学科魔法士の迷宮冒険記(最終版)

九語 夢彦

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5章 迷宮

5章ー10:都市への帰還と、現れた天敵

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 数分後、急ぎ【迷宮外壁】の関所に到着した命彦達は、微小機械粒子除菌門マイクロマシンゲートを通過して関所内に入った。
 迷宮では異世界産の細菌が多数生息しているため、迷宮から帰還した魔法士は関所へ入る前にこの門を通り、全身に霧状の微小機械粒子マイクロマシンを散布されて、身体に付着した異世界産の細菌類を洗い落すのである。
 微小機械粒子はすぐに排泄されるので、鼻や口から吸引しても全く平気であるが、機械粒子の散布は煙でいぶされている感じであり、結構煙たい。
 実際のところ、迷宮内の検疫調査は毎年行われていて、異世界産の危険性の高い病原菌もまだ発見されておらず、迷宮が出現して30年以上も経っていれば、空気の対流や花粉の移動で、相当の異世界細菌が防衛都市内に侵入しているという話もあって、海外ではこの門を通る必要性につき、魔法士の間でも議論があるのだが、もしもの時を考えて、日本の魔法士達はこの門を通過する習慣が根付いていた。
 関所に入って帰還手続きを済ませた命彦達は、関所内を歩きつつ今後の予定を話す。
「この後どうするんや、小隊長?」
「俺と空太は関所を出たらお別れだ、といつもだったら言うんだが、今回は舞子の初依頼達成と言うこともある。報告までは付き合おう。でメイア、依頼所までの転移を頼むぞ?」
「言うと思ってたわ。まあ、報告まで付き合ってくれるんだから許しましょう」
「転移って、空間転移のことですよね? メイアさんって〈転移結晶〉とかに封入されてる、空間転移の精霊融合儀式魔法を使えるんですか?」
「ええ、《空間転移の儀》ね。命彦や空太も同じ魔法が使えるわよ? ただ2人とも、自分の家へ帰る時に使いたいから、私に使わせようとしてるわけだけど。人数や転移距離によって、爆発的に魔力消費量が増えるからね、この魔法は」
 関所を出ると、夜の三葉市が視界に入った。
 【迷宮外壁】の頂上、やや開けた場所で命彦達と手を繋いだメイアが呪文を紡ぐ。 
「陰闇の天威、陽聖の天威。ごうして虚空を繋ぎ、世界を行き交う魔道の道を造れ。求める地は、【魔法喫茶ミスミ】。飛べ《空間転移の儀》」
 3分ほど時間をかけて多量の魔力を放出し、2種類の精霊を魔力に取り込んで制御したメイアが、脳裏で【魔法喫茶ミスミ】の屋上を思い浮かべ、魔力に取り込んだ精霊達を融合させて、虹色に輝く空間の裂け目を頭上に生み出した。
 精霊融合儀式魔法《空間転移の儀》。陰闇の精霊と陽聖の精霊、本来の力の性質とは別に時空間にも干渉する性質を持つ2種類の心象精霊を、自分の魔力へ取り込んで魔力を攪拌機ミキサーのように使い、別種の精霊を融合させて、魔法使用者の脳裏に思い浮かべた空間と使用者が今いる空間とを一時的に接合する効力を作る、非常に実用性の高い魔法であった。
 今の地球で物流革命を起こした魔法とも言われ、この魔法の練度ばかりを高めた、運送業者とも言うべき魔法士達もいるほど、世間的に重宝される精霊融合魔法である。
 魔法使用者が行った場所、特に脳裏で明確に思い描ける場所であれば、どこでもこの魔法で移動できるため、魔力量の問題さえ解決できれば、一瞬で迷宮と都市とを行き来することも可能だった。
 このため、本来は迷宮からの緊急脱出用に使われるべき魔法であるが、そもそも魔法の展開に時間がかかり、空間転移する距離と転移させる対象の質量によって、魔力消費量も凄まじく増えるため、魔法具で代用した方が圧倒的に使用前後の危険を抑制でき、迷宮での緊急時よりも、実は都市内での平時の方が使いやすい魔法である。
 命彦達全員が虹色の裂け目に吸い込まれると、【魔法喫茶ミスミ】の屋上に生じた空間の裂け目から、命彦達が瞬時に降り立った。
「ふう。到着……さすがにこの人数はきついわ」
 過度の魔力消費でメイアがフラついて、横にいた命彦が抱き止める。
「うむ。よくやってくれた、助かったぞメイア?」
「本当に感謝してる? これっぽっちも言葉から感謝の念が伝わりませんけどね?」
「いやいや、感謝してるとも。メイアが魔法を使ってくれたおかげで、ミサヤに頼まずに済んだ。ミサヤが疲れずに済んだことに、俺はとても感謝してる」
『私も感謝してますよ? 私が《空間転移の儀》を使うと、マヒコ以外の者は別の場所へ転移させるかもしれませんからね?』
「あはは、冗談が上手いぜミサヤ。さて勇子、メイアをおぶってやれ」
「ミサヤ、多分冗談で言ってへん気がするんやけど? ってかウチが背負うんかい! あんたがしいや、男のくせに!」
「そこいらのムッキムキの男より筋力ある勇子が言ってもねえーホゲッ!」
