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1話~19話
8:「休日」 兼業作家の休日
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土曜日の朝は気持ちがいい。日差しも心地よい。そよ風も心地よい。それに昨日は
早めに寝て平日のつまらない仕事の疲れはきっちり落としたからだ。
パソコンを立ち上げると、朝食の準備をする。帰りがけに買った調理パンをレンジで軽く温めながら、コーヒーを淹れる。目玉焼きとかベーコンとかも用意したいけど食材を使い切る前にダメになってしまうので、冷蔵庫の中には飲み物と、氷枕しか入っていない。
さて、今日の世界情勢は? パンを頬張りながら、ニュースサイトをチェックしていく。相変わらず、国政や外交のニュースがないと思ったら、外交の成功アピールニュースばかり。事件事故のニュースでは執拗に晒しものになる被害者。小説のインスピレーションに繋がる様なニュースはなく、当たり障りのないニュースばかり。
ニュースはさておき、水曜日に確認した今回のテーマ『休日』のアイデアは昼休みや仕事中に十分に練って来た。しかも、締め切りまで三週間もある。大丈夫、今回は良作にしか仕上がらない。
テーマの『休日』から連想する事と言ったら、休日の粗大ゴミとか、ATMとか、『亭主元気で留守がいい』とか・・・・、妻帯者って会社では社畜、家では家畜、人生ってブラックだよね。ブラックと言えば『ラッパ吹きの休日』と言う曲があったな。音楽の時間に聴いた事があるけど休日どころか超ハードワークでクタクタだよ。『四分三十三秒』こそが演奏家の休日に相応しい、ピアノ限定ではないのだからラッパ吹きは演目を考えるべきだ。
でも、入選を狙うならほっこりした物語にしないと・・・、やっぱり、無難に公園ネタがいいかも。休日の公園なら心温まる家族の情景しか思い浮かばない。風が穏やかな休日の公園に子供を連れてお弁当を広げて親子一緒に食べている。勿論手作り弁当。子供に合わせて小さ目な御握り、甘い卵焼き、ふんわりレタスの上にイチゴ、忘れてならないのはタコさんウイナー。子供が喜んで食べている姿を夫婦で見守っている。でも、しっかり手を繋いでいる。二人目確定だな。
あとは、バドミントンを楽しんでいる親子。こっちの子供はもう少し大きい。最初の親子が幼稚園生なら、こっちの親子は小学校高学年。子供が打ち返しやすい所にシャトルを打ってあげる。試合じゃないからね。これなら、楽しい雰囲気満開だ。
そうそう、小型犬を連れた親子も結構いる。プードルやチワワのちょこちょこ歩く姿は可愛らしい。
休日の公園は、色々な人が楽しんでいるのがいいよね。
でも・・・・、休日の公園でほっこりした話に持って行くのは難しい。この間、公園の芝生に座って手を突いたら、ご飯粒。時間が経っていれば乾いているのに、確り手にこびり付いたよ。サンダルで歩いていた時には爪楊枝が刺さった事があった。
バドミントンだって同じだ。夢中になってラケットを振り回している。子供はいい、子供は破壊力が小さいから。問題は大人だ。いきなり近づいてきたかと思うと前髪をかすって行った・・・・。で、何で睨まれるの?マジ理解できない。
極めつけは、犬の散歩だ。大型犬の飼い主はマナーを習得している。短いリードで犬の行動を制限しているからだ。でも小型犬の飼い主は何を考えている? 黒くて細いリードを伸ばし放題。リードに躓いて転びそうになると『うちのマロンちゃんに酷い事しないで』とギャク切れして来る。思わず謝ってしまった自分が一番許せない。
公園は危険だらけでほっこりした結末に出来ないな。とりあえず、天気がいいから布団でも干してから続きを考えるとしよう。
布団を退かすと部屋が広く見えるけどホコリの塊が・・・、掃除機でも掛けるか。狭い部屋だしあっと言う間だね。と・・・、テーブルの下にもホコリが、パソコンの裏にもホコリが、寝に帰っているだけなのに、随分とホコリが溜まっている。
