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ダリア王国 弐
ナリスの伝説 「オンリーワン」
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ナリスの伝説「オンリー・ワン」第二部
★ダリア王国その弐★
ダリア王国の首都ダリアンに到着しました。
今入国審査のために並んでおります。
入国審査を待つ人の数が多くて行列を作っています。
これは・・・
今日中に街に入るのは無理じゃないかな?
大きな城塞都市の壁が向こうに見える。
おや?
騎馬が一騎ゆっくりとこっちに向かってくる。
騎士
「ディンガムからのお客人は居られませんか?」
お?
白鳥美奈子さんがディンガムの入出許可証を広げて見せていた。
それを確認した騎士が馬から降り
「聖騎士千人隊長様の一行様でしょうか?」
と聞いてきたのでそうです。と白鳥美奈子さんが答え
騎士
「お待ちしておりました。私がご案内いたします。」
騎士はどうぞこちらへと言って馬から降りたまま歩き出した。
私達は行列から抜け出して歩き出した騎士の後をついて行きました。
おかげで長く待たなくて済みました。
城塞都市の中に入ると・・・・
あれ?
なんか騒がしいです。ね
私達の後ろから人がぞろぞろついてきます。
?
進行方向左側にお城が見える。
あれ?
お城に向かっているわけではないのかな?
はて?どこに向かっているのでしょうか。
まぁ、案内しますとは言われましたがどこにとは言われていないですね、確かに
と、着いたところは、うぅん・・・まぁどう見ても闘技場かな?
案内して来た騎士
「まずはこちらにお入りください、我が国の猛者達が待っております。」
何を言っている・・・待ってなくていいから
つるぎ
「ほうぅ、楽しくなりそうだな」とにやにや
ソニア
「私の相手もしてくれる人今度はいるかな?」
おいおい、君たち?
リビア
「たまには私に任せてみないか?」
駄目だろ!
闘技場の中に案内されて・・・・
観戦ではなく、はい、闘技、場です。
案内して来た騎士
「千人隊長様が我が国に来られると連絡が入ってからずっと街道の見回りをして盗賊、魔物の討伐に励み、皆さまが途中でリタイアしないようにお迎え等行っておりました。」
おお、どうりで平和だったわけだ。
つるぎ
「ほう」っと一言
ソロモン
「で、無事に来たら闘技場で粉砕する予定って事でしょうか?」
案内して来た騎士
「ダンジョン攻略を目指してこられたと聞いて皆憤慨しております。」
はて?
案内して来た騎士
「何百年も攻略できていない、現在私たちもてこずっておりますダンジョンを攻略という事ですので一応腕試しをしていただき、このままお帰りになっていただくこともあり得ます。」
なるほど
つるぎ
「なんだよ、この先には行かせないってハッキリ言えよ」
おお、そういう事なんだ
つるぎが私を冷たい目で見ています。
無視無視
つるぎ
「能天気もいい加減にしとけよ」
む! 誰の事かな?
つるぎ
「お前の事だぞ、ナリス!」
むむ!
私
「という事はここで求められているのは千人隊長様のみという事でしょうか?」
ソニア
「えええぇ」
つるぎ
「おい、まて」
私
「それとも前座でもやるのかな?」
ソニア
「是非お願いして!」
つるぎ
「そうだ、俺にもやらせろ」
案内して来た騎士さんはつるぎに向かって
「では千人隊長様どうぞ中央に」
はぁ
つるぎがくっくと下を向いて笑い出した。
むかつくなぁ
つるぎ
「お前が強そうじゃないからこんな目に合うんだよ」
少し歩き出したつるぎが振り向いて
「とりあえずご指名だから行ってくる、間違ったのは向こうだ」
ソニア
「えええ、私も指名してほしかったなぁ」
私は白鳥美奈子さんに聞いてみた。
私
「白鳥美奈子さん、やっぱり騎士って剣、刀を持っている者なのでしょうか?」
白鳥美奈子
「短剣を所持している者は見た事ありません。」
私
「ソニア、そういう事だよ」
ソニア
「なるほど、そういう事にしておきましょう」
ソニアが短剣を見て
「でもなぁ、剣とか重たいじゃない」
さや
「そうそう」
私
「だよねぇ」
案内して来た騎士
「まずは我が国の千人隊長が相手をいたします。」
つるぎ
「それは楽しみだ」
さや
「あっちから歩いてくる人かな? レベル八十のランク無」
つるぎ
「相手にとって不足なしだな」
ライアス
「ところで、ナリス?」
はい?
ライアス
「珍しく怒ってないな、いきなりこんなことされるといつもなら即切れていそうだけど?」
私
「私、そんなに短気ですか?」
うんうん ←皆
なんだと!
中央で二人が相対して案内して来た騎士が「はじめ」と声をかけた。
相手の方もレベル八十という事もあって自分の強さに自信があるのでしょう
開始直後につるぎに向かって突進した。
お、早いぞ
って・・・・
つるぎの方がさらに早かった。
剣を交える事もなくつるぎの刀の柄が相手の腹にあたってそのまま倒れて立ってこなかった。
つるぎが振り返って
「どうだ、見ていたか?」
ごめん、見てなかった。
同時に闘技場に「わぁあ」というかブーイングが起きた。
勝ったつるぎを褒めることは無い負けた千人隊長に対して怒っているようです。
鎧を装備して来なかったのが敗因でしょうか?
倒れた千人隊長を運び出す前にもう次の方が走ってやってきた。
やる気満々ですね
つるぎ
「おい、あんた、案内をしてくれたあんただよ」
案内して来た騎士
「はい、私に何か?」
つるぎ
「俺はこのまま戦ってもいいんだけどな、俺はただのFランク冒険者だぞ」
あ、マジかよ
さや
「あ、私もだ」
いや、それってもう冒険者登録失効してないか?
ルイス・アマンダ
「つるぎさんの動き見えませんでした。」
白鳥美奈子
「私もです。」
案内して来た騎士
「しかし・・・千人隊長様は?」
つるぎが私の所にやって来て頭をポンポンしながら
「こいつだよ」
な!
騎士さんは驚きを隠せないようで言葉を失っています。
案内して来た騎士
「子供ではないですか」
つるぎ
「ああ、こどもだな」
白鳥美奈子
「この方が千人隊長で間違いありません。百人隊長、三人が証明いたします。」
白鳥美奈子・ミランダ・アマンダ、三人が敬礼をして見せた。
案内して来た騎士
「隣の国では子供を千人隊長にするほど人がいないのですか?」
つるぎ
「言いたい事はあるだろうが、こいつを叩きのめしてからいいなよ」
さや
「出来るならね」
ソニア
「そそ」
おいおい
つるぎ
「ナリス、面倒くさいとか言ってないでさっさと片付けろよ」
面倒くさいなぁ
私
「面倒くさいからもう、貴方が相手をしてくれませんか?」
さや
「なに?」
私
「え?この闘技場で一番の強者は貴方ですよね?」
つるぎ
「向こうの後ろにいるやつもかなりの手練れだと思うが?」
リビア
「だからお前は駄目なんだよ、つるぎ」
つるぎ
「なんだと」
リビア
「その案内して来た騎士の強さがわからないんだろ」
私
「じゃあ、しょうがない、最初にその手練れって人とやりますか?」
闘技場の中央に歩いて行くと、まぁそうなるだろうなぁ
なにがって?
大ブーイングが起こっております。
何だあの小僧は!ってところでしょうね 笑
そして当然向こうで騒ぎが起こっております。
まぁ誰が出るかってところでしょうか
バカらしくて出る気が失せるとか、子供の相手なんか出来るか!ってなっているのかな?
