3 / 32
03話 《生活魔法》
しおりを挟む
どうやら《火槍》を無事に取得できたようだ。
メッセージは創造しました、って言ってるから取得っていうより創造か?
まぁそんなこと拘らなくてもいいか。
取得の方が分かりやすい。
25レベル消費されて、現在25レベルな訳だが、ここまで来たら全部使ってしまおう。
レベルは低いときの方が上げやすい。
使えるときにレベルを使う方が効率は良いだろう。
何を取ろうか。
《火槍》以外の25レベルで取得できる他属性の魔法に使うのも有りだ。
しかし、消費レベルが1とか2の魔法が割とあるんだよな。
結構便利そうだし、こいつら取得してしまっても損はしないと思う。
んー、取得してしまおう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『【魔法創造】の効果により《発光》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《着火》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《飲水》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《記述》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《清潔》を創造しました』
……etc
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
低レベルの魔法を取得していったら丁度レベルが1になった。
多分、これが《魔法創造》の効率の良い使い方なはずだ。
『全ての生活魔法を創造したため、それらの魔法を統合し《生活魔法》となりました』
ん? 一体どういうことだ?
ステータスを開いてみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロア・フォイル 19歳 男
レベル:1
HP:60/60 MP:80/80
攻撃力:15
防御力:10
ユニークスキル:【アイテム作成】【魔法創造】
魔法:《生活魔法》《火槍》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なるほど、こういうことか。
そのカテゴリーに属する魔法を全て入手すると、このように《生活魔法》として一括りにされるのだろう。
便利だ。
……あっ、MPの値結構下がってしまったな。
ステータスが下がることすっかり忘れていた。
これは《豪火球》取らなくて本当によかったな。
取っていたら宝の持ち腐れだった。
《火槍》をギリギリ2回打てるのが不幸中の幸いといったところか。
「まぁレベルが上がればMPの最大値も増えていくし、なんとかなるだろう」
俺はそう前向きに考えて、眠ることにした。
◇
「朝か……」
目を覚めると、陽はすっかりと昇っていた。
久しぶりに幸せな気分で寝たから、どうやら寝過ぎてしまったようだ。
「とりあえず、ギルドに行くか」
俺は宿から出て、ふわぁ、とあくびをしながらギルドへの道を歩く。
村の人達はせっせと仕事に明け暮れている。
ご苦労なことだ。
そして俺はギルドに到着し、軽い食事を済ませた。
「さて、行くか。本当の『フォイルのダンジョン』へ」
ここフォイル村にはダンジョンが2つある。
FランクのダンジョンとEランクのダンジョン。
どちらも同じ名称なのだが、冒険者の間では、Fランクの『フォイルのダンジョン』に行くのは駆け出しの冒険者ぐらいなので、基本的に『フォイルのダンジョン』と言えばEランクの方なのだ。
だから1年間もFランクの『フォイルのダンジョン』に通っている俺は、誰が見ても間抜けにしか見えないのだ。
これが俺が『無能』と呼ばれる一番の理由だ。
まぁパーティを組めれば俺もEランクの方に行けたはずなんだけどな……!
ぼっちは辛いね、まったく。
『火槍』のダメージは結構高かったので、Eランクの魔物相手も大丈夫だと思う。
まぁ、一撃で倒せなかったときは引き返してくればいいさ。
Eランクの魔物と普通に対峙するのは1レベルの俺には無理だからな。
そう心に決めて、俺はEランクの『フォイルのダンジョン』に向かうのだった。
メッセージは創造しました、って言ってるから取得っていうより創造か?
まぁそんなこと拘らなくてもいいか。
取得の方が分かりやすい。
25レベル消費されて、現在25レベルな訳だが、ここまで来たら全部使ってしまおう。
レベルは低いときの方が上げやすい。
使えるときにレベルを使う方が効率は良いだろう。
何を取ろうか。
《火槍》以外の25レベルで取得できる他属性の魔法に使うのも有りだ。
しかし、消費レベルが1とか2の魔法が割とあるんだよな。
結構便利そうだし、こいつら取得してしまっても損はしないと思う。
んー、取得してしまおう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『【魔法創造】の効果により《発光》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《着火》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《飲水》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《記述》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《清潔》を創造しました』
……etc
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
低レベルの魔法を取得していったら丁度レベルが1になった。
多分、これが《魔法創造》の効率の良い使い方なはずだ。
『全ての生活魔法を創造したため、それらの魔法を統合し《生活魔法》となりました』
ん? 一体どういうことだ?
ステータスを開いてみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロア・フォイル 19歳 男
レベル:1
HP:60/60 MP:80/80
攻撃力:15
防御力:10
ユニークスキル:【アイテム作成】【魔法創造】
魔法:《生活魔法》《火槍》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なるほど、こういうことか。
そのカテゴリーに属する魔法を全て入手すると、このように《生活魔法》として一括りにされるのだろう。
便利だ。
……あっ、MPの値結構下がってしまったな。
ステータスが下がることすっかり忘れていた。
これは《豪火球》取らなくて本当によかったな。
取っていたら宝の持ち腐れだった。
《火槍》をギリギリ2回打てるのが不幸中の幸いといったところか。
「まぁレベルが上がればMPの最大値も増えていくし、なんとかなるだろう」
俺はそう前向きに考えて、眠ることにした。
◇
「朝か……」
目を覚めると、陽はすっかりと昇っていた。
久しぶりに幸せな気分で寝たから、どうやら寝過ぎてしまったようだ。
「とりあえず、ギルドに行くか」
俺は宿から出て、ふわぁ、とあくびをしながらギルドへの道を歩く。
村の人達はせっせと仕事に明け暮れている。
ご苦労なことだ。
そして俺はギルドに到着し、軽い食事を済ませた。
「さて、行くか。本当の『フォイルのダンジョン』へ」
ここフォイル村にはダンジョンが2つある。
FランクのダンジョンとEランクのダンジョン。
どちらも同じ名称なのだが、冒険者の間では、Fランクの『フォイルのダンジョン』に行くのは駆け出しの冒険者ぐらいなので、基本的に『フォイルのダンジョン』と言えばEランクの方なのだ。
だから1年間もFランクの『フォイルのダンジョン』に通っている俺は、誰が見ても間抜けにしか見えないのだ。
これが俺が『無能』と呼ばれる一番の理由だ。
まぁパーティを組めれば俺もEランクの方に行けたはずなんだけどな……!
ぼっちは辛いね、まったく。
『火槍』のダメージは結構高かったので、Eランクの魔物相手も大丈夫だと思う。
まぁ、一撃で倒せなかったときは引き返してくればいいさ。
Eランクの魔物と普通に対峙するのは1レベルの俺には無理だからな。
そう心に決めて、俺はEランクの『フォイルのダンジョン』に向かうのだった。
14
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる