1 / 2
学校の王子様系DK×ちょっと口悪不良(優しい)なDK 風邪
しおりを挟む
朝起きたら、なんか全身がぼーっとして、急にベッドの生ぬるさがむずむずした。窓を開けるといつもより重たく感じて、朝特有の冷たく柔らかな風が気持ちよくて、うっとりと空を眺めていた。
ピーッ
『風邪…まじかよ』
馬鹿は風邪を引かないという噂もだが、風邪を引いたことに気付かないという噂はソースどこだよ、ったく。
それより、さっきからマホがひっきりなしに鳴っているのが気になりすぎる。
てかうるせぇ、誰だよ。こんな朝から迷惑も考えずに連絡してくるやつなんて数えても1人しかいないが、念の為とスマホを開く。
【高橋】
>今日届けたいものがあるんだけど、家行っていいかな? 既読
高橋 奏。普段なら誰彼構わず勝手に家に入ってくるくせに今日はやけに慎重そうだ。渡したいものってなんだよ、AVか?
てか誰も家いねえんだから好き勝手入れよ今まで通り、きもいな…
バカに磨きがかかった頭で考えをまとめようとするのが愚かなもので、俺の頭は自然と枕の方へ沈んでいく。てか、学校に連絡しねえと。
一人暮らしの弊害がここで出るなんて思ってなかった為、鎧を背負った騎士並に重たくなった身体を踏ん張り、俺は学校の連絡先を見つけに行った。
『熱ってこんなにつれぇのか…』
久々に患ったもので、すっかりこの倦怠感の感触を忘れていた。てか圧倒的に体の弱い妹の面倒をみてることが多かったので、むしろ自分の熱には疎い。どう対処すればいいかなんて知らず、薬と食いもん頼るしかねえ。
『(くっそ…今日スーパー行こうとしてたのに)』
都合悪く、特売の日なのだ今日は。
別に家計が苦しいなんてことはない。むしろ両親が自由にお金を使いまくるので心配になるくらいだ。子供に水のように金を使いやがるから説教してもしたりない。
どうすんだよ、花梨(妹)が金目的で近寄られたら…なんて、兄心をよそに、頭と体は完全に分離していく。
身体は水や固形物を欲し、お腹もぐるぐると言っているのに、今何か食べたら戻す気がしてる。それで食べるのもったいねえよな。
『寝てりゃ治るか』
再びベッドに戻ろうとすると、玄関からカチャリと金属と金属のぶつかる音がした。やっと来たのか、遅ぇ。
てかマスクしなきゃな、移すとわりぃし。
「優!おはよう、調子はどう?って…珍しく着替えてないね、学校お休み?」
『いちいちうるせぇ、頭に響く。』
ギロリと睨んでもあいつが顔をしかめることなく、むしろ喜んだように顔を綻ばせる。まじで狂ってやがるこいつ、5年以上傍にいるくせに全然掴めねぇ。
「もしかして…風邪?」
『だから学校行ってろ』
物は置いてけ、と足で床を指しベッドに戻ろうとした。が、不意に引っ張られ途端にバランスを崩した。
『うぉ、!?』
「だめだよ優、僕を頼んなきゃ。何か買ってくるものは?冷蔵庫見るね」
居座る気なのか、スクバを置いて「移してくれたほうが優は辛くないけど、そんなことしたら怒るだろうからマスクするね」なんて断りを入れてマスクをした。
それでも隠しきれないキラキラオーラが眩しくなって、投げ飛ばしたくなった。薔薇出すなしまえ、俺は学校の女子とちげぇんだぞ。
『なんもねぇよ!てか、お前さっさと学校行け、単位落ちるだろ!!』
「なあに?僕の心配してくれてるのゆーちゃん。大丈夫だよ、普段からサボってないし一日くらい。」
こいつ本当に俺と同じ人種か?宇宙人って言われても信じるくらいには今頭が可笑しいし、こいつの理解能力が心配になっている。
『ちげぇ、だからそういっ…んぐ、』
途端に襲う吐き気と目眩に、俺は一瞬ふらつき目の前にいるこいつにもたれ掛かる。
「ほら、具合悪いでしょ。ベッド戻る?」
『っ…』
やべぇ、もう無理かも。離せって言いたいのに、口からは逆流するものの感触と匂いしかわからず、口が開けない。手で押してもぎゅっと抱き寄せられる。触んじゃねえ。
『んっ…ん゛ーっ、』
「…吐きそう?ゆーちゃん。」
『…』こくり
素直に頷くと、あいつは一瞬考え、制服を脱ぎ始めた。
『???』
奇行種だろ最早、てか辛いから早くトイレいかせろ。
「ほら、制服じゃないからここで吐いていいよ。もう多分歩けないでしょ?」
『(は?お前馬鹿か?)』
こいつほんとうに馬鹿か?