私
「あの、面倒くさいのでそこにいる方全員でもいいですよ、順番決めるのも大変でしょ」
おお、怒っている怒っている。
つるぎ
「おいおい」
リビア
「何も問題は無いな」
私
「貴方はその後ですか?」騎士に向かって言ってみた。
敵壱
「おい、小僧ふざけるなよ」
私
「全然ふざけてなどいませんよ?」
敵弐
「死んで後悔しろ」
私
「はぁ?」
敵参
「舐められてるなぁ俺たち」
はい、その通りです。
私
「では、三人が相手という事でいいでしょうか?」
敵壱
「いいや、俺からだ」
と言いながら剣を振り上げた。
お?
これは斬撃かな・・・ってこいつこっち全員殺す気だ
なるほど、だから俺からなのか 前に出ると巻き添えになるって事か
つるぎ
「あれは、斬撃か、やばいじゃねぇか」
リビア
「寝ぼけた事をいうな、ナリス様だぞ」
ソロモン
「しかし、あれは私達全員狙っていませんか?」
つるぎ
「ああ、そのつもりだろう、他のやつは前に出てこないしな」
敵壱
「おらぁあ、これでも食らえや!」
と大声で叫びながら剣を振った。
気合入ってるなぁ
つるぎ
「おいおい」
私は同じ強さの斬撃を・・・これくらいかな?
ほい!
ザァァンンンンすごい音がして、斬撃を斬撃で相殺
おや? こういうのは想定外なのかな?
同時に残りの二人が詰めてくるかと思ったら呆然としてるし・・・・
おおい
やる気あるのかな、この人たち
私
「貴方、今私の仲間全員を殺す気だったでしょ」
敵壱
「だったらなんだ、泣き言か?」
私
「私も貴方の仲間全員殺す気で行きますよ、問題ありませんよね」
さっきの倍の威力でいいかな?
ほいさ
敵壱
「なんだと!」
敵弐
「な!」
敵参
「相殺しろ」
おお、他の二人も斬撃を撃てるのか
三人の斬撃で相殺されてしまいました。
相殺出来てほっとしている場合じゃないですよ
私は貴方達とは違います。この機を逃したりはしませんよ。
敵参
「がぁ!」
誰でも良かったのですが一番近かったので貴方にしました。
懐に入って当身で我慢!
敵弐
「どうした、ぐはぁ」
仲間の心配とかしている場合じゃないですよ、貴方
敵壱
「なん・・・」
もっと私に集中してくれないと駄目でしょ
リビア
「お見事です」
つるぎ
「え、終わったのか?」
リビア
「当身のつもりみたいだけどあれは腹の中ボロボロかもな」
ソロモン
「え、それはヒールじゃなくてリカバリーが必要になるのかな」
リビア
「向こうにも使えるやついるんじゃないか?」
さや
「私たちを殺そうとしたやつでしょ気にしなくていいわよ」
ソニア
「ほんとにそう、気にしない気にしない」
会場はブーイングどころかシーンと静まり返っています。
白鳥美奈子
「何が起きたのでしょうか?」
ルイス・アマンダ
「私もまったくわかりません」
メイ
「あの、ナリス様、あの方たち死にそうです、そしてこの国には回復の出来る人は、いえ魔法が使える人はいないようです。」
え?
