしているのだろうか。
戸棚から、一人分の皿を出す姿を見て、榊原の小さな焦りが徐々に縁取られていく。大林にとっては、何気ない日常の動作だ。それでも、榊原にとっては違う。立ち上がり、珈琲を手に持った。中身はまだ入っているが、自然さを装うには必要な物だった。
「なんか貧血みたいな顔の色してる。」
「僕が体調悪かったら、君は面倒を見てくれるのかな。」
「…まあ、お賃金いただいてますし。」
シンクにカップを置く。こうして隣に立つと、大林の身長は実に丁度いい。狭いキッチンであればよかったのに、ここは男二人肩を並べても、まだ余りある。
コンロの上には出来上がった鯖缶のチャーハンと、つみれ汁が湯気を立てていた。榊原は、二人分のつもりで三缶とも使っていいと言ったのに、大林は一人分の食器しか用意しなかった。榊原には、それが嫌だった。
「なんで、君も一緒に食べればいいでしょ。」
「だって、俺家で食ってきたもん。」
「今日は夕方に来ればよかったはずなのに、なんでこんな早くきたのかな。」
「…仕事の邪魔したのは、謝るけど、」
「そうじゃない。」
言葉を遮る声が、少しだけ強くなってしまった。嫌われたくないと気を回しているくせに、所々で綻んでしまう。大林を前にすると、うまく取り繕えなくなっている。
自分の余裕のなさが、伝わってしまったのではないか。大林が、榊原を見上げたまま困ったような表情を見せた。そんな顔をさせるつもりなんてなかったのに。
大林を正面に捉える。不穏な空気を察してか、その体が僅かにこわばったような気がした。
「俺に、会いたくないからじゃないの。」
「え、」
瞳を揺らす。榊原の声で紡がれた言葉に、大林が小さく反応する。大の大人が、小さな子供のように駄々をこねるのと同じだ。自分が何を言っているのかわかっているのだろうか。榊原は、己の気持ちを吐露したと同時に、脳の裏側から徐々に熱湯を染み込まされていくかのようにして、思考が熱くなった。
口にした瞬間、急に羞恥心を感じたのだ。ポカンとする大林を前に、数歩後退りをする。口下を掌で覆うと、ゆっくりと顔の前まで翳して顔を隠す。
そんな榊原の様子に慮りもせずに、大林が追求するような口調で問いかけた。
「なんで、そんなこと思ったの。」
「ちょっと、今のなし。」
「…そんで、なんで言った後にそんな反応するの。」
「なしって言ったじゃん。」
そんなの自分が一番理解しているから、指摘しないで欲しかった。耐えきれず、背を向けた榊原の背後で、食器の擦れあう音がする。大林が盛り付けてくれているらしい、静かな沈黙の中、日常音だけがしばしその場を支配した。
「あのさ。」
名称もわからない、木ベラのようなものでフライパンを擦る音がやけに耳に残った。壁に張り付くようにして一人で反省会をし始めた榊原を前に、大林は呆れたような目線を向ける。その声色に、どれだけ居た堪れなくなっているかだなんてきっと知りもしないのだろう。
「さっきのは、ちょっとだけある。」
「…何が、」
「だから、気まずいかなって思って、びびって避けかけてた。」
「避けかけるって日本語はないよ、」
「避けてたって言ってもいいの?」
「…やっぱり避けかけてたにして。」
面倒臭いな。という目で見つめられる。榊原がようやく張り付いていた壁からその身を離すと、腰の辺りをドスンと叩かれた。その衝撃から、ウッ、と詰まった声をあげてしまった。包丁じゃないから構わないが、なかなかに腰に響いた。
痛めた箇所をさすりながら振り向くと、どうやら木ベラの先端だったらしい。それを握りしめた大林が、榊原を見上げて小さく息をついた。
「俺も、少しくらいは悪いと思ってるよ。…まあ、煽った以外はあんまり悪いとこ見つかんねーけど。」
「同じ男としてあんなシチュエーションに持っていかれたら」
「で、あんたも反省してんの。」
「大いに。」
銃口のように木ベラを突きつけられる。思わず両手をあげて即答をした情けない姿に溜飲を下げたのか、大林はふすりと空気の抜けるような笑みを一つ漏らした。
シンクの上には、二人分の皿に盛り付けられたチャーハンが置かれている。それを目に留めた榊原が数度瞬きをすると、もぞりと唇を動かす。
嬉しいという気持ちもあるが、己の我儘に付き合わせてしまったかのような感覚になってしまったのだ。