ピーッ
『風邪…まじかよ』
馬鹿は風邪を引かないという噂もだが、風邪を引いたことに気付かないという噂はソースどこだよ、ったく。
それより、さっきからマホがひっきりなしに鳴っているのが気になりすぎる。
てかうるせぇ、誰だよ。こんな朝から迷惑も考えずに連絡してくるやつなんて数えても1人しかいないが、念の為とスマホを開く。
【高橋】
>今日届けたいものがあるんだけど、家行っていいかな? 既読
高橋 奏。普段なら誰彼構わず勝手に家に入ってくるくせに今日はやけに慎重そうだ。渡したいものってなんだよ、AVか?
てか誰も家いねえんだから好き勝手入れよ今まで通り、きもいな…
バカに磨きがかかった頭で考えをまとめようとするのが愚かなもので、俺の頭は自然と枕の方へ沈んでいく。てか、学校に連絡しねえと。
一人暮らしの弊害がここで出るなんて思ってなかった為、鎧を背負った騎士並に重たくなった身体を踏ん張り、俺は学校の連絡先を見つけに行った。
『熱ってこんなにつれぇのか…』
久々に患ったもので、すっかりこの倦怠感の感触を忘れていた。てか圧倒的に体の弱い妹の面倒をみてることが多かったので、むしろ自分の熱には疎い。どう対処すればいいかなんて知らず、薬と食いもん頼るしかねえ。
『(くっそ…今日スーパー行こうとしてたのに)』
都合悪く、特売の日なのだ今日は。
別に家計が苦しいなんてことはない。むしろ両親が自由にお金を使いまくるので心配になるくらいだ。子供に水のように金を使いやがるから説教してもしたりない。
どうすんだよ、花梨(妹)が金目的で近寄られたら…なんて、兄心をよそに、頭と体は完全に分離していく。
身体は水や固形物を欲し、お腹もぐるぐると言っているのに、今何か食べたら戻す気がしてる。それで食べるのもったいねえよな。
『寝てりゃ治るか』
再びベッドに戻ろうとすると、玄関からカチャリと金属と金属のぶつかる音がした。やっと来たのか、遅ぇ。
てかマスクしなきゃな、移すとわりぃし。
「優!おはよう、調子はどう?って…珍しく着替えてないね、学校お休み?」
『いちいちうるせぇ、頭に響く。』
ギロリと睨んでもあいつが顔をしかめることなく、むしろ喜んだように顔を綻ばせる。まじで狂ってやがるこいつ、5年以上傍にいるくせに全然掴めねぇ。
「もしかして…風邪?」
『だから学校行ってろ』
物は置いてけ、と足で床を指しベッドに戻ろうとした。が、不意に引っ張られ途端にバランスを崩した。
『うぉ、!?』
「だめだよ優、僕を頼んなきゃ。何か買ってくるものは?冷蔵庫見るね」
居座る気なのか、スクバを置いて「移してくれたほうが優は辛くないけど、そんなことしたら怒るだろうからマスクするね」なんて断りを入れてマスクをした。
それでも隠しきれないキラキラオーラが眩しくなって、投げ飛ばしたくなった。薔薇出すなしまえ、俺は学校の女子とちげぇんだぞ。
『なんもねぇよ!てか、お前さっさと学校行け、単位落ちるだろ!!』
「なあに?僕の心配してくれてるのゆーちゃん。大丈夫だよ、普段からサボってないし一日くらい。」
こいつ本当に俺と同じ人種か?宇宙人って言われても信じるくらいには今頭が可笑しいし、こいつの理解能力が心配になっている。
『ちげぇ、だからそういっ…んぐ、』
途端に襲う吐き気と目眩に、俺は一瞬ふらつき目の前にいるこいつにもたれ掛かる。
「ほら、具合悪いでしょ。ベッド戻る?」
『っ…』
やべぇ、もう無理かも。離せって言いたいのに、口からは逆流するものの感触と匂いしかわからず、口が開けない。手で押してもぎゅっと抱き寄せられる。触んじゃねえ。
『んっ…ん゛ーっ、』
「…吐きそう?ゆーちゃん。」
『…』こくり
素直に頷くと、あいつは一瞬考え、制服を脱ぎ始めた。
『???』
奇行種だろ最早、てか辛いから早くトイレいかせろ。
「ほら、制服じゃないからここで吐いていいよ。もう多分歩けないでしょ?」
『(は?お前馬鹿か?)』
こいつほんとうに馬鹿か?
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる