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・・・
「レティシア お前との婚約は破棄することとする! そして俺はこのミアと結婚する。真実の愛のパートナーはこのミアだからだ!」
響き渡る殿下の声を聞きながら、アタシは気分が高揚するのを抑えられずにいた。この瞬間をアタシはずっと待っていたのだ。思わず笑顔になりそうなのをグッと堪えて驚いた顔をする。と、同時に恥ずかしそうな素振りも見せる。ここは高度な演技力が必要だ。そうして殿下の斜め後ろにそっと控える。あくまでそっと。
「何のお話をされているのかわかりませんわ」
殿下の目の前にいるのはレティシア様。公爵家のご令嬢様で殿下の婚約者。あぁ、でもたった今『元』がついてしまったわ。ピンと背筋を伸ばしてとりすました顔をしているけど、狼狽しているのはわかってるんだから。平民のアタシに殿下を取られてさぞや驚いたのでしょうね。ザマアミロだわ。
でもそんなことを考えているような素振りは見せてはいけない。だってアタシはヒロインだもの。いつだって愛されるキャラでいなくっちゃ。
この世界が乙女ゲームの世界だということに気づいたのは、孤児院で魔力測定をした時。あまりの魔力量に周辺が金色に光ったという。その瞬間にアタシは気がついたのだ。ここはよくプレイした乙女ゲームの世界でアタシはヒロインだって。
この後のことはよくわかっていた。平民だけど魔力量の多さから王都にある貴族だけが通える学校に入学。そこで聖女として覚醒して殿下をゲットしちゃうのだ。
楽しみでしかなかった。何度もプレイしたから何をすればいいかわかっている。殿下とはすぐに出会い、すぐに親しくなった。授業にも出ず、殿下と会うためだけに学校に行っていた。おかげで悪役令嬢との接点がなかったが、いじめられたと言わないと殿下はゲットできないのでゲーム通りにいじめられていると言った。そしてゲーム通りに話は進み、何の問題もなくアタシは今日のこのエンディングを迎えることになった。画面で見た世界が今現実になろうとしている。アタシは目を閉じてこの瞬間を身体中で感じていた。
ゲームならどこかで聞いたことがあるようなクラシック音楽が流れているところだ。アタシはそっと殿下の腕を掴んだ。
「何の騒ぎだ?」
そこに現れたのは金髪に碧眼の超美形のヒト。この人、第2王子のアーノルド様だ。第1王子より数ヶ月遅く側妃から生まれた第2王子。ゲームでは王太子の座を取り合っていて、殿下は幼い頃から何度も命を狙われていた。そのせいか殿下は人間不信になっているが、それをヒロインの愛で乗り越えるのだ。
ゲームで何度もプレイしてその都度感動していた名シーン。それが現実になった時、アタシは実際に泣いてしまった。あぁ、感動。もう一度やりたいけど、現実では無理だ。
「私との婚約を破棄されるんですって」
目の前でレティシア様がクスクスと笑いながら、アーノルド様の耳元に顔を寄せていた。アーノルド様はレティシア様の腰に手を添えている。
え?どういうこと?
「レティと婚約?兄上もしょうがないな。おい」
「はっ」
アーノルド様の掛け声で2人の男性が近づく。1人は騎士のテリー様、もう1人は宰相の息子であるアンソニー様である。2人とも攻略対象だったけど、アタシは殿下一筋だった。現実ならトップの殿下を狙うのは当然だろう。
「きちんと兄上の面倒を見ていないとダメだろう」
面倒?どういう意味?アタシはムッとした。第2王子のアーノルド様が何故第1王子で王妃の息子である殿下にそんな言い方をするのだろう。殿下を見るが特に気にした様子もなく、いつも通りの穏やかな微笑みを浮かべたままだ。
「いやぁ、聖女様がついてますからねぇ」
「聖女様にお任せすればご機嫌もいいですから」
テリー様もアンソニー様も笑顔でどこか不真面目な感じがする。
「だからと言って、好き勝手は許されんぞ」
アーノルド様はニヤニヤと笑いながら言っている。その言い方も真面目な感じではなかった。どういうこと?状況がつかめずアタシは混乱し、レティシア様を見た。「高貴な薔薇」と人々から言われているとゲーム内では称されていたが、確かに目の前で見ると美しかった。しかし「薔薇より野で咲く小さな花を好んでいる」とゲーム内で殿下が語っていた。殿下はアタシの良さをわかってくれているのだ。
