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本編
40 性なる神
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若い年頃であるはずなのに、異様な色気を漂わせる女性。
紫色で長い髪はさらりと流れるように艷やかで美しい。
毛先がどこも綺麗に切り揃えられており、切れ長の赤い瞳が妖しく光る。
黙っていれば見惚れてしまうほどのクールビューティーなのだが、その実はサキュバス種という種族柄か、この異世界では珍しく性的欲求が強いド変態クール淑女さんなのである。
俺が居た元の世界ならば、セックスシンボルとして絶大なる栄光を手に入れられそうなものなのだが、彼女にとって不幸なことに、この異世界では淡白な性文化しかなく、しかもここ異世界の男性にとっては、サキュバス種というのは気持ち悪い存在でしかないらしい。
まず、その性的旺盛さと奇妙な性的嗜好。
なにせ今も、俺の二の腕に顔を埋めさせて深呼吸を繰り返しており、俺の体臭で恍惚とした表情のヘブン状態である。
そして、この匂い立つような、まとわりつくような妖しい色気。
異世界の男性にとっては過剰すぎるらしく、化粧で言えば「ケバい」とでも例えるのだろうか、とにかく彼女を見るだけで性欲が減少して霧散するらしく、彼女を見るだけでゲンナリとしてしまうらしい。
いやはや、もったいないもったいない。
もったいないオバケが出るぐらい、もったいない話である。
しかも、これだけのデメリットを背負って生きてきたせいか、やはりというか、色々とギリギリの生活の中でだいぶ弱っていたらしく、昨夜の爆乳ホルスタインさんとの出会いが無ければ合成食(レーション)のおみやげを持たせることもできず、ド変態クール淑女さんは、そのままこの異世界から消えていた可能性が大だったのである。
いやー、それはダメだよダメダメ。
こんな面白い、ではなく凄い逸材が人知れず居なくなっていたなんて許されるわけがない。
これまた何かの縁で俺が発見した以上は、何とかしてあげたいところである。
「……ハァハァ!」
ド変態クール淑女さんは俺の体臭に少しは満足したのか、二の腕から顔を離してくれるのだが、完全にキマっているせいなのか、目の中がぐるぐると渦巻いているような状態で俺を見つめてくる。
「……ど、どうもありがとうございました。大変に魅惑的な香りでございましたわ!」
「あー、いえいえ」
「……そ、その、できましたら、『ペロペロ』もさせては頂けないでしょうか!?」
「だ、だめだよー! そんなことを頼んだら嫌われちゃうよー!」
爆乳ホルスタインさんが慌ててド変態クール淑女さんの肩を掴んで揺さぶる。
ガクガクと揺さぶられながらも、ド変態クール淑女さんは引き下がろうとはしなかった。
「……か、彼こそは、私が夢見た殿方かもしれませんわ! どうせ長くはない命! ここで悲願に挑まくて、いつ挑むというのです!」
「でもでもー!」
「そもそも、『ペロペロ』ってなんですかね?」
俺の質問に、ド変態クール淑女さんが「カッ!」と両目を見開いた。
「……ぺ、ペロペロとは、ペロペロとはっ!」
「とは?」
「……だ、男性のおち○ぽを、私の舌でペロペロと舐めることですわっ!!!」
「だめだめー! わー! わー!」
爆乳ホルスタインさんが涙目で必死に両手を振りながら、ド変態クール淑女さんの発言をかき消そうと頑張っている。
ド変態クール淑女さんは相変わらず目の中をぐるぐるさせながら、「ハァハァ!」と興奮状態である。
あー、なるほど。
フェラチオのことね。
顔中でも舐められるのかと思ったてたわ。
「それでペロペロと表現していたのか」
「……」
「……」
俺が「あー、知ってる知ってる」という感じで平然と頷いている姿を見て、ド変態クール淑女さんと爆乳ホルスタインさんが、その場で固まってしまう。
「……え? あの? ペロペロは異常であり異端であり、どんな男性からも理解が得られない、おぞましい行為であり……ブツブツブツ」
ド変態クール淑女さんは何が起きているのか理解が追いつかないらしく、自分が提案しているくせに、自分の求める「ペロペロ」がいかに、この異世界において異様かの説明をブツブツと繰り返している。
まー、それはそうだろうとは思うよ。
淡白な性文化の異世界では、男性は女性器に突っ込んで数分で事を終えてしまうわけで、しかも、魔素病のせいで中出しが必須となっている。
フェラという行為がいかに無駄で意味が無いことかは、男女問わずに常識なのだろう。
それを亜人種から求められれば、さぞ気味が悪く感じるだろうし、しかも、男性にとっては気持ち悪いほどの色気を持つサキュバス種からともなれば、もはや、怒りにまで達して暴力を振るわれるかもしれない。
だというのに、諦めきれずに追い求め続けるその姿は、どこか尊い。
草食系達がどこかに忘れてしまった飽くなき性へのフロンティア精神。
そして、驚くべきは、その類まれなる性的好奇心によって、本能のみで「フェラチオ」という性的行為に辿り着き、その欲求を叶えるべく命懸けで追い求めているわけであり、見事も見事、もはや天晴である!
