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第2話 怪しげなじじぃと魔王に攫われた姫
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しばらく視界が真っ白になった後、俺たちは地に足が着く感覚を憶えた。
少しでも安全だと感じた今、俺はゆっくりと目を開け現状を把握しようとするが、
「あれ……?」
目を開けても、視界は真っ白だった。いやそうではなく、単純に俺たちが真っ白な空間にいるのだ。
「え、何!?」 「ここどこ?」 「私たちどうなっちゃうの?」
周りからは、クラスメイトのざわめく声が俺の耳に届いてくる。
この空間はとても広く、体育館の4倍程の広さもあると思う。
それに加え物は何一つ置かれていないため、より広さが際立って感じられた。
(まぁ……いつかは出られるだろ)
そんな風に思い、現状を夢の中であるという可能性を模索し、目を瞑って時間を潰そうとすると不安げに篠宮が話しかけてきた。
「な、なぁ御影くん……」
「ん?」
「あそこに扉があるだろ……? 御影くんが行って、ここから出られるかどうか確かめてきてよ」
「えー、どうして俺が?」
「こういうのは、御影くんの役目だろ?」
(何だよ、役目って。実験台かよ)
閉じ込められているのが怖いのか、少し震えた声でそう口にしてきた篠宮。
ここで反論するのも面倒だったため、俺は篠宮が指差した扉の方へと足を向けた。
扉の前へ着きしばらくその場に立ちつくすが、扉が開く気配はない。
(自動ドアではないのか)
そう思い、今度は扉に手をかけ無理やりにでも開こうとした。だがそれでも、扉は重くて開かない。
(俺たち、もうここから出られないんじゃ……)
その時、バチンッ、っと電気がはじけるような音が鳴り響く。
「何!?」 「て、停電!?」 「怖いよぉ……」
扉の前で手こずっていると、突然視界が真っ暗になった。
どうやらこの空間のライトが、全て消されたようだ。
クラスメイトの元へ戻ろうとしても前が見えないため身動きも取れず、俺はこの場に待機する。
すると突然白い壁に、大きなモニターが現れ映像が映し出された。
そこに映っていた人間が俺たちに向かって声をかけてくる。
「えぇと……。 皆さん急にお呼び出しをしてしまい、大変申し訳ございません、はい……」
(……誰だ?)
モニターに映っていた者は、燕尾服を纏った小さなじいさん。どこかか弱そうで、先程から白いハンカチで額から出る汗を拭っている。
「お前は誰なんだよ!?」
この状況を進展させようとしてか、篠宮がタイミングよく声を荒げる。
その問いに対しじいさんからの返事を待っていると、おどおどとした口調で答え始める。
「あぁ、そうですね。私はひさじぃ。ひさじぃと、お呼びください」
そう言って、ひさじぃというじいさんは軽く一礼する。
クラスのみんなが唖然としている中、またもや篠宮はひさじぃに質問した。
「で? 俺たちに何の用?」
またもや良い質問だ。とりあえず篠宮に任せておけばいいと思える。
その問いに、ここにいるみんなは一様にひさじぃに耳を傾けた。ひさじぃは、ゆっくりと語り出す。
「はい、では早速本題へ入りましょう。ここはユニバース国にある、ユニバース宮殿。とても大きな宮殿でございます。
この宮殿にはそれはそれはお美しい姫様がおり、毎日楽しく幸せに暮らしていました。だがある日突然魔王がやって来て、我々の姫様を攫っていってしまったのです。
我々は懸命に姫様を捜しました。毎日毎日、寝る間も惜しんで朝から晩まで……」
「ちょっと待って、話が長い! もっと分かりやすく簡潔に、30文字以内で説明してよ!」
ひさじぃが説明している途中に割って入ってきた少女、湊川。相変わらずの彼女の性格に気圧されるも、物事は進んでいく。
「あ、は、はい! も、申し訳ございません……。 分かりやすく言いますと、これから皆さんには、我々の希望であるリーナ姫を魔王から救出しに行ってほしいのです!
勿論、ただでとは言いませんよ」
「「「……」」」
ひさじぃのその言葉で、この場に沈黙が訪れる。
(というか、全然30文字以内に収まってなかったことには誰も突っ込まないんだな)
そんなことを考えていると、再びざわめきを取り戻した。
「何これ、何かのアトラクション?」 「これって強制?」 「ユニバーサル宮殿って、一体どこの国の話だよ」「元の場所へ戻してくれよ!」
クラスメイトたちが騒ぎ出す中、一人の少年がそれを制するように大きな声で言葉を放つ。
当然仕切り役といえば一人しかいない。
「みんな、ちょっと待って!」
大きな声を出した少年――篠宮によって、再びこの場には静寂が訪れた。
篠宮はゆっくりと口を開き、ひさじぃに尋ねかける。
「それで? そのリーナ姫を救出した後の報酬ってのは?」
その質問に対して、ひさじぃはコクリ、と小さく頷き返事をした。
「はい。褒美といってもなんですが、もしリーナ姫を救出してくださいましたら、願い事を3つ、何でも叶えさせていただきます。
でも願いを叶えるにはリーナ姫がおられないとできませんので、救出は絶対です」
ひさじぃの答えを聞いた後、篠宮は俯き何かを考え出した。
こんな重たい空気の中誰も言葉を発する者はおらず、次に出る篠宮の言葉を黙って待つだけだ。
そして、
「……分かった。 乗った」
俺はその肯定の言葉に正直困惑した。
願い事を叶える。そんな力があるのであれば、最初からそれをリーナ姫とやらの救出に当てればいい。
リーナ姫がいないとできないというのも怪しいことこの上ない。
もっとも叶えられる望みに限るのかもしれないが、篠宮はをそれを尋ねようとはしなかった。
こう思ったのは俺だけではないのだろう。クラスメイトたちも、互いに顔を見合わせながら小声で何かを話している。
「みんなも協力しようぜ! 願いが何でも叶えられるんだ! こんなチャンス、滅多にないって!」
「そういう篠宮は、何か叶えたい願いでもあんのか?」
明るい表情を見せる篠宮とは反対に、本田は暗い表情でそう聞いた。すると篠宮は苦笑しながら、言葉を返した。
「あー……。 まぁ、ちょっとな。な! みんなもやろうぜ! ひさじぃ、俺たちそのリーナ姫っていう姫様を絶対に連れ戻すから!」
篠宮のその言葉を聞いた後、ひさじぃは安心したようににっこりと笑ってみせた。
(おいおい……マジかよ)
現状の把握もままならないというのに面倒なことを引き受けたと思った俺は、ダルいなと思いつつ扉にもたれかかる。
しかし相手の言うことを聞かないという選択肢も取りづらいと言えばそう。現状俺たちはかごの中の鳥。
「でもリーナ姫を助けに行ってもらう前に、皆さんにやってほしいことがあります。 それは勇者決め……。いや、この中でリーダーを決めてほしいのです」
その言葉を聞いて、本田は躊躇いもなく篠宮のことを指差した。
「だったら、篠宮でいいんじゃね? 頭も悪くないし頼れるし」
本田の意見に周りがどんどん賛成していく中、篠宮も良い気になって自ら立候補した。
別に俺も特に意義はない。勝手にやってくれと言う感じではあったが。
「リーダーだったら、俺がやります!」
勢いよく挙手をする篠宮のことを、ひさじぃはモニター越しで細い目をゆっくりと開け見る。いや、観察した。そして再び目を細くし、言葉を綴り出す。
「篠宮くん……と言ったかな? 自信満々ですね。でもこれは重要なことなので、ちゃんと個々の本当の実力を見てから決めたいと思っております」
「実力?」
誰からか分からないが呟くように聞こえた瞬間、ギィィという音が白い部屋を埋める。
「うわッ!」
寄りかかっていた扉が急に開き、俺はバランスを崩してその場に崩れ落ちた。
その様子を見ていたクラスメイトたちは、小さくクスクスと笑っている。
(どうしていつも俺ばかり……)
「今から皆さんには、ある試練を行ってもらいます。その試練の結果を見て、リーダーを決めさせていただきます」
扉の向こうは真っ暗で何も見えず、何が待っているのかも分からない。
こんな不気味な場所に、ひさじぃは入れと言っているのだろうか。
「さぁ皆さん、扉の向こうへ。無事に帰ってきてください……」
ひさじぃはモニター越しで、小さく微笑んでみせた。
少しでも安全だと感じた今、俺はゆっくりと目を開け現状を把握しようとするが、
「あれ……?」
目を開けても、視界は真っ白だった。いやそうではなく、単純に俺たちが真っ白な空間にいるのだ。
「え、何!?」 「ここどこ?」 「私たちどうなっちゃうの?」
周りからは、クラスメイトのざわめく声が俺の耳に届いてくる。
この空間はとても広く、体育館の4倍程の広さもあると思う。
それに加え物は何一つ置かれていないため、より広さが際立って感じられた。
(まぁ……いつかは出られるだろ)
そんな風に思い、現状を夢の中であるという可能性を模索し、目を瞑って時間を潰そうとすると不安げに篠宮が話しかけてきた。
「な、なぁ御影くん……」
「ん?」
「あそこに扉があるだろ……? 御影くんが行って、ここから出られるかどうか確かめてきてよ」
「えー、どうして俺が?」
「こういうのは、御影くんの役目だろ?」
(何だよ、役目って。実験台かよ)
閉じ込められているのが怖いのか、少し震えた声でそう口にしてきた篠宮。
ここで反論するのも面倒だったため、俺は篠宮が指差した扉の方へと足を向けた。
扉の前へ着きしばらくその場に立ちつくすが、扉が開く気配はない。
(自動ドアではないのか)
そう思い、今度は扉に手をかけ無理やりにでも開こうとした。だがそれでも、扉は重くて開かない。
(俺たち、もうここから出られないんじゃ……)
その時、バチンッ、っと電気がはじけるような音が鳴り響く。
「何!?」 「て、停電!?」 「怖いよぉ……」
扉の前で手こずっていると、突然視界が真っ暗になった。
どうやらこの空間のライトが、全て消されたようだ。
クラスメイトの元へ戻ろうとしても前が見えないため身動きも取れず、俺はこの場に待機する。
すると突然白い壁に、大きなモニターが現れ映像が映し出された。
そこに映っていた人間が俺たちに向かって声をかけてくる。
「えぇと……。 皆さん急にお呼び出しをしてしまい、大変申し訳ございません、はい……」
(……誰だ?)
モニターに映っていた者は、燕尾服を纏った小さなじいさん。どこかか弱そうで、先程から白いハンカチで額から出る汗を拭っている。
「お前は誰なんだよ!?」
この状況を進展させようとしてか、篠宮がタイミングよく声を荒げる。
その問いに対しじいさんからの返事を待っていると、おどおどとした口調で答え始める。
「あぁ、そうですね。私はひさじぃ。ひさじぃと、お呼びください」
そう言って、ひさじぃというじいさんは軽く一礼する。
クラスのみんなが唖然としている中、またもや篠宮はひさじぃに質問した。
「で? 俺たちに何の用?」
またもや良い質問だ。とりあえず篠宮に任せておけばいいと思える。
その問いに、ここにいるみんなは一様にひさじぃに耳を傾けた。ひさじぃは、ゆっくりと語り出す。
「はい、では早速本題へ入りましょう。ここはユニバース国にある、ユニバース宮殿。とても大きな宮殿でございます。
この宮殿にはそれはそれはお美しい姫様がおり、毎日楽しく幸せに暮らしていました。だがある日突然魔王がやって来て、我々の姫様を攫っていってしまったのです。
我々は懸命に姫様を捜しました。毎日毎日、寝る間も惜しんで朝から晩まで……」
「ちょっと待って、話が長い! もっと分かりやすく簡潔に、30文字以内で説明してよ!」
ひさじぃが説明している途中に割って入ってきた少女、湊川。相変わらずの彼女の性格に気圧されるも、物事は進んでいく。
「あ、は、はい! も、申し訳ございません……。 分かりやすく言いますと、これから皆さんには、我々の希望であるリーナ姫を魔王から救出しに行ってほしいのです!
勿論、ただでとは言いませんよ」
「「「……」」」
ひさじぃのその言葉で、この場に沈黙が訪れる。
(というか、全然30文字以内に収まってなかったことには誰も突っ込まないんだな)
そんなことを考えていると、再びざわめきを取り戻した。
「何これ、何かのアトラクション?」 「これって強制?」 「ユニバーサル宮殿って、一体どこの国の話だよ」「元の場所へ戻してくれよ!」
クラスメイトたちが騒ぎ出す中、一人の少年がそれを制するように大きな声で言葉を放つ。
当然仕切り役といえば一人しかいない。
「みんな、ちょっと待って!」
大きな声を出した少年――篠宮によって、再びこの場には静寂が訪れた。
篠宮はゆっくりと口を開き、ひさじぃに尋ねかける。
「それで? そのリーナ姫を救出した後の報酬ってのは?」
その質問に対して、ひさじぃはコクリ、と小さく頷き返事をした。
「はい。褒美といってもなんですが、もしリーナ姫を救出してくださいましたら、願い事を3つ、何でも叶えさせていただきます。
でも願いを叶えるにはリーナ姫がおられないとできませんので、救出は絶対です」
ひさじぃの答えを聞いた後、篠宮は俯き何かを考え出した。
こんな重たい空気の中誰も言葉を発する者はおらず、次に出る篠宮の言葉を黙って待つだけだ。
そして、
「……分かった。 乗った」
俺はその肯定の言葉に正直困惑した。
願い事を叶える。そんな力があるのであれば、最初からそれをリーナ姫とやらの救出に当てればいい。
リーナ姫がいないとできないというのも怪しいことこの上ない。
もっとも叶えられる望みに限るのかもしれないが、篠宮はをそれを尋ねようとはしなかった。
こう思ったのは俺だけではないのだろう。クラスメイトたちも、互いに顔を見合わせながら小声で何かを話している。
「みんなも協力しようぜ! 願いが何でも叶えられるんだ! こんなチャンス、滅多にないって!」
「そういう篠宮は、何か叶えたい願いでもあんのか?」
明るい表情を見せる篠宮とは反対に、本田は暗い表情でそう聞いた。すると篠宮は苦笑しながら、言葉を返した。
「あー……。 まぁ、ちょっとな。な! みんなもやろうぜ! ひさじぃ、俺たちそのリーナ姫っていう姫様を絶対に連れ戻すから!」
篠宮のその言葉を聞いた後、ひさじぃは安心したようににっこりと笑ってみせた。
(おいおい……マジかよ)
現状の把握もままならないというのに面倒なことを引き受けたと思った俺は、ダルいなと思いつつ扉にもたれかかる。
しかし相手の言うことを聞かないという選択肢も取りづらいと言えばそう。現状俺たちはかごの中の鳥。
「でもリーナ姫を助けに行ってもらう前に、皆さんにやってほしいことがあります。 それは勇者決め……。いや、この中でリーダーを決めてほしいのです」
その言葉を聞いて、本田は躊躇いもなく篠宮のことを指差した。
「だったら、篠宮でいいんじゃね? 頭も悪くないし頼れるし」
本田の意見に周りがどんどん賛成していく中、篠宮も良い気になって自ら立候補した。
別に俺も特に意義はない。勝手にやってくれと言う感じではあったが。
「リーダーだったら、俺がやります!」
勢いよく挙手をする篠宮のことを、ひさじぃはモニター越しで細い目をゆっくりと開け見る。いや、観察した。そして再び目を細くし、言葉を綴り出す。
「篠宮くん……と言ったかな? 自信満々ですね。でもこれは重要なことなので、ちゃんと個々の本当の実力を見てから決めたいと思っております」
「実力?」
誰からか分からないが呟くように聞こえた瞬間、ギィィという音が白い部屋を埋める。
「うわッ!」
寄りかかっていた扉が急に開き、俺はバランスを崩してその場に崩れ落ちた。
その様子を見ていたクラスメイトたちは、小さくクスクスと笑っている。
(どうしていつも俺ばかり……)
「今から皆さんには、ある試練を行ってもらいます。その試練の結果を見て、リーダーを決めさせていただきます」
扉の向こうは真っ暗で何も見えず、何が待っているのかも分からない。
こんな不気味な場所に、ひさじぃは入れと言っているのだろうか。
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