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第二章 尾張国編「さまよう赤い糸」
第二話① 道三対面(1)
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明智十兵衛光秀は、美濃国主・斎藤道三の遣いとして、帰蝶との面談を許された。
那古野城内の帰蝶の居室に通され、閉じた障子にむかって平伏して対面を待ちながら、かつての帰蝶に想いを馳せている。
五年前に稲葉山城に戻ったときの帰蝶は、夫・頼充との突然の死別に憔悴しきっていた。
光秀に会うや夫の仇を討とうと短刀を振りかざしたときの、帰蝶の憎しみの眼差しは、今も忘れることができない。握った刀を振り落とそうとつかんだ手首のか細さと激しい震えの記憶は、今も光秀の心をきつく締め上げる。
なのに、同じ日の夜、帰蝶は光秀のもとにやってきて、腕の中で狂おしいほどに乱れた。あのときの帰蝶の姿、肌の熱さを思い出すと、さらに胸が締め付けられた。
光秀を憎みながらも、裏腹に体は光秀を求めてきた帰蝶が、たまらなく愛おしかった。
けれどもそれから間もなくして、帰蝶は尾張国の織田信長のもとに輿入れが決まってしまった。またも光秀が帰蝶と結ばれる機会は失われてしまったのだった。
帰蝶は父である斎藤道三に二度目の婚姻話を持ち掛けられたとき、拒絶はしなかったと聞く。
ただ、その会話の場で、このようなやり取りがあったという。
「もし、信長が噂通りのただのバカなら、この短刀でやつを刺すんだ」
道三が言って短刀を差し出すと、帰蝶は、微笑みを浮かべながら
「どうかしら。逆にこの短刀で父上を刺すことになるかもね」
と答えたと言うのだ。
───肚が据わったのだな
この会話の様子を聞いたとき、光秀は思った。
帰蝶の成長ぶりが頼もしかった。
彼女にとって輿入れは、愛でも恋でもない。
婚姻の名のもとに武将から武将へと渡り歩く。誰を盛り立て、誰を切り捨てるか。これは自らの運命をかけた戦なのだ。
───ならば、彼女の心にはまだ俺の居場所はあるはずだ
戦は戦。恋は恋。そう思っていてくれたなら。
光秀はそればかりを願いつづけてきた。
そして今日。
帰蝶との再会の機会を待ちつつも、兵学や城の建築、鉄砲技術など興味の赴くままに学び、放浪するうち、あっという間に月日が流れた。
信長との婚姻からもう三年だ。
それでも光秀の帰蝶への想いは少しも色褪せてはいない。むしろ会えないあいだにその色合いは、一層濃く、より鮮やかになったようにさえ思えた。
───ついに会える
胸の高鳴りがうるさい。光秀はこれほどまでに自分を翻弄する帰蝶を憎らしくさえ感じた。
障子がするりと開かれた。
その先に、女は座っていた。
「ひさしぶりね、光秀。・・・みんな、しばらく下がっていて」
周囲に待機する侍女たちが一斉に姿を消した。
気配が消えるのを見計らって、光秀は顔を上げた。
血の気が失せていく。あまりの失望に、腕の力が抜けて床に倒れ込みそうになった。
「おまえは、菫」
座っていたのは帰蝶ではなく、光秀自らが送り込んだ影武者、菫だった。
「光秀さま、残念です。帰蝶さまは私をここに据え置いてお出かけになられました」
そのころ帰蝶は、町人に扮して熱田神社にむかっていた。信長の身を案じて、いてもたってもいられず、ついにしびれを切らして那古野城を飛び出したのだ。
お供には同じく町人に扮した橘と、梁田政綱という男がついている。
梁田政綱。
彼は信長の家臣だが、とある事情によって帰蝶の護衛をするようになっていた。
どうしても信長が、政綱の顔を覚えられなかったのだ。
戦功をあげても、優れた戦法を具申しても、
「よくやった・・・で、お前、名前は」
と毎度尋ねる。
この政綱という男の顔は、記憶に残るような特徴がまったくないのだ。そればかりか時折、主君のそばにいるというのに「梁田政綱という男はどこだ」と探される始末。存在感というものがまるでない。
帰蝶はこの男を「信長が覚えられない男」として心に留めおいていた。忘れられやすい顔かたちをしているというだけで、才知はあるし武勇もある。ならば私の護衛に、と信長に頼んで帰蝶のそばに置くようになっていた。彼は町人だけでなく、馬借、山伏、さまざまに変装して自在に容姿を変え、帰蝶のお忍びを護衛した。
政綱と橘を従えて、帰蝶は熱田神社の大鳥居をくぐった。くすの木の葉が風にそよぐ音に包まれ、ほっと息をつく。
熱田様のおられるこの場所はいつ来ても空気が美しい。体にまとわりついた醜い情念や、ほの暗い雑念、そんな陰影を、穢れのない光で照らして振り払ってくれる気がした。
───信長が負けてしまわないように、彼に力をお与えください
帰蝶は拝殿で手を合わせた。
帰り道、一陣の風が帰蝶の髪をさらった。ふわりと、体の重みを失わせるような風だった。吹かれる、というよりも、抱かれるといった方がふさわしい、優しく大きな風だった。
「いま、不思議な風が吹いて行ったわ」
頭上に伸びる楠の枝が、舞い上がる風に若葉を震わせて、何かを訴えかけるようにしきりにさわさわと音を立てている。帰蝶は振り仰ぎ、木々の隙間から見える空をじっと見つめた。
「願いを受け止めた、と熱田大神が帰蝶に伝えたんだ。昔から神前で吹く風にはそのような意味があるという」
隣を歩いていた橘は、見上げた帰蝶の横顔に言った。
よかった、帰蝶は思った。信長はきっとこの窮地に打ち勝つことができる。
そこまで考え、ふと立ち止まる。
───信長が勝ったら、美濃はどうなる?
まさか、信長の手によって滅ぼされてしまうのだろうか。信長の無事を祈れば故郷を見捨てることになりかねない。帰蝶は改めて戦慄した。
道三や身内の者たちの顔が脳裏をかすめた。そして、いつもまぶたの裏で思い描いているあの愛おしい男の顔を思い、息をつめた。
───光秀。美濃から逃げて、尾張に来て。
そのとき再び、柔らかな風が帰蝶の髪を舞いあげた。
「また風」
言いながら風が吹いていく先を見届けるように、振り返る。帰蝶はそこで、動きを止めた。
振り返った先に、光秀が立っていた。
凛と背筋が伸びた長身に、瞳の色に似た濃紺色の肩衣姿。楠の枝がおりなす木漏れ日に目を細め、帰蝶に向かって微笑んでいる。
「光秀」
目を見張って立ちすくむ帰蝶を見て、橘はあわてて政綱の腕を引いた。参道の端に政綱と隠れるように立つと、彼に耳打ちした。
「政綱、このことは殿には絶対に秘密にするんだ。いいね」
帰蝶と光秀が見つめあう様子を見て、政綱もすべてを悟ったようだった。
「とはいっても橘さま、あのお二人はまさか・・・」
ただならぬ二人の様子に、咎めるべきでは、と政綱の忠義心が揺れる。
「いいんだ。政綱、若いお前にはまだわからない。とにかくこれは秘密にするんだ。私とお前はひと足先に那古野城へ戻る。いいね。黙っていれば、この先お前に城をもたせてやるから。約束するから」
「城を持たせるって・・・橘さま、あなたはいつからそんな権限を?」
こたえずにじいっと見つめてくる橘に気圧されて、政綱はわけもわからずうなずいた。
橘は目を白黒させる政綱の腕を引き、鳥居に向かって歩き出した。
那古野城内の帰蝶の居室に通され、閉じた障子にむかって平伏して対面を待ちながら、かつての帰蝶に想いを馳せている。
五年前に稲葉山城に戻ったときの帰蝶は、夫・頼充との突然の死別に憔悴しきっていた。
光秀に会うや夫の仇を討とうと短刀を振りかざしたときの、帰蝶の憎しみの眼差しは、今も忘れることができない。握った刀を振り落とそうとつかんだ手首のか細さと激しい震えの記憶は、今も光秀の心をきつく締め上げる。
なのに、同じ日の夜、帰蝶は光秀のもとにやってきて、腕の中で狂おしいほどに乱れた。あのときの帰蝶の姿、肌の熱さを思い出すと、さらに胸が締め付けられた。
光秀を憎みながらも、裏腹に体は光秀を求めてきた帰蝶が、たまらなく愛おしかった。
けれどもそれから間もなくして、帰蝶は尾張国の織田信長のもとに輿入れが決まってしまった。またも光秀が帰蝶と結ばれる機会は失われてしまったのだった。
帰蝶は父である斎藤道三に二度目の婚姻話を持ち掛けられたとき、拒絶はしなかったと聞く。
ただ、その会話の場で、このようなやり取りがあったという。
「もし、信長が噂通りのただのバカなら、この短刀でやつを刺すんだ」
道三が言って短刀を差し出すと、帰蝶は、微笑みを浮かべながら
「どうかしら。逆にこの短刀で父上を刺すことになるかもね」
と答えたと言うのだ。
───肚が据わったのだな
この会話の様子を聞いたとき、光秀は思った。
帰蝶の成長ぶりが頼もしかった。
彼女にとって輿入れは、愛でも恋でもない。
婚姻の名のもとに武将から武将へと渡り歩く。誰を盛り立て、誰を切り捨てるか。これは自らの運命をかけた戦なのだ。
───ならば、彼女の心にはまだ俺の居場所はあるはずだ
戦は戦。恋は恋。そう思っていてくれたなら。
光秀はそればかりを願いつづけてきた。
そして今日。
帰蝶との再会の機会を待ちつつも、兵学や城の建築、鉄砲技術など興味の赴くままに学び、放浪するうち、あっという間に月日が流れた。
信長との婚姻からもう三年だ。
それでも光秀の帰蝶への想いは少しも色褪せてはいない。むしろ会えないあいだにその色合いは、一層濃く、より鮮やかになったようにさえ思えた。
───ついに会える
胸の高鳴りがうるさい。光秀はこれほどまでに自分を翻弄する帰蝶を憎らしくさえ感じた。
障子がするりと開かれた。
その先に、女は座っていた。
「ひさしぶりね、光秀。・・・みんな、しばらく下がっていて」
周囲に待機する侍女たちが一斉に姿を消した。