さすがはサキュバス種だ。
フェラ童貞も北欧女神様なエルさんでと考えていたけれども、これほどに命懸けで求めていたというのならば、ド変態クール淑女さんにあげても罰はあたらないだろう。
それに貴重な練習にもなるだろうし、今後、北欧女神様なエルさんなどにフェラをお願いする時の参考にもなるはずだ。
先程、白魔法少女さんと楽しいひとときを過ごした所だが、俺の息子はきちんと魔素水で綺麗に洗ってあるし、どこへ出しても失礼は無い状態である。
……よろしい。
ド変態クール淑女さん、貴方の悲願を俺が叶えてしんぜよう!
俺は腰を浮かせてズボンとパンツを膝まで下ろすと、既に初フェラを想像していきり立っている肉棒をド変態クール淑女さんに見せつける。
「……ペロペロしてみるかい?」
「――っっ!!??」
ド変態クール淑女さんはブツブツと呟いていた態度を一瞬で吹き飛ばしてしまうと、脱兎のごとくベンチを飛び跳ねるや、俺の両足の間の前で正座をして肉棒の前に顔を寄せる。
「……ハァハァハァ!!」
ド変態クール淑女さんは、真っ赤な両目の瞳孔をぐるぐるさせながら、長い舌を出してよだれをぽたりぽたりと垂らしつつ、荒い呼吸を繰り返している。
まるで、美味しい餌を前に「待て」をかけられている飼い犬状態である。
「ペロペロしてよろしい」
「……い、いただきますわ!!」
俺の許可と同時に、俺の肉棒にド変態クール淑女さんのヌメヌメの舌が這いずり回り、ベロリベロリと何度も何度も竿を舐めあげられる。
「……こ、これがペロペロ! 夢にまで見たペロペロォォ! おいしいぃ! おいしいですわぁ!!」
そして敏感な亀頭も遠慮なく舌で舐め回され、エラの張ったカリ首を舌先で剥ぎ取る様にレロレロされる。
ぐぅぅっ!
ちょ、ちょっとちょっと!?
フェラ童貞の卒業は、やはり北欧女神様なエルさんに頼むべきだったか!?
エルさんだったならば、きっと恐る恐るという感じで、まさに言葉通りにペロペロとしてくれたに違いない。
しかし、ド変態クール淑女さんは、ペロペロとは言いつつ、これはペロペロじゃねーよ!
ベロンベロンだベロンベロン!
俺の大事な息子が舐め倒されるぅぅ!
でも気持ちいぃぃ!
