学科魔法士の迷宮冒険記(最終版)

九語 夢彦

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4章 魔法士小隊

4章ー6:依頼交渉と、駆け引き

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 命彦は梢の表情に少し余裕があることに気付き、疑念を抱く。
(普通に考えれば、俺が断ることは分かり切ってる筈だ。でも、あの表情はどうよ? いつもの梢さんだったら、ここらでメイア達にすがり付いて同情を誘い、味方に付けてから、メイア達と一緒に依頼を受けやすい空気を作って、俺に依頼を引き受けさせようと、あの手この手の泣き落としを使う筈だが……今回は妙に余裕があるように見える。警戒すべきだ)
 再度梢をチラリと見ると、梢はふふんっと笑って命彦を見返した。
 横の席に座るミツバがオロオロしている様子を見ると、どうやら梢には、命彦達に依頼を受けさせる算段があるらしい。命彦が考え込む。
(分からん。梢さんめ、報酬低いくせに危険はあるし、時間もかかる上、おまけに内容も面倒と、1つもそそる部分がねえこの依頼を、どうやって俺に受けさせるつもりだ?)
 命彦がついっと視線を移し、依頼書の未読部分に目を通す。
「依頼の受領単位は、個人ソロでも小隊パーティでも可、か。この少ねえ報酬だったら、普通は小隊単位で受けんだろ? たった30万円の報酬を小隊の人数で分けると考えれば、とてもこの依頼を受ける魔法士小隊があるとは思えんぞ」
 命彦の言葉を受け、ミサヤが小さく首を縦に振り、思念で応じる。
『ええ。私達の【魔狼マカミ】小隊でも、受領する場合はマヒコ、メイア、ユウコ、ソラタの4人いますから、1人頭の報酬額は8万円以下です。迷宮に入れば消耗品も出ますから、報酬から必要経費を引いた手取りはさらに低いですよ?』
「死ぬ可能性がある場所に出入りするのに、その報酬は低過ぎる。30万円でも命を懸けると考えれば安過ぎるのに、たった8万足らずで命を懸けれるかよ」
 命彦の言葉に、ミサヤが同意するように首を振って言う。
『マヒコが個人でこの依頼を受けた場合、報酬は全額が手に入りますが、その代わり、小隊の時と違って、迷宮内の危険に対し、足手まといの依頼主を連れたまま、全て自分で対処する必要があります。私が手を貸したとしても、当然負傷率は倍増するでしょう。個人単位としてもこの依頼、普通は受けませんよ』
 ミサヤと視線を交わす梢が、穏やかに口を開いた。
「確かに報酬額が低過ぎるのは、こちらも頭を痛める部分だけれど、16歳で学科魔法士資格を取得したばかりの新人魔法士が、今ある自分の全財産をはたいた報酬額よ? 少しくらいは優しく見てあげて欲しいわね、先輩魔法士として」
『情に訴えかけようとしても無駄ですよ、コズエ。依頼主にも事情はあるでしょうが、こちらにその事情は関係ありません。マヒコは慈善事業家ではありませんからね? 依頼を受けるには、それ相応の旨味が当然必要です』
 梢にすかさず言い返すミサヤ。バチバチと2人の視線が交差する。
 メイア達も黙って梢を見ていることから、ミサヤの思念は、単に命彦とミサヤの意志というより、小隊の総意の代弁とも思われた。
 命彦が梢を見て、ボソリと言う。
「どこをどう見ても旨味のねえ、一見するとただメンドイだけのこの依頼を、あえて受けろと。そうおっしゃると、所長代理殿?」
「ええ。私のお願いよ。引き受けてちょうだい」
 命彦達が互いに目配せし合い、声を揃えて言う。
「「「「……無理(だ)っ!」」」」
 結論は受領拒否であった。命彦達の言葉を聞いて、梢は不敵に笑みを返す。
「そう。断るの……依頼主と対面して、受領拒否理由がきちんと言えるのかしら?」
「この依頼に関してだと、俺は言えるぞ?」
『私が《思念の声》で、説得ヽヽしてもいいですよ?』
「……ミサヤの説得って、ほとんど恫喝どうかつよね? 普段だったらもう少し迷う筈の、依頼主との対面での受領拒否伝達も、今回ばかりは躊躇ためらわずにできると。はあー……残念だわ。所長代理として、できればこういう手を使うのは避けたかったんだけど、でもぶっちゃけここで依頼を断られたら、私が困るからね? ふふふ」
 そう言って、梢は目をギラリと輝かせ、ミツバに目配せする。
 肩を落とすミツバから、1枚の紙きれを受け取り、梢は勇子を見た。
「勇子ちゃーん、この前食べたいって言ってた、魔獣料理のお店ね? 私、偶然にも店長さんと知り合いで、食べ放題の無料御食事券もらったのよ?」
