2 / 32
02話 【魔法創造】
しおりを挟む
【アイテム作成】が【魔法創造】に進化……?
ステータスを見ると、スキルの欄に【魔法創造】が追加されている。
【アイテム作成】を所持したまま、どうやら新しく【魔法創造】を手に入れようだ。
だったら進化じゃなくて入手じゃないの?
まぁどうでもいいが。
「……いや、ちょっと待て……進化……?」
俺は進化というワードを聞き、【魔法創造】の効果を想像した。
進化なら、もしかすると──。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《火粉》 消費レベル1
《飲水》 消費レベル1
《発光》 消費レベル1
《記述》 消費レベル1
《清潔》 消費レベル1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
予想通りだった。
【アイテム作成】の進化ならば、レベルを消費して対価を得るスキルなのは明白。
つまり、だ。
「レベルと引き換えに魔法を取得出来るスキル……」
言葉にして、その有用性が凄まじいことに気付いた。
今まで俺は【アイテム作成】を利用したくてもレベルを稼ぐのが難しくて、使う機会が滅多に無かった。
しかし、魔法があれば──。
「経験値の多い強力なモンスターを倒すことが出来る……」
【魔法創造】がいかにヤバいスキルなのか、俺は瞬時に理解した。
これはレベルを消費してもリセットにならない。
レベルを消費すればするほど、強力な魔法を手に入れることが出来るため、経験値を稼ぐ効率は上がる。
「……は、ははっ、ハハハハハハ!」
腹から笑いが込み上げる。
骸骨剣士を倒して僅かな希望を掴めれば良い……そう思っていたが、俺は思わぬ物を手に入れてしまったようだ。
「──このスキルがあれば今までの生活を変えられる」
生きていくだけでやっとの生活から抜け出せる。
いや、金持ちにだってなることが出来る。
そのために俺は【魔法創造】を有効活用してやろうと思った。
◇
最下層の転移結晶に触れて《フォイルのダンジョン》から出てきた俺は、冒険者ギルドで戦利品を換金する。
「おい……見ろよアレ」
「無能のロアだぜ。今日もご苦労なことだな、へへへ」
ギルドに入ると、俺はみんなの笑われ者だ。
よく言えば、このギルドのマスコットである。
俺以上に底辺の冒険者はいないからな。
こうやって馬鹿にされるのも慣れたものだ。
「おい、ロア。今日も無様に一人でせこせこ金稼ぎかぁ?」
「ま、そんなところだ」
俺の前に現れてわざわざ馬鹿にしてくる奴は主にコイツ──魔法使いのカーターだけである。
カーターは【風の魔法使い】というユニークスキルを持っていて、将来有望の魔法使いらしい。
と言ってもカーターは同じ19歳で冒険者ランクもEで、そんなに高いわけではない。
多分、それよりもずっと底辺である俺を馬鹿にして優越感に浸りたいのだろう。
「かわいそうだなぁお前。僕みたいに魔法が使えればな~? どうだ、羨ましいか?」
「別に」
「はっはっは! 羨ましくても、悔しくて言い返す言葉がないよなぁ! 無能なんだからさぁ!」
やれやれ。
コイツとは会話にならないからな。
無視が一番だ。
それにしても、こんなのに馬鹿にされながらでも俺が冒険者を続けているのは何故か?
不思議に思うところだろう。
少しだけ事情があったのだ。
俺は物心ついた頃から両親が居らず、孤児院で育った。
15歳になると俺は孤児院から出て、宿屋で寝泊まりをしながら冒険者ギルドの清掃員として働いた。
今みたいな最底辺の冒険者をするよりは賃金は多かったが、そこまで変わらない。
18歳のときに突然、【アイテム作成】のスキルに目覚めてからは清掃員を辞めて冒険者として活動を始めた。
あまりに稼げないので清掃員に戻ろうとしたら、既に枠が埋まっていた俺は仕方なく冒険者を続けていたわけである。
ちくしょう。
……ま、今日の報酬は骸骨剣士を倒した分、今までで一番多いんだけどな。
なので今日はいつもより豪勢な食事をした。
パンと野菜スープに加えて干し肉を食べた。
俺は美味しい肉を食べたことが無いので、干し肉を食べるたびに肉厚なステーキを食べているところを想像する。
きっと、かぶりついた瞬間に肉汁が飛び出てくるのだろう。
そして肉も豆腐のように柔らかいのだ。
想像上のステーキなので、実物は違うかもしれない。
今日食べた肉は干し肉だったが、久しぶりの肉はやっぱりコレでも美味いもんだ。
食事を済ませた俺はいつも寝泊まりしている宿屋にやってきた。
「よし、それじゃあお楽しみの時間といこうか」
骸骨剣士を倒して取得した【魔法創造】のスキルについて色々と調べていく。
正直ずっとワクワクしていた。
さて、どんな魔法があるだろうな。
【魔法創造】を開き、魔法を確認していく。
現在、俺のレベルは50。
だから、どうせなら消費レベルの多い魔法を選びたい。
強力な魔法を手に入れることが出来れば、それだけでレベル上げの効率は格段に上がるだろう。
というわけで消費レベルが50の魔法に注目した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《豪火球》 消費レベル50
《水塊砲》 消費レベル50
《風刃》 消費レベル50
《投雷》 消費レベル50
《土砂流》 消費レベル50
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おお!」
結構カッコいい魔法がいっぱいあるじゃないか。
これを今すぐ取得できる?
テンション上がるな。
……待て待て、落ち着けよ、俺。
今勢いで《豪火球》を取得しそうになったけど、ちょっと待つんだ。
気持ちは痛いほど分かる。
火ってなんか見るからにカッコ良さそうだし、魔物に対しても有効打が多くて優秀だろうさ。
そう、でもここで焦ったらダメだ。
まずは一旦落ち着くんだ。
「すー、はー、すー、はー」
深呼吸をして心を落ち着ける。
「……ふぅ、落ち着いた」
ん、落ち着いた拍子に良いことを思い出したぞ。
これが【アイテム作成】の進化スキルなら魔法の詳細を知ることが出来るんじゃないか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《豪火球》
消費MP:200
基本ダメージ:4000
属性:火
詠唱時間:3秒
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ほうほう、消費MPは200か。
俺のステータスってどれだけだったかな。
MPとか全然気にしないから覚えてないんだよな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロア・フォイル 19歳 男
レベル:50
HP:210/210、MP:260/260
攻撃力:60
防御力:45
ユニークスキル:【アイテム作成】【魔法創造】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺の最大MPは260か……。
200は消費MP高いな。
これだと1発打ったら終わりだ。
流石に使い勝手が悪すぎる。
「あ、あぶねぇ……。一回冷静になって本当に良かったな」
ホッと胸を撫で下ろす。
《豪火球》がダメならワンランク下の魔法を覚えれば良いんじゃないか?
それなら丁度良い気がする。
ワンランク下は……消費レベル25の《火槍》か。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《火槍》
消費MP:40
基本ダメージ:1200
属性:火
詠唱時間:4秒
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お、これなら6回ぐらい打てるな。
ダメージもそこそこ高い。
いや十分高いな。
1200って俺を6人分ぐらい倒せるダメージだな。
そんなの今までの俺には不可能である。
消費レベルも25だし、まだレベルも余る。
今のところ《火槍》を取るのが一番無難かもな。
「よし決めた。俺が初めに取得する魔法は《火槍》だ」
『【魔法創造】の効果により《火槍》を創造しました』
ステータスを見ると、スキルの欄に【魔法創造】が追加されている。
【アイテム作成】を所持したまま、どうやら新しく【魔法創造】を手に入れようだ。
だったら進化じゃなくて入手じゃないの?
まぁどうでもいいが。
「……いや、ちょっと待て……進化……?」
俺は進化というワードを聞き、【魔法創造】の効果を想像した。
進化なら、もしかすると──。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《火粉》 消費レベル1
《飲水》 消費レベル1
《発光》 消費レベル1
《記述》 消費レベル1
《清潔》 消費レベル1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
予想通りだった。
【アイテム作成】の進化ならば、レベルを消費して対価を得るスキルなのは明白。
つまり、だ。
「レベルと引き換えに魔法を取得出来るスキル……」
言葉にして、その有用性が凄まじいことに気付いた。
今まで俺は【アイテム作成】を利用したくてもレベルを稼ぐのが難しくて、使う機会が滅多に無かった。
しかし、魔法があれば──。
「経験値の多い強力なモンスターを倒すことが出来る……」
【魔法創造】がいかにヤバいスキルなのか、俺は瞬時に理解した。
これはレベルを消費してもリセットにならない。
レベルを消費すればするほど、強力な魔法を手に入れることが出来るため、経験値を稼ぐ効率は上がる。
「……は、ははっ、ハハハハハハ!」
腹から笑いが込み上げる。
骸骨剣士を倒して僅かな希望を掴めれば良い……そう思っていたが、俺は思わぬ物を手に入れてしまったようだ。
「──このスキルがあれば今までの生活を変えられる」
生きていくだけでやっとの生活から抜け出せる。
いや、金持ちにだってなることが出来る。
そのために俺は【魔法創造】を有効活用してやろうと思った。
◇
最下層の転移結晶に触れて《フォイルのダンジョン》から出てきた俺は、冒険者ギルドで戦利品を換金する。
「おい……見ろよアレ」
「無能のロアだぜ。今日もご苦労なことだな、へへへ」
ギルドに入ると、俺はみんなの笑われ者だ。
よく言えば、このギルドのマスコットである。
俺以上に底辺の冒険者はいないからな。
こうやって馬鹿にされるのも慣れたものだ。
「おい、ロア。今日も無様に一人でせこせこ金稼ぎかぁ?」
「ま、そんなところだ」
俺の前に現れてわざわざ馬鹿にしてくる奴は主にコイツ──魔法使いのカーターだけである。
カーターは【風の魔法使い】というユニークスキルを持っていて、将来有望の魔法使いらしい。
と言ってもカーターは同じ19歳で冒険者ランクもEで、そんなに高いわけではない。
多分、それよりもずっと底辺である俺を馬鹿にして優越感に浸りたいのだろう。
「かわいそうだなぁお前。僕みたいに魔法が使えればな~? どうだ、羨ましいか?」
「別に」
「はっはっは! 羨ましくても、悔しくて言い返す言葉がないよなぁ! 無能なんだからさぁ!」
やれやれ。
コイツとは会話にならないからな。
無視が一番だ。
それにしても、こんなのに馬鹿にされながらでも俺が冒険者を続けているのは何故か?