「うっさいわ。ったく、そもそもあんたらがメイアに《空間転移の儀》を使わせたんやろうに……ほれメイア、頼れん男らでごめんやで?」
「ふふふ、知ってるわよ」
「メイアさん、お顔が相当白いですよ? あ、この装備してた魔法具、メイアさんの〈余次元の鞄〉へ入れときますね?」
「ありがと舞子、この程度平気よ。お店で甘いモノ食べたら、すぐ回復するわ」
「ほれ舞子、依頼の報告に行くぞ? 空太も立て。俺もお前も急がんとマズいだろうが」
「うう、そうだった」
 命彦達は慌ただしく屋上を降りて、2階の受付で依頼達成の報告を済ませた。
 依頼所受付で、採集物と引き換えに受付嬢から[結晶樹の樹液]採集の依頼報酬を受け取り、5人で分けてから1階に降りた命彦達。
 メイアが喫茶席に座って、早速和菓子を注文している横で、舞子がポツリと言った。
「梢さんもミツバさんも、受付にいませんでしたね?」
「そうね。この時間帯だったらいつもは受付にいるんだけど……」
『どうにも気がかりですね、マヒコ?』
「確かに気がかりだが、しかし気にしたって分からんもんは分からん。他の受付嬢も知らねえみたいだし、所長室にもいねえってことは、普通に私用で出かけてるんだろ? どっちにしても現状では分からんから、考えても無駄だ。それより舞子、今は初めての依頼達成ってことで、喜んどけ」
「はい!」
 喫茶席に座って、依頼報酬の10万円が入った封筒を嬉しそうに握り締める舞子。
 今の時代、依頼報酬も電子通貨でやり取りされることが多いが、紙幣等の物質通貨もまだ現役で流通しており、手にした時の満足感から、物質通貨での依頼報酬を求める者も意外と多かった。
 舞子も、初依頼達成の記念として、紙幣で報酬を受け取っていたのである。
 その舞子の横で、同じく喫茶席に座り、メイアが注文して届いた和菓子をボケーっと見ていた勇子が、ミサヤを抱えて立ったままの命彦へ問うた。
「明日はどうするんや命彦?」
「舞子次第だろ。身体が動きそうだったら、ポマコンへ連絡をくれ。連絡先は全員分知ってるだろ?」
「はい。梢さんから教えてもらってます」
「結構激しく動いてるからね。筋肉痛で舞子が休みたかったら、休んでいいよ?」
「俺達的にはそっちの方がいい」
 席の横に立っている空太と命彦の言葉を聞き、メイアがポツリと言う。
「どうせ妹さんやお姉さんと一緒にいたいからでしょう? ホントに重度のシスコンコンビね?」
「「いやーそれほどでも。照れる照れる」」
「欠片も褒めてへんわ、ボケ!」
 命彦達のおどける様子を見て、舞子がくすくす笑い、口を開いた。
「うふふふふ、分かりました。じゃあ、明日また連絡しますね?」
「ああ、ということでぇー本日の【魔狼】小隊は解散! じゃ、俺は帰る」
 そう言って、命彦は素早く依頼所を出た。
「ミサヤ、とりあえず移動しよう」
『はい』
 子犬姿のミサヤが《旋風の纏い》を使い、自分を抱えた命彦ごと魔法力場で覆う。
 ミサヤの魔法力場を借りて夜の街路を一気に飛び上がった命彦は、魔力を集めて脳裏に自宅の玄関門を思い浮かべた。
 2分ほど時間をかけて2種類の心象精霊を集めて融合させ、呪文を紡ぐ。
「陰闇の天威、陽聖の天威。融く合して虚空を繋ぎ、世界を行き交う魔道の道を造れ。求める地は、魂斬邸。飛べ《空間転移の儀》」
 命彦の前に、メイアのモノと比べると随分小さい空間の裂け目が生まれ、ミサヤと命彦はその小さい虹色の裂け目に吸い込まれた。
 そして気付くと、命彦達は自宅前にいた。
 魔力消費で重たい心身を引きずり、玄関門を開けてこそこそと敷地内を歩く。
 別館の工房でさっと湯浴ゆあみして汗と外の埃を落とした命彦は、魔法具から部屋着の甚平に着替え、倉庫に面した別館の地下通路を恐る恐る通過し、母屋へ入った。
 まるで誰かから隠れるように母屋へ入った命彦達だったが、母屋側の地下通路を抜けた先の消灯した廊下で、鬼の形相をした命絃に見付かる。
「おかえり、命彦」
「ね、姉さんっ!」
『どうやら完全に気配を消してたようですね? 気付かれるのを承知で探査魔法を使うべきでした。ミツルに先に会えれば、説教を回避できる可能性があったのですが……残念です』
 ミサヤの思念に後悔と諦めが混じる。どうやら命彦達がこそこそしてたのは、命絃を避けるためだったらしい。
「随分遅いかったわね? 姉さん、とぉーっても心配したのよ? 夕飯までには絶対帰るって言ってたのに……遅れる時はまず第一に家へ連絡する約束よね?」
「あ、はい……」
 そのまま廊下に座らされ、命彦はあまりに遅いと魅絃が様子を見に来るまで小一時間、どれほど心配したのか、懇々こんこんと命絃に力説されて叱られた。
 他の魔法士小隊相手に、迷宮で偉そうに語っていた命彦も、基本的に怒る姉には逆らえず、タジタジの様子である。
 姉に叱られた後に食べた魅絃の手料理は、魔力消費の心的疲労、また叱られてる間の空腹感と相まって、ホロリと泣くほど美味しかった命彦であった。

