日本国破産?そんなことはない、財政拡大・ICTを駆使して再生プロジェクトだ!

黄昏人

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16.東アジア情勢2

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「しかし、斎田、林お前達のいるアフリカ支社は絶好調だなあ。羨ましいよ」
 稔の同期の正木恭介が言う。

 彼らは、会社の会議の終わった後で、近くの居酒屋で同期に近く仲の良い者同士で一杯やっているところである。他のメンバーは、稔と同様にアフリカ支社から出張してきている支社の営業部長林良治、本社経理係長の南美里、サービス第3部、第2係長の佐伯洋一である。
 正木は本社の第2技術課、課長補佐であり、それなりの出世コースに乗っているが、海外支店にいるということで部長職だが実際は課長級の稔と林が水をあけている状態だ。

「しかし、国内も横ばいではあるが、堅実に利益はあげているじゃないか。大体において規模が違うよ。それに、今までの投資を考えて見ろよ。返すのは容易なことではないぞ」
 稔が本音で思っていることを言う。確かにアフリカ支社では、支社のあるジェフティアを始めとして12の支店を各国に設置しており、その売り上げは倍々ゲームで伸びている状態ではある。

 しかし、一方でこのように新しい商売を始めるということは、設備を始めとする投資も大きいのだ。だから、会社としては売り上げを上回る投資を続けており、当然において会議でもその点は何度も強調されたのだ。
 とはいえ、国内の商売にもアフリカ支店は大きく貢献していることも事実である。これは、ジェフティアにいち早く進出することで、現地の商売に先鞭をつけるのみならず、モザンビークから有利な天然ガスの長期買い取り契約を結べたのだ。

 それに加えて、直営のガス運搬船を運用することで、国内へのガス供給原価を他業者に比べて最も安く抑えることができている。モザンビークとの契約調達量は国内への供給量の10%にもなるほどの量であり、自社の供給量を大きく上回るために、他社にも融通してこれでも堅実な利益を上げている。

 この場合に、急速に増えるアフリカの需要に対応できるかどうか不安があるところであるが、ジェフティアの沿岸部でも、綿密な資源探査の結果大きな資源量が確認されつつある。その資源探査には、彼らの会社である㈱アサヒも出資しているので、資源の相当部分の確保は間違いないために、その部分の不安はない。

 通常において、海外の政情不安定な国との資源に係わる契約については信頼性が低いが、ジェフティアの存在がある限りその周辺国について不安はない。その点では、やはり、地理的に近いご近所というのは対人関係を密にできるので圧倒的に有利である。

「でも、5年後程度にはアフリカ支社の売り上げは国内を抜きそうね。人員も現在国内750人、アフリカで日本人が65人に現地採用350人が合計415人。これが、5年後には国内微減でアフリカは合計で800人を超えそうよ。投資は確かに大きいけど社内留保から出ているから、金利負担はないわ。今後はわが社の発展はアフリカ支社次第になりそうな勢いね。
 この情勢だと、多分国内からも近いうちに、まだ200人位はそちらに行きそうだけど、どうなの?ジェフティアの住み心地は?」
 南美里が聞くのに、ジェフティアに3年前からいる林が応じる。

「ああ、悪くないぞ。何と言っても日本自治区ということで周りが日本人中心だからね。アフリカ人はビジネスのオフィスでは半分強、住処の御近所という意味では2割程度かな。日本人の住むあたりは、やっぱりアフリカ人にとっては少し高いせいだろうね。
 俺は知っての通り中1の娘と小5の息子がいるけど、すぐに溶け込んだようだし、女房も特に問題はないようだな。まあ、日本の文化というか生活習慣がそのまま持ち込まれた感じで、関東のこの辺りに比べると空間がゆったりしているせいか、のんびりしている」

「でも、暑さはどうなのさ?何と言っても一年中夏だろう」
 今度は佐伯が聞く。

「ああ、確かに春夏秋冬は無くもないけど、冬でも最低温度が20度、最高温度が30度だからね。また、乾季と11月から1月にかけての雨季がはっきりしている。その点では、日本の四季が懐かしくはあるよ。とは言っても、いまはエアコンがあるし、夏の暑さは日本の方が強烈だよ。慣れるとそれほど違和感はないな」