「聖女様、ではないでしょう?」
は?アタシは聖女だ。ゲームでは確かに聖女だった。そして聖女を選んだ殿下が王太子に決定するのだ。そうか、アタシが聖女なのが気に入らないし、殿下がアタシを選んだことも気に食わないのだ。嫌な女ね。さっさと敗北したことを認めればいいのに。プライドが許さないのね。
「確かに、聖女様ではないな」
「魔力量が多いから入学を許可されたというのに、授業に出ないのは困ったものですわね」
「でもおかげで、兄上が穏やかに過ごせたんだから、良しとするしかないだろう」
アーノルド様とレティシア様はアタシの目の前でアタシと殿下を見ながら、そんなことを言い合っていた。何の話をしているかわからなかった。2人の目はとても冷たくて、アタシはゾッとした。
「兄上と、この聖女様を早くお連れしろ」
どこからか使用人のような人たちが出てきて、アタシと殿下の腕を掴んだ。
「今から卒業式だからな。卒業生ではない者は早く外に出せ」
アーノルド様の声が聞こえてきた。何が何だかわからないまま、アタシは殿下を見た。穏やかな優しい笑顔はゲームで見た笑顔と同じだった。
ここが乙女ゲームの世界で私は悪役令嬢だと気がついたのは、もうじき7歳の誕生日というときであった。確か私の7歳の誕生日に殿下と出会い婚約が決まったはずだ。そのことに気がついた私は高熱を出し意識を失った。
何度かプレイしたことがあるゲーム。殿下の婚約者である私は平民出身のヒロインに嫉妬して彼女をいじめ、結果婚約を破棄されるのである。こんな理不尽なことがあるだろうか。でもゲームなのだ。仕方がない。
目覚めた時、全てを諦めて最悪の状況を回避しようと思った。ヒロインが現れるのはまだ先の話である。なんとかヒロインに関わらず、婚約を穏便に解消できればいいだろう。しかし、状況が変わった。
殿下が乗馬訓練中に事故に合い、落馬して頭を強く打ってしまったのである。殿下は生死の境を彷徨い、何日も目覚めることはなかった。そのため、次期王太子は第2王子のアーノルド様に決まり、私がアーノルド様の婚約者となったのである。
その後何週間も経ってから殿下は目覚めたが、通常の生活は難しかった。頭を強く打ったせいか記憶は曖昧で、自分の名前や周囲の人のこともわからない。ぼんやりしているかと思えば急に饒舌になって話が止まらなくなる。大人しくしていることができずに突然走り出したり、何日も起きずに布団を被ったままだったり。身体は確かに成長して年相当になっていくのだが、医者はおそらく回復はしないだろうと言った。そのため、成人したら王妃様の実家である領地で静養することが決まっていた。このことは公になってはいないが、貴族なら誰でも知っていることである。
とはいえ、ゲームの世界であることに変わりはない。いずれヒロインが現れ、殿下の代わりにアーノルド様と恋に落ちるかもしれない。ゲームの通りになれば、私は処刑か国外追放になる。そんな目にあいたくない。
シナリオは健在だったようだ。魔力の高い平民がいるので学院への入学が決まったと聞いた時は冷静ではいられなかった。ここからゲームはスタートするのである。震える手を押さえながら、どうしたらいいか必死で考えた。ヒロインに会わなければそれでいい。会ったとしても何もしなければいい。でもそれができるのだろうか。ゲーム補正は強制的に行われるのではないか。
「兄上にも制服を作ろうと思うんだ」
入学まであと数日。恒例のアーノルド様とのお茶会の時に私はアーノルド様からその提案を聞いた。
「本来なら一緒に入学していたはずだ。だから真似事だけでもさせてやりたい」
アーノルド様の提案に王妃様は喜んでいるという。王妃様はずっと離宮に閉じこもったきりで、公務はアーノルド様の母上様である側妃のマリア様が行なっている。アーノルド様も徐々に公務を増やしており、私も手助けをすべく努力している。
現状を考えれば、好きだからと言って簡単に結婚して王太子妃として活動できるわけではない。ゲームでは簡単に婚約を破棄して何の勉強もせず王太子妃になるようだが、そんなわけにはいかない。私も婚約が決まってから妃教育を受けている。国を代表するポジションなのだ。失敗は許されない。だからこそ、ヒロインに簡単にその座を譲るシナリオが許せない。ここは私にとって現実の世界なのだ。