 命彦達が、迷宮防衛都市に帰還した3時間後。
 関西迷宮【魔竜の樹海】の最深部、第3迷宮域で、空に突然虹色の裂け目が生じ、【虹の御柱】が1本落ちた。
 魔法による瞬間移動には、同一次元の世界を移動する空間転移と、別次元の世界同士を移動する次元転移の2種があるが、空間に与える影響が特に重度で、虹色の裂け目から柱状の抵抗力場である【虹の御柱】が生じるのは、次元転移だけであった。
 空間転移の場合、そもそも1km以下の短距離空間転移では虹色の空間の裂け目さえ出現せず、1km以上の長距離空間転移でも虹色の裂け目が生じるのはごく短時間で、柱状の抵抗力場も発生せずに終わる。
 次元世界に与える空間的影響が重度であるが故に、空間の抵抗が【虹の御柱】を発生させるのである。
 よって、【虹の御柱】が発生することは、それ自体が次元転移による異世界からの来訪者を意味した。
 【魔晶】の効力で魔獣の召喚、つまり【虹の御柱】による次元転移が発生する場合、数百本が一気に落ちて来るのだが、この時はたった1本だけである。
 これは、この時に発生した【虹の御柱】が、【魔晶】の力とは無関係であることを意味していた。
 丸い真円状に関西地方を侵食する迷宮の、円心部にあたる第3迷宮域。
 一際高い異世界の樹木達に囲まれたその第3迷宮域の、そこだけ開けた原野の上空10mには、縦横20m、高さ40mほどもある結晶構造物、【魔晶】が浮いている。
 まさに迷宮の始まりとも言えるその原野の領域に、1本だけの【虹の御柱】は落ちていた。
 空間がブレたように震動し、空間転移や次元転移の際に見える虹色の裂け目から、まっすぐ伸びた【虹の御柱】が、徐々にせばまり収束する。
 そして、虹色の円柱が落ちた場所には、黒色と灰色の髪を持つ、2体の人型に近い魔獣が出現していた。
 2対4本の腕に、紅く輝く3つの眼。額にもある眼と多過ぎる腕、そして4m近い体躯のせいで、微妙に人型と断言することができず、しかしてどこか人間の女性らしい丸みを持った姿を有する、美醜双方を併せ持った2体の魔獣達。
 地球人類は、この魔獣達のことを眷霊けんれい種魔獣と呼称し、一際恐れていた。
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