なんとも言えない表情で立ち尽くしている榊原の手に、暖かな料理が乗せられる。思わずそれを持つと、まるで最初からインプットされてたかのように、体が勝手にリビングへ向かい、二人分の昼食をテーブルの上に乗せる。
後から麦茶を片手に大林がリビングへと入ってくると、それを互いの前において榊原と向かい合わせになるように腰を下ろす。唇を濡らすように麦茶を一口飲む姿に、なんとなく榊原も続くようにして一口飲んだ。
「…この間、唐揚げどうだった。」
いただきますの前に切り出された話に、思わず顔を上げて大林を見てしまった。
目線は全くこちらに向いてはいないのに、随分と不遜な態度での問いかけだ。先程は、可愛らしい顔で少し笑みを見せてくれたのにとは思ったが、少しだけ赤くなっている耳が見えてしまい、何も言えなくなった。
「あの後、あんたになんも言わないで帰っちゃったし。その、一人で食ったのかなって。」
「そりゃ、一人暮らしだから、一人で食うよ。」
「…うん、」
もしかして、もう一度歩み寄ってくれているのかもしれない。榊原は、スプーンに手を伸ばしかけていた己の掌を小さく握る。チラリと見た大林のコップに注がれた麦茶は、もう半分ほど減っていた。
「帰っちゃったのは、まあ、僕も悪いし。」
「うん、」
「あの後、自己嫌悪しながら食べた唐揚げの味は、ちょっと忘れられそうにないかな。」
「…地鶏使ったのに?」
「ああ、味は美味しかったけどね。」
そうじゃなくて、美味しかったからこそ、ちょっとだけ落ち込んだのだ。
「今日来てくれたってことはさ、許してくれるってことかな。」
「許すとか、」
「正直、煽られたとはいえ手を出したのは僕だからね。嫌われたらどうしようってことしか考えられなかった。」
「俺が売りしてるの知ってるくせに、なんでびびる必要があるわけ。」
少しだけ、投げやりにも聞こえる声色だった。先程までは逸らされていた視線も、今は真っ直ぐに榊原に向いている。大林は、少しだけ緊張したような面持ちだった。
スプーンを握る。手早く作ったにしては均一に混ざっている大林お手製のチャーハンを一口分掬うと、それをまくりと口にする。ごま油とネギが効いたそれは塩加減もちょうどいい。榊原の好みの味だった。
「なんでだろうね、」
「自分のことなのに、わかんねえの。」
「わかるよ、わかるけど、口にしたら君怒るじゃない。」
「…内容にもよる。」
今度は、目を逸らされた。ばつが悪いと視線を合わせない、照れても視線を合わせない。それなのに、真剣な話をするときだけは、相手の目を見てしっかりと口にするのだと気がつくと、やはり根は真面目なんだなあと思う。
「また、触ってもいいか聞いても怒るでしょ。」
「おま、そ、ンン…」
「あはは、何その反応期待しちゃうなあ。」
榊原の言葉に、面白いくらいに顔を染め上げる。彼自身、性に奔放だとあけすけに話す割には、こちらからそういったモーションをかけると初心な反応をするのだ。
くつくつと肩を揺らしながら笑っていれば、口を抑えた大林が睨みつけてくる。昼まで、思わず大きな声を出しそうになったのを堪えてくれたらしい。職業柄だろう気遣いをしてくれるのも嬉しいが、どうせならその距離も詰めたいところだ。
でも、大きくその距離を縮めるようなことをして仕舞えば、また彼は泣いてしまうかもしれない。
そんなことを思ったが、榊原は大林よりも年上で、ずるい大人だ。だから、そうなったらそうなったで、たくさん甘やかしてあげればいいだろうと心に決める。
やんわりと微笑むその表情に、寒気を感じたらしい。大林が小さく身震いをすると、渋い表情で榊原を見つめ返す。
「いただきますくらいは、きちんと言えよな。」
「ああ、その時はきちんというね。」
やっぱり、いいなあと思う。榊原は小さくいただきますと呟くと、大林は首を傾げながらも、どうぞと呟いたのであった。
榊原は、自分が浮かべてしまった考えの一つによって、思考が支配されてしまった。慣れているはずの珈琲の苦味が、途端に気になった。キッチンからは、大林が昼飯を作るいい香りがするというのに、なんだかあの日の一件から距離が遠ざかってしまったかのような感覚に陥ってしまった。
「ねえ、夜なんだけどさ、」
「え、ああ、」
