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しおりを挟むギシギシとベッドが軋む。
背後から穿たれた楔は滅茶苦茶に動くだけで快楽も何も有ったものではない。
「みやこちゃんっ、声! 出して……!」
こんな的外れな律動に何を感じ、どう声を出せば良いと言うのか。
醒めた目で揺さぶられる美也子の耳に、玄関のドアが閉まる音が聞こえた。
足音が、階段を上がって来る。
行為に夢中な高橋は気が付いていない。
――兄が、帰って来た。
「――――っ!」
美也子の音吐が聞こえたのか、部屋のドアの前で気配が止まる。
「はっ、美也子ちゃん、ここ? ここなの?」
美也子の反応に調子に乗った背後の男がガンガンと腰を振る。
これだけ乱暴に動かれては切れて血が出るかもしれない。
だけど――
すぐそばに兄がいると思うだけで声が抑えられない。蜜が自然に溢れてくる。
やがて足音は兄の部屋に消えた。
「り、つや君! ……つやくんっ……! つや――」
み つ や 兄 さ ん
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