俺はベンチに背を預けつつベンチの背をそれぞれの手で掴み、両足を大きく開いて、俺の股の中で肉棒に舌を這わせまくるド変態クール淑女さんの甘い快楽攻撃に耐え続ける。
肉棒から伝わる生暖かい快感に、俺は仰け反りながらビクビクと体を震わせた。
た、たまらん。
自分が腰を振らなくても、ましてや手でシコらなくても、肉棒から快楽が駆け上ってくる万能感と優越感。
なんか、王様にでもなったような気分だわ。
俺は快楽に浸りながら、ちらりと股の間に視線を落とすと、絶世の色気を持つ美女であるド変態クール淑女さんが、必死に俺の肉棒に舌を押し付けながら舐め回していた。
街中のベンチで、これほどの美女に情熱的に肉棒を舐めてもらえるとは、まさにリア充も羨むリア充的行為ではないだろうか。
異世界すごい。
「念願のペロペロは、どう?」
「……ありがとうございますありがとうございますぅ! 美味しいです! 夢のように美味しいですわ!」
俺の息子をベロンベロンしながらド変態クール淑女さんが何度も頷く。
ただ、俺としてはペロペロだけでは、今いち満足感が達成されないんだよな。
そう、俺には俺の性的な夢があるわけで。
元の世界で童貞をこじらせていた俺としては、舌でペロペロされるだけでは少し不満足なのである。
いや、初ペロペロは確かに感動的ではあるのだが、やはり、フェラといえばその口内で包まれてみたいのだ。
「……ところで、ペロペロだけでいいの?」
「……え?」
きょとんとした表情で俺を見るド変態クール淑女さん。
「いや、舌でペロペロだけでは味わいきれないでしょう。やはり、ち○ぽを口内に含まないと」
「――っ!!!???」
俺の一言があまりに衝撃だったのか、ド変態クール淑女さんは全身を雷に打たれかのように硬直させた。
「……こ、口内に含む?」
「そうそう、棒を口内に含んで前後に往復するとさ、口内全体で味わえるよね?」
「……口内全体で味わう」
次の瞬間、ド変態クール淑女さんの口端からたらーりとヨダレが一筋こぼれ落ちた。
「……な、なんと恐ろしい、いえ、凄まじい発想力! ま、まさか!! 貴方様こそは性を司る性なる神っ!!??」
聖なるではなく、性なる神、誰が上手いこと言えと。
いや、まー、俺の童貞知識は、この異世界にとってはかなりカオスだろうし、さすがのサキュバスにとっても未知の領域みたいだな。
ただ、俺の提案を本能で理解しているあたりは、やはりサキュバスだな、大したものだ。
「さあ、しゃぶってみなよ」
「……は、はいですわ!!」
ド変態クール淑女さんは口をぽっかりと開くと、俺の亀頭から根本まで一気に口内へと飲み込んでいく。
っておいおい、いきなりのディープフェラかよ!
ド変態クール淑女さんは俺の肉棒をジュポジュポと激しく音を立てながら頭を動かす。
ぐぉぉ!?
ち○ぽが吸い取られそうだ!
あと、めちゃくちゃ気持ちええ!!
ああ、至福!
まさに至福!
俺はベンチに深く腰かけて、熱心に俺の肉棒に吸い付くド変態クール淑女さんの美しくも下品なひょっとこフェラ顔を堪能しながら腰をガクガクと震わせる。
俺の大好物ひょっとこフェラがリアルで叶った感動と気持ち良さで、俺はすぐに限界を迎えてしまった。
あ、出そう!
もう出そうだ!
「――精液でるでる!」
「――え!? あの!? え!?」
俺の発射宣言に驚いたのか、ド変態クール淑女さんが俺の肉棒から口を離してしまう。
「――口を開けて口を!!」
「――え? あのあの?」
ド変態クール淑女さんは訳が分からずという感じで、俺の命令のまま口をぽっかりと開く。
俺は暴発寸前の肉棒に手を添えて、亀頭をド変態クール淑女さんの舌の上に乗せると、口内に向けてドピュドピュと勢いよく射精した。
「(……えっ!? だ、男性の貴重な精液が私の口の中にっ!?)」
「うはぁー、すげー! 口内射精だ! 超爽快!」
俺は女性の口内に向けて精液を吐き出す征服感に酔いしれながら、肉棒をしごいて最後の一滴まで絞り出す。
「……あう、あう?」
口内を俺の精液でたぷたぷにあふれさせるド変態クール淑女さんが目を白黒させている。
「はふー。さあ、どうぞ召し上がれ」
「……ふえ?」
俺は戸惑うド変態クール淑女さんに顔を寄せると、にやにやと微笑みながら呟いた。
「……男性の精液を飲む、つまりは精飲。興味ないですか?」
ド変態クール淑女さんはまたも衝撃を受けたのか、自分の体を両腕で抱きしめながら全身をビクビクと痙攣させる。
そして、小さく何度も頷いてみせた。
さすがはサキュバス種、性的変態行為への飲み込みが異様に早いな。
「……なら、よく味わってみればいいよ。合成食を食べるかのように、丁寧に咀嚼(そしゃく)してみて」
ド変態クール淑女さんは瞳孔をぐるぐるさせながら、ゆっくりと口を閉じで、俺の生臭い精液をクチャクチャにちゃにちゃと音を立てて噛み噛みし始めた。
そして、ビクビクと断続的に痙攣を繰り返す、どうやら軽い絶頂が連続で襲ってきているらしい。
「……しゅ、しゅごい! 精液、甘くて美味しいですわ!」
「そうかい、じゃあ、飲んで良いよ」
「……は、はい!」
ド変態クール淑女さんが少し顎を上げると、喉を鳴らして俺の精液を体内へと飲み込んでいく。
うわー、凄い!
俺の精液が、こんなにも美しい女性の口から飲み込まれていったぞ!
俺は背筋にゾクゾクする快感を感じながら、ド変態クール淑女さんの姿を凝視していた。
しかし、サキュバス種とはいえ、あくまでこの異世界レベルにおけるド変態でしかない。
さすがに俺の童貞をこじらせたカオスなド変態力は衝撃的すぎたのか、次の瞬間には目をぐるりと上にあげて白目になると、そのままパタリと横に倒れるやビクビクと痙攣しながら気を失ってしまう。
「あらら!?」
ド変態クール淑女さんは気絶しながらも恍惚とした表情で、絶頂の波に体をビクビクと小さく震わせるのだった。
紫色で長い髪はさらりと流れるように艷やかで美しい。
毛先がどこも綺麗に切り揃えられており、切れ長の赤い瞳が妖しく光る。
黙っていれば見惚れてしまうほどのクールビューティーなのだが、その実はサキュバス種という種族柄か、この異世界では珍しく性的欲求が強いド変態クール淑女さんなのである。
俺が居た元の世界ならば、セックスシンボルとして絶大なる栄光を手に入れられそうなものなのだが、彼女にとって不幸なことに、この異世界では淡白な性文化しかなく、しかもここ異世界の男性にとっては、サキュバス種というのは気持ち悪い存在でしかないらしい。
まず、その性的旺盛さと奇妙な性的嗜好。
なにせ今も、俺の二の腕に顔を埋めさせて深呼吸を繰り返しており、俺の体臭で恍惚とした表情のヘブン状態である。
そして、この匂い立つような、まとわりつくような妖しい色気。
異世界の男性にとっては過剰すぎるらしく、化粧で言えば「ケバい」とでも例えるのだろうか、とにかく彼女を見るだけで性欲が減少して霧散するらしく、彼女を見るだけでゲンナリとしてしまうらしい。
いやはや、もったいないもったいない。
もったいないオバケが出るぐらい、もったいない話である。
しかも、これだけのデメリットを背負って生きてきたせいか、やはりというか、色々とギリギリの生活の中でだいぶ弱っていたらしく、昨夜の爆乳ホルスタインさんとの出会いが無ければ合成食(レーション)のおみやげを持たせることもできず、ド変態クール淑女さんは、そのままこの異世界から消えていた可能性が大だったのである。
