星の子ども

秋野 木星

文字の大きさ
79 / 118
第二章 家での生活 1

3/26 死ぬ気で訓練

しおりを挟む
今日リノは、ばあばとおかあさんに殺されそうになりました。^^

最近うつぶせにすると、頭をたま~に持ち上げるので、今日もリノは母にうつぶせにされました。
うつぶせはしんどいので、リノはジト目の不満顔です。
顔を赤くして怒っていましたが、いっこうに状況が改善されません。

リノは自ら頭を動かして、いつもの楽な姿勢に戻そうと試みてみました。

左横を向いてた顔を正面に向けてみたら、なんと顔全面が敷いてあるタオルに覆われてしまったのです。
オーマイガー
顔が頭の重みで潰されているのに、喉に付けられた人口鼻で呼吸ができているので大丈夫だと思われているのか、ばあばは「わっ! 自分で顔を動かせたん?!」と驚いているだけだし、お母さんは「おー、リノ、すごいすごい!」と手を叩いて喜んでいて、いっこうに助けてくれません。

だいぶ経ってやっと助けてもらった時には、喉もゼロゼロいっているし、涎はたれているし、死にそうでした。

こうやってリノは毎日、命がけで訓練にはげんでいるのです。


午後、ばあばとお母さんは二人で何やら作っているようでした。

お母さんのネムルーは、和紙の折り紙で桜の花を作って、それをリボンに貼り付けると、ベッドヘッドに飾ってくれていました。
「桜が咲き始めたから、リノも花見だね~」
ということらしいです。
ふむむ、まだ見たことがないので「桜」というものがどんなものかよくわかりませんが、ピンク色の花なんですねー
もう少ししたら、お家のウッドデッキのそばの桜が咲くそうです。
楽しみです。

ばあばは、100均で買って来たテグスに大きな飴玉みたいなビーズを通していました。
それを溝を付けた箱に四本渡し、手ざわりを楽しめて、数も数えられるおもちゃを作っていました。
先日、リハビリの先生が段ボール箱でリノ専用の机を作ってきてくれたので、この手作りおもちゃを今度のリハに使ってもらおうと考えているようです。
箱の底には、お母さんが折り紙を折って作ったウサギと猫と犬が貼り付けてあります。
リノの目でも捉えやすいようにと考えられているのか、色は原色の赤・青・黄色が使われていました。
信号機みたいだね。

先日のリハビリでは、ヨムリン伯母ちゃんがプレゼントしてくれた絵本とカエルのネッタが大活躍でした。
絵本はガシャガシャ音がする布でできていました。英語が書いてあったから、外国製だね。
てんとう虫やカタツムリの一部がぬいぐるみみたいな手触りになってるんですよ。
いいものをもらいました。
カエルのネッタは、ネッタ伯父さんの名前を貰いました。
カエルの胴体に穴が開いていて、リノの手首にちょうどピッタリはまるのです。
リノが腕の運動をすると微かに音がして、可愛いんですよ。


23日の土曜日には、ヨムリン伯母ちゃんが大阪から帰って来たので、ひいじいとひいばあ、それにノンビリー伯母ちゃん一家が家に来てくれました。

ヨムリン伯母ちゃんに初めましての挨拶をして、みんなに初めての抱っこをしてもらいました。
従姉弟のポポお姉ちゃんは、リノの頭をなでて絵本の読み聞かせもしてくれました。
「わたしのワンピース」はお母さんも大好きな絵本だね。
ハシルンお兄ちゃんやポッチャリお姉ちゃんも、リノのぷくぷくのほっぺやサラサラの髪を撫でてくれましたよ。

ノンビリー伯母ちゃんは、リノを長いこと抱っこして「ばあばの療育が厳しすぎたら、いつでも伯母ちゃんに言うんだよ」と言い聞かせていました。
伯母ちゃんは自分が勉強嫌いなので、そんなことを言ったんだね。(笑)
リノは英語でも百人一首でもドンとこいだよ!
脳の損傷が激しいから、赤ちゃん用の優しいゆっくりした療育じゃダメなんだとばあばは考えているみたい。とにかく「大量の情報を繰り返す」ことで、残ったニューロンのシナプスを繋げていって、電気信号を早く通せるようにしようとしているんだって。
難しいね。( ´Д`)=3 フゥ

ハシルンお兄ちゃんは春から一年生なので、みんなにランドセルを見せてくれました。
ポポお姉ちゃんはもう小学生なのかなと思うぐらいスラスラ絵本を読めるのに、これからやっと幼稚園に行くんだって。(*_*)
不思議だね。


ネムルーお母さんは、いぶちゃんママの真似をして百均のフワフワポーチにビー玉を入れて、呼吸器のホース押さえを用意していたけれど、リノはあんまり使わなかったんですよ。
今日、お母さんがそのビー玉を足の裏の刺激をするために使おうと出してきたら、ばあばが「リノは飲み込まない(のみ込めない)から持たせてもいいよね」と、両手にビー玉を持たせてくれました。
リノは両手にしっかりと球を握ったよ。

「「ダハハハハハ、これ、シェン〇ンじゃん!!」」

ばあばとお母さんは、ボールを集めて回るマンガに出てくる龍を思い出したみたい。

…………………………

リノは、家族に遊ばれてる気がするんだけど……
みんな、どう思う??
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

25年目の真実

yuzu
ミステリー
結婚して25年。娘1人、夫婦2人の3人家族で幸せ……の筈だった。 明かされた真実に戸惑いながらも、愛を取り戻す夫婦の話。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

処理中です...