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結婚始動
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土曜日に家に帰ってから、二人で結婚することを両親に報告した。
お母さんたちは、由紀恵が考えた提案に、ひとつだけ条件を付けた。
籍を入れても、高校の間だけは家から学校に通う事だ。
そしてもし県立短大に受かったら、短大の学費と自動車の教習所のお金は出してくれるらしい。それに軽四にするのなら、車も買ってくれると言う。
けれど私立桜花女子短大にいくことになるのなら、学費だけなんだそうだ。
ひえー、公立と私立でそんなにかかるお金が違うんだー
知らなかったよ。
自分が東京の専門学校に行きたいなどど軽く言っていたことに身の縮む思いがする。
次の日の日曜日には、誠二くんのご両親に挨拶に行った。
お母さん方のおばあちゃんに見せたいから写真を持って来て欲しいと言われたので、高校に入学した時に家族で撮った家族写真と、最近、撮ったばかりの全身が写ったポートレートを何枚か持って来た。
山岡家に来たのは四回目だけど、今までで一番緊張した。
「いらっしゃい、よく来てくれたね。どうぞ入って」
怖いお父さんだったらどうしようと心配だったけど、優しそうなにこにこしたお父さんだったので一安心した。
お父さんは、子どもが男ばかりなので女の子に慣れていないのか、ものすごく由紀恵に気を遣ってくれているようだった。
ソファに座る様子もなく、ウロウロと歩きまわっている。
「おい、ケーキがあったろう。お茶のお変わりを早く持って来い」
「もう、そんなに気になるんなら手伝ってくださいよ」
「お、おおぅ……わかった」
いつもと違う浮足立った様子に、お母さんも苦笑されていた。
「そんなに次々と食べる物を並べたら、かえって落ち着きませんよ。ちょっと座って写真でも見せて頂きましょう。まあ、この方がお母さんなのね」
「どれどれ? ああ、この人は、昔の面影が少しあるな。ええっと、なんていったかな? 由美? 由香?」
「由香です。母をご存じなんですね」
「そりゃあ近所のかわいい子だったら覚えてるよ」
「お父さん!」
「すまん。ゴ、ゴホンッ」
お母さんに叱られてクシュンとした姿が誠二くんと重なって、由紀恵は笑いをこらえるのに苦労した。
両家の両親の顔合わせをして、家の売却や購入手続きの話もしたいからと言われたので、由紀恵は親にメールをしておいた。
なんだか一気に結婚へ向かって進み始めた感じだ。
お父さんやお母さんとしばらく話をした後で、誠二くんの部屋へ行った。
この部屋へ入ったのは、二回目だ。
座卓の横に座ろうとしていたら、お母さんが後を追いかけて来て、アルバムを三冊渡してくれた。
誠二くんは、それを見た途端に苦虫を噛み潰したような顔になった。
「これ、いつのだよ。小さい頃のは入ってないだろうな」
「最近のよ。お互いを知り合うのにいいでしょ」
「小さい頃の写真も見たいです!」
「ほら、彼女と言うのはそういうものなのよ。ねぇー、由紀恵さん」
「はいっ」
「また今度、小さい頃のものも用意しとくわ」
「ふふっ、楽しみー」
誠二くんは嫌そうだけど、小さい頃の誠二くんって見てみたい。
今でも目元が優しいので、きっと可愛い子だったんだろうな。
最初に開いたのは、中学時代のものだった。
アルバムをめくりながら、お互いの体育祭や文化祭の話をしていると、剣道の試合をしているものがたくさん出て来た。
「剣道部だったのぉー?!」
「そうだよ、中高一貫してね。こいつが親友の斗真。高校も同じところへ行きたかったけど、斗真は嬉野高校に行ったんだ。あそこは剣道が強いから、県大会であたってボロ負けしたよ。なんか外人でスゲー強い奴がいたんだよな。見た目は外人なのに、名前は日本人だったな。確か写真があったけど……」
そう言って、高校の写真が貼ってあるアルバムを見せてくれた。
「うわー、綺麗な青い目だ」
顔立ちはどう見ても掘りの深い白人顔だ。完璧に日本人顔のむさくるしい男たちが集まっている中で、彼一人だけが浮いてる。
「最近は大賀でも外人の人が多くなったね。私もこの間、路面電車で一緒だった外人さんに、道案内をしたんだよ」
「へぇー、じゃあ英語は大丈夫なんだ」
「……それと、試験問題は違うのっ」
「じゃあそろそろ数学と英語を五問ずつはやっとこう。明日からは本格的にやろうな」
「えー、もうちょっと写真を見たいのに……」
「それは休憩の時。はい、筆記用具出して。まずは単語テストから」
「ゲッ、そんなもんまで作ったのぉー?!」
誠二くんはとても厳しい家庭教師だった。
でも理解するまで丁寧に教えてくれるので、私も少しずつ勉強の仕方がわかってきた。
なるほどねぇ、さすが国立大学を出てるだけあるわ。
**********
両家の顔合わせが済んで、おばあちゃんの家の売却手続きが完了する頃には、夏が終わりかけていた。
誠二くんは九月からおばあちゃんの家に住むことになった。
夏休みの残りは、こんな生活を送っていた。
誠二くんが会社に行っている間に由紀恵がおばあちゃんの家に行って、勉強しながら気分転換に部屋の片づけをする。
そして誠二くんが仕事から帰ってきたら、由紀恵の家へ行って、一緒に夕飯を食べる。
その後、由紀恵が昼間やった勉強の添削を受ける。
なんとも健康的な規則正しい毎日だ。
そして週末には山岡家へ行って、誠二くんが好きな料理の調理方法を教えてもらったりもしていた。
「私、料理のレパートリーが増えたよね」
「料理だけじゃなくて、数学もだいぶできるようになってきたじゃないか」
「うん、誠二くんのお陰だよ。ありがと」
「いや、由紀ちゃんが頑張ってるからだよ」
「ちょっと、二人とも痒いんですけど! 部屋へ行ってやってくれる? 年頃の弟の前で新婚さんごっこをするなよなー」
最近よく達樹にこんなことを言われるようになった。
私と誠二くんも少しは糖度が上がって来たのだろうか?
それでも誠二くんは、たまに抱きしめたり手を繋ぐこと以外に、何もしようとしない。
聞いてみたら、手を出してしまうと我慢が効かなくなるからだそうだ。
恵子にも聞いたが、島田先生も同じ考えみたいで、子ども扱いされているみたいでやんなっちゃうと言っていた。
……でも私はまだ子ども扱いでいいかも。
今は目の前のことを片付けていくのが精いっぱいだ。
八月の終わりには、おばあちゃんの家の庭に秋植えの花の苗を植えて、晩秋から冬にかけて収穫できる野菜の種も蒔いた。
畑を耕して土作りをするのは誠二くんも手伝ってくれた。
初めての事なのでドキドキする。
私もグリーンフィンガー、緑の手の持ち主になりたいな。
「ねえ、夏場の徒長枝やヒコ生えの剪定はしたけど、桜の枝は剪定しなくていいのかなぁ?」
「あれは十二月頃じゃなかったかな?」
「へー、そうだったっけ」
最近は誠二くんも植物に興味を持って、休みの日に園芸のテレビ番組を観ては、苗を買って来て庭に植えたりしている。
山岡のお義母さんに「あんたたちは新婚なのに年寄り夫婦みたいね。少しはどこかへ遊びに行ったら?」とよく言われる。
しかし、勉強もしながらの気分転換となると、このくらいが丁度いいのだ。
九月に入って誠二くんがおばあちゃんの家で暮らし始めると、夕食も二人で自宅?で食べるようになった。
そうすると私も実家に帰るのが億劫になり始めた。
夜、家に送ってもらって別れる時が別れがたい。
二人でぐずぐずしていると、お母さんに「こんなふうに別れるのがつらくなるから、みんな結婚するのよ」と笑われた。
なるほどねー
しかし、二学期の勉強が本格的に始まると、庭仕事の事とか料理の事とかを言っていられなくなってきた。
土日に模試があることが多いので、家のことは誠二くんに任せて出かけることも多くなる。
秋の終わりごろにはストレスも溜まってイライラすることも多くなってきた。
そんな折に誠二くんが「採れたよー、初物だ!」と言って、畑から持って来てくれたのが、小さな大根だった。
暑い夏の終わりに蒔いた、一粒の黒い種から出来た大根だ。
お店で売っているような形の整ったものではない。
ずんぐりと四角い形をしている。
その大根を見た途端に、由紀恵の目から涙がポロポロとこぼれてきた。
まだ自分の目標からすると道半ばだ。
でも、ここに、私の夢の欠片がしっかりと大地に根を張って、実現したのだ。
由紀恵は誠二くんに頼んで、この大根とのツーショット写真を撮ってもらった。
そしてこの写真をお守りにして、由紀恵は受験に挑んでいった。
お母さんたちは、由紀恵が考えた提案に、ひとつだけ条件を付けた。
籍を入れても、高校の間だけは家から学校に通う事だ。
そしてもし県立短大に受かったら、短大の学費と自動車の教習所のお金は出してくれるらしい。それに軽四にするのなら、車も買ってくれると言う。
けれど私立桜花女子短大にいくことになるのなら、学費だけなんだそうだ。
ひえー、公立と私立でそんなにかかるお金が違うんだー
知らなかったよ。
自分が東京の専門学校に行きたいなどど軽く言っていたことに身の縮む思いがする。
次の日の日曜日には、誠二くんのご両親に挨拶に行った。
お母さん方のおばあちゃんに見せたいから写真を持って来て欲しいと言われたので、高校に入学した時に家族で撮った家族写真と、最近、撮ったばかりの全身が写ったポートレートを何枚か持って来た。
山岡家に来たのは四回目だけど、今までで一番緊張した。
「いらっしゃい、よく来てくれたね。どうぞ入って」
怖いお父さんだったらどうしようと心配だったけど、優しそうなにこにこしたお父さんだったので一安心した。
お父さんは、子どもが男ばかりなので女の子に慣れていないのか、ものすごく由紀恵に気を遣ってくれているようだった。
ソファに座る様子もなく、ウロウロと歩きまわっている。
「おい、ケーキがあったろう。お茶のお変わりを早く持って来い」
「もう、そんなに気になるんなら手伝ってくださいよ」
「お、おおぅ……わかった」
いつもと違う浮足立った様子に、お母さんも苦笑されていた。
「そんなに次々と食べる物を並べたら、かえって落ち着きませんよ。ちょっと座って写真でも見せて頂きましょう。まあ、この方がお母さんなのね」
「どれどれ? ああ、この人は、昔の面影が少しあるな。ええっと、なんていったかな? 由美? 由香?」
「由香です。母をご存じなんですね」
「そりゃあ近所のかわいい子だったら覚えてるよ」
「お父さん!」
「すまん。ゴ、ゴホンッ」
お母さんに叱られてクシュンとした姿が誠二くんと重なって、由紀恵は笑いをこらえるのに苦労した。
両家の両親の顔合わせをして、家の売却や購入手続きの話もしたいからと言われたので、由紀恵は親にメールをしておいた。
なんだか一気に結婚へ向かって進み始めた感じだ。
お父さんやお母さんとしばらく話をした後で、誠二くんの部屋へ行った。
この部屋へ入ったのは、二回目だ。
座卓の横に座ろうとしていたら、お母さんが後を追いかけて来て、アルバムを三冊渡してくれた。
誠二くんは、それを見た途端に苦虫を噛み潰したような顔になった。
「これ、いつのだよ。小さい頃のは入ってないだろうな」
「最近のよ。お互いを知り合うのにいいでしょ」
「小さい頃の写真も見たいです!」
「ほら、彼女と言うのはそういうものなのよ。ねぇー、由紀恵さん」
「はいっ」
「また今度、小さい頃のものも用意しとくわ」
「ふふっ、楽しみー」
誠二くんは嫌そうだけど、小さい頃の誠二くんって見てみたい。
今でも目元が優しいので、きっと可愛い子だったんだろうな。
最初に開いたのは、中学時代のものだった。
アルバムをめくりながら、お互いの体育祭や文化祭の話をしていると、剣道の試合をしているものがたくさん出て来た。
「剣道部だったのぉー?!」
「そうだよ、中高一貫してね。こいつが親友の斗真。高校も同じところへ行きたかったけど、斗真は嬉野高校に行ったんだ。あそこは剣道が強いから、県大会であたってボロ負けしたよ。なんか外人でスゲー強い奴がいたんだよな。見た目は外人なのに、名前は日本人だったな。確か写真があったけど……」
そう言って、高校の写真が貼ってあるアルバムを見せてくれた。
「うわー、綺麗な青い目だ」
顔立ちはどう見ても掘りの深い白人顔だ。完璧に日本人顔のむさくるしい男たちが集まっている中で、彼一人だけが浮いてる。
「最近は大賀でも外人の人が多くなったね。私もこの間、路面電車で一緒だった外人さんに、道案内をしたんだよ」
「へぇー、じゃあ英語は大丈夫なんだ」
「……それと、試験問題は違うのっ」
「じゃあそろそろ数学と英語を五問ずつはやっとこう。明日からは本格的にやろうな」
「えー、もうちょっと写真を見たいのに……」
