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夕くんの課題も無事に終了し、時刻は午後の7時少し前。
「あ、お風呂にしようよ!」
課題を終えて、テーブルに突っ伏していた夕くんが起き上がって言った。
「それなら、上の大浴場へ行かない?」
さくちゃんの提案は私にとっても嬉しいものだった。寮の案内を見た時から気になっていたのだ。最上階にある大浴場。
「小梅、大きいお風呂好きなの!」
ということで、移動して着いた大浴場。入れる時間は午後6時から9時までとそこそこ長めに設定されているし、この学年はこの時間に入ってくださいという指定もないからありがたい。お風呂はやっぱりゆっくり入りたいからね。あまり時間の制約が多いと大変だ。
「うん、まさに温泉」
紅染めの暖簾をくぐって脱衣所に入ると、内装はまさに温泉のそれ。ドライヤーのコーナーもここにある。各部屋でガンガンに使われるとブレーカーが落ちてしまうのだろうか。流石に体重計とか大きな扇風機はないが、仕切りのいっぱい付いた大きな棚がどーんと構えている。そんな棚に入った篭に脱いだ服を入れていくのだが、やっぱり大きいなぁ。
「ん? どうしたの、はるにゃん?」
「いやぁ、なんでもないよぉ」
私の左に姫ちゃんがいて、夕くん、さくちゃんと続く。ふと左を向くと、ブラを外そうとする姫ちゃんの谷間が……。多分Dくらいだと思うけど、背が小さいから大きく見える。
「はるにゃんの視線がどんどんエッチなものになってるの」
私が謝っていると、脱ぎ終えた夕くんまでもが姫ちゃんの果実を見ている。
「ロリ巨乳って本当にいるんだな。桜は何ているか、『※中学生です。』みたいな感じだったからなぁ」
……夕くん、意外と俗っぽい。実際、大きさだけならさくちゃんの方が大きいのかもしれないけれど、さくちゃんはそもそも大人びていてその大きさに意外性がないのだが、姫ちゃんはあどけない顔にその大きな果実がついているのがギャップで萌えるというか。……夕くんのこと俗っぽいとか言えた立場じゃないな、私。
「ロリ巨乳じゃなくてトランジスタグラマーなの! その方がカッコいい響きなの!」
「え、あ、うん。分かったよ」
「三人とも、早くお風呂に入りましょう」
姫ちゃんがトランジスタグラマーを強調している間に服を脱ぎ終えたさくちゃんがガラス戸を指差して言う。
「やっぱりさくちゃんの方が大きい。なんで? 遺伝?」
「胸の話はしないでください! ほら、いきますよ」
「うむぅ、大きい人には大きい人なりの苦悩があるんだね」
夕くんと頷きあいながら、すたすたと歩くさくちゃんの後姿というか、お尻を見ていた。うん、安産型。
「もう、何してるんですか!?」
今日出会ってから初めてってくらいの大きな声を出すさくちゃんに急かされて、お風呂へと向かうのだった。
「あ、お風呂にしようよ!」
課題を終えて、テーブルに突っ伏していた夕くんが起き上がって言った。
「それなら、上の大浴場へ行かない?」
さくちゃんの提案は私にとっても嬉しいものだった。寮の案内を見た時から気になっていたのだ。最上階にある大浴場。
「小梅、大きいお風呂好きなの!」
ということで、移動して着いた大浴場。入れる時間は午後6時から9時までとそこそこ長めに設定されているし、この学年はこの時間に入ってくださいという指定もないからありがたい。お風呂はやっぱりゆっくり入りたいからね。あまり時間の制約が多いと大変だ。
「うん、まさに温泉」
紅染めの暖簾をくぐって脱衣所に入ると、内装はまさに温泉のそれ。ドライヤーのコーナーもここにある。各部屋でガンガンに使われるとブレーカーが落ちてしまうのだろうか。流石に体重計とか大きな扇風機はないが、仕切りのいっぱい付いた大きな棚がどーんと構えている。そんな棚に入った篭に脱いだ服を入れていくのだが、やっぱり大きいなぁ。
「ん? どうしたの、はるにゃん?」
「いやぁ、なんでもないよぉ」
私の左に姫ちゃんがいて、夕くん、さくちゃんと続く。ふと左を向くと、ブラを外そうとする姫ちゃんの谷間が……。多分Dくらいだと思うけど、背が小さいから大きく見える。
「はるにゃんの視線がどんどんエッチなものになってるの」
私が謝っていると、脱ぎ終えた夕くんまでもが姫ちゃんの果実を見ている。
「ロリ巨乳って本当にいるんだな。桜は何ているか、『※中学生です。』みたいな感じだったからなぁ」
……夕くん、意外と俗っぽい。実際、大きさだけならさくちゃんの方が大きいのかもしれないけれど、さくちゃんはそもそも大人びていてその大きさに意外性がないのだが、姫ちゃんはあどけない顔にその大きな果実がついているのがギャップで萌えるというか。……夕くんのこと俗っぽいとか言えた立場じゃないな、私。
「ロリ巨乳じゃなくてトランジスタグラマーなの! その方がカッコいい響きなの!」
「え、あ、うん。分かったよ」
「三人とも、早くお風呂に入りましょう」
姫ちゃんがトランジスタグラマーを強調している間に服を脱ぎ終えたさくちゃんがガラス戸を指差して言う。
「やっぱりさくちゃんの方が大きい。なんで? 遺伝?」
「胸の話はしないでください! ほら、いきますよ」
「うむぅ、大きい人には大きい人なりの苦悩があるんだね」
夕くんと頷きあいながら、すたすたと歩くさくちゃんの後姿というか、お尻を見ていた。うん、安産型。
「もう、何してるんですか!?」
今日出会ってから初めてってくらいの大きな声を出すさくちゃんに急かされて、お風呂へと向かうのだった。
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