不思議に思うところだろう。
少しだけ事情があったのだ。
俺は物心ついた頃から両親が居らず、孤児院で育った。
15歳になると俺は孤児院から出て、宿屋で寝泊まりをしながら冒険者ギルドの清掃員として働いた。
今みたいな最底辺の冒険者をするよりは賃金は多かったが、そこまで変わらない。
18歳のときに突然、【アイテム作成】のスキルに目覚めてからは清掃員を辞めて冒険者として活動を始めた。
あまりに稼げないので清掃員に戻ろうとしたら、既に枠が埋まっていた俺は仕方なく冒険者を続けていたわけである。
ちくしょう。
……ま、今日の報酬は骸骨剣士を倒した分、今までで一番多いんだけどな。
なので今日はいつもより豪勢な食事をした。
パンと野菜スープに加えて干し肉を食べた。
俺は美味しい肉を食べたことが無いので、干し肉を食べるたびに肉厚なステーキを食べているところを想像する。
きっと、かぶりついた瞬間に肉汁が飛び出てくるのだろう。
そして肉も豆腐のように柔らかいのだ。
想像上のステーキなので、実物は違うかもしれない。
今日食べた肉は干し肉だったが、久しぶりの肉はやっぱりコレでも美味いもんだ。
食事を済ませた俺はいつも寝泊まりしている宿屋にやってきた。
「よし、それじゃあお楽しみの時間といこうか」
骸骨剣士を倒して取得した【魔法創造】のスキルについて色々と調べていく。
正直ずっとワクワクしていた。
さて、どんな魔法があるだろうな。
【魔法創造】を開き、魔法を確認していく。
現在、俺のレベルは50。
だから、どうせなら消費レベルの多い魔法を選びたい。
強力な魔法を手に入れることが出来れば、それだけでレベル上げの効率は格段に上がるだろう。
というわけで消費レベルが50の魔法に注目した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《豪火球》 消費レベル50
《水塊砲》 消費レベル50
《風刃》 消費レベル50
《投雷》 消費レベル50
《土砂流》 消費レベル50
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おお!」
結構カッコいい魔法がいっぱいあるじゃないか。
これを今すぐ取得できる?
テンション上がるな。
……待て待て、落ち着けよ、俺。
今勢いで《豪火球》を取得しそうになったけど、ちょっと待つんだ。
気持ちは痛いほど分かる。
火ってなんか見るからにカッコ良さそうだし、魔物に対しても有効打が多くて優秀だろうさ。
そう、でもここで焦ったらダメだ。
まずは一旦落ち着くんだ。
「すー、はー、すー、はー」
深呼吸をして心を落ち着ける。
「……ふぅ、落ち着いた」
ん、落ち着いた拍子に良いことを思い出したぞ。
これが【アイテム作成】の進化スキルなら魔法の詳細を知ることが出来るんじゃないか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《豪火球》
消費MP:200
基本ダメージ:4000
属性:火
詠唱時間:3秒
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ほうほう、消費MPは200か。
俺のステータスってどれだけだったかな。
MPとか全然気にしないから覚えてないんだよな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロア・フォイル 19歳 男
レベル:50
HP:210/210、MP:260/260
攻撃力:60
防御力:45
ユニークスキル:【アイテム作成】【魔法創造】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺の最大MPは260か……。
200は消費MP高いな。
これだと1発打ったら終わりだ。
流石に使い勝手が悪すぎる。
「あ、あぶねぇ……。一回冷静になって本当に良かったな」
ホッと胸を撫で下ろす。
《豪火球》がダメならワンランク下の魔法を覚えれば良いんじゃないか?
それなら丁度良い気がする。
ワンランク下は……消費レベル25の《火槍》か。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《火槍》
消費MP:40
基本ダメージ:1200
属性:火
詠唱時間:4秒
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お、これなら6回ぐらい打てるな。
ダメージもそこそこ高い。
いや十分高いな。
1200って俺を6人分ぐらい倒せるダメージだな。
そんなの今までの俺には不可能である。
消費レベルも25だし、まだレベルも余る。
今のところ《火槍》を取るのが一番無難かもな。
「よし決めた。俺が初めに取得する魔法は《火槍》だ」
『【魔法創造】の効果により《火槍》を創造しました』
13
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる