Defense 2 完結

パンチマン

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消えゆく存在と国家

19 保留処分

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狙撃事件からあっという間に3日経った。まだ処理しきれていない書類をケインを始め、事務職員らが大忙しで片付けていた。ケインは机の隅に書類の山を置いて、一枚一枚チェックしていた。1つの山を確認し終えて、新たな山を取ろうと手を伸ばすと、取り損なって逆に突き落としてしまった。紙が音を立てながら宙に舞う。愚痴をこぼしながら拾っていると、事務室にロッジが息を切らしながら入ってきた。


「ケインさん!あんたに用があるって、総務局の人が!」


大きな声で言ったため、周りの職員の手が止まり、ロッジを凝視していた。


「総務局か。仕方ないな。先に案内しとってくれー。」


ケインはそう言うと、一気に落ちた書類をすくい上げて机に置いた。その後に茶を一杯飲んで、応接室に向かった。扉を開けると、既にスーツ姿の人間が座っていて、その近くに2人の男が立っていた。


「すみません待たせました。」


ケインが一礼した。男は黙ったまま頷いた。それを見たケインは少し戸惑いながら座った。


「で?何ですか?」


座ってからも全然喋り出さない男にケインが恐る恐る話しかけた。すると男は胸ポケットから茶封筒を取り出して机の上に置いた。ケインがそれを取り、中身を出して確認した。


「多数の方面からの嘆願により、貴君は特殊警備課に残留処置となった。え?って事は俺、飛ばされないんですか?」


にやけ顔でケインが聞くと、男は眉をしかめて言った。


「本来なら異動で決まりだったが、本庁内部からの嘆願や、異例にも州警の捜査課長の嘆願もあった。各方面へ考慮した結果がこれだ。」


「ありがとうございます。」


ケインが深々とお辞儀をした。だが、心の中は舞い上がっていた。


「だが、それ相応の減俸処置が決定された。」


一気に冷めた。追い討ちをかけるように男は続けた。


「期間は6ヶ月。次、問題行動を起こした場合は、謹慎処分となる。以後、気をつけるように。」


「6、6ヶ月ですか!?」


「当たり前だ。その分、君の課に金が回ると思えば楽になるだろう。では失礼。」


それだけ言うと男は庁舎を、せっせと出て行った。
 

「隊長!書類!残ってますからね!」


肩の力が抜け、すっかり萎えきっていたケインに事務職員が追い討ちをかけた。





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