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#11 体力テスト
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四月も半ばとなってくると、星花女子では一日がかりで体力テストを執り行う。一週間に二度ある体育の授業だが、先週の二回は練習に使われた。というわけで、今日が本番だ。
「二年四組はハンドボール投げから行ってください」
女性の体育教師に言われ、一斉に動き始める。
「体力テスト……いやだなぁ」
「? 夕陽ちゃんでもそんなこと言うんだ?」
ちょっと俯きながら歩く夕陽ちゃんに、後ろから声をかける。
「先週の体育でお察しの通り、体育だけは成績が良くなくて……」
そんなやりとりを経てグラウンドへ。出席番号順に投げるため、私たちは比較的早い順番だ。説明を聞き、何人かが投げるのを見届けてから、朱里ちゃんが投げる。
「24メートル!」
記録係のクラスメイトが声を張る。……見た目以上に運動能力が高いんだよなぁ。本人は自覚ないけど。厳密に言えば平均的なのだが、彼女の華奢な見た目だと平均でも十分な記録に思える。
「い、いきます!!」
夕陽ちゃんの投げたボールは追い風のおかげで少し飛んだものの、
「16メートル!」
ま、まぁ……私もあんまり人のこといえないけど……微妙。というか、揺れに揺れまくるその豊かな胸に視線を吸い寄せられる感あるわ。そんなこんなで私にも順番が回ってきて、ステップを踏んで投げる。
「せーの!!」
ちょっとすっぽ抜けたかも。
「19メートル!」
去年は20メートル超えたのに……。で、私の次が瑠奈ちゃん。投げたボールはきれいな放物線を描き……遠くへ……は行かない。不思議なことに、瑠奈ちゃんは形こそきれいだが記録はすこぶる悪い。
「11メートル!」
まぁ、そんな瑠奈ちゃんも可愛いのだが。体力テストの種目はまだまだあり、続いて握力の測定だ。握力は夕陽ちゃんが意外と強くて30キロ弱、私や瑠奈ちゃんは20キロ半ばくらいで、朱里ちゃんは17キロ、可愛い。50メートル走は瑠奈ちゃんが早くて8秒そこそこ。私は9秒半ばで朱里ちゃんも同じくらい。……夕陽ちゃんは11秒ちょっと。反復横跳びでは再び揺れまくる夕陽ちゃんのお胸を見ながら30回前後というまぁまぁな結果に終わった。長座はみんな柔らかくて10点がもらえる程だった。幅跳びはね、私が一番苦手で身長すら越えられずに終わっちゃったよ。上体起こしは惨憺たる結果になった。あれは辛い。そんなこんなで1000メートル走以外の記録を全て終えた。長距離走だけは普段の授業での最高タイムを使うから今日はやらないのだ。希望者はやるけれど、流石に我々一般人は他の計測で体力をかなり使ってしまっているから、今から走るのは正直に言って無理。というわけで、特に怪我もせずに体力テストを乗り切ることができた。
その日の夜。
「筋肉痛……」
「ゆっくりほぐせば、明日には治るでしょう……」
体力テストの筋肉痛を引きずりながら無事に一日を終え、夕方ではあるもののお風呂でまったりしている。他に人もおらず、二人きりでのんびりと過ごしている。浴槽で対面している瑠奈ちゃんが、私に抱きつきそっと唇を重ねる。
「「んちゅ」」
二人揃って息を吸い、今度は舌を絡める。
「「んちゅ、にゅる、じゅぶ……ずちゅぅ、じゅぶ、ぅ……ん、ちゅ、ちゅぅぅう」」
長い、長いベーゼで全身に熱が駆け巡る。一瞬のようで永遠にも似た、不思議な時間を、お互いの身体から酸素が失われる限界まで共有する。
「んはぁ、ふぅ」
「はぁ、はぁ……」
普段以上に濃厚で熱い口づけに、くらくらしてしまう。
「昔みたいに、肺活量の種目があったら……私たち、いいセンいってたかもね」
「かもねー。あ、瑠奈ちゃん、体洗ってあげる」
瑠奈ちゃんにお風呂の椅子に座ってもらい、ボディソープを泡立てる。真っ白な泡を、私の胸に。瑠奈ちゃんの背中に抱きついて、こすりつける。
「美星ったら、もう固くしちゃって。今日は早めにベッドに行きましょう?」
「うん。でも、ここで……先に、イカせて?」
幸い、大浴場に人はまばらだ。声だけ我慢してもらって一気に欲望を解放する。
「二年四組はハンドボール投げから行ってください」
女性の体育教師に言われ、一斉に動き始める。
「体力テスト……いやだなぁ」
「? 夕陽ちゃんでもそんなこと言うんだ?」
ちょっと俯きながら歩く夕陽ちゃんに、後ろから声をかける。
「先週の体育でお察しの通り、体育だけは成績が良くなくて……」
そんなやりとりを経てグラウンドへ。出席番号順に投げるため、私たちは比較的早い順番だ。説明を聞き、何人かが投げるのを見届けてから、朱里ちゃんが投げる。
「24メートル!」
記録係のクラスメイトが声を張る。……見た目以上に運動能力が高いんだよなぁ。本人は自覚ないけど。厳密に言えば平均的なのだが、彼女の華奢な見た目だと平均でも十分な記録に思える。
「い、いきます!!」
夕陽ちゃんの投げたボールは追い風のおかげで少し飛んだものの、
「16メートル!」
ま、まぁ……私もあんまり人のこといえないけど……微妙。というか、揺れに揺れまくるその豊かな胸に視線を吸い寄せられる感あるわ。そんなこんなで私にも順番が回ってきて、ステップを踏んで投げる。
「せーの!!」
ちょっとすっぽ抜けたかも。
「19メートル!」
去年は20メートル超えたのに……。で、私の次が瑠奈ちゃん。投げたボールはきれいな放物線を描き……遠くへ……は行かない。不思議なことに、瑠奈ちゃんは形こそきれいだが記録はすこぶる悪い。
「11メートル!」
まぁ、そんな瑠奈ちゃんも可愛いのだが。体力テストの種目はまだまだあり、続いて握力の測定だ。握力は夕陽ちゃんが意外と強くて30キロ弱、私や瑠奈ちゃんは20キロ半ばくらいで、朱里ちゃんは17キロ、可愛い。50メートル走は瑠奈ちゃんが早くて8秒そこそこ。私は9秒半ばで朱里ちゃんも同じくらい。……夕陽ちゃんは11秒ちょっと。反復横跳びでは再び揺れまくる夕陽ちゃんのお胸を見ながら30回前後というまぁまぁな結果に終わった。長座はみんな柔らかくて10点がもらえる程だった。幅跳びはね、私が一番苦手で身長すら越えられずに終わっちゃったよ。上体起こしは惨憺たる結果になった。あれは辛い。そんなこんなで1000メートル走以外の記録を全て終えた。長距離走だけは普段の授業での最高タイムを使うから今日はやらないのだ。希望者はやるけれど、流石に我々一般人は他の計測で体力をかなり使ってしまっているから、今から走るのは正直に言って無理。というわけで、特に怪我もせずに体力テストを乗り切ることができた。
その日の夜。
「筋肉痛……」
「ゆっくりほぐせば、明日には治るでしょう……」
体力テストの筋肉痛を引きずりながら無事に一日を終え、夕方ではあるもののお風呂でまったりしている。他に人もおらず、二人きりでのんびりと過ごしている。浴槽で対面している瑠奈ちゃんが、私に抱きつきそっと唇を重ねる。
「「んちゅ」」
二人揃って息を吸い、今度は舌を絡める。
「「んちゅ、にゅる、じゅぶ……ずちゅぅ、じゅぶ、ぅ……ん、ちゅ、ちゅぅぅう」」
長い、長いベーゼで全身に熱が駆け巡る。一瞬のようで永遠にも似た、不思議な時間を、お互いの身体から酸素が失われる限界まで共有する。
「んはぁ、ふぅ」
「はぁ、はぁ……」
普段以上に濃厚で熱い口づけに、くらくらしてしまう。
「昔みたいに、肺活量の種目があったら……私たち、いいセンいってたかもね」
「かもねー。あ、瑠奈ちゃん、体洗ってあげる」
瑠奈ちゃんにお風呂の椅子に座ってもらい、ボディソープを泡立てる。真っ白な泡を、私の胸に。瑠奈ちゃんの背中に抱きついて、こすりつける。
「美星ったら、もう固くしちゃって。今日は早めにベッドに行きましょう?」
「うん。でも、ここで……先に、イカせて?」
幸い、大浴場に人はまばらだ。声だけ我慢してもらって一気に欲望を解放する。
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