 更に林が答えると生活事情が気になるらしい女性の南がさらに聞く。
「斎田さん、林さんも一戸建ての家を買ったのでしょう。買い物とかはどうなの?」

「ああ、西日市は極めて人工的かつ計画的に作られた町だから、その配置計画は住民の利便性を第一に考えて作られている。まあ、中心部は集会ができる機能を持った行政機関が集まっていて、その周りにオフィス街、さらにその外に日本3階建ての階層アパート群、その周辺に一戸建ての区域が広がっている。

 買い物をするためのマーケットは、御近所のコンビニ店、近隣の大型スーパーなどが住民に不自由のないように配置されているので、買い物に不便を感じたことはないな。また、飲み屋街や様々な品ぞろえのショッピング街もオフィス街の一角に設けられているよ。
 また、街には無人運転のバスが多数走っていて、市内のオフィス街に通う限り自家用車は必要ないね。とは言っても、殆どの家が車を持っていて、休みの日には郊外のいろんなところに出かけていっている」

 稔の答えに今度は正木が聞く。
「ほお、休みの日とかどういう所に出かけるの?」

「うん、うちの場合はちょくちょく行くのは、疲れない範囲の100㎞圏内程度でということで、サファリパーク、観光漁業基地、さらに観光農園とかだね。サファリパークは、アフリカにはつきもので、5㎞四方の広大なものだ。
v観光漁業基地は、船に乗って漁を経験させてもらうコースとか、養殖した海産物を収穫する経験とかできるし、もちろん新鮮な魚やエビ、貝類を食べ放題のコース付きだぞ。観光農園は、山際に野菜や果物を中心に作っている農園で、自分で収穫して食べたり料理をさせてくれる。
これらは、対象の種類が多いから、漁業の場合で10種類くらい、農場の場合には7~8種類のコースがあるので、毎週行ってもいいくらいだよ」

「ふーん、悪くはなさそうね」
 頷く南に林が聞く。 

「なんだ、南君、ジェフティアに移るというそんな話があるのか?」
「今のところは具体的にはないわ。でも、いまの状態がもう数年続いたら、誰にもその可能性はあるわよ」

「うーん。そうだよな」
 国内組は同意するが、稔が話題を変えて話しかける。

「中国はちょっとやばいんじゃないか。随分長い間静まっていたけれど、また尖閣にちょっかいを出し始めたし、沖縄は自国領だと言い始めたよな」

「ああ、全くだよ。中国はいつもそうだ。嘘も100回言えば本当になるって本音で思っているんだ」
 正木が応じるが、佐伯が反論する。彼は、人のいうことにひと言はケチを付けたがる面がある。

「だけど、沖縄王国が中国王朝に朝貢していたのは間違いないよな。だから、中国の言うことも全くの根拠なしとは言えない」
 それを林が皮肉をこめた言葉で返す。

「中国王朝に朝貢していた国というと、アジアの殆どの国がそうだろう。だけど、それは基本的に経済的利益を求めてのことだ。まあ、その権力をバックにという気はあっただろうが。しかし、今現在の状態では、それらの国々は中国の一部になりたいとは全く思ってはいない。現に沖縄の人々がまったくそうは思っていないようだしね」

 確かに林の言うように、一時は沖縄の一部の人々に景気の良かった中国を迎合するような動きはあった。ただ、実際には米軍基地からみで日本を牽制する意味でのもので、実際に強権的な中国の一部になりたい者はいなかっただろう。

 現在、すでに沖縄の米軍基地は、完成した普天間に駐留する自衛隊の基地の一部を間借りする形であり、すでに米軍基地に関しては県民の関心も薄れている。それに加えて、過去10年の日本の経済成長に、観光センターとしての沖縄の存在が大きく利益を得ており、その順調な経済は日本への帰属意識をより高めている。
 従って、沖縄の人々からすれば、中国政府の自国領との主張は大きな怒りをもって受け取られている。

「結局領土というのは、少なくとも現在においてはそこに住んでいる人々がどう思うか何だと思うよ。それに、大体中国の主張は、国内の矛盾による混乱を逸らそうという狙いがありありだよね」
 林が話を続ける。

「だけど、中国は何と言っても、世界第2位の軍事強国だよ。米軍の存在がすっかり希薄になっている日本で、もし中国と軍事的な衝突が起きた場合にはとんでもないことになるのじゃないかな」
 もともと議論のための議論を吹っ掛けた佐伯が、さっきの自分の言葉を忘れたように、心配げに言うのに南が同調する。