いやー、それはダメだよダメダメ。
こんな面白い、ではなく凄い逸材が人知れず居なくなっていたなんて許されるわけがない。
これまた何かの縁で俺が発見した以上は、何とかしてあげたいところである。
「……ハァハァ!」
ド変態クール淑女さんは俺の体臭に少しは満足したのか、二の腕から顔を離してくれるのだが、完全にキマっているせいなのか、目の中がぐるぐると渦巻いているような状態で俺を見つめてくる。
「……ど、どうもありがとうございました。大変に魅惑的な香りでございましたわ!」
「あー、いえいえ」
「……そ、その、できましたら、『ペロペロ』もさせては頂けないでしょうか!?」
「だ、だめだよー! そんなことを頼んだら嫌われちゃうよー!」
爆乳ホルスタインさんが慌ててド変態クール淑女さんの肩を掴んで揺さぶる。
ガクガクと揺さぶられながらも、ド変態クール淑女さんは引き下がろうとはしなかった。
「……か、彼こそは、私が夢見た殿方かもしれませんわ! どうせ長くはない命! ここで悲願に挑まくて、いつ挑むというのです!」
「でもでもー!」
「そもそも、『ペロペロ』ってなんですかね?」
俺の質問に、ド変態クール淑女さんが「カッ!」と両目を見開いた。
「……ぺ、ペロペロとは、ペロペロとはっ!」
「とは?」
「……だ、男性のおち○ぽを、私の舌でペロペロと舐めることですわっ!!!」
「だめだめー! わー! わー!」
爆乳ホルスタインさんが涙目で必死に両手を振りながら、ド変態クール淑女さんの発言をかき消そうと頑張っている。
ド変態クール淑女さんは相変わらず目の中をぐるぐるさせながら、「ハァハァ!」と興奮状態である。
あー、なるほど。
フェラチオのことね。
顔中でも舐められるのかと思ったてたわ。
「それでペロペロと表現していたのか」
「……」
「……」
俺が「あー、知ってる知ってる」という感じで平然と頷いている姿を見て、ド変態クール淑女さんと爆乳ホルスタインさんが、その場で固まってしまう。
「……え? あの? ペロペロは異常であり異端であり、どんな男性からも理解が得られない、おぞましい行為であり……ブツブツブツ」
ド変態クール淑女さんは何が起きているのか理解が追いつかないらしく、自分が提案しているくせに、自分の求める「ペロペロ」がいかに、この異世界において異様かの説明をブツブツと繰り返している。
まー、それはそうだろうとは思うよ。
淡白な性文化の異世界では、男性は女性器に突っ込んで数分で事を終えてしまうわけで、しかも、魔素病のせいで中出しが必須となっている。
フェラという行為がいかに無駄で意味が無いことかは、男女問わずに常識なのだろう。
それを亜人種から求められれば、さぞ気味が悪く感じるだろうし、しかも、男性にとっては気持ち悪いほどの色気を持つサキュバス種からともなれば、もはや、怒りにまで達して暴力を振るわれるかもしれない。
だというのに、諦めきれずに追い求め続けるその姿は、どこか尊い。
草食系達がどこかに忘れてしまった飽くなき性へのフロンティア精神。
そして、驚くべきは、その類まれなる性的好奇心によって、本能のみで「フェラチオ」という性的行為に辿り着き、その欲求を叶えるべく命懸けで追い求めているわけであり、見事も見事、もはや天晴である!
さすがはサキュバス種だ。
フェラ童貞も北欧女神様なエルさんでと考えていたけれども、これほどに命懸けで求めていたというのならば、ド変態クール淑女さんにあげても罰はあたらないだろう。
それに貴重な練習にもなるだろうし、今後、北欧女神様なエルさんなどにフェラをお願いする時の参考にもなるはずだ。
先程、白魔法少女さんと楽しいひとときを過ごした所だが、俺の息子はきちんと魔素水で綺麗に洗ってあるし、どこへ出しても失礼は無い状態である。
……よろしい。
ド変態クール淑女さん、貴方の悲願を俺が叶えてしんぜよう!
