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第7話
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脱衣所にいったん戻ってふと気づいたが、これはひょっとせずともリーシアさんと一緒にお風呂に入るということだよね。ていうかもう脱ぎ始めてるし。
「どうした?」
「あ、いや、えっと、やけどとか残ってないですか? 大丈夫ですか?」
「心配ない、この通りだ」
そう言って全ての服を脱いでしまったリーシアさん。森猫族という種族だが、ほとんど人間と変わらないように思う。猫耳と、人間でいうところの尾てい骨あたりから生えた尻尾が、異世界っていう感じを全面に押し出している。それになりより――
「きれい……」
「なんだ、照れるじゃないか。ほら、シズクも脱げ脱げ」
リーシアさんの身体はメリハリがあって柔らかそうでありながら引き締まっていて、憧れを感じるほどきれいだった。ぼそっと口からこぼれた私の言葉を、リーシアさんの猫耳はしっかりキャッチしていて、照れながら浴室へと行ってしまった。
ひとまず私も服を脱いでリーシアさんを追った。
お風呂はあれどシャワーまではないので、手桶にお湯を掬って身体にかける。魔石二つで温められたお湯は四十度くらいだろうか、ちょうどいい熱さだ。
「じゃあ、お隣失礼して……」
向かい合う方がかえって恥ずかしいので、リーシアさんの隣に腰かける。
「これから先、どうしようかなぁって……」
「シズクはある程度は戦えるようだし、この水の力もある。冒険者としてダンジョンを目指さないか?」
ダンジョン……剣と魔法の世界でよく聞く存在だ。リーシアさんの説明によると、ダンジョンは冒険者の中でも五級以上の実力がないと入れず、とりわけ先ほどまでいた森から入れるダンジョンはその入口までの道のりで魔物との戦闘が避けられないことから、四級以上でないと立ち入れないことになっているという。
「通常、魔物と戦ったら死体が残ってそれを解体して素材を手に入れるわけなんだけど、ダンジョン内で倒した魔物は素材に変換されるんだよ。ダンジョンで命を落とせば死体すら残らないから、冒険者は慎重に挑むんだよ。仲間と組んだり、装備を整えたり、ね。私としては、いつか君とダンジョンに行けたらいいなと思っているよ」
「じゃあ、そのためにはまず冒険者登録をしないとですね」
冒険者としての生活は危なそうだけど、こちらの世界での常識とか一切ない私にとって、日々の糧を得る手段として冒険者はありだと思う。この液体チートだって、私自身のレベルが上がることで、可能性が広がっていくわけだし。
そんなことを考えていたのだが、どうやらリーシアさんの反応は思ったものと違った。
「まだ登録すらしていないというのか。君はあの森で一体なにをしていたんだい」
「あはは。なんか気付いたらそこにいたっていうか」
「マレビトみたいじゃないか。いや、まさかな……」
リーシアさんの発したマレビトという言葉が気になったけど、それについて追及する間もなく、リーシアさんは上がると言って浴室を出てしまった。
「どうした?」
「あ、いや、えっと、やけどとか残ってないですか? 大丈夫ですか?」
「心配ない、この通りだ」
そう言って全ての服を脱いでしまったリーシアさん。森猫族という種族だが、ほとんど人間と変わらないように思う。猫耳と、人間でいうところの尾てい骨あたりから生えた尻尾が、異世界っていう感じを全面に押し出している。それになりより――
「きれい……」
「なんだ、照れるじゃないか。ほら、シズクも脱げ脱げ」
リーシアさんの身体はメリハリがあって柔らかそうでありながら引き締まっていて、憧れを感じるほどきれいだった。ぼそっと口からこぼれた私の言葉を、リーシアさんの猫耳はしっかりキャッチしていて、照れながら浴室へと行ってしまった。
ひとまず私も服を脱いでリーシアさんを追った。
お風呂はあれどシャワーまではないので、手桶にお湯を掬って身体にかける。魔石二つで温められたお湯は四十度くらいだろうか、ちょうどいい熱さだ。
「じゃあ、お隣失礼して……」
向かい合う方がかえって恥ずかしいので、リーシアさんの隣に腰かける。
「これから先、どうしようかなぁって……」
「シズクはある程度は戦えるようだし、この水の力もある。冒険者としてダンジョンを目指さないか?」
ダンジョン……剣と魔法の世界でよく聞く存在だ。リーシアさんの説明によると、ダンジョンは冒険者の中でも五級以上の実力がないと入れず、とりわけ先ほどまでいた森から入れるダンジョンはその入口までの道のりで魔物との戦闘が避けられないことから、四級以上でないと立ち入れないことになっているという。
「通常、魔物と戦ったら死体が残ってそれを解体して素材を手に入れるわけなんだけど、ダンジョン内で倒した魔物は素材に変換されるんだよ。ダンジョンで命を落とせば死体すら残らないから、冒険者は慎重に挑むんだよ。仲間と組んだり、装備を整えたり、ね。私としては、いつか君とダンジョンに行けたらいいなと思っているよ」
「じゃあ、そのためにはまず冒険者登録をしないとですね」
冒険者としての生活は危なそうだけど、こちらの世界での常識とか一切ない私にとって、日々の糧を得る手段として冒険者はありだと思う。この液体チートだって、私自身のレベルが上がることで、可能性が広がっていくわけだし。
そんなことを考えていたのだが、どうやらリーシアさんの反応は思ったものと違った。
「まだ登録すらしていないというのか。君はあの森で一体なにをしていたんだい」
「あはは。なんか気付いたらそこにいたっていうか」
「マレビトみたいじゃないか。いや、まさかな……」
リーシアさんの発したマレビトという言葉が気になったけど、それについて追及する間もなく、リーシアさんは上がると言って浴室を出てしまった。
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