「そうよ。報道によると中国は尖閣近い基地に戦闘機やら軍艦やらがたくさん集まっているというし……」

「うん、確かに中国はもめ事にしようという気がありありだよね。これは明らかに中国の国内事情から来ている。中国は共産主義で未だに共産党の一極支配で、共産党員がすべての権限を握っている。絶対的な権力は絶対に腐敗するという言葉の通り、中国の腐敗は凄いものだ。

 それを過去5年位は監視体制の整備によって、国内の反対勢力をほぼ完全に押さえこんできた。なにしろ、国内のあらゆるところにカメラやセンサーが仕掛けられ、人々にはICカードの所持が義務つけられている。抗議行動や、反乱などは起こしようがなかった時期が長かった。
 しかし、そのため一時期は腐敗防止に動いた共産党支配層も、再度私欲に任せて汚職に精を出し始めた。結果として、貧富の差はますます広がり、内陸部の貧困は全く改善されることがなかったんだな」

 稔はそのように言うが、アメリカを中心とする西側諸国の動きによって、『世界の工場』であった中国の役割りはすでに終わったのだ。さらには、先進諸国からの技術封鎖もその没落の大きな要因である。西側諸国は中国の異様さと危険性を認識して、一致して技術の移転を止めて、かつ剽窃に対する対策を強化した。

 これは、中国に置いた工場からの先進製品の製作を止めたことが具体的な行動であったが、その結果はその製品の質が陳腐なものでしかなくなるということになる。また、その製品の大きなマーケットである、低開発国でも比較的遅れた製品を製作できるようになってきたのだ。

「まあいろいろあって、中国の経済成長は全く止まってしまい、むしろ毎年微減状態で固定されるようになってきた。だから、上層部が汚職によって富を収奪しても、彼らも過去に比べてより豊かになることはできなかった。しかし、下の層はそれどころではなく、確実にその生活の質を落とさざるを得なかったんだ。

 そしてこうなると、国中に張りめぐらされた監視システムそのものの機能が保持できなくなってきている。なぜなら、このようなシステムは膨大な人員を張り付けてようやく維持できるものであり、そのような人員も、もはや特権を受けることのできる階層ではなくなってきている。
結果として、監視システムのほころびがどんどん大きくなって、再度年間10万件を超えるような騒乱や反乱まがいの騒動が起き始めたというわけだ」

 稔は一旦言葉を切って皆を見渡して言葉を続ける。
「こうした場合に、施政者が外に騒ぎを起こそうとするのは常套手段だよね。何で日本をターゲットにしようとしているか………。よく判らんね。中国政府には聊か手強いと思うけどね。まあ、国内向けにはインパクトが強いのだろうね。そうして、日本を相手に選んで、暫く騒いでいなかった尖閣列島で軍事行動を起こす決心したように見えるね」

 稔は父といろいろ話した結果の結論をここで述べると南が叫び、佐伯が同調する。
「ええ!中国と戦争になるの?」
「だけど、そうなったら……。中国の軍用機とか、軍艦の数とか特に空母とか、持っている数が日本とは比べ物にならんだろう?大変だ。アメリカは助けに来ないのかな?」

「ああ、核を使うという脅しをすればともかく、アメリカは動かんだろう。そのアメリカを動かさないために、中国は沖縄を含めて住民のいるところをターゲットにはしないだろう。多分、かれらは尖閣の占領を目指すだろうね。その段階で出てきた日本の艦隊と航空機を叩いて『勝った、勝った』と騒ぐつもりだと思うな」

 稔の言葉に皆が怒るが、南の言葉が代表的なものだ。
「本当に勝手な連中ね。自分たちの無能と汚職を隠すために、日本にちょっかいをかけてくるなんて。それで殺される兵たちが可哀そうよ。自衛隊の人たちだって、死ぬ人たちもでるでしょうに」

「ただ、中国の思うようになるか、はなはだ疑問だね」
 そこで林が言うのに稔が同意する。

「ああ、日本は正面からは戦わないだろう。前だったら、日本は迎撃に戦闘機や、艦船を出動させただろうが、今は有人兵器として出動させるのは潜水艦くらいじゃないかな」

「そうだろうな。与那国島なんかにミサイル防衛基地を作っているからね。探知は沖縄のレーダー基地とAWACS(早期哨戒機)それに衛星で十分だろう。多分政府は尖閣諸島の領海を超えたらミサイル攻撃に踏み切るだろうね。この点は従来から宣言しているからな」
 さらに林が言う。
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