「それもらったの、私ですが……」
「黙って! あんたのモノはあたしのモノも同然よ。そもそもロボットだから、料理とかいらんでしょうが!」
「気持ちの問題です。せっかく私にくださった【魔獣料亭】のご主人の御厚意を、裏切るのが悲しいのです。すみません、ご主人」
 梢がミツバから奪った紙きれを、手に持ってヒラヒラさせると、紙きれを見た瞬間から固まっていた勇子が、おもむろに立ち上がり、梢に近寄って頭を下げた。
つつしんで、依頼を受けさせてもらいます。せやから【魔獣料亭】のタダ券ちょうだい。あそこの高級魔獣料理、別格の美味さやねん」
「あっさり寝返ったよ、あの原始人……食べ物につられて。ミツバも可哀想に」
 空太が呆れ顔で勇子を見て言うと、梢の目がまた輝いた。
「空太くーん、実はねぇ、とっても君好みの依頼があるのよ? 小っちゃい女の子達とね、キャッキャウフフできる、幼児魔法教育の派遣依頼よ? この依頼を受けてくれるとねぇ、個人的に空太君にその派遣依頼を回そうと思うんだけど、どうかしらぁ?」
 フラリと席を立った空太が、ニンマリした梢の手を取ってからキリリと表情を引き締め、命彦とメイアに言う。
「さあ、依頼を受けようか命彦!」
 命彦とミサヤ、メイアが、小隊員達の相次ぐ裏切りに、心底呆れた表情を浮かべた。
「こ、こいつらはぁ……」
『クズですね』
「ホントそう思うわ。空子ちゃんに言うわよ、空太?」
「お仕事だから、幾らでも言ってくれて構わんよ、メイアくん? 空子は分かってくれるさ」
 物凄く良い笑顔で、最低の発言をかます空太。
 メイアが額に血管を浮かべて、冷たい笑顔で言う。
「消し炭にしたいわ。無駄にイケメンの、あのロリコンもやし」
 しかし、そのメイアにも懐柔かいじゅうの魔手は絡みついた。
「メイアちゃーん? 実はねえ、とっても貴方好みの依頼があるの。神社巡りが趣味のメイアちゃんにね、ピッタリだと思うのよ? 実は第1迷宮域内に、幾つか廃神社があるんだけど、知ってるかしらぁ?」
 梢の芝居がかった言葉を聞き、メイアがビクリと震えた。梢は黒い笑顔で話を続ける。
「建っている地域が迷宮域に指定されたことで、神主さん達も止むを得ず放棄した神社達。御神体とかも持ち出され、神社としてはもう死んでるけれど、それでもどういうわけかね、廃神社の周りは魔獣がほぼ見られず、迷宮内でも結構安全っていう噂があるのよ。その噂が本当かどうか、確かめて欲しいって依頼が来てるんだけど……どうかしら?」
「神の去った御社おやしろですか……ふう、致し方ありません。さあ命彦、依頼を受けましょうか」
「受けるかっ! お前まで取り込まれてんじゃねえ! くうっ! メイアまで味方にするとは、梢さん……恐るべし」
『コズエが余裕を見せていたのは、このメイア達を引き込む策があったからですね? しかし、最終的に判断を下す権利はマヒコにある。外堀を埋めたとしても、肝心のマヒコを懐柔できねば無意味です。今回ばかりは、メイア達を幾ら抱き込んでも無駄ですよ、コズエ?』
「ミサヤの言うとおりだ。この依頼は俺宛てのモノ、俺が受けるかどうかで全てが決まる。いつもみたいに小隊の多数決で、受けるかどうかが決まるわけじゃねえ。俺は受けねえよ梢さん? それとも、この俺をも懐柔する手立てがあるのかよ?」
「うふふ当然ね? 命彦を上手く丸め込む手段は、最後の最後まで用意するのに苦しんだわ。でもね、神様っていうのは、常に私の味方をしてくれるのよっ!」
 梢の言葉に命彦が眉を寄せると、無料御食事券を奪われた悲しみから復活したミツバが、言いにくそうに口を開いた。
「命彦さんが継続的に探し、採集したりよく購入されたりしておられる[結晶樹の果実]が、実はつい最近神樹重工の方で3つほど押さえられたらしく、先ほど姉さんは、重工の取締役の1人でもある梓母さんを通じて、それらのウチ1つを融通してもらえるよう、話を付けました」
 そのミツバの言葉に、命彦が思わず腰を浮かせる。
「えっ! あったのか、[結晶樹の果実]が!」
「ええ。この依頼を受けてくれたら、私が確保した1つ、命彦に追加報酬であげるわ。3日後にはここへ届く予定よ。依頼期間が長期化しそうだから、先払いにしてあげてもいいわ」
「嘘だろ? ……依頼を受けるだけでアレがもらえんの!」
『果実を付ける期間的周期のせいで、採集による入手が難しく、市場に出ればすぐに買い取られてしまうあの[結晶樹の果実]を、譲ると? 依頼を受けただけでですか? とても信じられません』
 命彦がミサヤと顔を見合わせ、嬉しさを押し殺すようにギュっと拳を握った。

