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第一章 弘樹,転生す
第十一話 自力で魔窟を攻略しないといけなかった件
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四十一~五十階層
目の前が光る。そして目を開けると,そこには壁があった。
え? 俺どうして? って,そうか。あの落とし穴にはまったのか。それにしてもいきなり落とし穴なんてな。まさか俺の立っている下に通路ができるなんて思わないよな。
そして俺はあたりを見回す。
どうやらここは洞窟のようだな。だが俺が最初に転生したところよりも道幅が狭いし,曲がり角が直角だな。もしかしてこれは,迷路か。
そうか。まあ,お化け屋敷があったんだから迷路があってもなんも問題はないよな。だけど問題はどうやって攻略するかだな。見たところかなり大掛かりな迷路っぽいけど。それに多分だけど広さは前までと変わってないと思うな。
俺は少しずつ歩き出す。
まあ,物は試しだし,少し歩いてみよう。
◇
俺が攻略を初めてから数時間が経った。その間俺はずっと歩いており足も精神もくたくただ。
はー。これはかなり疲れるな。思っていたより大がかりっぽいぞ。それに魔物が壁から出てくるってどういうことだよ。全く,このダンジョンは壁から魔物を出すのが趣味なのか。
さて。
そろそろ頑張ってくれてもいいんじゃないかな,鑑定さん。
俺はそういて呼びかけた。
いつもは呼ばなくてもやってきたのに今日はどうしたんだー。もしかして俺が心を読まてないようにすることができたのが嫌だったのか。でもそれはしょうがないじゃないか。男子たるもの妄想の一つや二つくらいするよ。
だが俺のそんな問いかけにも鑑定さんは答えてくれなかった。
おーい。おーい。まったく,なにをやってるんだ。えっと,鑑定さんはスキルだからスキルを発動すれば強制的に話せるかな。
「ステータスオープン。あ,今はスキルのところだけでいいや」
スキル 使用不可
表示不可
「へ?」
もしかして,もしかしてだけどここはスキルを使えない,というのがコンセプトなのか。
いやいや,まさかね。いや,でも。このスキルが使えない状況を説明するにはそれしかないぞ。
いや,でも鑑定さんが何も言わずに使えなくなることなんてあるか? 鑑定さんならきっと報告してくれるはずだが。うーん。
俺はその場で考え込む。
だけどとりあえず今スキルが,鑑定さんの力が使えないということは確かだ。じゃあ,俺は独力でこの迷宮を突破しないといけないのか。
そう思った時,弘樹を支えていた何かが崩れていく音がした。
俺は,鑑定さんなしでこれを突破できるのか。
俺は急に不安になる。
いや,落ち着け,俺。そんなに難しいことじゃないはずだ。ただ階層を突破すればいいだけ。簡単だ。
そして俺はまた歩き出す。
◇
俺亞はもう何度目かに分からない道を進む。
「ここはどこなんだよ。一回来たことあるような。いや,新しい道か?」
弘樹,絶賛迷路迷い中である。
ああ,ここはどこだ。俺は今どこにいるんだ。誰か,ダレカ助けてくれ⋯⋯。
度重なる迷いと不安で俺のメンタルは既に押しつぶれていた。
いや,折れるな,俺。
そう言って俺はまた歩き出す。だがそのやる気もそう長くはもたない。
◇
そしてさまようこと三日。この間俺が攻略できた階層はゼロ。当たり前だが,元の高校生が東京ドーム難十個分の迷路に入って出てこれるはずがない。だが俺の精神状態は既に極限に来ていた。
「ああ,この道はダメだ。きた気がする。この道は? だめだ。じゃあこの道はどうだ。だめだ行き止まりだ」
そのようなことをさっきからずっと呟いている。もはやくるってしまったのかも知れない。そんな俺の頭に常に浮かんでいるのは鑑定のことだ。
