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本編

31 むちむちマスクさんとのH その1

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 俺はむちむちマスクさんのショーウィンドウ室の扉をノックしてみる。

 すぐに、扉が静かに開くと、むちむちマスクさんが恐る恐るという感じで、扉の隙間から俺のことを覗き込んできた。

 うーん、完全フルフェイスな黒マスクで覗き込まれると、ちと不気味だな。

 ちなみに、そんな黒マスクながらも、むちむちマスクさんは、こちらを視認できているようだ。

 どうやら高機能な布地みたいだな。

 むちむちマスクさんは腰辺りまである長髪なので、美しい金髪がマスクの後ろ側からあふれこぼれており、キラキラと輝いている。

 あと、俺好みで理想的なむっちり体型ということは、体型がそれなりにしっかりしているわけなので、背丈は俺よりも少し高めである。

「な、なにか御用でしょうか?」

 むちむちマスクさんの不安そうな、か細いながらも可愛らしい声が、黒マスクの中から漏れてくる。

 どうやら、恥ずかしがり屋というのは、あながち嘘でもないらしい。

「あー、えーと、お姉さんを指名したいなーと思いまして」

「――ふぇっ!?」

 凄い、驚かれた。

「こ、こんな、見た目ですが宜しいのですか!?」

「ええ、まー、別にどうってことはないですよ」

「あ、ありがとうございますぅ!」

 むちむちマスクさんは扉を全開に開くと、ペコペコと頭を下げてきた。

 見た目のカオス感とは違い、実に礼儀正しい。

 良い人そうで安心だ。

「極度の恥ずかしがり屋さんと聞きましたが」

「え、ええ。どうも、こういう行為の際は緊張してしまって、こうやって、布頭巾を被っていると落ち着くので」

「こちらのことは見えているんですか?」

「ああ、はい、視界は良好です」

「呼吸も?」

「はい、大丈夫ですよ」

 うん、高性能な布地らしい。

 マスクプレイには必須になりそうな布地だな。

「えーと、お値段はいくらですかね」

「あ、はい、15分で銅粒5つです」

「おや、相場の半額ですか?」

「え、ええ、なにせ、見た目がコレですので……」

 俺にとっては、見た目も好みで指名料も安いとなると、お得感があるな。

「じゃあ、15分でお願いしてもいいですかね」

「え? あ、ありがとうございますぅ!」

「では、これで」

 俺はギルドカードからお金を取り出すと、むちむちマスクさんに銅粒5つを支払う。

「で、では、こちらへ」

 むちむちマスクさんに案内されて、ショーウィンドウ室と廊下を挟んで、向かい側に作られたお客とセックスを行う仕事部屋へと案内される。

 内装などは、エルさんが勤めている娼館キャンドルライトと大した違いは無かった。

 一ツ星娼館の作りは、だいたいが同じなのかもしれない。

 綺麗な肌色の木床、清潔感のある白い壁紙。

 天井付近の壁にランプのような物がかけられているが、どうも火が付いている様子はない。

 だが、まるで蛍光灯のような明るい光を発しているのを見るに、なにかしら魔法的な仕組みが用いられてはいるのだろう。

 小さな室内には、ベッドがひとつ。

 セックスをする際に必要となる小物を置くための、小さな物置台がひとつ。

 実にシンプルな部屋だった。

 むちむちマスクさんは、いそいそとミニスカを脱いで、純白のショーツを脱ぎ脱ぎすると、俺のズボンとパンツを丁寧に脱がせてくれる。

「上の服はどうしますか?」

「えーと、脱がない人もいるんですか?」

「私のお客さんは脱がない人が多いですね。中にはズボンも脱がずに前のチャックからおちんちんだけを出す人もいらっしゃいますよ」

 おいおい、小便かい。

 いや、この異世界では、それも遠からずなのかもしれないな。

 まさに排出作業、というやつか。

 15分も必要としない男性ならば、汗をかくほどの運動をする前に、さっさと射精してしまうだろうから、服を脱ぐのも煩わしいということなのだろう。