入学してからいつヒロインに会うかと毎日ドキドキしながら過ごしていた。そんなある日、殿下が制服を着て学校内の裏庭に行くようになったと聞いた。普段は宮殿の中で大人しくしているそうなのだが、どういうわけか使用人たちが目を離した隙に出ていってしまうらしい。そのためお目付役としてテリーとアンソニーを付けることになった。2人は殿下の様子を見ながら、順番に授業に出ている。ゲームでは攻略対象でもあり、殿下の側近だった。
そして、殿下に近づく女生徒がいると報告された。やはりヒロインは登場した。ゲームのシナリオ通り、2人は仲を深めているようである。だが、私は一度もヒロインに会ったことはない。このまま会わないまま終わるか。そんな気持ちで卒業式の日。やはりヒロインは私の目の前に現れた。
「魔力が高いということで期待していたが」
と、アーノルド様は残念そうにため息をついた。ヒロインは授業も試験も受けずに殿下と過ごしているそうだった。聖女になれるだろうと思われていたが、それはもう無理だった。聖女になるための魔力は全て殿下に注がれてしまったらしい。
「兄上が喜んでいるからいいか」
私はアーノルド様に静かに微笑んだ。
「何を勘違いしたのか知らないが、兄上も元気だからいいだろう」
「そうですわね」
もうじき殿下は王妃様の実家の領地で療養生活に入る。そこには真の愛で結ばれたヒロインのミアも一緒である。
「幸せになるのならいいですわね」
そう言って私は心の底から安心した。
「聖女候補は上手く殿下のお守りができているようだな」
受け取った報告書に目を通すと、俺は目の前にいる息子に言った。
「はい、無事に王都から離れ幸せに暮らしているようです」
魔力が膨大な少女が現れたと聞くと、陛下はすぐに王都に呼び寄せ学院に入る手筈を整えた。殿下が回復するかもしれないと期待したからだ。すでにアーノルド様を王太子にすると決めているはずなのに、まだ諦めきれていなかったらしい。
今更殿下に復活されても困るのだ。だから聖女として覚醒しないように、もし殿下に回復の兆しが少しでも見られればそれを阻止できるようにと息子に見張らせた。だがそれは杞憂だったようだ。
殿下は彼女から魔力を注がれていたが、彼女のおかしな妄想を植え付けられたらしい。殿下は気の毒に彼女の妄想の世界が真実であると認識し、その通りの行動をしている。彼女も魔力をそんな形で消費してしまい、聖女にはなれずじまいで終わった。聖女の損失は勿体無いとも思うが、これでよかったのだ。聖女はいずれまた現れるだろう。殿下にはご退場いただくしかないのだ。
殿下が落馬したあの日。アーノルド様は息子のアンソニーと騎士団長の息子のテリーと遊んでいた。侍従が使う拡大鏡を持ち出して、葉っぱや虫を見ていたらしい。しかし何かの拍子で反射した光を偶然殿下の乗る馬が気づき、馬は驚いて走り出した。
アーノルド様も息子も自分たちのせいとは気づいていないが、アーノルド様を護衛する騎士にそのことを聞き口どめをした。
元々、陛下はマリア様と幼い頃から婚約していた。しかし婚儀まで1年を切った頃、別の女性と結婚したいと陛下は言い出した。視察で訪れた地方の都市の子爵の娘を見そめたという。彼女と結婚できないのなら王位は継がないとまで言い出した。それでは側妃として迎えればいいという周囲の説得を無視し、陛下はマリア様を側妃にすると強引に話を進めた。
王妃になるのであればと付け焼き刃でも教育が始まった。しかし彼女は状況を理解できていないようで、講師がキツイ口調で言ったとか、何度も同じことをやらされ疲れたなどと陛下に言いつける。陛下も彼女の言葉だけを鵜呑みにし、周囲に改革を促す。この頃から陛下に対して不満を持つ者が増えてきた。田舎の子爵令嬢ではとても王妃として務まらない。幼い頃から教育を受けてきたマリア様と比べるのは酷かもしれないが、それでも王妃となるのであればそれなりに努力をしてもらわないと困る。しかし彼女は何も理解しておらず、また陛下も彼女の言いなりになっていた。
やがて王妃様は殿下を出産された。丸々とした元気な王子様であるが、問題が生じた。日数が合わないのである。婚儀の前から通じていたか、もしくは王妃様が別の男性との子をすでに宿されていたかとしか考えられない。どちらにしても大問題である。しかし王妃から生まれた以上は王子であり、継承権第1位であることは変わらないとされた。
