僕物語 覚醒編

如月 怜

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第1章 覚醒編

第2話(Fire Abilityのカムイ)

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特別能力、
Analysis Abilityに覚醒した僕。
分析に特化した能力らしい。
だが覚醒してすぐなこともあり
まだまだ能力は未熟だ。

そんな僕は能力研究施設で
特訓をすることとなった。


----------


施設長
「ここが君が特訓をする施設だ。」

僕はその大きさに驚いた。

施設長
「突然だが今の君の実力を見たい。
 今から対戦をしてもらう。
 相手はこの人だ。」

施設長がそう言うと向こう側の扉から一人の男が出てきた。


「お前が完全オリジナル能力の覚醒者か?」


「そうみたいです。
   ところで君は誰?」


「俺は炎を自由に扱うことができる
 能力を持つ『カムイ』だ。
 お前と同じ覚醒者だ。」

突然の出来事に驚く僕だったが施設長は待ってはくれなかった。

施設長
「カムイもここで特訓をしている
 能力者の1人だ。
 そこで怜君にはこのカムイと
 対戦をしてもらう。
 突然で驚いているだろうが
 初期段階のデータを取るためだ。
 わかってくれ。」

契約上研究の為ならば仕方がないと思い、
対戦をすることとなった。

僕も今の自分を知りたかったので好都合だ。


「カムイさん、
 まだ未熟ですが宜しくお願いします。」

カムイ
「怜と言ったか?
 本気で行かせてもらうよ。」

施設長
「それでは始める。
 準備はいいか?」

僕たちは答えた。


「大丈夫です!」

カムイ
「OKだ。」

施設長
「それでは対戦開始!!」

こうして対戦が始まった。

すると始まった途端、
炎が僕の周りを包んだ。

相手の能力を打ち消す。
そのような事が出来ると言っていたが当然やり方を知らない僕は戸惑うばかりだった。

やがて炎は周りを囲み、
出口のない檻のようになった。
その檻は次第に狭くなっていく。
僕は無理やり炎の外へ出ようとしたが炎の檻は鋼鉄のように硬かった。

カムイ
「俺の炎は鋼鉄のように硬くできる。
 その硬さのまま形も変えられる。
 自由自在の炎なんだ!」

カムイはそう言って僕に技をかけた。

カムイ
「燃え尽きろーー!!
 火炎牢カエンロウ!!!」

炎のオリは一気に縮まった。
僕は燃やされることを覚悟した。

その時だった。
突然頭の中で何かの演算が始まった。
自分では無意識に能力を発動していた。

僕は左手でカムイの炎に触れた。
すると突然カムイの炎が消えた。

カムイ
「ふふっ、
 そうでなければ面白くない!
 どんどんいくぜーー!!」

だが何度やっても同じだった。
炎が襲いかかる度に僕は炎を消した。
僕はカムイの能力の弱点を見つけ出した。
鋼鉄のように硬い炎の中に一箇所だけ普通の炎の場所がある。
そこを断ち切ってしまえば全ての炎の軸が崩れて消える。

無意識の能力の中、
自身の頭の中では理解していた。
カムイの炎を打ち消しつつカムイの方へ走って行った。

カムイをぶっ飛ばす。
そうすれば勝ちだと思っていた。

カムイの前まで詰め寄った僕は思いっきり振りかぶってカムイに殴りかかった。


「でぇりゃぁぁあー!」

すると目の前にいたはずのカムイが一瞬にして消えたのだ。
僕が攻撃したのは炎の分身だった。


「あれ!?
 どこに、、、」

カムイ
「奥義!
 多弾火炎砲タダンカエンホウ!!」

カムイは僕の後ろにいた。
僕はカムイの炎をくらった。
そしてその場に倒れた。
その時だ。
突如意識が遠くなっていった。
僕は目を閉じた。


(これじゃダメだ。
 僕はずっと能力に憧れてきた。
 やっとその能力を手に入れたんだ!
 もっと強くなってやる!!)

無意識に能力を発動していたためか、
僕自身の意思が戻っても能力を使うことができた。


「僕は負けない!!」

カムイの攻撃を受けた僕は等に限界を超えていた。
それも当然能力がある以外は普通の人間だからだ。

カムイはまた攻撃を始めた。
僕は多弾火炎砲の弱点を探した。

すると一つの演算が頭に浮かんだ。
その演算をもとに僕は能力を使った。

一つの炎の弾が僕めがけて飛んできた。
僕は演算通りに左手で火炎弾を消した。
そして左手から右手へ意識を移した。
すると僕の右手からまだ小さい炎の弾が飛び出した。

カムイは攻撃をやめた。

カムイ
「まさか、
 本当にコピー能力だと!?」

そして突然施設長が対戦を止めた。

施設長
「そこまで!」

僕たちは対戦をやめた。

施設長
「まさかこんなにも早く
 コピー能力が見れるとは、
 怜君の能力は底知れない力を
 秘めているようだ。
    
 さてカムイと怜。
 今日から君たちは仲間だ。
 今のような対戦も自由だが
 お互いの身体に気を使うこと。
 カムイも怜の能力をより
 強化できるよう手を貸すんだ。

 そして怜。
 おそらく君の能力のことは
 瞬く間に各研究施設や能力者に
 情報が渡るだろう。
 どんな能力よりも強い特別能力で
 さらにその中でも両方の能力を
 併せ持っているんだ。
 そんな希少種は今までにないからな。
 君はあらゆるものに狙われるだろう。
 だからこそ特訓をして
 もっと強くなるんだ。

 怜。
 君に最初の特訓をしてもらおう。
 カムイと共に旅に出るんだ。
 何日、
 何ヶ月、
 何年掛かろうと構わない。
 この広い世界をその目で見るんだ。
 帰ってくる頃には今とは
 比べ物にならないくらいに
 強くなっているだろう。

 そしてカムイは怜の進歩を
 研究日記に取るんだ。
 2人共何かあったら日記を見るといい。

 これを持っていけ。
 この施設との通信機だ。
 何でも相談してくれ。

 それじゃあ特訓開始だ!!」

Fire Abilityのカムイ。
僕の新しい仲間だ。

その日僕とカムイは互いの実力を上げるための旅に出ることになった。。



---続く---



-次回-



「この街ともお別れか、」

カムイ
「別れを言わなくてもいいのか?」


「別れを言っても悲しいだけ。
 手紙だけ置いてくるよ。」

僕たちは旅に出る準備を済ませ、
街の門に立っていた。


「それじゃ行ってきます!」

だがその場にいたのは僕たちだけではなかった。


次回!

僕物語 覚醒編

第3話

(別れ)



-僕物語 覚醒編 プチ情報!!-

「カムイ」は漢字で書くと「火夢衣」だよ!
ネーミングは炎使いだけに「炎の夢をまとう」という意味で取ってきました!
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