 だが、俺は、セックスは楽しみたい派ですので。

「上の服も脱がせて下さい」

「は、はい!」

 むちむちマスクさんは、俺の白い長袖シャツの前ボタンを丁寧かつ優しく外して、服を脱がせてくれた。

 むちむちマスクさんはベッドに腰をかけると、ローションチューブで膣内に潤いを注入し始める。

 エルさんがしていたことと同じだ。

 娼婦さんの下準備はどこも同じなのかもしれないな。

 むちむちマスクさんは準備が整ったのか、ベッドに仰向けに寝転ぶと、両膝を立てて開き、正常位の状態になる。

「ど、どうぞ、ご利用下さいませ」

 うーん、この無機質な投げやり感、ムードの欠片も無いが、いつか、お気に入りの娼婦さんに限っては、変えていきたいものだよなー。

 俺はむちむちマスクさんに覆いかぶさると、むちむちマスクさんのむっちむちな太ももをもみもみしてみる。

 うはー、やわらけー。

「ひゃ!?」

 むちむちマスクさんが驚いた声をもらした。

 かわいい声だなー。

「あー、すみません。俺、女性を触るのが好きなもので」

「そ、そうなんですか? 珍しいですね」

 珍しいのかい。

 こんなエロい見た目の女性に突っ込んで終わりとか、あり得んな異世界男子。

「おっぱいも触っても良いですかね?」

「え? こ、これをですか? え、ええ、どうぞご自由に」

 おっぱいの価値を知らないからか、せっかくの見事なたわわおっぱいを、こんなもので宜しければ、という感じで差し出してくれるむちむちマスクさん。

 俺は、むちむちマスクさんのおっぱいをぎゅむぎゅむと揉み込んだ。

 くはー、見た目通りに程よい弾力と柔らかさだ。

 揉んでいるだけで勃起できるわ。

 俺は延々と両手で豊満なおっぱいを揉み込みまくる。

「ん、あ、あの、おっぱいをそんなにこねくりまわされると……」

 触る、という表現が、一瞬で終わるものだと、むちむちマスクさんは思っていたらしい。

 いえいえ、愛撫ですからね。

 感じるまで揉みまくりますよ俺は。

「おっぱい、どんな感じです?」

「え、えと、な、なんだか、じんわりと温かくて、少し背筋と頭がビリビリします」

「気持ち良いでしょ?」

「き、気持ち良い? え、ええ、そう言われれば、そういう感覚なのかもしれませんね、嫌ではないです。ですが、初めてのことなので何だか不思議な感じです」

「あまり深く考えずに、心地よさに身を任せて下さいな」

「は、はい」

 俺はむちむちマスクさんのおっぱいを優しく揉み続けた。

 むちむちマスクさんの息遣いが少し荒くなり、色っぽく身をよじり始める。

 俺もむちむちマスクさんのおっぱいを触りまくれたおかげで、ギンギンに勃起状態になっていた。

「……では、入れますね」

「ど、どうぞ」

 俺は勃起した一物をむちむちマスクさんに挿入する。

「んぅぅ!」

 むちむちマスクさんが噛み殺した喘ぎ声を漏らす。

「うほぅー……」

 俺は、まるで温泉にでも浸かったかのような、ため息をこぼしてしまう。

 実に見事な、ほこほこおまんこ。

 更には、肉厚で柔らかく、程よい締めつけ感もある。

 なんだか、ほっと落ち着くような優しさすら感じるその肉壷に包まれると、まさに温泉にどっぷりと浸かったかのような気持ち良さが、全身を包み込んでくる。

 いやー、いい。

 この娼婦さん、当たりだわ。

 やはり、さんざんエロ動画やエロ漫画を見まくってきたからか、自分好みの女性を選別するスキルが自然と養われていたのかもしれないなー。

 というか、女性ってアソコの感触がこうも違うものなんだな。

 エルさんとは、また違った良さがあるわ。

 俺はそのまま腰を前後にゆるゆると動かしながら、むちむちマスクさんのおっぱいを揉みまくりつつ、スローペースなゆったりセックスを時間一杯の15分、だけでは当然ながら物足りず、延長を1回分追加することで、試しの味見な初回としては、十分に満喫するのだった。
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