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第18話 稀代の悪役魔女? それいいねぇ
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私は屋敷を出て門も開け、兵士たちの前に一人歩み出ていた。
問答無用で叩き伏せてもいいのだけど、言い分を聞いてみても面白いと思ってね。
どうせ私に対して何かできるはずもないんだから。
目の前に広がるキューラスの紋章を鎧に刻んだ兵士たち。
そしてさらに豪奢な鎧をつけているのが今囲ってる部隊の指揮官だろう。見覚えはない。
逞しい体つき、兜の中からでもわかる傷痕。顔に傷を負うなんて弱い証だと思うけど、ま、ゲームの設定の人だから仕方ないってとこか。
私の姿を見た途端驚きを露わにし、膝を揺らした。
こんなので先兵の指揮をとるだなんて笑いそうになるんだけど?
「リ、リナージュだと!? なぜ貴様がここにいるんだ!」
「口を慎みなさい! あなたみたいな下賤の者が、そんな下卑た言葉遣いで口をきいてよい相手ではないとは分からないのですか?」
「ははっ、何を言ってるだ。なぜここにいるかは知らんが、貴様はスパイだろうが! それにアイゼン王子に婚約破棄された罪人!」
「ふぅん……。全て知っているという訳ねぇ……。で、どうしようというの?」
男は腰から剣を抜き取ると私に向かってつきつけてきた。
どいつもこいつも本当にどうしようもない。
「セントフィールド家は国家の逆賊! 当然裁かれて然り!」
ただ命令されただけ?
それとも自分の意志でここに立っている?
どちらだとしても凡愚としかいいようがない。
確かにゲームでは成功したのかもしれない。
けれどここは現実だ。大局は常に変化しているし、私がここにいるというのが明らかな異常事態だということが分かっていない。
私に戦いというものは分からない。
けれど。
これだけ無能な人間を指揮官に据えるような国ではいずれは滅びる運命だったのだ。
「裏付けは取ったのでしょうね? 私たちが本当にスパイを行っている逆賊だという裏付けを」
「勿論取ってある。私は立場上知る事は敵わないが……。だが、王の命令となるならたとえ火の中水の中、命を賭けても王に忠義を示してみせるのだぁ!」
剣を高々と抱えながらのその言葉に、周りの兵士たちが湧き上がる。
面白い。非常に面白い。
私の事を知らないはずはないと思うけれど、それでも調子に乗っているのは自分を英雄にでも祭り上げるため?
一体どこで化けの皮が剥がれるのだろうね。
「つまりあなたは……いえ、あなたたちは命を賭けて私達を殺し尽くす……。そういうことでいいのですか?」
「貴様らは逆賊! 殺すではなく駆除されるべき害獣たちだ! 皆の者、首の数に応じて恩賞を増やすことを上に掛け合うぞ! 奮えぇぇぇぇい!」
怒号のように沸く歓声。その数によるものか大地すら震え、セントフィールド家の中にも当然届いているだろう。
それは恐れを呼ぶのかそれとも猛る心を沸き立たせるのか。
だが、まあそれはいい。
私が今一番興味があるのはこの決起がいつ阿鼻叫喚に変わるということだけなのだから。
(駄目だね、こいつらは……。ある意味では洗脳されているようなもの。害悪だ)
【まあ基本的には王の命令は絶対ですから。他の公爵家くらいなら……反発できる力は持ってますが】
(あーそっか! 忘れてた。そういえば他の公爵家に攻略対象キャラがいたなぁ……。彼はどうなってんだろ。フローリアがアイゼンを選んだルートならいけそうだけど……)
【私はあまり仲が良くない方でしたが……ゲームでは隠れ設定として私の事に好意を持ってるんでしたっけ】
(うんー。アイゼンルートのエンディングにちょこっと出るだけだけどね。あの人ルートでキャラが変わるからな……)
【そうみたいですね……。リンガイアに行く前に会いに行ってみますか?】
(だねぇ……。不安しかないけど、味方になってくれるなら公爵家は大きいよ)
【味方を装ってくれるなら本当にスパイ行為をすることになりますね。なんだかおかしな感じがしますけど】
(ん……ま、スパイはあっちの家がやることになるわけだけど。とりあえず……現状を打破……いや、破壊するよ)
【楽しんで観戦させて貰いますね】
リナージュとのやり取りを終えた私は指揮官に冷たい目を向けた。