俺は腰を浮かせてズボンとパンツを膝まで下ろすと、既に初フェラを想像していきり立っている肉棒をド変態クール淑女さんに見せつける。
「……ペロペロしてみるかい?」
「――っっ!!??」
ド変態クール淑女さんはブツブツと呟いていた態度を一瞬で吹き飛ばしてしまうと、脱兎のごとくベンチを飛び跳ねるや、俺の両足の間の前で正座をして肉棒の前に顔を寄せる。
「……ハァハァハァ!!」
ド変態クール淑女さんは、真っ赤な両目の瞳孔をぐるぐるさせながら、長い舌を出してよだれをぽたりぽたりと垂らしつつ、荒い呼吸を繰り返している。
まるで、美味しい餌を前に「待て」をかけられている飼い犬状態である。
「ペロペロしてよろしい」
「……い、いただきますわ!!」
俺の許可と同時に、俺の肉棒にド変態クール淑女さんのヌメヌメの舌が這いずり回り、ベロリベロリと何度も何度も竿を舐めあげられる。
「……こ、これがペロペロ! 夢にまで見たペロペロォォ! おいしいぃ! おいしいですわぁ!!」
そして敏感な亀頭も遠慮なく舌で舐め回され、エラの張ったカリ首を舌先で剥ぎ取る様にレロレロされる。
ぐぅぅっ!
ちょ、ちょっとちょっと!?
フェラ童貞の卒業は、やはり北欧女神様なエルさんに頼むべきだったか!?
エルさんだったならば、きっと恐る恐るという感じで、まさに言葉通りにペロペロとしてくれたに違いない。
しかし、ド変態クール淑女さんは、ペロペロとは言いつつ、これはペロペロじゃねーよ!
ベロンベロンだベロンベロン!
俺の大事な息子が舐め倒されるぅぅ!
でも気持ちいぃぃ!
俺はベンチに背を預けつつベンチの背をそれぞれの手で掴み、両足を大きく開いて、俺の股の中で肉棒に舌を這わせまくるド変態クール淑女さんの甘い快楽攻撃に耐え続ける。
肉棒から伝わる生暖かい快感に、俺は仰け反りながらビクビクと体を震わせた。
た、たまらん。
自分が腰を振らなくても、ましてや手でシコらなくても、肉棒から快楽が駆け上ってくる万能感と優越感。
なんか、王様にでもなったような気分だわ。
俺は快楽に浸りながら、ちらりと股の間に視線を落とすと、絶世の色気を持つ美女であるド変態クール淑女さんが、必死に俺の肉棒に舌を押し付けながら舐め回していた。
街中のベンチで、これほどの美女に情熱的に肉棒を舐めてもらえるとは、まさにリア充も羨むリア充的行為ではないだろうか。
異世界すごい。
「念願のペロペロは、どう?」
「……ありがとうございますありがとうございますぅ! 美味しいです! 夢のように美味しいですわ!」
俺の息子をベロンベロンしながらド変態クール淑女さんが何度も頷く。
ただ、俺としてはペロペロだけでは、今いち満足感が達成されないんだよな。
そう、俺には俺の性的な夢があるわけで。
元の世界で童貞をこじらせていた俺としては、舌でペロペロされるだけでは少し不満足なのである。
いや、初ペロペロは確かに感動的ではあるのだが、やはり、フェラといえばその口内で包まれてみたいのだ。
「……ところで、ペロペロだけでいいの?」
「……え?」
きょとんとした表情で俺を見るド変態クール淑女さん。
「いや、舌でペロペロだけでは味わいきれないでしょう。やはり、ち○ぽを口内に含まないと」
「――っ!!!???」
俺の一言があまりに衝撃だったのか、ド変態クール淑女さんは全身を雷に打たれかのように硬直させた。
「……こ、口内に含む?」
「そうそう、棒を口内に含んで前後に往復するとさ、口内全体で味わえるよね?」
「……口内全体で味わう」
次の瞬間、ド変態クール淑女さんの口端からたらーりとヨダレが一筋こぼれ落ちた。
「……な、なんと恐ろしい、いえ、凄まじい発想力! ま、まさか!! 貴方様こそは性を司る性なる神っ!!??」
聖なるではなく、性なる神、誰が上手いこと言えと。
いや、まー、俺の童貞知識は、この異世界にとってはかなりカオスだろうし、さすがのサキュバスにとっても未知の領域みたいだな。
ただ、俺の提案を本能で理解しているあたりは、やはりサキュバスだな、大したものだ。
「さあ、しゃぶってみなよ」
「……は、はいですわ!!」
ド変態クール淑女さんは口をぽっかりと開くと、俺の亀頭から根本まで一気に口内へと飲み込んでいく。
っておいおい、いきなりのディープフェラかよ!