私
「ぽ・・・ポーションぐらいあるよね?」
さや
「何?この国って脳筋バカばっかりなの?」
案内して来た騎士
「この国には魔法が使える者はおりません。薬は高価なので本日は持参しておりません。」
ソロモン
「ナリス、やりますか?」
私
「ソロモンお願いします。」
はいはいと言う感じでソロモンが三人の方に歩いて行き
「誰から始めますか?」と聞いてきた
私もそばに行き
「少し待ってください。」
ソロモン
「はい」
私は三人を魔法障壁でつつみその先端を私の手に持ちました。
私
「ソロモン、私の手に向かってリカバリーをお願いします。」
ソロモン
「よくわかりませんが、言われた通りにしましょう」
ソロモンは私の手に向かってリカバリーを唱えた。
魔法の効力は私の手から魔法障壁の先端に伝わり三人を包んだそれぞれの魔法障壁に届きました。
私は私の魔力を上乗せして、リカバリーの効果を倍増させました。
三人を包んだ魔法障壁が光に包まれた。
ソロモン
「ナリス、私はこのまま普通にかけていていいのか?」
私
「はい、そのままでいいですよ、無理をしないようにお願いします。」
つるぎ
「なんだ、何をしている?」
私
「ソロモンのリカバリーの効果を私が倍増して三人にかけています。」
ライアス
「そんなことが可能なのか!」
私
「はい、何とかなるでしょ」
案内して来た騎士
「三人は大丈夫なのでしょうか?」
リビア
「黙って見ていろ、しかしお前ら喧嘩売っておいて助けてもらうとか情けないやつらだな」
案内して来た騎士は言葉を飲み込んだ
メイ
「ナリス様、あの方たちの意識がしっかりしてきました。」
私
「メイ、ありがとう」
ライアス
「ヒール必要か?」
私
「はい、魔法障壁を解除しますのであとお願いします。」
ライアス
「わかった」
私
「ソロモンもヒールをお願いします。」
ソロモン
「わかった」
リサ
「ナリス様」妖精三人も手伝う気のようでしたが、
メイ
「こちらの回復役は二名と思わせておきましょうって」
リサ
「はい」
ソニア
「ねぇ、薬は高価で持参してないって、私達が怪我をしても直す気は無かったって事だよね」
さや
「ほんとね」
ソニア
「それにあいつら私たちを殺す気でいなかったっけ?」
つるぎ
「自分たちより強いとは想像できなくて、怪我をさせて、おとなしく帰れって言うつもりだったんだろう。」
私
「白鳥美奈子さん」
白鳥美奈子
「はい」
私
「大臣からの手紙を騎士様に渡してください、私たちは次の街に向かいましょう」
さや
「うんうん、こいつらほっといていきましょう」
ソニア
「賛成」
白鳥美奈子
「わかりました。」
白鳥美奈子さんは騎士様に大臣様からの書状ですと言って渡し頭を下げていた。
ソニア
「頭を下げる必要なんてないわよ」
さや
「私もそう思います」
白鳥美奈子
「あの、これも任務ですので、ご了承ください。」
倒れていた三人がよろよろと立ち上がった。
その瞬間、会場全体から歓声と安堵の声があがった。
リビア
「おい、つるぎ」
つるぎ
「なんだよ」
リビア
「お前、あの三人のうちの一人、誰でもいいが、戦っていたら勝てていたか?」
つるぎ
「いや、最初の斬撃で終わっていた。」
リビアがニヤッと笑った。
つるぎ
「なんだよ」
リビア
「いやぁわかっているならいい」
ちっっとつるぎは吐き捨てて空を見上げた。
ソロモン
「ナリス、もう大丈夫だと思う」
私
「はい、ありがとうございました。」
案内して来た騎士
「あの」
私
「もうあなた達と話をするつもりはありません。」
案内して来た騎士は頭を下げて
「申し遅れました私は」と名乗りを上げようとしましたが、
私
「貴方の名前を知る必要もありません。」
案内して来た騎士
「いや、しかしせめて謝罪を」
私
「ごちゃごちゃ言っているとこの会場の兵全て殲滅しますよ」
騎士は何を言っているそんなことは出来ないと思っているのか唖然としていた。
つるぎ
「おい、あんた信じられないだろうがこいつはやると言ったら本当にやるぞ、もう黙って俺たちをここから出せ」
騎士は「大変申し訳ございませんでした。出口に案内いたします、どうぞこちらへ」と言って歩き出した。
回復した三人が並んで頭を下げているのが見えた。
ソニア
「ナリス、何であの三人を助けたのよ」
私
「うぅん、何ででしょうねぇ?」
ライアス
「ソニア、怒るな」
ソニア
「怒っているわけじゃないけどさ」
つるぎ
「また、例のタイミングか?」
そう、それそれ
はぁっとため息が聞こえそうな雰囲気になっております。
★ダリア王国その弐★
ダリア王国の首都ダリアンに到着しました。
今入国審査のために並んでおります。
入国審査を待つ人の数が多くて行列を作っています。
これは・・・
今日中に街に入るのは無理じゃないかな?
