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復讐
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顔面蒼白といった感じで、みなみは戻ってきた。
「みなみちゃん、顔色悪いよ。どうしたの?」
その場に居合わせた私以外の面々がみなみを気遣う。
「…大丈夫だよ。なんでもないの」
明らかに動揺している。
そこで私が追い打ちをかける。
「えーっ!みなみ、どうしたのその写真?今とは全然違うじゃない」
自分でもこれが悪役みたいな言い方だって分かってる。
でも止められなかった。
だって、みなみが今までしてきたお返し。
少しくらいしてもいいよね?
「…これは、私じゃないわ。い、妹よ!」
バレバレの嘘をつく。
「みなみって一人っ子じゃなかったっけ?」
会場がひそひそ話であふれる。
「それって、なんていうか…整形でもしたの?」
賢太郎が沈黙を破った。
「別にいいじゃんね」
お兄ちゃんはやれやれといった感じで、ひょいと私の手からみなみの写真を取り上げた。
「理奈、こういう事はするんじゃないよ。顔にコンプレックスがあるから整形した、ただそれだけじゃないか」
え、どうして私が責められるの?
今までみなみが私の好きな人を取ってきたのに、全部みなみが悪いのに!
私はみなみを睨みつけた。
「ハッキリ言わせてもらうけど、どうしてみなみは私の好きな人を取るの!?何かの仕返しなの?説明してよ!」
するとみなみは震えた声で私を睨みつけた。
「そんなの決まっているじゃない!トオルさんが好きだからよ。理奈のいちばん近くにいて、理奈がいちばん守られてる、それが羨ましくて悔しかったの!」
そっか…少し悪い事をしたな。でも私は復讐をやめない。悪役にだって何だってなってやるつもり。
賢太郎は呆れた様子でこちらを見やる。お兄ちゃんは真剣な眼差しで私とみなみを交互に見ている。
「もう、やめないか」
お兄ちゃんが私たちを制止する。
「みなみちゃん、ごめんね。理奈はこういう子だけど、俺にとっては大事な妹なんだ。許してやってくれないか?」
その声を聞いてみなみはわなわなと震えている。
「…どうしてっ、どうしていつもトオルさんは理奈の味方をするの?」
一拍空いた後、お兄ちゃんは真剣な眼差しで言葉を紡いだ。
「理奈の事が好きだからだよ」
「みなみちゃん、顔色悪いよ。どうしたの?」
その場に居合わせた私以外の面々がみなみを気遣う。
「…大丈夫だよ。なんでもないの」
明らかに動揺している。
そこで私が追い打ちをかける。
「えーっ!みなみ、どうしたのその写真?今とは全然違うじゃない」
自分でもこれが悪役みたいな言い方だって分かってる。
でも止められなかった。
だって、みなみが今までしてきたお返し。
少しくらいしてもいいよね?
「…これは、私じゃないわ。い、妹よ!」
バレバレの嘘をつく。
「みなみって一人っ子じゃなかったっけ?」
会場がひそひそ話であふれる。
「それって、なんていうか…整形でもしたの?」
賢太郎が沈黙を破った。
「別にいいじゃんね」
お兄ちゃんはやれやれといった感じで、ひょいと私の手からみなみの写真を取り上げた。
「理奈、こういう事はするんじゃないよ。顔にコンプレックスがあるから整形した、ただそれだけじゃないか」
え、どうして私が責められるの?
今までみなみが私の好きな人を取ってきたのに、全部みなみが悪いのに!
私はみなみを睨みつけた。
「ハッキリ言わせてもらうけど、どうしてみなみは私の好きな人を取るの!?何かの仕返しなの?説明してよ!」
するとみなみは震えた声で私を睨みつけた。
「そんなの決まっているじゃない!トオルさんが好きだからよ。理奈のいちばん近くにいて、理奈がいちばん守られてる、それが羨ましくて悔しかったの!」
そっか…少し悪い事をしたな。でも私は復讐をやめない。悪役にだって何だってなってやるつもり。
賢太郎は呆れた様子でこちらを見やる。お兄ちゃんは真剣な眼差しで私とみなみを交互に見ている。
「もう、やめないか」
お兄ちゃんが私たちを制止する。
「みなみちゃん、ごめんね。理奈はこういう子だけど、俺にとっては大事な妹なんだ。許してやってくれないか?」
その声を聞いてみなみはわなわなと震えている。
「…どうしてっ、どうしていつもトオルさんは理奈の味方をするの?」
一拍空いた後、お兄ちゃんは真剣な眼差しで言葉を紡いだ。
「理奈の事が好きだからだよ」
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