この気持ち ※ soft R18

この気持ち【はがゆさ】

真面目？不真面目？

智子はベッドに横たわり
ゴロゴロと転がりながら考えていた。

玲司から名刺をもらってから
１週間が経過した。。。

４月の柔らかな日の夜。

やはり智子にとって、
玲司の爽やかな笑顔が見れない事と
落ち着く声が聴けないという事に
少し寂しさを感じていたのだ。

デロチューオジ様にも飽きていた。
奥様が急な帰宅をされると怖いからか？
デロチューオジ様も汚らしいキスだけで
智子の矯正下着の中までは、小刻みに
動く指先も入ってくる事はなかった。
意外と消極的なデロチューオジ様には
ある意味、可愛さを感じていた。
『やはり奥様なんだよね』

『私は？いったいなんなんだろう？』
本物の恋愛は。。。経験がなかった。


智子には、ひっかかる事があった。

玲司の名刺の裏面には
携帯電話番号と
ご丁寧にもEメールアドレスも書いて
あったのだった。

智子は実は色々な男から
番号等の連絡先を渡されていた。
中年のオジ様に人気があるようだ。

『求められているものは。。。』
それに気が付いていたのだった。

連絡を取ったとしても、行き着く場所は
そこになる。。。

智子は「ふぅ～」とため息をつく。
『あんなに真面目そうに見える人が』

しかし、考えてみれば？
下心があるから連絡先を渡すという事は
無いはずだ。

『純粋に？？？かも？？？』

「はぁ～」重いため息へと変わる。

『無い無い』
智子は何度も男性に裏切られていた。
そして。。。
玲司の行動に少し戸惑っていた。

『この淡い恋心。。。届かない。。。』

理不尽なオジ様達に仲間入りをして
女性を傷付ける。。。
そんな人に成って欲しくはない。。。

「うーーーっ！！！」
智子は枕に顔を埋める。。。

『美雲さん。。。』
もう！騙されても良いっ！！！と
いわんばかりに、Ｅメールを送信した。
（今時はLINEだろうに警戒心が強い）