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そのあとは、聞かれるままに学校の事や両親の事、そんなことを話して、疲れていたか、ご飯を食べていたとそう思っていたのだが、気がついたら、布団の中にいた。
起きて、そのまま、ふろ上がりに来ていたシャツとハーフパンツ、そんな恰好でそのまま縁側に座る。
祖父はもう目を覚ましていて、どれくらいたっていたのだろうか。
庭先に出て、そこに並べられた盆栽に向かい、近くで見て、数歩離れて、じっくりと眺めながら、時折ハサミでそれを整えている。
家の中からは、何かをリズムよく叩く音と、いい匂いが漂って来る。
そんな音と匂いが、縁側から先、風が木々を揺らす音や、何処か遠くから聞こえる鳥の声、土の匂いや強い草野に良いと混ざって、なんだかとても心地よいものに感じられた。
「じいさん。それ、楽しいか。」
しばらくぼんやりと、そういった風景を眺めると、僕はふとそんなことを尋ねた。
「やってみるか。」
ただ返ってきたのは祖父がどう思っているかでは無くて、そんな言葉だった。
言われた言葉に、聞き直そうかとそんなことを考える前に、ふらりと縁側から庭に出る。
祖母の手か祖父によるものか、そこには子供向けそうわかる小さなサンダルが用意されていたため、それをはいて祖父の側にと近づいていく。
「よく似たのが並んでる。」
「そうとも。それでも違う。」
「うん。」
側によれば、祖父がいくつかある中から、特に小さいものを一つ、僕の前に置く。
「この小さな鉢の中で、自分が良いと思う、その形に成長させていく。」
「へー。」
「だがな、そうしなくてもいいのさ。良いとされる型、伝統的な形、盆栽とそう言えばだれもが思い浮かべる形がある。」
言われて、呼んでる漫画だったり、何処かで見た模様を思い出す。
ぱっと思いついたそれは、確かに決まった形をしていて、今、こういわれなければそれを目指したかもしれない。
「品評会、つまり誰かが良いと、比べて良しとするときには、その会、その集まりが良しとするもの、それに合わせなければ、それはその会に対して礼を欠いている。だがな、そうでないなら好きにしたらいい。
この鉢の中、この木をどう育てるのか、それは全部自分で決めていい。」
「そっか。」
「道具は、まぁ、中には力のいることもある、その時には手伝おう。」
「うん。そっか。それなら、この辺に石を置きたいかも。」
僕から見たその鉢は、とりあえずとばかりに松が植えられただけ。
祖父の物を見れば、色々あるが、とにかく寂しく見えた。
「そうか。探しに行くか。」
「そうだね。それでいいんだ。」
「ああ、泉の周りに、そこの山。石は落ちているからな。うちの土地だ、構わんよ。
それに、この石も、そこで拾ってきたものだ。」
「へー。」
そうして、祖父に簡単にどうやって手入れをするのかを聞き、他にも、木だけではなく草や、苔を植えるとそんな話を実例を見せてもらいながら、聞く。
「はいはい。ご飯ですよ。手を洗ってらっしゃい。」
「はい。」
「ああ。」
気が付けば、祖父にうまく乗せられたと、そういう事になるのだろうか、祖父と並んで鉢をいじり、石を拾ってくるとして、どんなものがいいか、庭に落ちているものを拾って、実際に置いて確かめる、そんなことを始めていた。
祖母に呼ばれるままに、庭先にある蛇口で手を洗い、家に戻り食事をとる。
「口に合いますか。」
「うん。美味しいよ。」
「そうですか、それならいいんです。おかわりは要りますか。」
「うん、もう少し食べたいかも。」
「そうですか、そうですか。しっかり御食べなさいね。」
そうして食事を食べたら、一先ずとばかりに持ってきた宿題を適当に進める。
連休用として出されたそれは、大した量でもなく、数時間も向かっていれば、半分ほどが終わる。
それから、昼ご飯に呼ばれ、それを食べたら、祖父と連れ立って、石を拾いに行く。
「そっちは少し危ないから、やめておきなさい。」
「そうなんだ。」
「肌にあたると、かぶれる草が生えている。そっちに行くなら、長ズボンを履いてからにしなさい。」
「へー。そうなんだ。それって、どんなの。」
「そこに、こう少し尖った細長い葉があるだろう。それだ。」
そうして祖父が簡単に地面に書いてくれた絵を見れば、その草は少し奥に入れば、足の踏み場にないくらいに生えている。
「一面にはえてるじゃん。」
「ああ、そうだ。だから長ズボンがいる。それにかぶれるだけじゃなく、切れることもあるからな。」
「ほんとに危ないね。」
「ああ、だから入らないようにな。」
「刈ったりはしないの。」
「通る必要があればそうするが、そんな必要もないんだ。」
そうして、あちこちを案内されながら、いくつか石を拾う。
「鉢植え、持ってくればよかったかも。」
「別に気に入らなければ、また探しに来ればいいさ。
これが良いと思っても、それよりいいと思うものも見つかるかもしれないしな。」
「そうだね。そうかも。」
「そろそろ戻るか。置いてみて、気に入らなかったらまた探しに来よう。」
「うん。」
そう言われて頷き、祖父と並んでのんびり歩く。
「この鳥、何て名前だろう。かわいい声だけど。」
「シジュウカラだな。」
「へー。どんな鳥?」
「探してみるか。双眼鏡があったかな。」
