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「他にも、色々あるんだけど。」
「えっと、僕が知ってることだと、星が5つ並んでるとか。」
図鑑で読んだ時に書いてあったことを、どうにか思い起こして伝えると、彼女は少しおかしそうに笑う。
「うん、言葉だけ見ると、そう思えるよね。」
「あ、違うんだ。連星って。」
たしかそんな言葉だったと思うけど。
「うん。それにね、残りの3つは月が隠しちゃって、あるだろうって、そう言われてるだけなんだ。」
「へー。月に隠れるようには、思えないけど。」
見上げてみても、肉眼で分かるほどに、はっきりと月と離れている。
「そのあたりは、観測できる時期とか、そもそもこういった物じゃ、そんな細かいところまでわからないとか、色々ね。」
「あー、そういう。宇宙にあるんだっけ。凄いの。」
「そうだね、えっと、それはこういった反射式と同じではあるけど、流石に比べちゃうと。」
「えっと、うん、大きさが違うのくらいは分かるから。」
そういって彼女が示す、それなりに大きな、天体望遠鏡。
確かに、ぱっと思いつくもの、それこそ天文台なんて呼ばれるところから覗いているものは、もっと大きいのは知っているけど、同じような仕組みだと思っていた。
「大きさ、うん、主鏡、有口径って言うんだけど、それの差が一番大きな性能の違いになるからね。
あ、ごめんね、話が逸れたかな。えっとね、連星って、並んでるだけじゃないんだよ。」
そうして彼女は、両手にそれぞれ指を立てて、横に寝かせ、何かを巻き取るような仕草をする。
「こうやって、お互いに、お互いの周りをまわるんだ。」
言われてみれば、納得できる理屈もある。ただ、分からないことも有るけれど。
「公転してるから、かな。でも、それだと、こう惑星が並んでるように動くのは。」
「ええと、恒星系の事か衛星だよね。うん、一つの恒星を中心にして回ってるね。それぞれ速度も違うから、たまに重なることも有るよ。えっと最後にあったのはいつだったかな。」
「えっと、じゃあ、惑星では、連星ってないの。衛星もそんな感じで動いてると思うけど。」
「うーん、ひょっとしたらあるかもしれないけど、惑星って、自分で光を出すわけじゃないから。それに、共通重心を回るかが定義だし。」
「観測できないんだ。」
僕がそれが結論かなと、結論付けると、彼女からさらなる怒涛の説明が始まる。
見つかっているものだと、重星がありただ連星は互いの重心を回るが、そちらは共通重心を回っているとか、他にも物理的な限界。引力は質量に比例するから、恒星にひかれるとか、遠心力がそれを上回ると星が砕けるとかなんとか。正直途中からは、何を言われているのかさっぱり分からなかった。
ただ、結論としては、まだ見つかっていない、理論にしても研究中で、新しいものが見つかっているから、今後見つかるかもしれない、そんなところに落ち着いた。
「えっと、ごめんね。よくわかんなかった。」
途中で止めようもない勢いで話されたため、すっかり最後まで話させてしまった事を誤る。
「その、私の方こそ。そうだよね、よくわかんないよね。」
「うん。流石に、無理。」
そこまで勉強が好きというわけでもないし、彼女の話は、本当に僕の知らない言葉が多くて、何が何やらとしか言いようがない。
それこそ、既にほとんど記憶からも抜け落ちている。
「えっと、これ、覗いてみても。」
「あ、うん。えっと、流石にまだ見えると思うから。」
なんだかんだと、それなりに長い時間、十分ほどは話をしただろうか。もう少し時間がたったら、もう一度設定がいる、そういう事なのだろう。
「ちゃんと固定はしてるから。」
「あまり動かさないようにっていう事だね。」
そういって、僕は上の方に飛び出ているレンズを、それこそ顕微鏡によく似たそれを覗き込む。
すると、そこにはとても明るく輝く、青白い星がぼんやりと映し出されていた。
空を見上げてるときには、あんなに小さい、明るいとそれくらいは分かるだけなのに、ちょっとぼやけながらも、その輝きがはっきりと見える。
ただ、感想としては、それだけになってしまう。
ちょっとがっかりした気分で目を離して、彼女に向き合う。
「えっと、ちょっとぼやけてるけど、綺麗だよ。」
「あ、ぼやけてるんだ、そっか、調整しなおそうか。」
「いいや。」
そう言うと、彼女が少しがっかりしたような顔で、こちらに尋ねて来る。
「そっか。どうだった。」
「えっと、おっきく見えるな、くらい。」
「うん、まぁ、そうだよね。」
そう、正直な感想を答えると、彼女は納得したようにでも少し悲しそうな、そんな複雑な表情を浮かべる。
「本当に、他の恒星って遠いから、これくらいの物じゃ、見える物を大きくはっきり、少し暗くて、他の光に隠れちゃう、そんな星を見るくらいしかできないんだ。」
そういって彼女は天体望遠鏡をそっと触る。
比べる対象が悪いのだろうけれど、それでも、彼女が使っているものは、それこそ一人でこんなところまで運ぶことを考えれば、十分すぎるほどに大きいものだ。
「その、個人でって考えると、大きいと思うけど。」
「これより大きなのもあるんだよ。個人用でも。でも、それを使っても、太陽系の惑星をはっきり見るのが、限界かな。」
「そっか。ちょっと、残念かも。」