大きな城塞都市の壁が向こうに見える。
おや?
騎馬が一騎ゆっくりとこっちに向かってくる。
騎士
「ディンガムからのお客人は居られませんか?」
お?
白鳥美奈子さんがディンガムの入出許可証を広げて見せていた。
それを確認した騎士が馬から降り
「聖騎士千人隊長様の一行様でしょうか?」
と聞いてきたのでそうです。と白鳥美奈子さんが答え
騎士
「お待ちしておりました。私がご案内いたします。」
騎士はどうぞこちらへと言って馬から降りたまま歩き出した。
私達は行列から抜け出して歩き出した騎士の後をついて行きました。
おかげで長く待たなくて済みました。
城塞都市の中に入ると・・・・
あれ?
なんか騒がしいです。ね
私達の後ろから人がぞろぞろついてきます。
?
進行方向左側にお城が見える。
あれ?
お城に向かっているわけではないのかな?
はて?どこに向かっているのでしょうか。
まぁ、案内しますとは言われましたがどこにとは言われていないですね、確かに
と、着いたところは、うぅん・・・まぁどう見ても闘技場かな?
案内して来た騎士
「まずはこちらにお入りください、我が国の猛者達が待っております。」
何を言っている・・・待ってなくていいから
つるぎ
「ほうぅ、楽しくなりそうだな」とにやにや
ソニア
「私の相手もしてくれる人今度はいるかな?」
おいおい、君たち?
リビア
「たまには私に任せてみないか?」
駄目だろ!
闘技場の中に案内されて・・・・
観戦ではなく、はい、闘技、場です。
案内して来た騎士
「千人隊長様が我が国に来られると連絡が入ってからずっと街道の見回りをして盗賊、魔物の討伐に励み、皆さまが途中でリタイアしないようにお迎え等行っておりました。」
おお、どうりで平和だったわけだ。
つるぎ
「ほう」っと一言
ソロモン
「で、無事に来たら闘技場で粉砕する予定って事でしょうか?」
案内して来た騎士
「ダンジョン攻略を目指してこられたと聞いて皆憤慨しております。」
はて?
案内して来た騎士
「何百年も攻略できていない、現在私たちもてこずっておりますダンジョンを攻略という事ですので一応腕試しをしていただき、このままお帰りになっていただくこともあり得ます。」
なるほど
つるぎ
「なんだよ、この先には行かせないってハッキリ言えよ」
おお、そういう事なんだ
つるぎが私を冷たい目で見ています。
無視無視
つるぎ
「能天気もいい加減にしとけよ」
む! 誰の事かな?
つるぎ
「お前の事だぞ、ナリス!」
むむ!
私
「という事はここで求められているのは千人隊長様のみという事でしょうか?」
ソニア
「えええぇ」
つるぎ
「おい、まて」
私
「それとも前座でもやるのかな?」
ソニア
「是非お願いして!」
つるぎ
「そうだ、俺にもやらせろ」
案内して来た騎士さんはつるぎに向かって
「では千人隊長様どうぞ中央に」
はぁ
つるぎがくっくと下を向いて笑い出した。
むかつくなぁ
つるぎ
「お前が強そうじゃないからこんな目に合うんだよ」
少し歩き出したつるぎが振り向いて
「とりあえずご指名だから行ってくる、間違ったのは向こうだ」
ソニア
「えええ、私も指名してほしかったなぁ」
私は白鳥美奈子さんに聞いてみた。
私
「白鳥美奈子さん、やっぱり騎士って剣、刀を持っている者なのでしょうか?」
白鳥美奈子
「短剣を所持している者は見た事ありません。」
私
「ソニア、そういう事だよ」
ソニア
「なるほど、そういう事にしておきましょう」
ソニアが短剣を見て
「でもなぁ、剣とか重たいじゃない」
さや
「そうそう」
私
「だよねぇ」
案内して来た騎士
「まずは我が国の千人隊長が相手をいたします。」
つるぎ
「それは楽しみだ」
さや
「あっちから歩いてくる人かな? レベル八十のランク無」
つるぎ
「相手にとって不足なしだな」
ライアス
「ところで、ナリス?」
はい?