ド変態クール淑女さんは俺の肉棒をジュポジュポと激しく音を立てながら頭を動かす。
ぐぉぉ!?
ち○ぽが吸い取られそうだ!
あと、めちゃくちゃ気持ちええ!!
ああ、至福!
まさに至福!
俺はベンチに深く腰かけて、熱心に俺の肉棒に吸い付くド変態クール淑女さんの美しくも下品なひょっとこフェラ顔を堪能しながら腰をガクガクと震わせる。
俺の大好物ひょっとこフェラがリアルで叶った感動と気持ち良さで、俺はすぐに限界を迎えてしまった。
あ、出そう!
もう出そうだ!
「――精液でるでる!」
「――え!? あの!? え!?」
俺の発射宣言に驚いたのか、ド変態クール淑女さんが俺の肉棒から口を離してしまう。
「――口を開けて口を!!」
「――え? あのあの?」
ド変態クール淑女さんは訳が分からずという感じで、俺の命令のまま口をぽっかりと開く。
俺は暴発寸前の肉棒に手を添えて、亀頭をド変態クール淑女さんの舌の上に乗せると、口内に向けてドピュドピュと勢いよく射精した。
「(……えっ!? だ、男性の貴重な精液が私の口の中にっ!?)」
「うはぁー、すげー! 口内射精だ! 超爽快!」
俺は女性の口内に向けて精液を吐き出す征服感に酔いしれながら、肉棒をしごいて最後の一滴まで絞り出す。
「……あう、あう?」
口内を俺の精液でたぷたぷにあふれさせるド変態クール淑女さんが目を白黒させている。
「はふー。さあ、どうぞ召し上がれ」
「……ふえ?」
俺は戸惑うド変態クール淑女さんに顔を寄せると、にやにやと微笑みながら呟いた。
「……男性の精液を飲む、つまりは精飲。興味ないですか?」
ド変態クール淑女さんはまたも衝撃を受けたのか、自分の体を両腕で抱きしめながら全身をビクビクと痙攣させる。
そして、小さく何度も頷いてみせた。
さすがはサキュバス種、性的変態行為への飲み込みが異様に早いな。
「……なら、よく味わってみればいいよ。合成食を食べるかのように、丁寧に咀嚼(そしゃく)してみて」
ド変態クール淑女さんは瞳孔をぐるぐるさせながら、ゆっくりと口を閉じで、俺の生臭い精液をクチャクチャにちゃにちゃと音を立てて噛み噛みし始めた。
そして、ビクビクと断続的に痙攣を繰り返す、どうやら軽い絶頂が連続で襲ってきているらしい。
「……しゅ、しゅごい! 精液、甘くて美味しいですわ!」
「そうかい、じゃあ、飲んで良いよ」
「……は、はい!」
ド変態クール淑女さんが少し顎を上げると、喉を鳴らして俺の精液を体内へと飲み込んでいく。
うわー、凄い!
俺の精液が、こんなにも美しい女性の口から飲み込まれていったぞ!
俺は背筋にゾクゾクする快感を感じながら、ド変態クール淑女さんの姿を凝視していた。
しかし、サキュバス種とはいえ、あくまでこの異世界レベルにおけるド変態でしかない。
さすがに俺の童貞をこじらせたカオスなド変態力は衝撃的すぎたのか、次の瞬間には目をぐるりと上にあげて白目になると、そのままパタリと横に倒れるやビクビクと痙攣しながら気を失ってしまう。
「あらら!?」
ド変態クール淑女さんは気絶しながらも恍惚とした表情で、絶頂の波に体をビクビクと小さく震わせるのだった。
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