ああ,もしこの場に鑑定さんがいてくれたらどんな感じだろう。そもそも鑑定さんが人だったらどんな感じだろう。美人かな。可愛いのかな。それとも⋯⋯。
俺は鑑定さん中毒になりかけていた。メンヘラ男子など誰得であろうか。そして俺はある結論に達する。
この場に鑑定さんがいないのはスキル使用が禁止されているから。つまり鑑定さんをスキルじゃなくすれば万事うまく行くのではなか。
それは弘樹にとって一筋の光に思えた。もちろんスキルをスキル出なくするなど出来たためしがないし,俺自身,こんな精神状態でなければ思いもつかなかっただろう。だが,いまは言うならば恐れを知らないバーサーカーである。
「いける。この方法なら。前に鑑定さんがスキルは進化すると言っていた。おそらくだが進化したスキルは所持者の思い描く形になるはずだ。つまり,鑑定さんを進化させればいい」
だが,だれがこのスキルが使えないところでスキルを進化させる等できると思うだろうか。そう思えるのは今の俺くらいだったと思う。
前に聞いた話を整すると,スキルは使うほど経験値がたまる。だがこれは普通のスキルの話。そして鑑定さんは間違いなく普通のスキルではない。つまり,進化条件が違うのか。
俺は久しぶりに頭をフル回転する。そして,今まで鑑定に任せてきたことの大変さを実感するのであった。
俺の推論型正しければ,これで解決するはずだ。あとは解析さん次第であるが,どうだろうか。
俺が考えた理論はかなりひどい物だ。その名も鑑定さんが何とかしてくれるだろう大作戦。簡単に説明すると,鑑定さんは普通のスキルと違うから俺がこうしている間にも頑張って打開策を考えてくれているだろう。だから,俺は解析鑑定のスキルを進化させたいと願っていればいい。というものだった。
もしこれが俺以外が言ったのであれば,なんだそれ,と一笑に付していただろう。だが,今回の発案者は俺だ。
それから,俺は迷路を歩き回りながらも解析鑑定進化しろとずっと願っていた。そして,願い始めてから二日たったころ,異変は起こった。
その時,俺は迷路の中を行ったり来たりしていた。だが,急に体が光り出したのだ。進化とはまた違う,不思議な温かい緑の光だった。
こ,これは来たかも知れない。ほんとスキルが進化するのか!?
そして光が視界を覆う。そして,光が収まったときには,そこには一匹の妖精がいた。
「マスター,遅れてすいません。元解析鑑定,ただいま帰還しました」
そう,元解析鑑定である。それを見た俺の反応は,言うまでもなく,
「うわぁぁぁん。解析ちゃん,会いたかったよーー」
泣きじゃくっていた。
はぁ。やっと会えた。この何日間かずっと会いたかった,解析さんに,やっと会えた。
「全く,マスターは私はいないとだめですね。ですがもう安心してください。私はもう,消えたりしませんよ」
俺は解析さんに子を見るような表情で見られていたような気もするがいまは俺に気にする余裕はなかった。
「さて,気を取り直して,攻略を始めましょうか。幸い,私がいればこの手の迷路はすぐに攻略できますし,ちゃっちゃと行きますよ」
「分かったぜ」
すっかり元気を取り戻した俺である。ちなみにこの状態になるまで三十分くらい泣きじゃくっていたのは内緒にしておこう。
「さて,まずはマスター,この階層に魔力を充満させてください」
「分かった」
そして,MPを放出させながら言う。
「弘樹でいいよ」
「へ?」
「だから,マスターじゃなくて弘樹でいいよ」
「そう,ですか。分かりました,弘樹」
「あ,じゃあさ,俺は何て呼べばいい?」
弘樹は思い切って聞いてみる。さながら学生時代の好きな子を下の名前で呼びたいときの男子である。
「なんて,呼びたいですか。実は私には今,名前がない状態なんですよ」
「そうなのか」