もう下卑た笑いを浮かべる彼の事は同じ人間とは思えない。
「私達を殺そうとしているということは、ご自身やあなたの部下達が殺されても文句は言えないということです。
では、あなたのおっしゃった駆除というものを行いましょうか」
私はそう言って彼が向かってくるのを待った。
復讐ではある。復讐ではあるのだけど現代人としてやはり人殺しには忌避感がある。
それはいくら復讐を10倍で行うと考えていてもだ。
けれど。
正当防衛なら別。自分の命を奪おうとする相手に容赦しようという気持ちは今はもう微塵もない。
幸せを絶望に変えて笑っていられる人間。
そんな相手に躊躇などするわけがない。
「黙れ、くそ女が!! しねぇぇぇ!」
私は彼に向けて手をかざした。
一息にはやらない。今の私はそんなに優しくはない。
剣を振りかぶってくる指揮官の膝から下に激しい分子振動運動を起こさせる。
鎧を着ていようが関係はない。彼の体内の水分を電子レンジのように操作したのだからね。
くちゃりと前のめりに倒れ顔面を地面に激しくぶつけた。けれど、その痛みよりも足が気になったのか足に目を向けている。
残念だけどもう動かないみたい。
「な、な、な、俺の足……一体どうしたんだ……!?」
「あはははは。どうしたんでしょうねぇ……。まるで糸の切れた操り人形のように倒れちゃったけど大丈夫?」
「お、お前が何かしたのか……!? 一体何をしたァァァァガガガガガ……」
風魔法で酸素を動かし二酸化炭素をたっぷり吸わせてあげると、苦しそうにうめき声を上げた。
周りの兵士たちも驚愕に顔を染め近寄れないでいる。
【これでは稀代の悪役令嬢というより、稀代の悪役魔女って感じがしますね】
(ん、そうだね。やりすぎかな? 私の事殺そうと向かってきたしさ)
【構いませんよ。もうやりすぎなくらいやるほうがいいでしょう。そのほうがセントフィールド家への攻勢を緩めることができそうですし】
(うん、だよね。見せしめ見せしめ……。残酷な気もしないでもないけど……黙って殺されるわけにはいかないよ)
やっぱ悪役ならこれくらいやって然りだよね、とか思いつつ話していると、呼吸機能が戻ったのか指揮官が涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら再起動した。
「げほっがはっ……あ、がが……くふぅ。あ、あくまだ……。こいつは悪魔だ!!! はやくころせぇぇぇぇ!」
指揮官は這いつくばったまま後退るとそう喚き散らした。
憐れ。
暴力は暴力で返される。
使い方は間違えてはいけない。弱きを排除するためでなく、弱きを守るために使うべきだった。
でも、もう手遅れ。
兵士たちは恐れをなしたのかその声に反応しない。
なので私は指揮官に声をかけてあげた。
「あらら? 命を賭けて害獣を駆除するのではなかったのですか? 私、駆除されてませんけど……?」
「だまれえええええい! おい! お前ら、何をぼーっと突っ立ってるんだ!」
ざわざわと声が上がりそして意を決したのか私に向かってやって来る兵士たち。
もしかしたら思ったほど一枚岩ではないのかと思い声をかけてみる。
「ここで投降しセントフィールド家に下るというのであれば、ここであなたたちの命を奪うのは止めておきましょう。
考える時間は10秒です。はい、スタート。10……9……8……」
「おまえらああああああ。悪魔の言い分なんかにのるなああああ。嘘だ、こいつの言ってることは嘘なんだあああ!!!」
指揮官の言葉は無視して私はカウントをつづけた。
ちなみにこの言葉は魔法を使用し、屋敷を取り囲んでいる兵士たち全員の耳に届くようにしている。
門の前でのやり取りは見ていないのはわかってるけど、投降しないなら仕方がない。
そこまで面倒を見てあげるほどこちらも余裕はないのだから。
「4……3……2……」
問答無用で叩き伏せてもいいのだけど、言い分を聞いてみても面白いと思ってね。
どうせ私に対して何かできるはずもないんだから。
目の前に広がるキューラスの紋章を鎧に刻んだ兵士たち。
そしてさらに豪奢な鎧をつけているのが今囲ってる部隊の指揮官だろう。見覚えはない。
逞しい体つき、兜の中からでもわかる傷痕。顔に傷を負うなんて弱い証だと思うけど、ま、ゲームの設定の人だから仕方ないってとこか。
私の姿を見た途端驚きを露わにし、膝を揺らした。
こんなので先兵の指揮をとるだなんて笑いそうになるんだけど?
