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前編
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「ほら。自分でぐちゃぐちゃのドロドロにいじって俺にイッて見せてくださいよ。──この淫乱」
夜景が売りの億ションの高層階。寝室だけで私の住む1Kの4倍は有りそうな広さの中。シルクサテンのシーツのかかったキングサイズのベッドの持ち主が無慈悲に命令する。
「あれ? 淫乱って言われて感じちゃいました? 先輩の『ここ』パクパクして溢れてきましたよ? クリトリスも膨らんでずる剥け」
笑いながら耳に息を吹きかけられて、視界を塞がれて過敏になっている肌はそれにすら感じてしまう。
見えなくてもわかる。コイツはあのお綺麗な顔のタレ目を細めて、恥辱に震える私を楽しそうに観察しているんだろう。
「自分で触らないといつまでもこのままですよ? 俺は別にかまわないですけど。アイマスクつけて素っ裸で俺のベッドの上でM字開脚してる先輩スゲーそそりますし。写真撮って飾っときたいくらいだなぁ」
「……っ! そんなことしたら、ぶん殴る……!」
「冗談ですよ。俺が先輩のそんな姿を、誰かに見られるかもしれない状態にするわけないじゃないですか。……俺だけの葉月さんなんだから」
ギシリ。とベッドを軋ませて私の左側にあった体温が正面へと移動する。
「手、動かして。……そう、右手の中指でクリ撫でながら、ヒクヒクしてるとこ左手でもっと広げて」
「……っあ、ん、んっ、ぁ!」
「ピンクの入り口から先輩のえっちな汁がどんどん出てきてる」
「ぁ、ふぁ、あ……!」
「爪先に力が入って腰も浮いてきた。……葉月さん、本当に俺の声に命令されるの好きなんですね。悪態ついてても、身体は素直だ」
「ぅる、さい……っ!」
「でもそんな風に言ってても、もう、指止められないでしょう? ──ほら、見ててやるから、イケよ」
「っ!」
太股の内側がガクガクと痙攣して、限界まで高まった快感が全身へと弾けた。ドロリと溢れた愛液が伝っていくのを感じながらハァハァと息を吐く。
まだ整わない呼吸の中アイマスクを外されて荒々しく唇を塞がれた。もう何度も絡ませた熱い舌を慣れた仕草で受け入れる。
三条悠介。
今、私を組み敷いている男。
数えきれないくらい抱き合ってきた相手だけれど、私たちは恋人じゃない。
セフレだ。
* * *
悠介との出会いは、今思い出しても本当に意味がわからない。
私、倉戸葉月のもうすぐ24年間の人生において、あの日の出来事は本当に、本当に信じられないことだった。
悠介と私は同じ大学に通ってこそいたけれど、学科も学年も違うから接点なんてほぼ無かった。出会ったとしても人種が違いすぎて親しくなるはずのない二人だった。
片や、分家と言えど日本有数の大富豪の家に生まれたお坊っちゃま。
しかも、容姿端麗。高身長。
光に透ける天然の茶髪。きりりとした眉に甘さを加える少し垂れた目。所属するテニスサークルではいつも女の子に囲まれていた有名人。
片や、勉強は得意だったけれどごく平凡な家庭に生まれた一般庶民。
スタイルだけはモデル並みでもそれに見合わない印象の薄い顔。一度も染めたことのない黒髪が余計華やかさから私を遠ざける。サークルには所属せず、彼氏は高校時代と大学で一人ずつ。辛うじて処女でない程度。
そんな私たちが何故セフレなんて関係になっているのか。
それは私自身もあの日まで気づいていなかった、私の『ある種の病気』が原因だった。
今から一年と少し前。卒業を控えた冬の日。
私は大学からの友人のなつみと旅行で海辺のリゾート地に来ていた。
なつみはおっとりとした小動物系の女の子で、兄が二人いるせいで口の悪い私とは正反対のタイプだけれど、一緒にいるのが一番楽な友達だ。
そんな友人には生まれた時から彼女を溺愛する三人の幼馴染がいて、相当過保護に彼女を鉄壁のガードで守っているらしい。
そのおかげで癒し系のモテそうな外見と性格なのに、今まで彼氏がいたこともなければ友人同士だけで旅行をした経験もないとか。
だけど今回、社会人になる前の最後の自由!という理由でなつみは幼馴染たちを説得し、私との二人旅行をもぎ取った。
しかし、彼女を守る三人の幼馴染はただの男じゃなかった。
彼らは日本を代表する大企業を経営する三条本家の三兄弟で、財力もコネも行動力も半端なかった。規格外のハイスペック野郎たちだった。
「葉月ちゃんと旅行に行かせてくれなきゃ幼馴染の縁を切る! ついて来るのも絶対禁止!」といつになく抵抗するなつみに彼らが渋々出した条件は以下の通り。
・私たちだけで夜は外出しないこと
・20時には部屋に戻ること
・連絡はまめにとること
・行き先は国内、それもなるべく近場限定
・三条グループが経営するホテルに泊まること
それを聞いた時に比較的ゆるい家庭で育った私は自分の親より口うるさそうな幼馴染たちに震えた。正直愛が重すぎる。え、何、それであんたたち彼氏とかじゃないんだよね?