そして弘樹は考える。元解析鑑定さんは今は十五センチくらいで緑色の妖精である。当たり前のように美しく,耳はエルフのようにとんがっている。髪型はショートのようだ。
(うーん,どうしよう。この場の安直な考えで名前を付けちゃうのも後から後悔しそうだし,かといって,名前なしも悲しいしな)
「よし,とりあえず保留で」
そういうと妖精さんはにっこりとほほ笑んで
「はい,わかりました,弘樹」
というのであった。ちなみに弘樹が見とれてしまったことは内緒だ。
それから十分後。弘樹たちは四十階層の階段の前にいた。
「す,すげぇ」
鑑定さん,俺が一層も攻略できなかった階層を立った十分で攻略したよ。これはもはややばいしか出てこないな。
「さて,弘樹,次の階層に行きましょうか。おや,何やら悩んでいますか?」
「いや,なんでもない」
「まさか,私がこんなにも早くクリアしたことがショックですか?」
図星である。
「それとも私を呼び出したところが実は最初にいたところで一歩も進んでいないことがショックでしたか?」
初耳である。
「それとも妖精である私に発情でもしましたか?」
心外である。
な。鑑定もなかなかいうようになったな。でもこれはいいことなのか。でもどうやっても三個目はないよ。
俺はそれを伝える。
「そうですか。やはり悩んでいたんですね。ですが,人には向き不向きがあります。もちろん私にもできないことはあります。そんなお互いのできないところをお互いが補い合っていけばいいのではないでしょうか」
「あ,そうか。うん,そうだよね。俺,頑張るわ」
そうか。鑑定さんは俺に気を使ってくれたのか。いけない,いけない。もととはいえスキルに気を使わせてしまった。これは気を付けなくてはいけないな。だけど今はその好意を受け取っておこう。
俺は少しわらった。すると鑑定も少し微笑んだようだ。
「はい。弘樹は笑っていた方がかっこいいですよ」
「ありがとう」
ちなみに,弘樹がトカゲにかっこいいとかあるのだろうかとか思ったことも秘密である。
目の前が光る。そして目を開けると,そこには壁があった。
え? 俺どうして? って,そうか。あの落とし穴にはまったのか。それにしてもいきなり落とし穴なんてな。まさか俺の立っている下に通路ができるなんて思わないよな。
そして俺はあたりを見回す。
どうやらここは洞窟のようだな。だが俺が最初に転生したところよりも道幅が狭いし,曲がり角が直角だな。もしかしてこれは,迷路か。
そうか。まあ,お化け屋敷があったんだから迷路があってもなんも問題はないよな。だけど問題はどうやって攻略するかだな。見たところかなり大掛かりな迷路っぽいけど。それに多分だけど広さは前までと変わってないと思うな。
俺は少しずつ歩き出す。
まあ,物は試しだし,少し歩いてみよう。
◇
俺が攻略を初めてから数時間が経った。その間俺はずっと歩いており足も精神もくたくただ。
はー。これはかなり疲れるな。思っていたより大がかりっぽいぞ。それに魔物が壁から出てくるってどういうことだよ。全く,このダンジョンは壁から魔物を出すのが趣味なのか。
さて。
そろそろ頑張ってくれてもいいんじゃないかな,鑑定さん。
俺はそういて呼びかけた。
いつもは呼ばなくてもやってきたのに今日はどうしたんだー。もしかして俺が心を読まてないようにすることができたのが嫌だったのか。でもそれはしょうがないじゃないか。男子たるもの妄想の一つや二つくらいするよ。
だが俺のそんな問いかけにも鑑定さんは答えてくれなかった。
おーい。おーい。まったく,なにをやってるんだ。えっと,鑑定さんはスキルだからスキルを発動すれば強制的に話せるかな。
「ステータスオープン。あ,今はスキルのところだけでいいや」
スキル 使用不可
表示不可
「へ?」
もしかして,もしかしてだけどここはスキルを使えない,というのがコンセプトなのか。
いやいや,まさかね。いや,でも。このスキルが使えない状況を説明するにはそれしかないぞ。