「うん、ごめんね。」
「えっと、僕が知ってることだと、星が5つ並んでるとか。」
図鑑で読んだ時に書いてあったことを、どうにか思い起こして伝えると、彼女は少しおかしそうに笑う。
「うん、言葉だけ見ると、そう思えるよね。」
「あ、違うんだ。連星って。」
たしかそんな言葉だったと思うけど。
「うん。それにね、残りの3つは月が隠しちゃって、あるだろうって、そう言われてるだけなんだ。」
「へー。月に隠れるようには、思えないけど。」
見上げてみても、肉眼で分かるほどに、はっきりと月と離れている。
「そのあたりは、観測できる時期とか、そもそもこういった物じゃ、そんな細かいところまでわからないとか、色々ね。」
「あー、そういう。宇宙にあるんだっけ。凄いの。」
「そうだね、えっと、それはこういった反射式と同じではあるけど、流石に比べちゃうと。」
「えっと、うん、大きさが違うのくらいは分かるから。」
そういって彼女が示す、それなりに大きな、天体望遠鏡。
確かに、ぱっと思いつくもの、それこそ天文台なんて呼ばれるところから覗いているものは、もっと大きいのは知っているけど、同じような仕組みだと思っていた。
「大きさ、うん、主鏡、有口径って言うんだけど、それの差が一番大きな性能の違いになるからね。
あ、ごめんね、話が逸れたかな。えっとね、連星って、並んでるだけじゃないんだよ。」
そうして彼女は、両手にそれぞれ指を立てて、横に寝かせ、何かを巻き取るような仕草をする。
「こうやって、お互いに、お互いの周りをまわるんだ。」
言われてみれば、納得できる理屈もある。ただ、分からないことも有るけれど。
「公転してるから、かな。でも、それだと、こう惑星が並んでるように動くのは。」
「ええと、恒星系の事か衛星だよね。うん、一つの恒星を中心にして回ってるね。それぞれ速度も違うから、たまに重なることも有るよ。えっと最後にあったのはいつだったかな。」
「えっと、じゃあ、惑星では、連星ってないの。衛星もそんな感じで動いてると思うけど。」
「うーん、ひょっとしたらあるかもしれないけど、惑星って、自分で光を出すわけじゃないから。それに、共通重心を回るかが定義だし。」
「観測できないんだ。」
僕がそれが結論かなと、結論付けると、彼女からさらなる怒涛の説明が始まる。
見つかっているものだと、重星がありただ連星は互いの重心を回るが、そちらは共通重心を回っているとか、他にも物理的な限界。引力は質量に比例するから、恒星にひかれるとか、遠心力がそれを上回ると星が砕けるとかなんとか。正直途中からは、何を言われているのかさっぱり分からなかった。
ただ、結論としては、まだ見つかっていない、理論にしても研究中で、新しいものが見つかっているから、今後見つかるかもしれない、そんなところに落ち着いた。
「えっと、ごめんね。よくわかんなかった。」
途中で止めようもない勢いで話されたため、すっかり最後まで話させてしまった事を誤る。
「その、私の方こそ。そうだよね、よくわかんないよね。」
「うん。流石に、無理。」
そこまで勉強が好きというわけでもないし、彼女の話は、本当に僕の知らない言葉が多くて、何が何やらとしか言いようがない。
それこそ、既にほとんど記憶からも抜け落ちている。
「えっと、これ、覗いてみても。」
「あ、うん。えっと、流石にまだ見えると思うから。」
なんだかんだと、それなりに長い時間、十分ほどは話をしただろうか。もう少し時間がたったら、もう一度設定がいる、そういう事なのだろう。
「ちゃんと固定はしてるから。」
「あまり動かさないようにっていう事だね。」
そういって、僕は上の方に飛び出ているレンズを、それこそ顕微鏡によく似たそれを覗き込む。
すると、そこにはとても明るく輝く、青白い星がぼんやりと映し出されていた。
空を見上げてるときには、あんなに小さい、明るいとそれくらいは分かるだけなのに、ちょっとぼやけながらも、その輝きがはっきりと見える。
ただ、感想としては、それだけになってしまう。
ちょっとがっかりした気分で目を離して、彼女に向き合う。
「えっと、ちょっとぼやけてるけど、綺麗だよ。」
「あ、ぼやけてるんだ、そっか、調整しなおそうか。」
「いいや。」
そう言うと、彼女が少しがっかりしたような顔で、こちらに尋ねて来る。
「そっか。どうだった。」
「えっと、おっきく見えるな、くらい。」
「うん、まぁ、そうだよね。」
そう、正直な感想を答えると、彼女は納得したようにでも少し悲しそうな、そんな複雑な表情を浮かべる。
「本当に、他の恒星って遠いから、これくらいの物じゃ、見える物を大きくはっきり、少し暗くて、他の光に隠れちゃう、そんな星を見るくらいしかできないんだ。」
そういって彼女は天体望遠鏡をそっと触る。
比べる対象が悪いのだろうけれど、それでも、彼女が使っているものは、それこそ一人でこんなところまで運ぶことを考えれば、十分すぎるほどに大きいものだ。
「その、個人でって考えると、大きいと思うけど。」
「これより大きなのもあるんだよ。個人用でも。でも、それを使っても、太陽系の惑星をはっきり見るのが、限界かな。」
「そっか。ちょっと、残念かも。」
「うん、ごめんね。」
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