マリア様がアーノルド様を出産されると、王妃様と殿下に対して行動を起こす者が出てきた。動きが活発になった殿下からうっかり目を離してしまったり、王妃様への伝達をし忘れたり。ひとつひとつはそれほど重大なミスではない。しかしこのままでは、いずれ大きな問題に発生するであろう。
そのため陛下は何の後ろ盾のない王妃のために、公爵家の御令嬢のレティシア様と殿下を婚約させることにした。王命とされた婚約であるので、公爵家は断ることはできない。しかし見合い当日、レティシア様は高熱を出し寝込んでしまったとのこと。スケジュールが空いた殿下は乗馬訓練に出かけ、そして落馬した。
全ては元に戻った。陛下のお相手はマリア様であり、王子はアーノルド様のみである。
気がついたら、まったく別の世界にいた。俺は馬から落ちて頭を打ち何週間も目覚めなかったそうだ。ここはどこで自分は誰で何故ここにいるのか。俺は理解できずに混乱した。そのうちにいろいろなことが理解できた。俺はこの国の王子で母親は王妃。つまりは本妻だが、妾もいてそこにも王子がいるらしい。その王子が王太子になることが決定していて、俺は用済みらしいが
王子である以上は生活の保証はされているらしい。
そもそも俺の母親は王妃になるはずではなかった。だが陛下、つまりは俺の親父が強引に王妃にしたらしい。そんなの嫌だと妃教育をシカトした。そうすれば諦めると思ったが、面倒なことは妾がやるからいいと親父に言われたそうだ。
本来結婚するまでは清い関係でいないといけないのにそうではなかった。親父は視察で母親の住む領地に来たそうだが、その時に母親は親父を接待するために引き合わされた。ちょっとばかり優遇してね、程度の意味だったのだが、バカ真面目な親父は責任とって王妃にすると騒いだそうだ。バカ真面目で免疫のなかった親父は母親に夢中になったのだろう。で、計算が合わない俺が誕生したってわけだ。
あのまま行けば俺は面倒なことに巻き込まれていただろう。しかし、戦線離脱できた。政治なんてやってられるか。面倒なのは、妾の子どもが俺のところにちょいちょい様子伺いで現れることだ。すまなそうな顔をして爽やかヤロウを演じているが、本当は腹黒いはずだ。俺には分かるが気にしていない。おそらく奴は俺が回復するんじゃないかと心配なんだろう。
ある時あいつは制服を持ってきた。本来ならこの制服を着て学校に通うはずだったらしい。元々の俺は勉強嫌いで学校に行かずに引きこもってゲームばかりしていた。勉強なんて今さらやってられない。
しかし、持ってきた制服を見て思った。今まで気づかなかったが、ここはもしかしたら乙女ゲームの世界なんじゃないか?実際やったことはないが、確か女の子が男を落とすのを目的にしていると聞く。俺が王子であるということはもしかしたら、可愛い女の子が俺と恋人になりたくて誘ってくるってことか。そう思ったら大人しくしていられなくて、制服を着て学校に行ってみた。行き方がわからなかったが、外に出て何となく学校っぽい建物を目指したら着いていた。ゲーム補正ってやつかもしれない。
で、ぼんやりしていたら女の子が声をかけてきた。相手の様子をそれとなく窺って相手に合わせて受け答えした。最終的には「真実の愛のパートナー」なんて、バカ丸出しのこっぱずかしいセリフを言う羽目になったが仕方がない。
で、今は王都から遠く離れた母親の実家に住んでいる。やることがないから、今も制服を着てミアと何度も繰り返したゲームのセリフを言っている。使用人が身の回りのことをしてくれるし、金の心配はいらない。妾の子どもも来なくなったので面倒が減った。唯一、ミアが俺から離れないのが面倒だ。ミアとのお遊びはもう飽き飽きしているのだが、追い出すわけに行かないから我慢している。
また朝が来た。アタシは、身支度を整えて殿下に会いにいく。制服しか着るものがないからいつもそれを着ている。
「ミアのノートがビリビリに破かれているではないか、これはどうしたのだ?」
「これは・・・」
アタシは俯いて小さく呟く。何度も繰り返したセリフだけど、最近は上手く言葉が出てこない。ノートを持つ殿下の手も小さく震えている。アタシは殿下のそのシワだらけの手を見つめた。ゲームはいつ終わるのだろう。アタシたちのエンディングは永遠に来ないのかもしれない。