いや,でも鑑定さんが何も言わずに使えなくなることなんてあるか? 鑑定さんならきっと報告してくれるはずだが。うーん。
俺はその場で考え込む。
だけどとりあえず今スキルが,鑑定さんの力が使えないということは確かだ。じゃあ,俺は独力でこの迷宮を突破しないといけないのか。
そう思った時,弘樹を支えていた何かが崩れていく音がした。
俺は,鑑定さんなしでこれを突破できるのか。
俺は急に不安になる。
いや,落ち着け,俺。そんなに難しいことじゃないはずだ。ただ階層を突破すればいいだけ。簡単だ。
そして俺はまた歩き出す。
◇
俺亞はもう何度目かに分からない道を進む。
「ここはどこなんだよ。一回来たことあるような。いや,新しい道か?」
弘樹,絶賛迷路迷い中である。
ああ,ここはどこだ。俺は今どこにいるんだ。誰か,ダレカ助けてくれ⋯⋯。
度重なる迷いと不安で俺のメンタルは既に押しつぶれていた。
いや,折れるな,俺。
そう言って俺はまた歩き出す。だがそのやる気もそう長くはもたない。
◇
そしてさまようこと三日。この間俺が攻略できた階層はゼロ。当たり前だが,元の高校生が東京ドーム難十個分の迷路に入って出てこれるはずがない。だが俺の精神状態は既に極限に来ていた。
「ああ,この道はダメだ。きた気がする。この道は? だめだ。じゃあこの道はどうだ。だめだ行き止まりだ」
そのようなことをさっきからずっと呟いている。もはやくるってしまったのかも知れない。そんな俺の頭に常に浮かんでいるのは鑑定のことだ。
ああ,もしこの場に鑑定さんがいてくれたらどんな感じだろう。そもそも鑑定さんが人だったらどんな感じだろう。美人かな。可愛いのかな。それとも⋯⋯。
俺は鑑定さん中毒になりかけていた。メンヘラ男子など誰得であろうか。そして俺はある結論に達する。
この場に鑑定さんがいないのはスキル使用が禁止されているから。つまり鑑定さんをスキルじゃなくすれば万事うまく行くのではなか。
それは弘樹にとって一筋の光に思えた。もちろんスキルをスキル出なくするなど出来たためしがないし,俺自身,こんな精神状態でなければ思いもつかなかっただろう。だが,いまは言うならば恐れを知らないバーサーカーである。
「いける。この方法なら。前に鑑定さんがスキルは進化すると言っていた。おそらくだが進化したスキルは所持者の思い描く形になるはずだ。つまり,鑑定さんを進化させればいい」
だが,だれがこのスキルが使えないところでスキルを進化させる等できると思うだろうか。そう思えるのは今の俺くらいだったと思う。
前に聞いた話を整すると,スキルは使うほど経験値がたまる。だがこれは普通のスキルの話。そして鑑定さんは間違いなく普通のスキルではない。つまり,進化条件が違うのか。
俺は久しぶりに頭をフル回転する。そして,今まで鑑定に任せてきたことの大変さを実感するのであった。
俺の推論型正しければ,これで解決するはずだ。あとは解析さん次第であるが,どうだろうか。
俺が考えた理論はかなりひどい物だ。その名も鑑定さんが何とかしてくれるだろう大作戦。簡単に説明すると,鑑定さんは普通のスキルと違うから俺がこうしている間にも頑張って打開策を考えてくれているだろう。だから,俺は解析鑑定のスキルを進化させたいと願っていればいい。というものだった。
もしこれが俺以外が言ったのであれば,なんだそれ,と一笑に付していただろう。だが,今回の発案者は俺だ。
それから,俺は迷路を歩き回りながらも解析鑑定進化しろとずっと願っていた。そして,願い始めてから二日たったころ,異変は起こった。
その時,俺は迷路の中を行ったり来たりしていた。だが,急に体が光り出したのだ。進化とはまた違う,不思議な温かい緑の光だった。
こ,これは来たかも知れない。ほんとスキルが進化するのか!?