「リ、リナージュだと!? なぜ貴様がここにいるんだ!」
「口を慎みなさい! あなたみたいな下賤の者が、そんな下卑た言葉遣いで口をきいてよい相手ではないとは分からないのですか?」
「ははっ、何を言ってるだ。なぜここにいるかは知らんが、貴様はスパイだろうが! それにアイゼン王子に婚約破棄された罪人!」
「ふぅん……。全て知っているという訳ねぇ……。で、どうしようというの?」
男は腰から剣を抜き取ると私に向かってつきつけてきた。
どいつもこいつも本当にどうしようもない。
「セントフィールド家は国家の逆賊! 当然裁かれて然り!」
ただ命令されただけ?
それとも自分の意志でここに立っている?
どちらだとしても凡愚としかいいようがない。
確かにゲームでは成功したのかもしれない。
けれどここは現実だ。大局は常に変化しているし、私がここにいるというのが明らかな異常事態だということが分かっていない。
私に戦いというものは分からない。
けれど。
これだけ無能な人間を指揮官に据えるような国ではいずれは滅びる運命だったのだ。
「裏付けは取ったのでしょうね? 私たちが本当にスパイを行っている逆賊だという裏付けを」
「勿論取ってある。私は立場上知る事は敵わないが……。だが、王の命令となるならたとえ火の中水の中、命を賭けても王に忠義を示してみせるのだぁ!」
剣を高々と抱えながらのその言葉に、周りの兵士たちが湧き上がる。
面白い。非常に面白い。
私の事を知らないはずはないと思うけれど、それでも調子に乗っているのは自分を英雄にでも祭り上げるため?
一体どこで化けの皮が剥がれるのだろうね。
「つまりあなたは……いえ、あなたたちは命を賭けて私達を殺し尽くす……。そういうことでいいのですか?」
「貴様らは逆賊! 殺すではなく駆除されるべき害獣たちだ! 皆の者、首の数に応じて恩賞を増やすことを上に掛け合うぞ! 奮えぇぇぇぇい!」
怒号のように沸く歓声。その数によるものか大地すら震え、セントフィールド家の中にも当然届いているだろう。
それは恐れを呼ぶのかそれとも猛る心を沸き立たせるのか。
だが、まあそれはいい。
私が今一番興味があるのはこの決起がいつ阿鼻叫喚に変わるということだけなのだから。
(駄目だね、こいつらは……。ある意味では洗脳されているようなもの。害悪だ)
【まあ基本的には王の命令は絶対ですから。他の公爵家くらいなら……反発できる力は持ってますが】
(あーそっか! 忘れてた。そういえば他の公爵家に攻略対象キャラがいたなぁ……。彼はどうなってんだろ。フローリアがアイゼンを選んだルートならいけそうだけど……)
【私はあまり仲が良くない方でしたが……ゲームでは隠れ設定として私の事に好意を持ってるんでしたっけ】
(うんー。アイゼンルートのエンディングにちょこっと出るだけだけどね。あの人ルートでキャラが変わるからな……)
【そうみたいですね……。リンガイアに行く前に会いに行ってみますか?】
(だねぇ……。不安しかないけど、味方になってくれるなら公爵家は大きいよ)
【味方を装ってくれるなら本当にスパイ行為をすることになりますね。なんだかおかしな感じがしますけど】
(ん……ま、スパイはあっちの家がやることになるわけだけど。とりあえず……現状を打破……いや、破壊するよ)
【楽しんで観戦させて貰いますね】
リナージュとのやり取りを終えた私は指揮官に冷たい目を向けた。
もう下卑た笑いを浮かべる彼の事は同じ人間とは思えない。
「私達を殺そうとしているということは、ご自身やあなたの部下達が殺されても文句は言えないということです。