労働の後は、腹ごしらえだね。そして、昼飯の後は、昼寝・・・、あとは布団を取り込んで、夕飯を買いに行って・・・
準備は万全、明日から頑張る。
早めに寝て平日のつまらない仕事の疲れはきっちり落としたからだ。
パソコンを立ち上げると、朝食の準備をする。帰りがけに買った調理パンをレンジで軽く温めながら、コーヒーを淹れる。目玉焼きとかベーコンとかも用意したいけど食材を使い切る前にダメになってしまうので、冷蔵庫の中には飲み物と、氷枕しか入っていない。
さて、今日の世界情勢は? パンを頬張りながら、ニュースサイトをチェックしていく。相変わらず、国政や外交のニュースがないと思ったら、外交の成功アピールニュースばかり。事件事故のニュースでは執拗に晒しものになる被害者。小説のインスピレーションに繋がる様なニュースはなく、当たり障りのないニュースばかり。
ニュースはさておき、水曜日に確認した今回のテーマ『休日』のアイデアは昼休みや仕事中に十分に練って来た。しかも、締め切りまで三週間もある。大丈夫、今回は良作にしか仕上がらない。
テーマの『休日』から連想する事と言ったら、休日の粗大ゴミとか、ATMとか、『亭主元気で留守がいい』とか・・・・、妻帯者って会社では社畜、家では家畜、人生ってブラックだよね。ブラックと言えば『ラッパ吹きの休日』と言う曲があったな。音楽の時間に聴いた事があるけど休日どころか超ハードワークでクタクタだよ。『四分三十三秒』こそが演奏家の休日に相応しい、ピアノ限定ではないのだからラッパ吹きは演目を考えるべきだ。
でも、入選を狙うならほっこりした物語にしないと・・・、やっぱり、無難に公園ネタがいいかも。休日の公園なら心温まる家族の情景しか思い浮かばない。風が穏やかな休日の公園に子供を連れてお弁当を広げて親子一緒に食べている。勿論手作り弁当。子供に合わせて小さ目な御握り、甘い卵焼き、ふんわりレタスの上にイチゴ、忘れてならないのはタコさんウイナー。子供が喜んで食べている姿を夫婦で見守っている。でも、しっかり手を繋いでいる。二人目確定だな。
あとは、バドミントンを楽しんでいる親子。こっちの子供はもう少し大きい。最初の親子が幼稚園生なら、こっちの親子は小学校高学年。子供が打ち返しやすい所にシャトルを打ってあげる。試合じゃないからね。これなら、楽しい雰囲気満開だ。
そうそう、小型犬を連れた親子も結構いる。プードルやチワワのちょこちょこ歩く姿は可愛らしい。
休日の公園は、色々な人が楽しんでいるのがいいよね。
でも・・・・、休日の公園でほっこりした話に持って行くのは難しい。この間、公園の芝生に座って手を突いたら、ご飯粒。時間が経っていれば乾いているのに、確り手にこびり付いたよ。サンダルで歩いていた時には爪楊枝が刺さった事があった。
バドミントンだって同じだ。夢中になってラケットを振り回している。子供はいい、子供は破壊力が小さいから。問題は大人だ。いきなり近づいてきたかと思うと前髪をかすって行った・・・・。で、何で睨まれるの?マジ理解できない。
極めつけは、犬の散歩だ。大型犬の飼い主はマナーを習得している。短いリードで犬の行動を制限しているからだ。でも小型犬の飼い主は何を考えている? 黒くて細いリードを伸ばし放題。リードに躓いて転びそうになると『うちのマロンちゃんに酷い事しないで』とギャク切れして来る。思わず謝ってしまった自分が一番許せない。
公園は危険だらけでほっこりした結末に出来ないな。とりあえず、天気がいいから布団でも干してから続きを考えるとしよう。
布団を退かすと部屋が広く見えるけどホコリの塊が・・・、掃除機でも掛けるか。狭い部屋だしあっと言う間だね。と・・・、テーブルの下にもホコリが、パソコンの裏にもホコリが、寝に帰っているだけなのに、随分とホコリが溜まっている。
労働の後は、腹ごしらえだね。そして、昼飯の後は、昼寝・・・、あとは布団を取り込んで、夕飯を買いに行って・・・
準備は万全、明日から頑張る。
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