帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人

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第12章 異世界へ潜入

12.9 異世界マダンの解放

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 ミスラム・イマリルーナルとの接触は、まず2つの大陸の一つを占めるアリージル帝国のサーダルタ帝国からの解放に大いに役立った。

 イスマール中佐とイマリルーナルによる予備的な話の結果、イマリルーナルが暫定的にアリージル帝国の議会を代表する“大使”という立場で、偵察隊の旗艦である“ありあけ”に転移することになった。ちなみに、大使については急きょ電話で話をした皇帝と国会議長の了承はもらっている。

 ミーナリアは、こうなると“ありあけ”に転移する必要性は微妙であったが、サーダルタの警務隊に追われる立場ということから、残すのは危険ということで、一緒に行くことになった。
「はい、はい、私は残って皇帝陛下と議会に、あなたが“地球”の人々と我が世界の解放について話し合っているということを説明しておきますわ。でも適当な時期に帰ってもらわないと困りますからね」

 王女であったアマーリナ・イマリルーナルが、彼女を振り返って見る夫に言い、夫ミスラムもそれに返す。
「うむ、すまないが頼む。これは我が帝国のみならず、マダン全体の歴史を変えることになる」

 こうしてハヤトの、地上に脱出したパイロット救出というミッションは無事終了した。ハヤトのジャンプによって、“ありあけ”に迎えられたイマリルーナルとミーナリアは、司令官ダラス大将、ブレイン参謀長にイスマール中佐を交えて早速協議に入る。

「では、わが偵察隊の現状と当面の作戦を説明します」
 一通りの挨拶と、地球でのサーダルタ帝国の侵攻への対処、さらに偵察隊の出発の経緯の説明に続いて、ブレイン参謀長が説明を続ける。

「わが偵察隊の勢力は、異世界転移が可能な母艦が4隻で、戦闘機が約300機、敵ガリヤーク艦を撃墜できる大口径レールガンを積んだ攻撃機が32機あります。
 この世界に転移してきた時の戦闘における多数のガリヤーク機との戦闘で、わが方の戦闘機が37機撃墜されましたが、我が母艦と戦闘機はガリヤーク機が届かない高空に逃れております。

 この“ありあけ”も、地上200㎞の高空を無動力の軌道速度で惑星の周りを周回しており、1カ月程度の期間は問題なくこの状態は続けられます。動力はどんなに長期でも問題ないのですが、結局食料と水については再生産の設備はもっていないのでね。
 そして、わが方の300機弱の戦闘機では、敵の1万機を越えるガリヤーク機と入り乱れての戦闘では勝てません。こちらの方が速度が早いので、相手と交叉しないように一方的に攻撃することはできますが、相手が多すぎて相当リスキーな戦闘になります。

 ただ、我々はこの高空から地上あるいは地上近くのガリヤークの戦闘機や母艦、必要とあらば地上の施設を攻撃する手段があります。これは、超高速の弾を打ち出す大砲のようなもので、高速で動いている相手でも極めて正確に的に当てることが出来ます。
 ですから、今のところ我々の作戦はガリヤーク機が届かない高空から、この母艦と攻撃機によってまず敵の母艦を破壊します。このマダンでは全部で38機の母艦が確認されていますが、12機の母艦は掩体に入っており、他の26機は地上でむき出しの状態で係留されています。かれらは母艦を失えば異世界へ渡る術を失うのです。

 むろん、サーダルタ帝国側もこの上空には常時多数の戦闘機を滞空させており、さらには地上でも多数のガリヤーク機が配備されています。一方、我々はこれらの位置は正確に掴んでおり、いつでも攻撃が可能であり、攻撃を開始すれは母機については1時間程度で全数の撃破が可能です。
 ただし、問題はとりわけこのアリージル大陸側の12ある基地の内の2基地の周辺に、多数の人家が存在することで、多分、我々がガリヤーク母艦を攻撃した際に、これらの人家への被害は避けられないと判断しています。

 ですから、対サーダルタ帝国の戦いの作戦上でのお願いとしては、まずこの2基地の周辺の住民の避難をお願いしたいということです。それも、サーダルタ帝国に悟られないようにね。彼らがどのように防御しようが、我々は彼らを破壊できますが、人々を盾にするような形で都市の上空などに居座られると困るのです。
 我々は、彼らの母艦が自由落下しないように攻撃する手段を持っていますが、完全ではないのであの巨体が都市に落ちるとその被害は半端ではありませんからね。いかがでしょうか。この点は?」

「はい、わがアリージル帝国の版図であれば、住民の避難程度のことはサーダルタ帝国に秘密を保って実施する程度のことは可能です。ただ、建物などに被害が生じた場合には補償の協力はお願いしたいですね。なにしろ、帝国政府と言っても、サーダルタ帝国への税の供出後には財政の余裕は殆どないのです」
 大使イマリルーナルが答える内容に、偵察隊側は安心する。

