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023 一瞬であの頃に戻れた気がした
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確かに、リギアが貴族の加護を受けるなら子爵のカレブが認知して籍を入れれば晴れてリギアは子爵令嬢だ。
だが貴族の加護を受けるなら何も貴族の実父との縁組だけが道ではない。後見人を立てればその子の地位は安泰だ。
しかもカレブは子爵、後見人となっているウィルケン・バルファークは公爵・侯爵にも匹敵するであろう辺境伯爵だ。どちらが将来安泰なのかは火を見るよりも明らかであった。
ミルファのその言い方には、彼女のカレブに対する若干の嫌味が含まれていて、今の男と比べてお前はどうだとでも言っているようだった。
ただ、それを指摘されても、意外にもカレブは余裕を崩すことはなかったのが、ミルファには想定外だった。
辺境伯ウィルケンを上げてカレブを下げる。そこに多少の恨みを混ぜて言ってみたところで、カレブの冷静な様子に逆にたじろいでしまう。
カレブは身分云々は散々言われてきた。成り上がりだと陰口を叩かれたことも面と向かって馬鹿にされたことも履いて捨てるほど。
それを考えたらミルファの嫌味など虫に刺されたほどにも思わない。
逆にミルファのほうが自分が身分の高いウィルケンにすり寄ってカレブに嫌味を言うような小物に思えて恥ずかしくなってしまったくらいだ。
「……だが後見人のバルファーク公はリギアの父親欄に名を残せないだろ。彼はあくまでも後見人、君と結ばれたとしても義父にはなれない。そうだろ? 彼はラドゥ卿の父親で、リギアと養子縁組をしたらラドゥ卿とは結婚できないんだからな」
「……」
「まあ、君があの若い二人を引き裂きたいなら話は別だが」
「そ、そんなことないわ!」
「だったら俺とリギアの籍入れたって問題ないだろ。バルファークでは貴族と平民の間に垣根はほとんどないかもしれないけど、リギアは王都で騎士としてやっていくんだ。肩書は多い方がいい」
「だ、だけど……どうせラドゥさんと結婚するんだから、いずれはあの子も未来の辺境伯夫人になるのよ。肩書だって……」
「俺はリギアに結婚までの腰かけ程度の気持ちで騎士をやってほしくはない。あいつは命を懸ける現場の多い騎士の道を選んだんだ。そんな生易しい手習い程度の気持ちで騎士ができるか」
「……っ」
カレブのいつになくまじめな言葉に、ミルファは自分の気持ち優先でリギアの将来を語った自分を恥じた。
意外にもカレブはしっかり父親だったのだ。
さすがにばつが悪くなって、ミルファはため息を吐いた。冷め始めた紅茶を一口飲んでふんっと口を尖らせる。
「……何よ。十五年も放置してたくせに。こういう時だけ父親面とかずるいわよカレブ」
副騎士団長サマ、などと開口一番で呼ばれたために、ここで初めて名を呼ばれて、カレブは一瞬面くらってしまった。
「……悪かったよ。今そのせいでリギアとのギクシャクした関係を身をもって感じてる。十五年ぶん取り戻そうと抗って喘いで、今めちゃくちゃカッコ悪いよ俺は」
「貴方昔からそうじゃない。カッコつけようとしてカッコ悪くなってく感じ。私が『強い人が好き』ってちょっと言ったら必死になっちゃってさ」
ミルファの言葉に、若かりし頃ミルファにぞっこん惚れていたカレブは、彼女の理想の男になろうと必死でバルファークの魔物退治をがむしゃらに頑張っていたことを思い出す。
泥まみれで汗だくで、ボロボロになりながらも必死だった。
今のスマートな自分を気取る感じとはかけ離れて、泥臭くて確かにカッコ悪いが、それでも情熱だけはあって、いかにも青春していたなあと感じる。純粋すぎてむず痒い思い出だ。
「あー、それは、まあ……」
「……ごめん。だいぶ嫌味言ったわ。十五年放置されたんだし、このくらいの嫌味を受け止めてよ」
「そりゃもちろん。どんどんぶつけてくれ。リギアのためになるならいくらでも」
「あー、もう! わかったわよ! 籍でもなんでも好きにすればいいでしょ。リギアも入れたいって言うなら私はもう何も言わないわ」
「……! いいのか?」
「好きにしなさいって言ったでしょ。ほんとずるい。そういうとこ」
ミルファはつんとしながらちょっとがさつにテーブルのわきに立てかけてあったドリンクメニューを取って、そばを通った店員にカクテルを注文した。
「呑むんだ」
「呑むわよ。吞まないでやってられるもんですか」
「じゃあ俺も同じものを」
夜の営業時間なのにノンアルコールばかりの注文だったせいか、やっとアルコールメニューを頼んでもらえて、店員はほっとした表情で「かしこまりました」と言って去っていった。
頼んだカクテルは結構アルコール度数が高いものだったので、ミルファのやけくそ具合が良くわかる。
「度数高いの呑むじゃん。バルファーク公が心配しねえの?」
「心配はするけど、酔った私も可愛いって言ってくれるわ。彼は本当に優しくて素敵なの。貴方なんかよりずっと!」
「随分推すじゃん」
「推すわよ。愛してるもの」
「へえ~。公とはもうヤッたのか?」
「なっ……下品よ!」
「いや、場合によっちゃ俺とバルファーク公が『兄弟』になるわけじゃん」
「最低。ほんと最低。そういう話なら私だって貴方のこの十五年での歴代彼女と『姉妹』ってことになるんですけど!」
