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第11話 フラグは守ると俺が決めた
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「だから、わたしは……魔法が解けない限り、この姿から、成長しない……んだ」
遺跡に封印されている間は、闇の中に意識だけが覚醒していたのだという。
寝ては起きを繰り返す何もできない退屈地獄。
職業『石』と本当に変わらないんじゃないかと思う。
単純な無ではなく気が狂うようなこともなかったというが、最初出会った時はまともに喋れてなかった。
というか今も若干喋り方が流暢じゃないのもその影響なんだと思う。
もしかしたら、グラマー姉ちゃんはこんな状態のディアを救えという意味でここに俺を飛ばしたのだろうか?
退屈地獄に苦しむ俺を見ながら酒でも飲むとか言ってたけれど、男と女じゃ話は別だ。
俺だってディアが捕らわれてると知ったら助け出したい。
全てが偶然でランダムで転移したのかもしれないが、俺にはそれを知る術はない。
ならこれが運命であり必然の行動だったと思うべきだ。
「ディアはその姿で可愛いから変わらなくてもいいと思うぞ?」
俺はロリじゃなくてグラマーな年上が好みだが、ここまで可愛ければ気にならないどころか望むところ。
成長したらどうなるか気になる気もするが……。
いや、さぞかし美しい女になることが予想される!
そう考えると惜しい。非常に惜しい!
だが、そんなことを言っても仕方がない。
「レンジュ成長する、でしょ……? なら、わたしも一緒に成長、したい……!」
「したいといってもな……。魔法を解かないといけないんだよな?」
「そう、だね……」
つまるところ闇属性最上級魔法を解呪する魔法か、この魔法をかけた常闇蟲の力が必要になる。
前者は俺の持つ力ではないし、後者で解呪するということは、国を滅ぼすような力を持つ常闇蟲を解き放つということ。
けどなぁ……。
俺の事を上目遣いで見つめてくるディアを見ていると、どうにもそれでもいいんじゃないかと思えてしまう。
俺が強くなってそれを制御できる程になれば……と考えてしまうが、流石にできると思えない。
でも、成長したディアの姿が見たいという欲求は確かにある。
俺だけ年取っちゃうのも、確かに寂しい気もする。
というより、守ると決めたのに俺だけ歳をとり俺だけ先に死ぬのでは話がおかしい。
考えているとディアの目がにじむ。
「あー分かった分かった! 多分あれだろ? 封印珠があればいいんだろ? それを探してみることにしよう!」
異世界なので冒険者になって、モンスターを適当に狩って適当に暮らせばいいと思っていたが、ひょんなことになってしまったと思う。
だが悪くないと感じている俺がいるのも確か。
俺が必死で立てたディアというかけがえのないフラグ。
それを守り切ってみるのも悪くはない。
たとえどんな困難が待ち受けていようともだ。
そう。どんな理不尽が立ちはだかろうともだ。
「ありが、とう……」
「ああ! ちなみに心当たりがあったりするか?」
俺の質問にディアは首を振った。
ノーヒントから探すのは非常に大変だがやるしかないだろう。
といってもまずは自己強化と資金稼ぎは必須。
あのゴーレムは守護像だったことから正規ルートで売り払うのはまずい気がする。
裏世界の情報屋みたいなのでもいればいいけど……危険だろうか。
いや、だが、ディアのためなら何でもすると決めたはずなのに怖気づいてはいられない。
よし。
この先の方針が決まったが現在の道しるべは全くない。
まだ森に入ってすらいないのだ。刻々と時間は経過しているというのにこれはまずいだろう。