響き渡る殿下の声を聞きながら、アタシは気分が高揚するのを抑えられずにいた。この瞬間をアタシはずっと待っていたのだ。思わず笑顔になりそうなのをグッと堪えて驚いた顔をする。と、同時に恥ずかしそうな素振りも見せる。ここは高度な演技力が必要だ。そうして殿下の斜め後ろにそっと控える。あくまでそっと。
「何のお話をされているのかわかりませんわ」
殿下の目の前にいるのはレティシア様。公爵家のご令嬢様で殿下の婚約者。あぁ、でもたった今『元』がついてしまったわ。ピンと背筋を伸ばしてとりすました顔をしているけど、狼狽しているのはわかってるんだから。平民のアタシに殿下を取られてさぞや驚いたのでしょうね。ザマアミロだわ。
でもそんなことを考えているような素振りは見せてはいけない。だってアタシはヒロインだもの。いつだって愛されるキャラでいなくっちゃ。
この世界が乙女ゲームの世界だということに気づいたのは、孤児院で魔力測定をした時。あまりの魔力量に周辺が金色に光ったという。その瞬間にアタシは気がついたのだ。ここはよくプレイした乙女ゲームの世界でアタシはヒロインだって。
この後のことはよくわかっていた。平民だけど魔力量の多さから王都にある貴族だけが通える学校に入学。そこで聖女として覚醒して殿下をゲットしちゃうのだ。
楽しみでしかなかった。何度もプレイしたから何をすればいいかわかっている。殿下とはすぐに出会い、すぐに親しくなった。授業にも出ず、殿下と会うためだけに学校に行っていた。おかげで悪役令嬢との接点がなかったが、いじめられたと言わないと殿下はゲットできないのでゲーム通りにいじめられていると言った。そしてゲーム通りに話は進み、何の問題もなくアタシは今日のこのエンディングを迎えることになった。画面で見た世界が今現実になろうとしている。アタシは目を閉じてこの瞬間を身体中で感じていた。
ゲームならどこかで聞いたことがあるようなクラシック音楽が流れているところだ。アタシはそっと殿下の腕を掴んだ。
「何の騒ぎだ?」
そこに現れたのは金髪に碧眼の超美形のヒト。この人、第2王子のアーノルド様だ。第1王子より数ヶ月遅く側妃から生まれた第2王子。ゲームでは王太子の座を取り合っていて、殿下は幼い頃から何度も命を狙われていた。そのせいか殿下は人間不信になっているが、それをヒロインの愛で乗り越えるのだ。
ゲームで何度もプレイしてその都度感動していた名シーン。それが現実になった時、アタシは実際に泣いてしまった。あぁ、感動。もう一度やりたいけど、現実では無理だ。
「私との婚約を破棄されるんですって」
目の前でレティシア様がクスクスと笑いながら、アーノルド様の耳元に顔を寄せていた。アーノルド様はレティシア様の腰に手を添えている。
え?どういうこと?
「レティと婚約?兄上もしょうがないな。おい」
「はっ」
アーノルド様の掛け声で2人の男性が近づく。1人は騎士のテリー様、もう1人は宰相の息子であるアンソニー様である。2人とも攻略対象だったけど、アタシは殿下一筋だった。現実ならトップの殿下を狙うのは当然だろう。
「きちんと兄上の面倒を見ていないとダメだろう」
面倒?どういう意味?アタシはムッとした。第2王子のアーノルド様が何故第1王子で王妃の息子である殿下にそんな言い方をするのだろう。殿下を見るが特に気にした様子もなく、いつも通りの穏やかな微笑みを浮かべたままだ。
「いやぁ、聖女様がついてますからねぇ」
「聖女様にお任せすればご機嫌もいいですから」
テリー様もアンソニー様も笑顔でどこか不真面目な感じがする。
「だからと言って、好き勝手は許されんぞ」
アーノルド様はニヤニヤと笑いながら言っている。その言い方も真面目な感じではなかった。どういうこと?状況がつかめずアタシは混乱し、レティシア様を見た。「高貴な薔薇」と人々から言われているとゲーム内では称されていたが、確かに目の前で見ると美しかった。しかし「薔薇より野で咲く小さな花を好んでいる」とゲーム内で殿下が語っていた。殿下はアタシの良さをわかってくれているのだ。
「聖女様、ではないでしょう?」