 異世界植物の【結晶樹】は、魔力や精霊を吸収して成長する樹木であり、樹木としての寿命が恐ろしく長いため、実を付けるのも6年に1度と、非常に実を付けにくい樹木であった。
 [結晶樹の果実]は、食した者の心身の疲労を癒し、魔力を回復させる効能を持つため、非常に需要が多いのだが、果実を実らせる期間的周期の問題から、採集数も限られ、当然市場での流通も限定的で、流通すると高値で取引され、あっという間に買い手が付いてしまう。
 需要量と供給量とにあまりに差があるため、入手が極めて難しい代物だったのである。
 おまけに[結晶樹の果実]は、心身の疲労を癒す効能に付随して、脳内での行き詰まった思考を解きほぐし、新しい発想を得やすい思考状態を作り出す効果もあるため、あらゆる分野の研究者や開発者達から、発想の果実とも呼ばれて求められ、激しい買い取り競走が行われていた。
 〔魔具士〕である魅絃や命絃も、魔法具制作で行き詰まった時は、よく[結晶樹の果実]が欲しいと冗談めかして言っており、命彦は母や姉の手助けをしたいがために、恒常的に[結晶樹の果実]を探し、入手して、魅絃達に贈っていたのである。
 まさに[結晶樹の果実]は、命彦を抱き込む材料として最高の一品であった。
 一気に心惹かれる命彦の様子を見て、ミサヤが疑念を梢へ飛ばす。
『マヒコを動かすには、十分過ぎるほどの報酬……いいえ、交渉材料です。そうですか、そこまでしてでも、マヒコに受けさせたい依頼、というわけですね? この依頼は』
 ミサヤの思念を受けて、初めて梢が動揺した。
「ぎくっ! ……え、ええ、そうね」
 目を泳がせる梢を見て、命彦がミサヤへ語る。
「[結晶樹の果実]は、最低でも1つ300万円はする。それ1つで依頼報酬として成立するほどの代物を、わざわざ依頼報酬とは別に梢さんは用意した。どう思う、ミサヤ? 個人的には美味し過ぎる話だと思うし、梢さん以外からこういう話が来る場合は、まず絶対に受けたくねえけど、今回は……俺は受けても良い気がして来てる」
 ミサヤが梢をジッと見える。梢が必死に視線を逸らして牽制けんせいした。
「わ、分かってると思うけど、探査魔法で私の思考を読むのは駄目よ、ミサヤ? 仕事に関しては、所長代理として、依頼主の秘密を守る守秘義務があるんだからね!」
 焦る梢の様子をジッと観察していたミサヤが、思念を発した。
『警戒はすべきです。ですが、あのコズエの顔を見る限り、今まで受けていた依頼以上に、命の危険があるようには思えません。恐らく、嘘もついていませんから、報酬の問題さえ解決すれば、依頼を受けても良いと思います。コズエのあの顔は、自分の失敗を隠そうとしている時の顔ですからね?』
「ふぁあっ!」
 ミサヤの思念を聞き、梢がどうしてバレた、という表情を見せる。
 メイア達も、その梢の表情を見て気付いた。
「ほーん? まーたポカしたんか、梢さん」
「どうせ前みたいに、寝ぼけたままで業務してたんでしょ?」
「依頼主に迷惑かけたとか、そういうオチを予想するね、僕は」
「あ、あんた達好き放題言うわね! 違うわよ、私は私のすべきことをしたの! ちょっとかすつもりで言った言葉を、あの子達が勝手に曲解して、危険に自ら飛び込んで行ったのよっ! 自己責任よ、自己責任! ……はっ!」
「……姉さん、自分で白状してどうするんですか」
 ミツバが呆れた表情で、肩をガックリ落とした。
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