ルビーの帰る場所［完結］

28

テーブルに並んだ豪華な料理をみんなで平らげた。
アールと中太郎は片付けをしている。
ルビーの使い魔であろうクロマは呑気にノックと話をしていた。
ルビーは眠気に誘われているので零にその事を言った。
ルビーは零に二階の階段を上がってすぐの左の部屋に案内してベッドの上で眠りにつく。

ノックはクロマに聞いた。
「私の息子たちは元気かな。」
「あー、何だっけ。アズールとシアンか。ヤンチャ兄弟だったけど今はしっかりと仕事をこなしている。それとお前の恋人も元気だ。今見たらびっくりするだろうよ。結構老けたよ。獣人でも若く見えるけどかなりガタが来てる。もうすぐにでも会えるんじゃないか。」
ノックはクロマの話を聞いて、安心して胸を撫で下ろした。
「早く会いたいと言ってはダメだな。」
クロマは茶を一口飲んでから言った。
「ああ、それは言ってはいけないな。気を長くして待て。」
「そうだ。明日から私は旅に出るがルビーを借りて行くよ。」