は?アタシは聖女だ。ゲームでは確かに聖女だった。そして聖女を選んだ殿下が王太子に決定するのだ。そうか、アタシが聖女なのが気に入らないし、殿下がアタシを選んだことも気に食わないのだ。嫌な女ね。さっさと敗北したことを認めればいいのに。プライドが許さないのね。
「確かに、聖女様ではないな」
「魔力量が多いから入学を許可されたというのに、授業に出ないのは困ったものですわね」
「でもおかげで、兄上が穏やかに過ごせたんだから、良しとするしかないだろう」
アーノルド様とレティシア様はアタシの目の前でアタシと殿下を見ながら、そんなことを言い合っていた。何の話をしているかわからなかった。2人の目はとても冷たくて、アタシはゾッとした。
「兄上と、この聖女様を早くお連れしろ」
どこからか使用人のような人たちが出てきて、アタシと殿下の腕を掴んだ。
「今から卒業式だからな。卒業生ではない者は早く外に出せ」
アーノルド様の声が聞こえてきた。何が何だかわからないまま、アタシは殿下を見た。穏やかな優しい笑顔はゲームで見た笑顔と同じだった。
ここが乙女ゲームの世界で私は悪役令嬢だと気がついたのは、もうじき7歳の誕生日というときであった。確か私の7歳の誕生日に殿下と出会い婚約が決まったはずだ。そのことに気がついた私は高熱を出し意識を失った。
何度かプレイしたことがあるゲーム。殿下の婚約者である私は平民出身のヒロインに嫉妬して彼女をいじめ、結果婚約を破棄されるのである。こんな理不尽なことがあるだろうか。でもゲームなのだ。仕方がない。
目覚めた時、全てを諦めて最悪の状況を回避しようと思った。ヒロインが現れるのはまだ先の話である。なんとかヒロインに関わらず、婚約を穏便に解消できればいいだろう。しかし、状況が変わった。
殿下が乗馬訓練中に事故に合い、落馬して頭を強く打ってしまったのである。殿下は生死の境を彷徨い、何日も目覚めることはなかった。そのため、次期王太子は第2王子のアーノルド様に決まり、私がアーノルド様の婚約者となったのである。
その後何週間も経ってから殿下は目覚めたが、通常の生活は難しかった。頭を強く打ったせいか記憶は曖昧で、自分の名前や周囲の人のこともわからない。ぼんやりしているかと思えば急に饒舌になって話が止まらなくなる。大人しくしていることができずに突然走り出したり、何日も起きずに布団を被ったままだったり。身体は確かに成長して年相当になっていくのだが、医者はおそらく回復はしないだろうと言った。そのため、成人したら王妃様の実家である領地で静養することが決まっていた。このことは公になってはいないが、貴族なら誰でも知っていることである。
とはいえ、ゲームの世界であることに変わりはない。いずれヒロインが現れ、殿下の代わりにアーノルド様と恋に落ちるかもしれない。ゲームの通りになれば、私は処刑か国外追放になる。そんな目にあいたくない。
シナリオは健在だったようだ。魔力の高い平民がいるので学院への入学が決まったと聞いた時は冷静ではいられなかった。ここからゲームはスタートするのである。震える手を押さえながら、どうしたらいいか必死で考えた。ヒロインに会わなければそれでいい。会ったとしても何もしなければいい。でもそれができるのだろうか。ゲーム補正は強制的に行われるのではないか。
「兄上にも制服を作ろうと思うんだ」
入学まであと数日。恒例のアーノルド様とのお茶会の時に私はアーノルド様からその提案を聞いた。
「本来なら一緒に入学していたはずだ。だから真似事だけでもさせてやりたい」
アーノルド様の提案に王妃様は喜んでいるという。王妃様はずっと離宮に閉じこもったきりで、公務はアーノルド様の母上様である側妃のマリア様が行なっている。アーノルド様も徐々に公務を増やしており、私も手助けをすべく努力している。
現状を考えれば、好きだからと言って簡単に結婚して王太子妃として活動できるわけではない。ゲームでは簡単に婚約を破棄して何の勉強もせず王太子妃になるようだが、そんなわけにはいかない。私も婚約が決まってから妃教育を受けている。国を代表するポジションなのだ。失敗は許されない。だからこそ、ヒロインに簡単にその座を譲るシナリオが許せない。ここは私にとって現実の世界なのだ。