「はい、わかりました。我々が直接的な被害についての復旧は補償します」
 参謀長が即答するが、ミーナリアが彼に聞く。
「でも、実際にガリヤーク戦闘機で守られた母艦を攻撃できるのですか?」

「ええ、それの問題はありません。サーダルタ帝国には高空から降ってくる超高速の150mmの弾を防ぐ術はありません。掩体に隠れている艦も魔力レーダーでバレバレですから、位置は問題なく検知できますし、ましてや露出している艦は簡単です。
 さらに今のところ、我々が攻撃しようとしているレールガンによる100km上空からの誤差は50cm以内ですから、狙ったところにズバリと打ち込めます」

 参謀長の手でサイズを示しながらの答えに頷きながら、今度は大使が彼らにとってより切実でかつ重要な問題を切り出す。
「もちろん、サーダルタ帝国をこの世界から追い出すことは、我々にとっても悲願ですからできる協力は致します。しかし、サーダルタ帝国を追い出したら、今度はあなた方が支配者になったというのでは意味がないわけです。
サーダルタ帝国は我々にとっては侵略者であり征服者ですが、彼らには搾取はされていても、多数が虐殺されたなどの残虐行為にはあっていないのです。
 また彼らの支配を受けているうえでの大きな問題は、科学・技術的な進歩を妨げられており、一方で彼らの持っているテクノロジーを学べないという点があります。

 おかげで我々の世界では、サーダルタ帝国による制圧以来、技術的・社会的進歩が止まってしまっています。ただ、この点はさきほどイスマール中佐から、あなた方は我々のような異世界人を支配下に置くつもりはないと聞いています。さらに、交易でどちらもが利益の得るような付き合いをする方針とも聞いています」

 この言葉に対して、ダラス司令官が答える。
「ええ、我々は長い争いの歴史の中で学んだのです。どこの世界も一緒ですが、いくつものグループが共存する時、 それの一つあるいはいくつかが一方的に得をするような関係は絶対に長続きしないということです。
 家畜と知的生物のように、極端に知的レベルに差がある場合は別として、あなた方マダン人とサーダルタあるいは、地球との関係ではそのお互いの関係は、どちらとも得のあるあり方であるべきと私たちは考えています。

 だから、我々はあなた方には当然自分たちで自立して欲しいと思っていますし、今後サーダルタ帝国に対しての防衛は自分達でやってほしいと思っています。むろん、我々もそのために必要な援助はします。とはいえ、こうした援助は原則として無償ではないということは了承願いたいと思っています。
 あるグループから別のグループに、無償で延々と援助することはとりわけ援助される側にとってためにならないというのが、これまた我々が歴史から学んだことです。相応の対価を伴うからこそ、真剣にその援助の内容を自分で理解して、次は自分でやれるようにするのです」

 これに対して、大使が考えながら反問する。
「はい、私も無償でなにもかも欲しいとは思っていません。しかし、我々は社会・経済・科学のすべてにおいて、大幅にそのノウハウ・学問において劣っており、社会を構成しているシステムそのものが遅れております。
 これを我々は出来るだけ早く、あなた方にあまり劣らないレベルまで追いついていきたいと思っています。しかし、そこにおいて我々がすべてのノウハウ・知識の対価を支払っていくとなると、我々の何代もの労力あるいは、全資源を質に入れる必要があるでしょう。これについては、是非大きな配慮を願いたいと思っています。いかがでしょうか?」

 ダラス司令官が我が意を得たりというように微笑んで応じる。
「なるほど、そこにお気づきでしたか。おっしゃる通りであり、我々の社会を成り立たせているすべてのノウハウ・知識を、金で換算すれば膨大なものになります。これは、相対的に遅れている社会が、支払いきれるものではありません。
 ですから、基本的に現在我々の世界で、そのノウハウを使う場合には我々も払う必要のある権利料は払ってもらうことになります。しかし、社会に浸透して普通に使われるものについて、自分で学んであるいは教えられて使う場合には費用は発生しません。

 その知識やノウハウを伝えるための人材の派遣については、地球でも援助の仕組みがありますから、それを使えるでしょう。また、そうした知識や必要な機器などを購入、あるいは施設を建設する場合には、ある程度は無償で援助する場合もあります。
 しかし、普通は資金を借りて、その設備なりの効力で産む利益の中から長い期間をかけて返すという方法も使えます。しかし、その返済に関しても相手の生活ができないような状態には絶対にしないようになっています」

 このように、サーダルタ帝国を追い出した後の地元政府としての、アリージル帝国と地球との関係について幾つかの重要な問題が話し合われた。しかし、地球側の攻撃目標の周辺の人家からの避難等の、偵察隊として当面現地側にとってもらいたいアクションの話が戻ってきた。参謀長が地図を示しながら話をする。

「ええ、さきほどお話ししたように、まず敵のガリヤーク母艦基地の周辺の人家からの避難をお願いしたい点がまず一つです。さらに、今後はこの世界にいるガリヤーク機を駆逐しないことにはマダンの解放はできません。
 はっきり言って、我々の戦闘機は個々の能力はガリヤーク機に勝っており、同等の機数であればまずこちらには殆ど犠牲なしに相手を滅ぼせます。しかし、さっきも言ったようにこの世界にいる戦闘機は300機以下で、さらに32機の攻撃機がありますが、後者は敵の戦闘機とは相性が悪いので、いまのところガリヤーク機と同じ環境では戦えません。

 しかし、わが方は地球から直接戦闘機を転移させることが可能ですが、その転移させる高度は大気圏内でなくてはならないので、ガリヤーク機の行動範囲なのです。転移点は固定なのでそれを目掛けてガリヤーク機が押し寄せてくると、その転移点を守り切れなくなる可能性が高いのです。
 だから、我々は今からこの母艦及び戦闘機それに攻撃機も使って、敵ガリヤーク機を減らしていきます。大体10日間で敵機の5千機を撃墜あるいは地上撃破する予定です。そのように敵を減らし、追い詰めておけば転移点を守り切れるという計算になっております。

 そこで、異世界の門を開いて大体2時間で5千機の味方戦闘機を呼び寄せます。5千機があれば、相手のガリヤーク機の残り6千機余りは、こちらに殆ど損害無しに撃破できるでしょう。しかし、呼び寄せる5千機は母艦に収容はできない、また地球に帰るのは難しいので、地上に降ろしたいのです。
 それもバラバラではなく、できるだけ固まったところが望ましいのです。条件として、広さは1㎞四方があれば十分で、平らで舗装されていることということですね。

 その時点では大部分のガリヤーク機は撃墜しているし、上空には警戒の戦闘機を飛ばしますので、まず攻撃されることはないでしょう。各パイロットには1週間分の食料と水は持たせますし、戦闘機の中で泊まることは問題ないので宿舎等の準備は不要です。各々の機はバッテリーの補給を受けたら地球に帰って行きます」

「なるほど、そういうことなら、ええと、まずこの位置、一つはビビールクの南の地区ですね。もう一つはサリガムの北端で、確かにどちらもサーダルタの大きな基地があります。この2つの地区の避難対象区域をマーキングして地図をください。地元警察に住民の避難をさせます」

 イマリルーナルが冷静に言うのに、参謀長は感謝して必要な枚数を尋ねる。
「地図はすぐ用意できますが、相当な枚数が必要でしょう。コピーはできますか?」

「ええ、コピーの技術はありますので、そう10枚ずつ頂ければいいでしょう。また、運搬は定期便が飛んでいますので、そうですね、今日私が地上に帰れば、3日あれば避難は出来ます」
 イマリルーナルの答えに参謀長では頷く。

「なるほど。なかなか効率的な社会ですね。ところで、5千機の戦闘機の着陸の場所としてはいかがでしょうか」
「そう、私の住むジルルカンの郊外に飛行場があります。飛んでいる飛行機の割に広大なのですが、サーダルタ帝国に征服される前の軍の飛行場でもあったのです。
 場所は広大で1㎞×3㎞ほどもありターミナルビルや修理用のビルもあります。むろん平らですし、1/3程度は舗装されていますが、その舗装も半分ほどはぼろぼろですが孔は開いていませんよ」

 この大使の答えに参謀長は喜ぶ。
「それは有難い。目的にはぴったりだ」
「それで、ジルルカン飛行場を使って頂くとしてお願いがあります」
「はい、可能なことなら」

「5千機の戦闘機が下りるなら、せめて100機ほどを残して、我々のパイロットを訓練して頂けませんか。近い将来我々があなた方の戦闘機を使って、この世界の防衛をすることになるという風に言っておられましたが」
 イマリルーナル大使の要求に参謀長がダラス司令官の顔を見ると、司令官が頷いて言う。
「うむ、そう言って頂けるなら有難い。おっしゃる通り、遅かれ早かれ貴国の人々を訓練しなくてはならなかった。機数については調整しますが、ある程度地上に残すようにしますよ。その場合は、パイロットから志願者を募って残すことになりますから、このマダンの魅力を伝えた動画があると効果的だと思いますよ」

 この言葉から、すでにテレビ放送が行われているマダンの番組からピックアップされた動画が地球に送られ、アナザ基地のパイロットがそれを見てセンセーションがおきた。結局5千機の“しでん”とスターダストがマダンに侵入したが、200機が残され200人の志願したパイロットが教官役で残った。

 残ったものに日本人の若者が6割を占めていたのは「ケモミミ」という密かに熱烈にささやかれていたように、ラノベの本、漫画、アニメで育った者達であった故であろう。

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