「じゃあこの森なんだけどさ、どこいきゃいいんだろ?」
言ってから300年前に封印された人間が知ってるはずがないかとも思ったが、意外なことにディアは森の先を迷いなく指さした。
「ここ……隔離された……空間…………。300年前と同じなら……転移魔法陣が残ってる……と思う…………」
おそらく先ほど女性がここにいたということは、残っている証拠ってことでいいんだろう。
どの程度の距離歩けばいいのか全く分からないが、とりあえず森へと足を進めることにした。
「んじゃ、行くぞ!」
「う、ん……。えい、えい、おー……」
「ははは、えいえいおー!」
そんな言葉が300年前にもあったんだな、と不可思議な感覚になりつつも共に拳を挙げた。
二人で鬱蒼とした雰囲気の森を慎重に歩いていく。もやのような物が途切れない怪しげな森。
勿論、時々鑑定を行うことは忘れない。
落ち葉の間から生えていた普通っぽい草の鑑定結果。
『レン草 レア度☆ ポピュラーな繁殖力の強い草。ファレンシスのどこでも見かけることができる』
木の根の間からひょろっと伸びた紫色の草の鑑定結果。
『ピラー草 レア度☆☆ 僅かな薬効成分が含まれる草。すり潰して傷口に擦りこむように使用する』
ふんふん、と頷きながらゲーム気分で採集してはアイテムボックスに入れていく。
体を使ったゲーム気分に少しばかり気分が高揚する。
「なに、してるの……?」
ディアが不思議そうに尋ねかけてくるので、もうひとつピラー草を採りながら答えを返した。
「俺はディアよりもこの世界の事を知らないんだ。だから色々やってみてんのさ」
「私より……? なん、で……?」
「俺はな、ディアを救うためにさっきこの世界にやってきたんだ。これ、内緒だから秘密にしといてくれよ」
「よく、わかんないけど、レンジュ…………わたし、救ってくれたの、わかった……。ないしょ……」
嬉しそうに目を細めて、さっと口に指を当てるしぐさが可愛らしくて暗い森でも心が和む。
喋り方はおっとりしているが、動きは意外と機敏なのはステータスの影響なのかなんなのか。
「にしても……」
辺りを見回してみるがモンスターなどはいない。
てっきり凶暴なモンスターでもいると考えていたのだが。
チチチチと野鳥のさえずりや虫の音は聞こえてくるので、生き物がいないというわけではない。
隔離された空間、とディアは言っていた。それ故の事なのだろうか。
だが、それがフラグというもの。
考えてはいけなかったのだ。
暇だと考えれば忙しくなる。忙しいと考えれば暇になる。
モンスターがいないと考えれば、モンスターが出るというのが世界の掟なのだから。
遺跡に封印されている間は、闇の中に意識だけが覚醒していたのだという。
寝ては起きを繰り返す何もできない退屈地獄。
職業『石』と本当に変わらないんじゃないかと思う。
単純な無ではなく気が狂うようなこともなかったというが、最初出会った時はまともに喋れてなかった。
というか今も若干喋り方が流暢じゃないのもその影響なんだと思う。
もしかしたら、グラマー姉ちゃんはこんな状態のディアを救えという意味でここに俺を飛ばしたのだろうか?
退屈地獄に苦しむ俺を見ながら酒でも飲むとか言ってたけれど、男と女じゃ話は別だ。
俺だってディアが捕らわれてると知ったら助け出したい。
全てが偶然でランダムで転移したのかもしれないが、俺にはそれを知る術はない。
ならこれが運命であり必然の行動だったと思うべきだ。
「ディアはその姿で可愛いから変わらなくてもいいと思うぞ?」
俺はロリじゃなくてグラマーな年上が好みだが、ここまで可愛ければ気にならないどころか望むところ。
成長したらどうなるか気になる気もするが……。
いや、さぞかし美しい女になることが予想される!
そう考えると惜しい。非常に惜しい!