入学してからいつヒロインに会うかと毎日ドキドキしながら過ごしていた。そんなある日、殿下が制服を着て学校内の裏庭に行くようになったと聞いた。普段は宮殿の中で大人しくしているそうなのだが、どういうわけか使用人たちが目を離した隙に出ていってしまうらしい。そのためお目付役としてテリーとアンソニーを付けることになった。2人は殿下の様子を見ながら、順番に授業に出ている。ゲームでは攻略対象でもあり、殿下の側近だった。
そして、殿下に近づく女生徒がいると報告された。やはりヒロインは登場した。ゲームのシナリオ通り、2人は仲を深めているようである。だが、私は一度もヒロインに会ったことはない。このまま会わないまま終わるか。そんな気持ちで卒業式の日。やはりヒロインは私の目の前に現れた。
「魔力が高いということで期待していたが」
と、アーノルド様は残念そうにため息をついた。ヒロインは授業も試験も受けずに殿下と過ごしているそうだった。聖女になれるだろうと思われていたが、それはもう無理だった。聖女になるための魔力は全て殿下に注がれてしまったらしい。
「兄上が喜んでいるからいいか」
私はアーノルド様に静かに微笑んだ。
「何を勘違いしたのか知らないが、兄上も元気だからいいだろう」
「そうですわね」
もうじき殿下は王妃様の実家の領地で療養生活に入る。そこには真の愛で結ばれたヒロインのミアも一緒である。
「幸せになるのならいいですわね」
そう言って私は心の底から安心した。
「聖女候補は上手く殿下のお守りができているようだな」
受け取った報告書に目を通すと、俺は目の前にいる息子に言った。
「はい、無事に王都から離れ幸せに暮らしているようです」
魔力が膨大な少女が現れたと聞くと、陛下はすぐに王都に呼び寄せ学院に入る手筈を整えた。殿下が回復するかもしれないと期待したからだ。すでにアーノルド様を王太子にすると決めているはずなのに、まだ諦めきれていなかったらしい。
今更殿下に復活されても困るのだ。だから聖女として覚醒しないように、もし殿下に回復の兆しが少しでも見られればそれを阻止できるようにと息子に見張らせた。だがそれは杞憂だったようだ。
殿下は彼女から魔力を注がれていたが、彼女のおかしな妄想を植え付けられたらしい。殿下は気の毒に彼女の妄想の世界が真実であると認識し、その通りの行動をしている。彼女も魔力をそんな形で消費してしまい、聖女にはなれずじまいで終わった。聖女の損失は勿体無いとも思うが、これでよかったのだ。聖女はいずれまた現れるだろう。殿下にはご退場いただくしかないのだ。
殿下が落馬したあの日。アーノルド様は息子のアンソニーと騎士団長の息子のテリーと遊んでいた。侍従が使う拡大鏡を持ち出して、葉っぱや虫を見ていたらしい。しかし何かの拍子で反射した光を偶然殿下の乗る馬が気づき、馬は驚いて走り出した。
アーノルド様も息子も自分たちのせいとは気づいていないが、アーノルド様を護衛する騎士にそのことを聞き口どめをした。
元々、陛下はマリア様と幼い頃から婚約していた。しかし婚儀まで1年を切った頃、別の女性と結婚したいと陛下は言い出した。視察で訪れた地方の都市の子爵の娘を見そめたという。彼女と結婚できないのなら王位は継がないとまで言い出した。それでは側妃として迎えればいいという周囲の説得を無視し、陛下はマリア様を側妃にすると強引に話を進めた。
王妃になるのであればと付け焼き刃でも教育が始まった。しかし彼女は状況を理解できていないようで、講師がキツイ口調で言ったとか、何度も同じことをやらされ疲れたなどと陛下に言いつける。陛下も彼女の言葉だけを鵜呑みにし、周囲に改革を促す。この頃から陛下に対して不満を持つ者が増えてきた。田舎の子爵令嬢ではとても王妃として務まらない。幼い頃から教育を受けてきたマリア様と比べるのは酷かもしれないが、それでも王妃となるのであればそれなりに努力をしてもらわないと困る。しかし彼女は何も理解しておらず、また陛下も彼女の言いなりになっていた。
やがて王妃様は殿下を出産された。丸々とした元気な王子様であるが、問題が生じた。日数が合わないのである。婚儀の前から通じていたか、もしくは王妃様が別の男性との子をすでに宿されていたかとしか考えられない。どちらにしても大問題である。しかし王妃から生まれた以上は王子であり、継承権第1位であることは変わらないとされた。