尋ねると祖父は盆栽の時と同じように、探してみようと、そう僕を誘った。
起きて、そのまま、ふろ上がりに来ていたシャツとハーフパンツ、そんな恰好でそのまま縁側に座る。
祖父はもう目を覚ましていて、どれくらいたっていたのだろうか。
庭先に出て、そこに並べられた盆栽に向かい、近くで見て、数歩離れて、じっくりと眺めながら、時折ハサミでそれを整えている。
家の中からは、何かをリズムよく叩く音と、いい匂いが漂って来る。
そんな音と匂いが、縁側から先、風が木々を揺らす音や、何処か遠くから聞こえる鳥の声、土の匂いや強い草野に良いと混ざって、なんだかとても心地よいものに感じられた。
「じいさん。それ、楽しいか。」
しばらくぼんやりと、そういった風景を眺めると、僕はふとそんなことを尋ねた。
「やってみるか。」
ただ返ってきたのは祖父がどう思っているかでは無くて、そんな言葉だった。
言われた言葉に、聞き直そうかとそんなことを考える前に、ふらりと縁側から庭に出る。
祖母の手か祖父によるものか、そこには子供向けそうわかる小さなサンダルが用意されていたため、それをはいて祖父の側にと近づいていく。
「よく似たのが並んでる。」
「そうとも。それでも違う。」
「うん。」
側によれば、祖父がいくつかある中から、特に小さいものを一つ、僕の前に置く。
「この小さな鉢の中で、自分が良いと思う、その形に成長させていく。」
「へー。」
「だがな、そうしなくてもいいのさ。良いとされる型、伝統的な形、盆栽とそう言えばだれもが思い浮かべる形がある。」
言われて、呼んでる漫画だったり、何処かで見た模様を思い出す。
ぱっと思いついたそれは、確かに決まった形をしていて、今、こういわれなければそれを目指したかもしれない。
「品評会、つまり誰かが良いと、比べて良しとするときには、その会、その集まりが良しとするもの、それに合わせなければ、それはその会に対して礼を欠いている。だがな、そうでないなら好きにしたらいい。
この鉢の中、この木をどう育てるのか、それは全部自分で決めていい。」
「そっか。」
「道具は、まぁ、中には力のいることもある、その時には手伝おう。」
「うん。そっか。それなら、この辺に石を置きたいかも。」
僕から見たその鉢は、とりあえずとばかりに松が植えられただけ。
祖父の物を見れば、色々あるが、とにかく寂しく見えた。
「そうか。探しに行くか。」
「そうだね。それでいいんだ。」
「ああ、泉の周りに、そこの山。石は落ちているからな。うちの土地だ、構わんよ。
それに、この石も、そこで拾ってきたものだ。」
「へー。」
そうして、祖父に簡単にどうやって手入れをするのかを聞き、他にも、木だけではなく草や、苔を植えるとそんな話を実例を見せてもらいながら、聞く。
「はいはい。ご飯ですよ。手を洗ってらっしゃい。」
「はい。」
「ああ。」
気が付けば、祖父にうまく乗せられたと、そういう事になるのだろうか、祖父と並んで鉢をいじり、石を拾ってくるとして、どんなものがいいか、庭に落ちているものを拾って、実際に置いて確かめる、そんなことを始めていた。
祖母に呼ばれるままに、庭先にある蛇口で手を洗い、家に戻り食事をとる。
「口に合いますか。」
「うん。美味しいよ。」
「そうですか、それならいいんです。おかわりは要りますか。」
「うん、もう少し食べたいかも。」
「そうですか、そうですか。しっかり御食べなさいね。」
そうして食事を食べたら、一先ずとばかりに持ってきた宿題を適当に進める。
連休用として出されたそれは、大した量でもなく、数時間も向かっていれば、半分ほどが終わる。
それから、昼ご飯に呼ばれ、それを食べたら、祖父と連れ立って、石を拾いに行く。
「そっちは少し危ないから、やめておきなさい。」
「そうなんだ。」
「肌にあたると、かぶれる草が生えている。そっちに行くなら、長ズボンを履いてからにしなさい。」
「へー。そうなんだ。それって、どんなの。」
「そこに、こう少し尖った細長い葉があるだろう。それだ。」
そうして祖父が簡単に地面に書いてくれた絵を見れば、その草は少し奥に入れば、足の踏み場にないくらいに生えている。
「一面にはえてるじゃん。」
「ああ、そうだ。だから長ズボンがいる。それにかぶれるだけじゃなく、切れることもあるからな。」
「ほんとに危ないね。」
「ああ、だから入らないようにな。」
「刈ったりはしないの。」
「通る必要があればそうするが、そんな必要もないんだ。」
そうして、あちこちを案内されながら、いくつか石を拾う。
「鉢植え、持ってくればよかったかも。」
「別に気に入らなければ、また探しに来ればいいさ。
これが良いと思っても、それよりいいと思うものも見つかるかもしれないしな。」
「そうだね。そうかも。」
「そろそろ戻るか。置いてみて、気に入らなかったらまた探しに来よう。」
「うん。」
そう言われて頷き、祖父と並んでのんびり歩く。
「この鳥、何て名前だろう。かわいい声だけど。」
「シジュウカラだな。」
「へー。どんな鳥?」
「探してみるか。双眼鏡があったかな。」
尋ねると祖父は盆栽の時と同じように、探してみようと、そう僕を誘った。
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