「それは休憩の時。はい、筆記用具出して。まずは単語テストから」
「ゲッ、そんなもんまで作ったのぉー?!」
誠二くんはとても厳しい家庭教師だった。
でも理解するまで丁寧に教えてくれるので、私も少しずつ勉強の仕方がわかってきた。
なるほどねぇ、さすが国立大学を出てるだけあるわ。
**********
両家の顔合わせが済んで、おばあちゃんの家の売却手続きが完了する頃には、夏が終わりかけていた。
誠二くんは九月からおばあちゃんの家に住むことになった。
夏休みの残りは、こんな生活を送っていた。
誠二くんが会社に行っている間に由紀恵がおばあちゃんの家に行って、勉強しながら気分転換に部屋の片づけをする。
そして誠二くんが仕事から帰ってきたら、由紀恵の家へ行って、一緒に夕飯を食べる。
その後、由紀恵が昼間やった勉強の添削を受ける。
なんとも健康的な規則正しい毎日だ。
そして週末には山岡家へ行って、誠二くんが好きな料理の調理方法を教えてもらったりもしていた。
「私、料理のレパートリーが増えたよね」
「料理だけじゃなくて、数学もだいぶできるようになってきたじゃないか」
「うん、誠二くんのお陰だよ。ありがと」
「いや、由紀ちゃんが頑張ってるからだよ」
「ちょっと、二人とも痒いんですけど! 部屋へ行ってやってくれる? 年頃の弟の前で新婚さんごっこをするなよなー」
最近よく達樹にこんなことを言われるようになった。
私と誠二くんも少しは糖度が上がって来たのだろうか?
それでも誠二くんは、たまに抱きしめたり手を繋ぐこと以外に、何もしようとしない。
聞いてみたら、手を出してしまうと我慢が効かなくなるからだそうだ。
恵子にも聞いたが、島田先生も同じ考えみたいで、子ども扱いされているみたいでやんなっちゃうと言っていた。
……でも私はまだ子ども扱いでいいかも。
今は目の前のことを片付けていくのが精いっぱいだ。
八月の終わりには、おばあちゃんの家の庭に秋植えの花の苗を植えて、晩秋から冬にかけて収穫できる野菜の種も蒔いた。
畑を耕して土作りをするのは誠二くんも手伝ってくれた。
初めての事なのでドキドキする。
私もグリーンフィンガー、緑の手の持ち主になりたいな。
「ねえ、夏場の徒長枝やヒコ生えの剪定はしたけど、桜の枝は剪定しなくていいのかなぁ?」
「あれは十二月頃じゃなかったかな?」
「へー、そうだったっけ」
最近は誠二くんも植物に興味を持って、休みの日に園芸のテレビ番組を観ては、苗を買って来て庭に植えたりしている。
山岡のお義母さんに「あんたたちは新婚なのに年寄り夫婦みたいね。少しはどこかへ遊びに行ったら?」とよく言われる。
しかし、勉強もしながらの気分転換となると、このくらいが丁度いいのだ。
九月に入って誠二くんがおばあちゃんの家で暮らし始めると、夕食も二人で自宅?で食べるようになった。
そうすると私も実家に帰るのが億劫になり始めた。
夜、家に送ってもらって別れる時が別れがたい。
二人でぐずぐずしていると、お母さんに「こんなふうに別れるのがつらくなるから、みんな結婚するのよ」と笑われた。
なるほどねー
しかし、二学期の勉強が本格的に始まると、庭仕事の事とか料理の事とかを言っていられなくなってきた。
土日に模試があることが多いので、家のことは誠二くんに任せて出かけることも多くなる。
秋の終わりごろにはストレスも溜まってイライラすることも多くなってきた。
そんな折に誠二くんが「採れたよー、初物だ!」と言って、畑から持って来てくれたのが、小さな大根だった。
暑い夏の終わりに蒔いた、一粒の黒い種から出来た大根だ。
お店で売っているような形の整ったものではない。
ずんぐりと四角い形をしている。
その大根を見た途端に、由紀恵の目から涙がポロポロとこぼれてきた。
まだ自分の目標からすると道半ばだ。
でも、ここに、私の夢の欠片がしっかりと大地に根を張って、実現したのだ。
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そしてこの写真をお守りにして、由紀恵は受験に挑んでいった。
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