6 / 7
この気持ち【はがゆさ】
もしや?不思議ちゃん?
しおりを挟む
一世一代の決心をしての行動を興そうと
燃(萌)えている男。
そして、
いつもの様に訪問販売をする智子。
智子は必ず声をかけてくれる
爽やか男性をさりげなく探していた。
2階のオフィスは狭くこじんまり。
部屋には男性が数名仕事をしている。
そこで必ず商品を買ってくれる男性が
今日は居ない。。。
『外回りでも行ってるのかな?』
少し残念そうな表情をし、
その場をあとにする智子。
商品を持ち、重い足取りで
階段の方へ行くと、智子が探していた
爽やかな笑顔は目の前にあったのだ。
挨拶を交わし、流れるように切り出す。
「あのさ?4月から移動があって」
「え?そうなんですか?」
智子は『残念。。。』と落ち込む。
「僕の名前を言ってなかったね」
「あっ!そうですね」
智子は少し笑顔を見せる。
智子の表情はコロコロと変わる。
表情を見ていれば、だいたいの気持ちは
把握できるのだか、何か。。。何故か?
掴みどころが解らないのだ。。。
「これ。。。」
男は用意をしていた名刺を智子に
ごく自然にさりげなく渡す。
名刺を手にし、智子は名前を見る。
それに合わせたように男は話だす。
「美雲玲司と言います」
爽やかに笑顔を見せて自己紹介。
そして言葉を続ける。
「4月から居なく成るからさ。。。」
そう、玲司は本店への移動を
命じられたのだ。出世街道まっしぐら。
智子は名刺の裏面を見たと同時に
『!?』
智子は先程まで居たオフィスに
ツカツカと勢いよく戻る。
その行動は予想外であった。。。
玲司は智子の後を追いオフィスに入る。
智子は玲司の上司に
「これ頂いたのですが。。。」
上司も始めは驚いた顔をしたが、
後から入ってきた玲司を見て察した。
玲司の表情が物語っている。
「こいつは大丈夫。それは名刺だから
今後の為に貰ってあげなよ」
明らかに笑いを堪えながら
上司はこたえる。
「そうですね。名刺ですもんね。。。」
真顔の表情で、独り言をブツブツ。
智子は、改めて 笑顔を作り、
「ありがとうございました美雲さん」
綺麗に一礼をし、ルンルンとした表情で
帰っていった。
オフィスに残された 玲司に
ニヤニヤとした皆の目線が突き刺さる。
「ごほんっ」
上司の咳払いに皆が引き締まる。
上司はすれ違いざまに何も言わずに
玲司の肩をポンポンッと軽く叩き
通り過ぎて行った。
『彼女って。。。なんなんだ?』
玲司は呆気に取られたが。。。
何故か?嬉しい気持ちになっていた。
『解読不能』が、玲司にとっては
他の女性とはまた違う新鮮味を
濃厚に味わいたくなったのであった。
燃(萌)えている男。
そして、
いつもの様に訪問販売をする智子。
智子は必ず声をかけてくれる
爽やか男性をさりげなく探していた。
2階のオフィスは狭くこじんまり。
部屋には男性が数名仕事をしている。
そこで必ず商品を買ってくれる男性が
今日は居ない。。。
『外回りでも行ってるのかな?』
少し残念そうな表情をし、
その場をあとにする智子。
商品を持ち、重い足取りで
階段の方へ行くと、智子が探していた
爽やかな笑顔は目の前にあったのだ。
挨拶を交わし、流れるように切り出す。
「あのさ?4月から移動があって」
「え?そうなんですか?」
智子は『残念。。。』と落ち込む。
「僕の名前を言ってなかったね」
「あっ!そうですね」
智子は少し笑顔を見せる。
智子の表情はコロコロと変わる。
表情を見ていれば、だいたいの気持ちは
把握できるのだか、何か。。。何故か?
掴みどころが解らないのだ。。。
「これ。。。」
男は用意をしていた名刺を智子に
ごく自然にさりげなく渡す。
名刺を手にし、智子は名前を見る。
それに合わせたように男は話だす。
「美雲玲司と言います」
爽やかに笑顔を見せて自己紹介。
そして言葉を続ける。
「4月から居なく成るからさ。。。」
そう、玲司は本店への移動を
命じられたのだ。出世街道まっしぐら。
智子は名刺の裏面を見たと同時に
『!?』
智子は先程まで居たオフィスに
ツカツカと勢いよく戻る。
その行動は予想外であった。。。
玲司は智子の後を追いオフィスに入る。
智子は玲司の上司に
「これ頂いたのですが。。。」
上司も始めは驚いた顔をしたが、
後から入ってきた玲司を見て察した。
玲司の表情が物語っている。
「こいつは大丈夫。それは名刺だから
今後の為に貰ってあげなよ」
明らかに笑いを堪えながら
上司はこたえる。
「そうですね。名刺ですもんね。。。」
真顔の表情で、独り言をブツブツ。
智子は、改めて 笑顔を作り、
「ありがとうございました美雲さん」
綺麗に一礼をし、ルンルンとした表情で
帰っていった。
オフィスに残された 玲司に
ニヤニヤとした皆の目線が突き刺さる。
「ごほんっ」
上司の咳払いに皆が引き締まる。
上司はすれ違いざまに何も言わずに
玲司の肩をポンポンッと軽く叩き
通り過ぎて行った。
『彼女って。。。なんなんだ?』
玲司は呆気に取られたが。。。
何故か?嬉しい気持ちになっていた。
『解読不能』が、玲司にとっては
他の女性とはまた違う新鮮味を
濃厚に味わいたくなったのであった。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる