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第一章:自罰的な臆病者

次章予告

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次回予告風。
ゲームの時のアイデアですが没にするのはもったいないと感じたので投稿します。
この話に関しては読み飛ばしてもらっても構いません。
*あくまで雰囲気なので嘘ネタバレも含みます。 











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 目を覚まさない氷夜のため奮闘する小春。
 アキトの紹介で訪れた孤児院で、小春は退廃的な少女と出会う。
 
「アシュリン・ガルザーネと申します」

「氷夜様って可愛いじゃないですか。傷つけられるのを恐れて自分から傷つきにいくところとか」
 
 ズィルバーク王国の人々との関りから、次第に明らかになる数々の謎。

「アキト様は内乱で亡くなった恋人のことを今でも想っていらっしゃいます」

「メロアね、実は……」

「……俺は偉大な王などではない。むしろ何も守れなかった惨めな敗残兵だよ」

 そして目覚める他罰性の化け物。

「――気色が悪い」

「……僕はひどい目に遭ってきたんだ。だから何をしたっていい」

「異論反論全部ぶっ殺せばだれも僕を否定できないよなァ!」

 その圧倒的な力に全てが蹂躙される中、小春が下した結論とは?

「……ありがとう氷夜。初めて好きになったのがあんたで良かった」

『第二章:他罰性の化け物』、開幕。
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