そして光が視界を覆う。そして,光が収まったときには,そこには一匹の妖精がいた。
「マスター,遅れてすいません。元解析鑑定,ただいま帰還しました」
そう,元解析鑑定である。それを見た俺の反応は,言うまでもなく,
「うわぁぁぁん。解析ちゃん,会いたかったよーー」
泣きじゃくっていた。
はぁ。やっと会えた。この何日間かずっと会いたかった,解析さんに,やっと会えた。
「全く,マスターは私はいないとだめですね。ですがもう安心してください。私はもう,消えたりしませんよ」
俺は解析さんに子を見るような表情で見られていたような気もするがいまは俺に気にする余裕はなかった。
「さて,気を取り直して,攻略を始めましょうか。幸い,私がいればこの手の迷路はすぐに攻略できますし,ちゃっちゃと行きますよ」
「分かったぜ」
すっかり元気を取り戻した俺である。ちなみにこの状態になるまで三十分くらい泣きじゃくっていたのは内緒にしておこう。
「さて,まずはマスター,この階層に魔力を充満させてください」
「分かった」
そして,MPを放出させながら言う。
「弘樹でいいよ」
「へ?」
「だから,マスターじゃなくて弘樹でいいよ」
「そう,ですか。分かりました,弘樹」
「あ,じゃあさ,俺は何て呼べばいい?」
弘樹は思い切って聞いてみる。さながら学生時代の好きな子を下の名前で呼びたいときの男子である。
「なんて,呼びたいですか。実は私には今,名前がない状態なんですよ」
「そうなのか」
そして弘樹は考える。元解析鑑定さんは今は十五センチくらいで緑色の妖精である。当たり前のように美しく,耳はエルフのようにとんがっている。髪型はショートのようだ。
(うーん,どうしよう。この場の安直な考えで名前を付けちゃうのも後から後悔しそうだし,かといって,名前なしも悲しいしな)
「よし,とりあえず保留で」
そういうと妖精さんはにっこりとほほ笑んで
「はい,わかりました,弘樹」
というのであった。ちなみに弘樹が見とれてしまったことは内緒だ。
それから十分後。弘樹たちは四十階層の階段の前にいた。
「す,すげぇ」
鑑定さん,俺が一層も攻略できなかった階層を立った十分で攻略したよ。これはもはややばいしか出てこないな。
「さて,弘樹,次の階層に行きましょうか。おや,何やら悩んでいますか?」
「いや,なんでもない」
「まさか,私がこんなにも早くクリアしたことがショックですか?」
図星である。
「それとも私を呼び出したところが実は最初にいたところで一歩も進んでいないことがショックでしたか?」
初耳である。
「それとも妖精である私に発情でもしましたか?」
心外である。
な。鑑定もなかなかいうようになったな。でもこれはいいことなのか。でもどうやっても三個目はないよ。
俺はそれを伝える。
「そうですか。やはり悩んでいたんですね。ですが,人には向き不向きがあります。もちろん私にもできないことはあります。そんなお互いのできないところをお互いが補い合っていけばいいのではないでしょうか」
「あ,そうか。うん,そうだよね。俺,頑張るわ」
そうか。鑑定さんは俺に気を使ってくれたのか。いけない,いけない。もととはいえスキルに気を使わせてしまった。これは気を付けなくてはいけないな。だけど今はその好意を受け取っておこう。
俺は少しわらった。すると鑑定も少し微笑んだようだ。
「はい。弘樹は笑っていた方がかっこいいですよ」
「ありがとう」
ちなみに,弘樹がトカゲにかっこいいとかあるのだろうかとか思ったことも秘密である。
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