ライアス
「珍しく怒ってないな、いきなりこんなことされるといつもなら即切れていそうだけど?」
私
「私、そんなに短気ですか?」
うんうん ←皆
なんだと!
中央で二人が相対して案内して来た騎士が「はじめ」と声をかけた。
相手の方もレベル八十という事もあって自分の強さに自信があるのでしょう
開始直後につるぎに向かって突進した。
お、早いぞ
って・・・・
つるぎの方がさらに早かった。
剣を交える事もなくつるぎの刀の柄が相手の腹にあたってそのまま倒れて立ってこなかった。
つるぎが振り返って
「どうだ、見ていたか?」
ごめん、見てなかった。
同時に闘技場に「わぁあ」というかブーイングが起きた。
勝ったつるぎを褒めることは無い負けた千人隊長に対して怒っているようです。
鎧を装備して来なかったのが敗因でしょうか?
倒れた千人隊長を運び出す前にもう次の方が走ってやってきた。
やる気満々ですね
つるぎ
「おい、あんた、案内をしてくれたあんただよ」
案内して来た騎士
「はい、私に何か?」
つるぎ
「俺はこのまま戦ってもいいんだけどな、俺はただのFランク冒険者だぞ」
あ、マジかよ
さや
「あ、私もだ」
いや、それってもう冒険者登録失効してないか?
ルイス・アマンダ
「つるぎさんの動き見えませんでした。」
白鳥美奈子
「私もです。」
案内して来た騎士
「しかし・・・千人隊長様は?」
つるぎが私の所にやって来て頭をポンポンしながら
「こいつだよ」
な!
騎士さんは驚きを隠せないようで言葉を失っています。
案内して来た騎士
「子供ではないですか」
つるぎ
「ああ、こどもだな」
白鳥美奈子
「この方が千人隊長で間違いありません。百人隊長、三人が証明いたします。」
白鳥美奈子・ミランダ・アマンダ、三人が敬礼をして見せた。
案内して来た騎士
「隣の国では子供を千人隊長にするほど人がいないのですか?」
つるぎ
「言いたい事はあるだろうが、こいつを叩きのめしてからいいなよ」
さや
「出来るならね」
ソニア
「そそ」
おいおい
つるぎ
「ナリス、面倒くさいとか言ってないでさっさと片付けろよ」
面倒くさいなぁ
私
「面倒くさいからもう、貴方が相手をしてくれませんか?」
さや
「なに?」
私
「え?この闘技場で一番の強者は貴方ですよね?」
つるぎ
「向こうの後ろにいるやつもかなりの手練れだと思うが?」
リビア
「だからお前は駄目なんだよ、つるぎ」
つるぎ
「なんだと」
リビア
「その案内して来た騎士の強さがわからないんだろ」
私
「じゃあ、しょうがない、最初にその手練れって人とやりますか?」
闘技場の中央に歩いて行くと、まぁそうなるだろうなぁ
なにがって?
大ブーイングが起こっております。
何だあの小僧は!ってところでしょうね 笑
そして当然向こうで騒ぎが起こっております。
まぁ誰が出るかってところでしょうか
バカらしくて出る気が失せるとか、子供の相手なんか出来るか!ってなっているのかな?