では、あなたのおっしゃった駆除というものを行いましょうか」
私はそう言って彼が向かってくるのを待った。
復讐ではある。復讐ではあるのだけど現代人としてやはり人殺しには忌避感がある。
それはいくら復讐を10倍で行うと考えていてもだ。
けれど。
正当防衛なら別。自分の命を奪おうとする相手に容赦しようという気持ちは今はもう微塵もない。
幸せを絶望に変えて笑っていられる人間。
そんな相手に躊躇などするわけがない。
「黙れ、くそ女が!! しねぇぇぇ!」
私は彼に向けて手をかざした。
一息にはやらない。今の私はそんなに優しくはない。
剣を振りかぶってくる指揮官の膝から下に激しい分子振動運動を起こさせる。
鎧を着ていようが関係はない。彼の体内の水分を電子レンジのように操作したのだからね。
くちゃりと前のめりに倒れ顔面を地面に激しくぶつけた。けれど、その痛みよりも足が気になったのか足に目を向けている。
残念だけどもう動かないみたい。
「な、な、な、俺の足……一体どうしたんだ……!?」
「あはははは。どうしたんでしょうねぇ……。まるで糸の切れた操り人形のように倒れちゃったけど大丈夫?」
「お、お前が何かしたのか……!? 一体何をしたァァァァガガガガガ……」
風魔法で酸素を動かし二酸化炭素をたっぷり吸わせてあげると、苦しそうにうめき声を上げた。
周りの兵士たちも驚愕に顔を染め近寄れないでいる。
【これでは稀代の悪役令嬢というより、稀代の悪役魔女って感じがしますね】
(ん、そうだね。やりすぎかな? 私の事殺そうと向かってきたしさ)
【構いませんよ。もうやりすぎなくらいやるほうがいいでしょう。そのほうがセントフィールド家への攻勢を緩めることができそうですし】
(うん、だよね。見せしめ見せしめ……。残酷な気もしないでもないけど……黙って殺されるわけにはいかないよ)
やっぱ悪役ならこれくらいやって然りだよね、とか思いつつ話していると、呼吸機能が戻ったのか指揮官が涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら再起動した。
「げほっがはっ……あ、がが……くふぅ。あ、あくまだ……。こいつは悪魔だ!!! はやくころせぇぇぇぇ!」
指揮官は這いつくばったまま後退るとそう喚き散らした。
憐れ。
暴力は暴力で返される。
使い方は間違えてはいけない。弱きを排除するためでなく、弱きを守るために使うべきだった。
でも、もう手遅れ。
兵士たちは恐れをなしたのかその声に反応しない。
なので私は指揮官に声をかけてあげた。
「あらら? 命を賭けて害獣を駆除するのではなかったのですか? 私、駆除されてませんけど……?」
「だまれえええええい! おい! お前ら、何をぼーっと突っ立ってるんだ!」
ざわざわと声が上がりそして意を決したのか私に向かってやって来る兵士たち。
もしかしたら思ったほど一枚岩ではないのかと思い声をかけてみる。
「ここで投降しセントフィールド家に下るというのであれば、ここであなたたちの命を奪うのは止めておきましょう。
考える時間は10秒です。はい、スタート。10……9……8……」
「おまえらああああああ。悪魔の言い分なんかにのるなああああ。嘘だ、こいつの言ってることは嘘なんだあああ!!!」
指揮官の言葉は無視して私はカウントをつづけた。
ちなみにこの言葉は魔法を使用し、屋敷を取り囲んでいる兵士たち全員の耳に届くようにしている。
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