だが、そんなことを言っても仕方がない。
「レンジュ成長する、でしょ……? なら、わたしも一緒に成長、したい……!」
「したいといってもな……。魔法を解かないといけないんだよな?」
「そう、だね……」
つまるところ闇属性最上級魔法を解呪する魔法か、この魔法をかけた常闇蟲の力が必要になる。
前者は俺の持つ力ではないし、後者で解呪するということは、国を滅ぼすような力を持つ常闇蟲を解き放つということ。
けどなぁ……。
俺の事を上目遣いで見つめてくるディアを見ていると、どうにもそれでもいいんじゃないかと思えてしまう。
俺が強くなってそれを制御できる程になれば……と考えてしまうが、流石にできると思えない。
でも、成長したディアの姿が見たいという欲求は確かにある。
俺だけ年取っちゃうのも、確かに寂しい気もする。
というより、守ると決めたのに俺だけ歳をとり俺だけ先に死ぬのでは話がおかしい。
考えているとディアの目がにじむ。
「あー分かった分かった! 多分あれだろ? 封印珠があればいいんだろ? それを探してみることにしよう!」
異世界なので冒険者になって、モンスターを適当に狩って適当に暮らせばいいと思っていたが、ひょんなことになってしまったと思う。
だが悪くないと感じている俺がいるのも確か。
俺が必死で立てたディアというかけがえのないフラグ。
それを守り切ってみるのも悪くはない。
たとえどんな困難が待ち受けていようともだ。
そう。どんな理不尽が立ちはだかろうともだ。
「ありが、とう……」
「ああ! ちなみに心当たりがあったりするか?」
俺の質問にディアは首を振った。
ノーヒントから探すのは非常に大変だがやるしかないだろう。
といってもまずは自己強化と資金稼ぎは必須。
あのゴーレムは守護像だったことから正規ルートで売り払うのはまずい気がする。
裏世界の情報屋みたいなのでもいればいいけど……危険だろうか。
いや、だが、ディアのためなら何でもすると決めたはずなのに怖気づいてはいられない。
よし。
この先の方針が決まったが現在の道しるべは全くない。
まだ森に入ってすらいないのだ。刻々と時間は経過しているというのにこれはまずいだろう。
「じゃあこの森なんだけどさ、どこいきゃいいんだろ?」
言ってから300年前に封印された人間が知ってるはずがないかとも思ったが、意外なことにディアは森の先を迷いなく指さした。
「ここ……隔離された……空間…………。300年前と同じなら……転移魔法陣が残ってる……と思う…………」
おそらく先ほど女性がここにいたということは、残っている証拠ってことでいいんだろう。
どの程度の距離歩けばいいのか全く分からないが、とりあえず森へと足を進めることにした。
「んじゃ、行くぞ!」
「う、ん……。えい、えい、おー……」
「ははは、えいえいおー!」
そんな言葉が300年前にもあったんだな、と不可思議な感覚になりつつも共に拳を挙げた。
二人で鬱蒼とした雰囲気の森を慎重に歩いていく。もやのような物が途切れない怪しげな森。
勿論、時々鑑定を行うことは忘れない。
落ち葉の間から生えていた普通っぽい草の鑑定結果。
『レン草 レア度☆ ポピュラーな繁殖力の強い草。ファレンシスのどこでも見かけることができる』
木の根の間からひょろっと伸びた紫色の草の鑑定結果。
『ピラー草 レア度☆☆ 僅かな薬効成分が含まれる草。すり潰して傷口に擦りこむように使用する』
ふんふん、と頷きながらゲーム気分で採集してはアイテムボックスに入れていく。
体を使ったゲーム気分に少しばかり気分が高揚する。
「なに、してるの……?」
ディアが不思議そうに尋ねかけてくるので、もうひとつピラー草を採りながら答えを返した。
「俺はディアよりもこの世界の事を知らないんだ。だから色々やってみてんのさ」
「私より……? なん、で……?」
「俺はな、ディアを救うためにさっきこの世界にやってきたんだ。これ、内緒だから秘密にしといてくれよ」
「よく、わかんないけど、レンジュ…………わたし、救ってくれたの、わかった……。ないしょ……」
嬉しそうに目を細めて、さっと口に指を当てるしぐさが可愛らしくて暗い森でも心が和む。
喋り方はおっとりしているが、動きは意外と機敏なのはステータスの影響なのかなんなのか。
「にしても……」
辺りを見回してみるがモンスターなどはいない。
てっきり凶暴なモンスターでもいると考えていたのだが。
チチチチと野鳥のさえずりや虫の音は聞こえてくるので、生き物がいないというわけではない。
隔離された空間、とディアは言っていた。それ故の事なのだろうか。
だが、それがフラグというもの。
考えてはいけなかったのだ。
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モンスターがいないと考えれば、モンスターが出るというのが世界の掟なのだから。
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