私
「あの、面倒くさいのでそこにいる方全員でもいいですよ、順番決めるのも大変でしょ」
おお、怒っている怒っている。
つるぎ
「おいおい」
リビア
「何も問題は無いな」
私
「貴方はその後ですか?」騎士に向かって言ってみた。
敵壱
「おい、小僧ふざけるなよ」
私
「全然ふざけてなどいませんよ?」
敵弐
「死んで後悔しろ」
私
「はぁ?」
敵参
「舐められてるなぁ俺たち」
はい、その通りです。
私
「では、三人が相手という事でいいでしょうか?」
敵壱
「いいや、俺からだ」
と言いながら剣を振り上げた。
お?
これは斬撃かな・・・ってこいつこっち全員殺す気だ
なるほど、だから俺からなのか 前に出ると巻き添えになるって事か
つるぎ
「あれは、斬撃か、やばいじゃねぇか」
リビア
「寝ぼけた事をいうな、ナリス様だぞ」
ソロモン
「しかし、あれは私達全員狙っていませんか?」
つるぎ
「ああ、そのつもりだろう、他のやつは前に出てこないしな」
敵壱
「おらぁあ、これでも食らえや!」
と大声で叫びながら剣を振った。
気合入ってるなぁ
つるぎ
「おいおい」
私は同じ強さの斬撃を・・・これくらいかな?
ほい!
ザァァンンンンすごい音がして、斬撃を斬撃で相殺
おや? こういうのは想定外なのかな?
同時に残りの二人が詰めてくるかと思ったら呆然としてるし・・・・
おおい
やる気あるのかな、この人たち
私
「貴方、今私の仲間全員を殺す気だったでしょ」
敵壱
「だったらなんだ、泣き言か?」
私
「私も貴方の仲間全員殺す気で行きますよ、問題ありませんよね」
さっきの倍の威力でいいかな?
ほいさ
敵壱
「なんだと!」
敵弐
「な!」
敵参
「相殺しろ」
おお、他の二人も斬撃を撃てるのか
三人の斬撃で相殺されてしまいました。
相殺出来てほっとしている場合じゃないですよ
私は貴方達とは違います。この機を逃したりはしませんよ。
敵参
「がぁ!」
誰でも良かったのですが一番近かったので貴方にしました。
懐に入って当身で我慢!
敵弐
「どうした、ぐはぁ」
仲間の心配とかしている場合じゃないですよ、貴方
敵壱
「なん・・・」
もっと私に集中してくれないと駄目でしょ
リビア
「お見事です」
つるぎ
「え、終わったのか?」
リビア
「当身のつもりみたいだけどあれは腹の中ボロボロかもな」
ソロモン
「え、それはヒールじゃなくてリカバリーが必要になるのかな」
リビア
「向こうにも使えるやついるんじゃないか?」
さや
「私たちを殺そうとしたやつでしょ気にしなくていいわよ」
ソニア
「ほんとにそう、気にしない気にしない」
会場はブーイングどころかシーンと静まり返っています。
白鳥美奈子
「何が起きたのでしょうか?」
ルイス・アマンダ
「私もまったくわかりません」
メイ
「あの、ナリス様、あの方たち死にそうです、そしてこの国には回復の出来る人は、いえ魔法が使える人はいないようです。」
え?
私
「ぽ・・・ポーションぐらいあるよね?」
さや
「何?この国って脳筋バカばっかりなの?」
案内して来た騎士
「この国には魔法が使える者はおりません。薬は高価なので本日は持参しておりません。」
ソロモン
「ナリス、やりますか?」
私
「ソロモンお願いします。」
はいはいと言う感じでソロモンが三人の方に歩いて行き
「誰から始めますか?」と聞いてきた
私もそばに行き
「少し待ってください。」
ソロモン
「はい」
私は三人を魔法障壁でつつみその先端を私の手に持ちました。
私
「ソロモン、私の手に向かってリカバリーをお願いします。」
ソロモン
「よくわかりませんが、言われた通りにしましょう」
ソロモンは私の手に向かってリカバリーを唱えた。
魔法の効力は私の手から魔法障壁の先端に伝わり三人を包んだそれぞれの魔法障壁に届きました。
私は私の魔力を上乗せして、リカバリーの効果を倍増させました。
三人を包んだ魔法障壁が光に包まれた。
ソロモン
「ナリス、私はこのまま普通にかけていていいのか?」
私
「はい、そのままでいいですよ、無理をしないようにお願いします。」
つるぎ
「なんだ、何をしている?」
私
「ソロモンのリカバリーの効果を私が倍増して三人にかけています。」
ライアス
「そんなことが可能なのか!」
私
「はい、何とかなるでしょ」
案内して来た騎士
「三人は大丈夫なのでしょうか?」
リビア
「黙って見ていろ、しかしお前ら喧嘩売っておいて助けてもらうとか情けないやつらだな」
案内して来た騎士は言葉を飲み込んだ
メイ
「ナリス様、あの方たちの意識がしっかりしてきました。」
私
「メイ、ありがとう」
ライアス
「ヒール必要か?」
私
「はい、魔法障壁を解除しますのであとお願いします。」
ライアス
「わかった」
私
「ソロモンもヒールをお願いします。」
ソロモン
「わかった」
リサ
「ナリス様」妖精三人も手伝う気のようでしたが、
メイ
「こちらの回復役は二名と思わせておきましょうって」
リサ
「はい」
ソニア
「ねぇ、薬は高価で持参してないって、私達が怪我をしても直す気は無かったって事だよね」
さや
「ほんとね」
ソニア
「それにあいつら私たちを殺す気でいなかったっけ?」
つるぎ
「自分たちより強いとは想像できなくて、怪我をさせて、おとなしく帰れって言うつもりだったんだろう。」
私
「白鳥美奈子さん」
白鳥美奈子
「はい」
私
「大臣からの手紙を騎士様に渡してください、私たちは次の街に向かいましょう」
さや
「うんうん、こいつらほっといていきましょう」
ソニア
「賛成」
白鳥美奈子
「わかりました。」
白鳥美奈子さんは騎士様に大臣様からの書状ですと言って渡し頭を下げていた。
ソニア
「頭を下げる必要なんてないわよ」
さや
「私もそう思います」
白鳥美奈子
「あの、これも任務ですので、ご了承ください。」
倒れていた三人がよろよろと立ち上がった。
その瞬間、会場全体から歓声と安堵の声があがった。
リビア
「おい、つるぎ」
つるぎ
「なんだよ」
リビア
「お前、あの三人のうちの一人、誰でもいいが、戦っていたら勝てていたか?」
つるぎ
「いや、最初の斬撃で終わっていた。」
リビアがニヤッと笑った。
つるぎ
「なんだよ」
リビア
「いやぁわかっているならいい」
ちっっとつるぎは吐き捨てて空を見上げた。
ソロモン
「ナリス、もう大丈夫だと思う」
私
「はい、ありがとうございました。」
案内して来た騎士
「あの」
私
「もうあなた達と話をするつもりはありません。」
案内して来た騎士は頭を下げて
「申し遅れました私は」と名乗りを上げようとしましたが、
私
「貴方の名前を知る必要もありません。」
案内して来た騎士
「いや、しかしせめて謝罪を」
私
「ごちゃごちゃ言っているとこの会場の兵全て殲滅しますよ」
騎士は何を言っているそんなことは出来ないと思っているのか唖然としていた。
つるぎ
「おい、あんた信じられないだろうがこいつはやると言ったら本当にやるぞ、もう黙って俺たちをここから出せ」
騎士は「大変申し訳ございませんでした。出口に案内いたします、どうぞこちらへ」と言って歩き出した。
回復した三人が並んで頭を下げているのが見えた。
ソニア
「ナリス、何であの三人を助けたのよ」
私
「うぅん、何ででしょうねぇ?」
ライアス
「ソニア、怒るな」
ソニア
「怒っているわけじゃないけどさ」
つるぎ
「また、例のタイミングか?」
そう、それそれ
はぁっとため息が聞こえそうな雰囲気になっております。
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