気配が消えるのを見計らって、光秀は顔を上げた。
血の気が失せていく。あまりの失望に、腕の力が抜けて床に倒れ込みそうになった。
「おまえは、菫」
座っていたのは帰蝶ではなく、光秀自らが送り込んだ影武者、菫だった。
「光秀さま、残念です。帰蝶さまは私をここに据え置いてお出かけになられました」
そのころ帰蝶は、町人に扮して熱田神社にむかっていた。信長の身を案じて、いてもたってもいられず、ついにしびれを切らして那古野城を飛び出したのだ。
お供には同じく町人に扮した橘と、梁田政綱という男がついている。
梁田政綱。
彼は信長の家臣だが、とある事情によって帰蝶の護衛をするようになっていた。
どうしても信長が、政綱の顔を覚えられなかったのだ。
戦功をあげても、優れた戦法を具申しても、
「よくやった・・・で、お前、名前は」
と毎度尋ねる。
この政綱という男の顔は、記憶に残るような特徴がまったくないのだ。そればかりか時折、主君のそばにいるというのに「梁田政綱という男はどこだ」と探される始末。存在感というものがまるでない。
帰蝶はこの男を「信長が覚えられない男」として心に留めおいていた。忘れられやすい顔かたちをしているというだけで、才知はあるし武勇もある。ならば私の護衛に、と信長に頼んで帰蝶のそばに置くようになっていた。彼は町人だけでなく、馬借、山伏、さまざまに変装して自在に容姿を変え、帰蝶のお忍びを護衛した。
政綱と橘を従えて、帰蝶は熱田神社の大鳥居をくぐった。くすの木の葉が風にそよぐ音に包まれ、ほっと息をつく。
熱田様のおられるこの場所はいつ来ても空気が美しい。体にまとわりついた醜い情念や、ほの暗い雑念、そんな陰影を、穢れのない光で照らして振り払ってくれる気がした。
───信長が負けてしまわないように、彼に力をお与えください
帰蝶は拝殿で手を合わせた。
帰り道、一陣の風が帰蝶の髪をさらった。ふわりと、体の重みを失わせるような風だった。吹かれる、というよりも、抱かれるといった方がふさわしい、優しく大きな風だった。
「いま、不思議な風が吹いて行ったわ」
頭上に伸びる楠の枝が、舞い上がる風に若葉を震わせて、何かを訴えかけるようにしきりにさわさわと音を立てている。帰蝶は振り仰ぎ、木々の隙間から見える空をじっと見つめた。
「願いを受け止めた、と熱田大神が帰蝶に伝えたんだ。昔から神前で吹く風にはそのような意味があるという」
隣を歩いていた橘は、見上げた帰蝶の横顔に言った。
よかった、帰蝶は思った。信長はきっとこの窮地に打ち勝つことができる。
そこまで考え、ふと立ち止まる。
───信長が勝ったら、美濃はどうなる?
まさか、信長の手によって滅ぼされてしまうのだろうか。信長の無事を祈れば故郷を見捨てることになりかねない。帰蝶は改めて戦慄した。
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───光秀。美濃から逃げて、尾張に来て。
そのとき再び、柔らかな風が帰蝶の髪を舞いあげた。
「また風」
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振り返った先に、光秀が立っていた。
凛と背筋が伸びた長身に、瞳の色に似た濃紺色の肩衣姿。楠の枝がおりなす木漏れ日に目を細め、帰蝶に向かって微笑んでいる。
「光秀」
目を見張って立ちすくむ帰蝶を見て、橘はあわてて政綱の腕を引いた。参道の端に政綱と隠れるように立つと、彼に耳打ちした。
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ただならぬ二人の様子に、咎めるべきでは、と政綱の忠義心が揺れる。
「いいんだ。政綱、若いお前にはまだわからない。とにかくこれは秘密にするんだ。私とお前はひと足先に那古野城へ戻る。いいね。黙っていれば、この先お前に城をもたせてやるから。約束するから」
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