おかげで宿泊先は冬だというのに海辺に決定。まぁでもホテル代は浮いたし、何よりそんな条件下でもなつみが嬉しそうだからよしとしよう。
「おぉー! なんか、空気が違う気がするねぇ!」
駅の改札を出ると微かに潮風の匂いがして思わず歓声をあげる。案外、この季節の海岸を歩くのもなかなか良いかもしれない。
「なつみー? どうしたー? 何か緊急?」
「……もうっ! あの三人たら本当に過保護なんだから……!」
新幹線に座りっぱなしで固まった背筋を伸ばしながら振り返ると、端末の通知をチェックしていたなつみが小さく悲鳴をあげてため息をついた。
「え、何。まさか本当に何かあった?」
「あったと言うかなんと言うか……。ごめんね葉月ちゃん。今メッセージが入ってね『ちょうど従弟がそっちにいるから、ホテルまで案内して貰え』って……」
私に向かってなつみが心底申し訳なさそうに手を合わせる。
なるほど。過保護三兄弟め。自分たちが動けない代わりに他の番犬を、しかも現地に着いたタイミングで送り込んできやがった。そんなことをされたらお人好しのなつみは断れないだろう。
「私が断ろうか?」
「ん……でも、その子も、家は私たちと同じ東京なんだよね。たぶん、頼まれてこっちまで来てくれたんだと思う……」
「はぁっ? なに。ソイツあんたの幼馴染に弱味でも握られてんの? なんでわざわざここまで来んの?」
「それはどうかわからないけど……ほら、私たちの一つ下の男の子で、三条悠介君。葉月ちゃんも学食とかで見たことないかな」
そう聞かれてパッとある優男が浮かび上がる。
なるほど。アイツか。我が大学の有名人。
言われてみれば確かになつみの幼馴染の親族だったか。
話したことも近寄ったこともないけれど、あまりにも目立つその姿に存在だけは知っていた。
「……あーハイハイ。あれでしょ? なんか常にとりまきに囲まれてるチャラそうな子でしょ? 今までなつみと話してるの見たことないけど面識あったんだ?」
「三条グループの集まりで一緒にご飯食べたことが何回か……。悠介君の周りにいつも女の子がいるのは確かだけど、いい子だよ?」
「いやー、私、軽そうな男って嫌いなんだよね。まぁ私には関係ないけど。案内して貰ったら今後もう関わることないと思うし。でもそうか、三条ってことは、今日泊まるホテルのオーナーの関係者ってことか。大丈夫、お世話になるんだから失礼な態度はとらないよ」
しかしなんだ。あのチャラ男(推定)、親族に頼まれてリゾート地まで来るとか外見に似合わず気が弱いのか。それとも何か別の用事のついでなのか。それともやっぱり弱み握られてんのか。
ウケる。
──と勝手な想像をしている私の前に静かに某高級車が停まりドアが開く。
手入れをされた質の良い靴。タイトなパンツに包まれた長い脚。オフホワイトのニット。その上に乗っかる顔は、今話題にしていた人物のものだ。
「あ、悠介君! ごめんね、まさか悠介君にこんなこと頼むなんて思わなくて……」
「大丈夫ですよなつみさん。俺も、こっちに用事があったので」
ゾワリ。
初めて聞いた、チャラ男……三条君の声。
爽やかなのに甘くて、耳に心地いい声。
その声に、全身の肌が粟立つ。
「そう? それなら良いんだけど……」
「荷物乗せますよ。あ、そちらがご友人の倉戸さんですよね? 初めまして、お二人と学科は違うけど三年の三条悠介です。まさか構内じゃなくて、こんなところで初対面というのも変な感じですね」
倉戸。22年間名乗ってきた姓が、彼の唇から紡がれるだけで何か特別な意味を持つ音に聞こえた。
呼んで。もっと、貴方の声で私を呼んで。
「……葉月ちゃん? ボーッとして、疲れちゃった?」
「顔が赤いですね。少し休んでから移動しますか?」
そう言ってなつみと三条君が固まって棒立ちになる私の顔を覗きこむ。
「──ってください」
「え?」
無意識に、本能のままに。
クラクラと沸騰する脳が命じる通り、目の前の健康的に日に焼けた手を掴んで叫ぶ。
「その声でっ、私を罵ってくださいっ!!」
倉戸葉月。どうやら重度の声フェチだったみたいです。
夜景が売りの億ションの高層階。寝室だけで私の住む1Kの4倍は有りそうな広さの中。シルクサテンのシーツのかかったキングサイズのベッドの持ち主が無慈悲に命令する。
「あれ? 淫乱って言われて感じちゃいました? 先輩の『ここ』パクパクして溢れてきましたよ? クリトリスも膨らんでずる剥け」
笑いながら耳に息を吹きかけられて、視界を塞がれて過敏になっている肌はそれにすら感じてしまう。
見えなくてもわかる。コイツはあのお綺麗な顔のタレ目を細めて、恥辱に震える私を楽しそうに観察しているんだろう。
「自分で触らないといつまでもこのままですよ? 俺は別にかまわないですけど。アイマスクつけて素っ裸で俺のベッドの上でM字開脚してる先輩スゲーそそりますし。写真撮って飾っときたいくらいだなぁ」
「……っ! そんなことしたら、ぶん殴る……!」
「冗談ですよ。俺が先輩のそんな姿を、誰かに見られるかもしれない状態にするわけないじゃないですか。……俺だけの葉月さんなんだから」
ギシリ。とベッドを軋ませて私の左側にあった体温が正面へと移動する。
「手、動かして。……そう、右手の中指でクリ撫でながら、ヒクヒクしてるとこ左手でもっと広げて」
「……っあ、ん、んっ、ぁ!」
「ピンクの入り口から先輩のえっちな汁がどんどん出てきてる」
「ぁ、ふぁ、あ……!」
「爪先に力が入って腰も浮いてきた。……葉月さん、本当に俺の声に命令されるの好きなんですね。悪態ついてても、身体は素直だ」
「ぅる、さい……っ!」
「でもそんな風に言ってても、もう、指止められないでしょう? ──ほら、見ててやるから、イケよ」
「っ!」
太股の内側がガクガクと痙攣して、限界まで高まった快感が全身へと弾けた。ドロリと溢れた愛液が伝っていくのを感じながらハァハァと息を吐く。
まだ整わない呼吸の中アイマスクを外されて荒々しく唇を塞がれた。もう何度も絡ませた熱い舌を慣れた仕草で受け入れる。
三条悠介。
今、私を組み敷いている男。
数えきれないくらい抱き合ってきた相手だけれど、私たちは恋人じゃない。
セフレだ。
* * *
悠介との出会いは、今思い出しても本当に意味がわからない。
私、倉戸葉月のもうすぐ24年間の人生において、あの日の出来事は本当に、本当に信じられないことだった。
悠介と私は同じ大学に通ってこそいたけれど、学科も学年も違うから接点なんてほぼ無かった。出会ったとしても人種が違いすぎて親しくなるはずのない二人だった。
片や、分家と言えど日本有数の大富豪の家に生まれたお坊っちゃま。
しかも、容姿端麗。高身長。
光に透ける天然の茶髪。きりりとした眉に甘さを加える少し垂れた目。所属するテニスサークルではいつも女の子に囲まれていた有名人。
片や、勉強は得意だったけれどごく平凡な家庭に生まれた一般庶民。
スタイルだけはモデル並みでもそれに見合わない印象の薄い顔。一度も染めたことのない黒髪が余計華やかさから私を遠ざける。サークルには所属せず、彼氏は高校時代と大学で一人ずつ。辛うじて処女でない程度。
そんな私たちが何故セフレなんて関係になっているのか。
それは私自身もあの日まで気づいていなかった、私の『ある種の病気』が原因だった。
今から一年と少し前。卒業を控えた冬の日。
私は大学からの友人のなつみと旅行で海辺のリゾート地に来ていた。
なつみはおっとりとした小動物系の女の子で、兄が二人いるせいで口の悪い私とは正反対のタイプだけれど、一緒にいるのが一番楽な友達だ。
そんな友人には生まれた時から彼女を溺愛する三人の幼馴染がいて、相当過保護に彼女を鉄壁のガードで守っているらしい。
そのおかげで癒し系のモテそうな外見と性格なのに、今まで彼氏がいたこともなければ友人同士だけで旅行をした経験もないとか。
だけど今回、社会人になる前の最後の自由!という理由でなつみは幼馴染たちを説得し、私との二人旅行をもぎ取った。
しかし、彼女を守る三人の幼馴染はただの男じゃなかった。
彼らは日本を代表する大企業を経営する三条本家の三兄弟で、財力もコネも行動力も半端なかった。規格外のハイスペック野郎たちだった。
「葉月ちゃんと旅行に行かせてくれなきゃ幼馴染の縁を切る! ついて来るのも絶対禁止!」といつになく抵抗するなつみに彼らが渋々出した条件は以下の通り。
・私たちだけで夜は外出しないこと
・20時には部屋に戻ること
・連絡はまめにとること
・行き先は国内、それもなるべく近場限定
・三条グループが経営するホテルに泊まること
それを聞いた時に比較的ゆるい家庭で育った私は自分の親より口うるさそうな幼馴染たちに震えた。正直愛が重すぎる。え、何、それであんたたち彼氏とかじゃないんだよね?
おかげで宿泊先は冬だというのに海辺に決定。まぁでもホテル代は浮いたし、何よりそんな条件下でもなつみが嬉しそうだからよしとしよう。
「おぉー! なんか、空気が違う気がするねぇ!」
駅の改札を出ると微かに潮風の匂いがして思わず歓声をあげる。案外、この季節の海岸を歩くのもなかなか良いかもしれない。
「なつみー? どうしたー? 何か緊急?」
「……もうっ! あの三人たら本当に過保護なんだから……!」
新幹線に座りっぱなしで固まった背筋を伸ばしながら振り返ると、端末の通知をチェックしていたなつみが小さく悲鳴をあげてため息をついた。
「え、何。まさか本当に何かあった?」
「あったと言うかなんと言うか……。ごめんね葉月ちゃん。今メッセージが入ってね『ちょうど従弟がそっちにいるから、ホテルまで案内して貰え』って……」
私に向かってなつみが心底申し訳なさそうに手を合わせる。
なるほど。過保護三兄弟め。自分たちが動けない代わりに他の番犬を、しかも現地に着いたタイミングで送り込んできやがった。そんなことをされたらお人好しのなつみは断れないだろう。
「私が断ろうか?」
「ん……でも、その子も、家は私たちと同じ東京なんだよね。たぶん、頼まれてこっちまで来てくれたんだと思う……」
「はぁっ? なに。ソイツあんたの幼馴染に弱味でも握られてんの? なんでわざわざここまで来んの?」
「それはどうかわからないけど……ほら、私たちの一つ下の男の子で、三条悠介君。葉月ちゃんも学食とかで見たことないかな」
そう聞かれてパッとある優男が浮かび上がる。
なるほど。アイツか。我が大学の有名人。
言われてみれば確かになつみの幼馴染の親族だったか。
話したことも近寄ったこともないけれど、あまりにも目立つその姿に存在だけは知っていた。
「……あーハイハイ。あれでしょ? なんか常にとりまきに囲まれてるチャラそうな子でしょ? 今までなつみと話してるの見たことないけど面識あったんだ?」
「三条グループの集まりで一緒にご飯食べたことが何回か……。悠介君の周りにいつも女の子がいるのは確かだけど、いい子だよ?」
「いやー、私、軽そうな男って嫌いなんだよね。まぁ私には関係ないけど。案内して貰ったら今後もう関わることないと思うし。でもそうか、三条ってことは、今日泊まるホテルのオーナーの関係者ってことか。大丈夫、お世話になるんだから失礼な態度はとらないよ」
しかしなんだ。あのチャラ男(推定)、親族に頼まれてリゾート地まで来るとか外見に似合わず気が弱いのか。それとも何か別の用事のついでなのか。それともやっぱり弱み握られてんのか。
ウケる。
──と勝手な想像をしている私の前に静かに某高級車が停まりドアが開く。
手入れをされた質の良い靴。タイトなパンツに包まれた長い脚。オフホワイトのニット。その上に乗っかる顔は、今話題にしていた人物のものだ。
「あ、悠介君! ごめんね、まさか悠介君にこんなこと頼むなんて思わなくて……」
「大丈夫ですよなつみさん。俺も、こっちに用事があったので」
ゾワリ。
初めて聞いた、チャラ男……三条君の声。
爽やかなのに甘くて、耳に心地いい声。
その声に、全身の肌が粟立つ。
「そう? それなら良いんだけど……」
「荷物乗せますよ。あ、そちらがご友人の倉戸さんですよね? 初めまして、お二人と学科は違うけど三年の三条悠介です。まさか構内じゃなくて、こんなところで初対面というのも変な感じですね」
倉戸。22年間名乗ってきた姓が、彼の唇から紡がれるだけで何か特別な意味を持つ音に聞こえた。
呼んで。もっと、貴方の声で私を呼んで。
「……葉月ちゃん? ボーッとして、疲れちゃった?」
「顔が赤いですね。少し休んでから移動しますか?」
そう言ってなつみと三条君が固まって棒立ちになる私の顔を覗きこむ。
「──ってください」
「え?」
無意識に、本能のままに。
クラクラと沸騰する脳が命じる通り、目の前の健康的に日に焼けた手を掴んで叫ぶ。
「その声でっ、私を罵ってくださいっ!!」
倉戸葉月。どうやら重度の声フェチだったみたいです。
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