マリア様がアーノルド様を出産されると、王妃様と殿下に対して行動を起こす者が出てきた。動きが活発になった殿下からうっかり目を離してしまったり、王妃様への伝達をし忘れたり。ひとつひとつはそれほど重大なミスではない。しかしこのままでは、いずれ大きな問題に発生するであろう。
そのため陛下は何の後ろ盾のない王妃のために、公爵家の御令嬢のレティシア様と殿下を婚約させることにした。王命とされた婚約であるので、公爵家は断ることはできない。しかし見合い当日、レティシア様は高熱を出し寝込んでしまったとのこと。スケジュールが空いた殿下は乗馬訓練に出かけ、そして落馬した。
全ては元に戻った。陛下のお相手はマリア様であり、王子はアーノルド様のみである。
気がついたら、まったく別の世界にいた。俺は馬から落ちて頭を打ち何週間も目覚めなかったそうだ。ここはどこで自分は誰で何故ここにいるのか。俺は理解できずに混乱した。そのうちにいろいろなことが理解できた。俺はこの国の王子で母親は王妃。つまりは本妻だが、妾もいてそこにも王子がいるらしい。その王子が王太子になることが決定していて、俺は用済みらしいが
王子である以上は生活の保証はされているらしい。
そもそも俺の母親は王妃になるはずではなかった。だが陛下、つまりは俺の親父が強引に王妃にしたらしい。そんなの嫌だと妃教育をシカトした。そうすれば諦めると思ったが、面倒なことは妾がやるからいいと親父に言われたそうだ。
本来結婚するまでは清い関係でいないといけないのにそうではなかった。親父は視察で母親の住む領地に来たそうだが、その時に母親は親父を接待するために引き合わされた。ちょっとばかり優遇してね、程度の意味だったのだが、バカ真面目な親父は責任とって王妃にすると騒いだそうだ。バカ真面目で免疫のなかった親父は母親に夢中になったのだろう。で、計算が合わない俺が誕生したってわけだ。
あのまま行けば俺は面倒なことに巻き込まれていただろう。しかし、戦線離脱できた。政治なんてやってられるか。面倒なのは、妾の子どもが俺のところにちょいちょい様子伺いで現れることだ。すまなそうな顔をして爽やかヤロウを演じているが、本当は腹黒いはずだ。俺には分かるが気にしていない。おそらく奴は俺が回復するんじゃないかと心配なんだろう。
ある時あいつは制服を持ってきた。本来ならこの制服を着て学校に通うはずだったらしい。元々の俺は勉強嫌いで学校に行かずに引きこもってゲームばかりしていた。勉強なんて今さらやってられない。
しかし、持ってきた制服を見て思った。今まで気づかなかったが、ここはもしかしたら乙女ゲームの世界なんじゃないか?実際やったことはないが、確か女の子が男を落とすのを目的にしていると聞く。俺が王子であるということはもしかしたら、可愛い女の子が俺と恋人になりたくて誘ってくるってことか。そう思ったら大人しくしていられなくて、制服を着て学校に行ってみた。行き方がわからなかったが、外に出て何となく学校っぽい建物を目指したら着いていた。ゲーム補正ってやつかもしれない。
で、ぼんやりしていたら女の子が声をかけてきた。相手の様子をそれとなく窺って相手に合わせて受け答えした。最終的には「真実の愛のパートナー」なんて、バカ丸出しのこっぱずかしいセリフを言う羽目になったが仕方がない。
で、今は王都から遠く離れた母親の実家に住んでいる。やることがないから、今も制服を着てミアと何度も繰り返したゲームのセリフを言っている。使用人が身の回りのことをしてくれるし、金の心配はいらない。妾の子どもも来なくなったので面倒が減った。唯一、ミアが俺から離れないのが面倒だ。ミアとのお遊びはもう飽き飽きしているのだが、追い出すわけに行かないから我慢している。
また朝が来た。アタシは、身支度を整えて殿下に会いにいく。制服しか着るものがないからいつもそれを着ている。
「ミアのノートがビリビリに破かれているではないか、これはどうしたのだ?」
「これは・・・」
アタシは俯いて小さく呟く。何度も繰り返したセリフだけど、最近は上手く言葉が出てこない。ノートを持つ殿下の手も小さく震えている。アタシは殿下のそのシワだらけの手を見つめた。ゲームはいつ終わるのだろう。アタシたちのエンディングは永遠に来ないのかもしれない。
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