「…なんだよその反応、気分でも悪い?」
なんか、見たこともない顔してる。そう言って、大林が調理する手を止めた。
自分が、どんな顔をしているのかはわからない。それでも、大林が気にかけるほど、そんなにわかりやすい表情をしているのだろうか。
戸棚から、一人分の皿を出す姿を見て、榊原の小さな焦りが徐々に縁取られていく。大林にとっては、何気ない日常の動作だ。それでも、榊原にとっては違う。立ち上がり、珈琲を手に持った。中身はまだ入っているが、自然さを装うには必要な物だった。
「なんか貧血みたいな顔の色してる。」
「僕が体調悪かったら、君は面倒を見てくれるのかな。」
「…まあ、お賃金いただいてますし。」
シンクにカップを置く。こうして隣に立つと、大林の身長は実に丁度いい。狭いキッチンであればよかったのに、ここは男二人肩を並べても、まだ余りある。
コンロの上には出来上がった鯖缶のチャーハンと、つみれ汁が湯気を立てていた。榊原は、二人分のつもりで三缶とも使っていいと言ったのに、大林は一人分の食器しか用意しなかった。榊原には、それが嫌だった。
「なんで、君も一緒に食べればいいでしょ。」
「だって、俺家で食ってきたもん。」
「今日は夕方に来ればよかったはずなのに、なんでこんな早くきたのかな。」
「…仕事の邪魔したのは、謝るけど、」
「そうじゃない。」
言葉を遮る声が、少しだけ強くなってしまった。嫌われたくないと気を回しているくせに、所々で綻んでしまう。大林を前にすると、うまく取り繕えなくなっている。
自分の余裕のなさが、伝わってしまったのではないか。大林が、榊原を見上げたまま困ったような表情を見せた。そんな顔をさせるつもりなんてなかったのに。
大林を正面に捉える。不穏な空気を察してか、その体が僅かにこわばったような気がした。
「俺に、会いたくないからじゃないの。」
「え、」
瞳を揺らす。榊原の声で紡がれた言葉に、大林が小さく反応する。大の大人が、小さな子供のように駄々をこねるのと同じだ。自分が何を言っているのかわかっているのだろうか。榊原は、己の気持ちを吐露したと同時に、脳の裏側から徐々に熱湯を染み込まされていくかのようにして、思考が熱くなった。
口にした瞬間、急に羞恥心を感じたのだ。ポカンとする大林を前に、数歩後退りをする。口下を掌で覆うと、ゆっくりと顔の前まで翳して顔を隠す。
そんな榊原の様子に慮りもせずに、大林が追求するような口調で問いかけた。
「なんで、そんなこと思ったの。」
「ちょっと、今のなし。」
「…そんで、なんで言った後にそんな反応するの。」
「なしって言ったじゃん。」
そんなの自分が一番理解しているから、指摘しないで欲しかった。耐えきれず、背を向けた榊原の背後で、食器の擦れあう音がする。大林が盛り付けてくれているらしい、静かな沈黙の中、日常音だけがしばしその場を支配した。
「あのさ。」
名称もわからない、木ベラのようなものでフライパンを擦る音がやけに耳に残った。壁に張り付くようにして一人で反省会をし始めた榊原を前に、大林は呆れたような目線を向ける。その声色に、どれだけ居た堪れなくなっているかだなんてきっと知りもしないのだろう。
「さっきのは、ちょっとだけある。」
「…何が、」
「だから、気まずいかなって思って、びびって避けかけてた。」
「避けかけるって日本語はないよ、」
「避けてたって言ってもいいの?」
「…やっぱり避けかけてたにして。」
面倒臭いな。という目で見つめられる。榊原がようやく張り付いていた壁からその身を離すと、腰の辺りをドスンと叩かれた。その衝撃から、ウッ、と詰まった声をあげてしまった。包丁じゃないから構わないが、なかなかに腰に響いた。
痛めた箇所をさすりながら振り向くと、どうやら木ベラの先端だったらしい。それを握りしめた大林が、榊原を見上げて小さく息をついた。
「俺も、少しくらいは悪いと思ってるよ。…まあ、煽った以外はあんまり悪いとこ見つかんねーけど。」
「同じ男としてあんなシチュエーションに持っていかれたら」
「で、あんたも反省してんの。」
「大いに。」
銃口のように木ベラを突きつけられる。思わず両手をあげて即答をした情けない姿に溜飲を下げたのか、大林はふすりと空気の抜けるような笑みを一つ漏らした。
