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#3 ショッピング
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寮でお昼ご飯を食べた私たちは電車に乗って市内北部の星川東駅で降りる。星川は市内北部から隣の市に流れる一級河川で、この駅はその星川の東側にある。近くにはさっき乗った電車の路線も運営している鉄道会社が運営するショッピングモールがある。駅直結でアクセスも良く、ショッピングにしろデートにしろ、使い勝手が良く星花の学生にも近隣住民にも愛されている。と、いうわけで。レッツお買い物。
「まずは下着ね」
店内に入ると軽快な音楽の人々の賑わいが聞こえてきた。一階は食料品を販売していて、二階が洋服やアクセサリーや雑貨なんかを売っている。建物は全四階建てで、他にも小さなテナントが集まった別館も兼ね備えているんだけど、今回のお目当てはエスカレーターで上がった先の二階だ。さっそくランジェリーコーナーに向かった。
「B65からC65に変えるんだよね?」
「ええ。美星はD70のままでいいの?」
「うん。今日は瑠奈ちゃんの下着を見立てるよ」
長身スレンダー体型な瑠奈ちゃんに似合う下着といえば、
「これなんてどう?」
私が瑠奈ちゃんに見せたのは、大人っぽくてセクシーな黒のレース付きの下着。ブラとショーツのセット物だ。
「デザインは好きだけど……そういうブラって美星くらい大きな胸の人に……」
「何言ってるの瑠奈ちゃん。瑠奈ちゃんみたいに大人っぽい人が着けてあげるべきデザインだよ。サイズも丁度いいし、ね?」
私が力説すると、瑠奈ちゃんは微笑を浮かべて、こう言った。
「分かったわ。それにする。だって、私の下着を見る人なんて美星しかいないもの。美星が選んでくれた下着を私も選ぶわ」
「えへへ。ありがとう」
人気の少ないランジェリーショップ、私たちが口付けを交わすのは自然な流れだった。
「「っちゅ」」
「まだまだ選ぼうね! C65って品数かなりあるからさ」
瑠奈ちゃんは寒色系が好きだから、たまには中性色や暖色系も着けてもらいたいなぁなんて思いながら、下着選びは私が満足するまで続いた。
「ふぅ、満足だよ。他にも見てく? 服とか靴とか小物とか」
「トータルコーデじゃない。いいわ、時間もまだあるし見ましょうか」
このモールは地域密着型の運営をしていて、空の宮市に本社を置く複合企業、天寿が持つアパレルのショップがいくつもある。天寿はコスメ、アパレル、健康食品といった事業を出がけていて、最近では経営が傾いたコンビニチェーン、ニアマートを買収して小売りにも参加した。女社長の鋭い美貌でも有名で、大学在学中から起業して五年で空の宮市に本社ビルを建て、市内の経済の中核に入ってくるからすごい。
「ここにしよう」
私が選んだのは天寿のブランドの一つ、レリックハーツのショップ。伝統的なデザインの中に今時っぽい可愛さを盛り込んだ服が多く、ここ何シーズンか流行している。
「これなんてどうかな?」
「へぇ、いいじゃない」
レースのちょっとした透け感が夏を先取りしつつ、ドレスシャツの形そのものはクラシカルで大人っぽい瑠奈ちゃんによく似合いそうだ。ショッピングはまだまだ続く。
「まずは下着ね」
店内に入ると軽快な音楽の人々の賑わいが聞こえてきた。一階は食料品を販売していて、二階が洋服やアクセサリーや雑貨なんかを売っている。建物は全四階建てで、他にも小さなテナントが集まった別館も兼ね備えているんだけど、今回のお目当てはエスカレーターで上がった先の二階だ。さっそくランジェリーコーナーに向かった。
「B65からC65に変えるんだよね?」
「ええ。美星はD70のままでいいの?」
「うん。今日は瑠奈ちゃんの下着を見立てるよ」
長身スレンダー体型な瑠奈ちゃんに似合う下着といえば、
「これなんてどう?」
私が瑠奈ちゃんに見せたのは、大人っぽくてセクシーな黒のレース付きの下着。ブラとショーツのセット物だ。
「デザインは好きだけど……そういうブラって美星くらい大きな胸の人に……」
「何言ってるの瑠奈ちゃん。瑠奈ちゃんみたいに大人っぽい人が着けてあげるべきデザインだよ。サイズも丁度いいし、ね?」
私が力説すると、瑠奈ちゃんは微笑を浮かべて、こう言った。
「分かったわ。それにする。だって、私の下着を見る人なんて美星しかいないもの。美星が選んでくれた下着を私も選ぶわ」
「えへへ。ありがとう」
人気の少ないランジェリーショップ、私たちが口付けを交わすのは自然な流れだった。
「「っちゅ」」
「まだまだ選ぼうね! C65って品数かなりあるからさ」
瑠奈ちゃんは寒色系が好きだから、たまには中性色や暖色系も着けてもらいたいなぁなんて思いながら、下着選びは私が満足するまで続いた。
「ふぅ、満足だよ。他にも見てく? 服とか靴とか小物とか」
「トータルコーデじゃない。いいわ、時間もまだあるし見ましょうか」
このモールは地域密着型の運営をしていて、空の宮市に本社を置く複合企業、天寿が持つアパレルのショップがいくつもある。天寿はコスメ、アパレル、健康食品といった事業を出がけていて、最近では経営が傾いたコンビニチェーン、ニアマートを買収して小売りにも参加した。女社長の鋭い美貌でも有名で、大学在学中から起業して五年で空の宮市に本社ビルを建て、市内の経済の中核に入ってくるからすごい。
「ここにしよう」
私が選んだのは天寿のブランドの一つ、レリックハーツのショップ。伝統的なデザインの中に今時っぽい可愛さを盛り込んだ服が多く、ここ何シーズンか流行している。
「これなんてどうかな?」
「へぇ、いいじゃない」
レースのちょっとした透け感が夏を先取りしつつ、ドレスシャツの形そのものはクラシカルで大人っぽい瑠奈ちゃんによく似合いそうだ。ショッピングはまだまだ続く。
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