シンクの上には、二人分の皿に盛り付けられたチャーハンが置かれている。それを目に留めた榊原が数度瞬きをすると、もぞりと唇を動かす。
嬉しいという気持ちもあるが、己の我儘に付き合わせてしまったかのような感覚になってしまったのだ。
なんとも言えない表情で立ち尽くしている榊原の手に、暖かな料理が乗せられる。思わずそれを持つと、まるで最初からインプットされてたかのように、体が勝手にリビングへ向かい、二人分の昼食をテーブルの上に乗せる。
後から麦茶を片手に大林がリビングへと入ってくると、それを互いの前において榊原と向かい合わせになるように腰を下ろす。唇を濡らすように麦茶を一口飲む姿に、なんとなく榊原も続くようにして一口飲んだ。
「…この間、唐揚げどうだった。」
いただきますの前に切り出された話に、思わず顔を上げて大林を見てしまった。
目線は全くこちらに向いてはいないのに、随分と不遜な態度での問いかけだ。先程は、可愛らしい顔で少し笑みを見せてくれたのにとは思ったが、少しだけ赤くなっている耳が見えてしまい、何も言えなくなった。
「あの後、あんたになんも言わないで帰っちゃったし。その、一人で食ったのかなって。」
「そりゃ、一人暮らしだから、一人で食うよ。」
「…うん、」
もしかして、もう一度歩み寄ってくれているのかもしれない。榊原は、スプーンに手を伸ばしかけていた己の掌を小さく握る。チラリと見た大林のコップに注がれた麦茶は、もう半分ほど減っていた。
「帰っちゃったのは、まあ、僕も悪いし。」
「うん、」
「あの後、自己嫌悪しながら食べた唐揚げの味は、ちょっと忘れられそうにないかな。」
「…地鶏使ったのに?」
「ああ、味は美味しかったけどね。」
そうじゃなくて、美味しかったからこそ、ちょっとだけ落ち込んだのだ。
「今日来てくれたってことはさ、許してくれるってことかな。」
「許すとか、」
「正直、煽られたとはいえ手を出したのは僕だからね。嫌われたらどうしようってことしか考えられなかった。」
「俺が売りしてるの知ってるくせに、なんでびびる必要があるわけ。」
少しだけ、投げやりにも聞こえる声色だった。先程までは逸らされていた視線も、今は真っ直ぐに榊原に向いている。大林は、少しだけ緊張したような面持ちだった。
スプーンを握る。手早く作ったにしては均一に混ざっている大林お手製のチャーハンを一口分掬うと、それをまくりと口にする。ごま油とネギが効いたそれは塩加減もちょうどいい。榊原の好みの味だった。
「なんでだろうね、」
「自分のことなのに、わかんねえの。」
「わかるよ、わかるけど、口にしたら君怒るじゃない。」
「…内容にもよる。」
今度は、目を逸らされた。ばつが悪いと視線を合わせない、照れても視線を合わせない。それなのに、真剣な話をするときだけは、相手の目を見てしっかりと口にするのだと気がつくと、やはり根は真面目なんだなあと思う。
「また、触ってもいいか聞いても怒るでしょ。」
「おま、そ、ンン…」
「あはは、何その反応期待しちゃうなあ。」
榊原の言葉に、面白いくらいに顔を染め上げる。彼自身、性に奔放だとあけすけに話す割には、こちらからそういったモーションをかけると初心な反応をするのだ。
くつくつと肩を揺らしながら笑っていれば、口を抑えた大林が睨みつけてくる。昼まで、思わず大きな声を出しそうになったのを堪えてくれたらしい。職業柄だろう気遣いをしてくれるのも嬉しいが、どうせならその距離も詰めたいところだ。
でも、大きくその距離を縮めるようなことをして仕舞えば、また彼は泣いてしまうかもしれない。
そんなことを思ったが、榊原は大林よりも年上で、ずるい大人だ。だから、そうなったらそうなったで、たくさん甘やかしてあげればいいだろうと心に決める。
やんわりと微笑むその表情に、寒気を感じたらしい。大林が小さく身震いをすると、渋い表情で榊原を見つめ返す。
「いただきますくらいは、きちんと言えよな。」
「ああ、その時はきちんというね。」
やっぱり、いいなあと思う。榊原は小さくいただきますと呟くと、大林は首を傾げながらも、どうぞと呟いたのであった。
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