「ちょ、ミルファさん声大きい」
「誰のせいよ! 最初に言ったのは貴方よ! カレブの馬鹿! やっぱり上品で優しくて強くて、ウィルのほうが断然いいわ」
「ってことはヤッたんだな」
「私たちは愛し合ってるの。ヤるヤらないみたいな軽薄な愛じゃないのよ!」
「キレがちに肯定しやがる」
「貴方だってそうじゃないの。この十五年聖人君子だったなんて言わせないわよ」
元酒場の歌姫だけあって下ネタもできるトーク力は今も健在のようである。
昔こんなバカな話でミルファと二人で盛り上がったのを思い出す。一瞬であの頃に戻れた気がした。
「もう嫌味はそれだけでいいのか?」
「余裕ぶっこいて腹立つわその顔。……まあでも、十五年放置で腹は立ってたけど、私も悪かったし、そのことはもういいし本当は恨んでなんかいないけど」
「ん? 悪かったってどういうこと? 悪いのは俺だろ」
「……私も誠実じゃなかったってこと」
「え?」
「当時、貴方と知り合う前から、他に付き合ってた男が三人くらいいたから。まあ全員流れ者だったし貴方と同じですぐ別れちゃったけどね」
ミルファの白状にカレブは一瞬面くらった。
だがよく考えてみればミルファはかつて王都の美人碌にも載った評判の歌姫、カレブより二歳年上の彼女は、カレブが魔物退治の傭兵団の一員としてバルファークに赴く前より歌姫として活躍していたのだ。
こんな美人を酒場の男たちが放っておくわけがないだろう。
感心なのは、今の今まで隠し通していたことだ。よくカレブにも他の男たちにもバレなかったものだ。
カクテルが到着し、二人の目の前に置かれる。
「てか、リギア、よく数多の戦をかいくぐって俺に似て生まれてきたなあ」
「生まれてすぐ貴方の子だってわかったわ。その髪の色も目の色も貴方しかいないものね。……ねえ、あんまり聞くの無粋だから聞かなかったけど、貴方の出身ってどの国なの?」
「さあ……俺もよく分からねえんだ。物心ついたときには傭兵団の団長に拾われてたし。もしかしたら、本当に宇宙人なのかもしれんぜ?」
ミルファがリギアに「パパは宇宙人」なんて言ったことを出してカレブは笑いながら杯を掲げて、ミルファを促して乾杯した。
だが貴族の加護を受けるなら何も貴族の実父との縁組だけが道ではない。後見人を立てればその子の地位は安泰だ。
しかもカレブは子爵、後見人となっているウィルケン・バルファークは公爵・侯爵にも匹敵するであろう辺境伯爵だ。どちらが将来安泰なのかは火を見るよりも明らかであった。
ミルファのその言い方には、彼女のカレブに対する若干の嫌味が含まれていて、今の男と比べてお前はどうだとでも言っているようだった。
ただ、それを指摘されても、意外にもカレブは余裕を崩すことはなかったのが、ミルファには想定外だった。
辺境伯ウィルケンを上げてカレブを下げる。そこに多少の恨みを混ぜて言ってみたところで、カレブの冷静な様子に逆にたじろいでしまう。
カレブは身分云々は散々言われてきた。成り上がりだと陰口を叩かれたことも面と向かって馬鹿にされたことも履いて捨てるほど。
それを考えたらミルファの嫌味など虫に刺されたほどにも思わない。
逆にミルファのほうが自分が身分の高いウィルケンにすり寄ってカレブに嫌味を言うような小物に思えて恥ずかしくなってしまったくらいだ。
「……だが後見人のバルファーク公はリギアの父親欄に名を残せないだろ。彼はあくまでも後見人、君と結ばれたとしても義父にはなれない。そうだろ? 彼はラドゥ卿の父親で、リギアと養子縁組をしたらラドゥ卿とは結婚できないんだからな」
「……」
「まあ、君があの若い二人を引き裂きたいなら話は別だが」
「そ、そんなことないわ!」
「だったら俺とリギアの籍入れたって問題ないだろ。バルファークでは貴族と平民の間に垣根はほとんどないかもしれないけど、リギアは王都で騎士としてやっていくんだ。肩書は多い方がいい」
「だ、だけど……どうせラドゥさんと結婚するんだから、いずれはあの子も未来の辺境伯夫人になるのよ。肩書だって……」
「俺はリギアに結婚までの腰かけ程度の気持ちで騎士をやってほしくはない。あいつは命を懸ける現場の多い騎士の道を選んだんだ。そんな生易しい手習い程度の気持ちで騎士ができるか」
「……っ」
カレブのいつになくまじめな言葉に、ミルファは自分の気持ち優先でリギアの将来を語った自分を恥じた。
意外にもカレブはしっかり父親だったのだ。
さすがにばつが悪くなって、ミルファはため息を吐いた。冷め始めた紅茶を一口飲んでふんっと口を尖らせる。
「……何よ。十五年も放置してたくせに。こういう時だけ父親面とかずるいわよカレブ」
副騎士団長サマ、などと開口一番で呼ばれたために、ここで初めて名を呼ばれて、カレブは一瞬面くらってしまった。
「……悪かったよ。今そのせいでリギアとのギクシャクした関係を身をもって感じてる。十五年ぶん取り戻そうと抗って喘いで、今めちゃくちゃカッコ悪いよ俺は」
「貴方昔からそうじゃない。カッコつけようとしてカッコ悪くなってく感じ。私が『強い人が好き』ってちょっと言ったら必死になっちゃってさ」
ミルファの言葉に、若かりし頃ミルファにぞっこん惚れていたカレブは、彼女の理想の男になろうと必死でバルファークの魔物退治をがむしゃらに頑張っていたことを思い出す。
泥まみれで汗だくで、ボロボロになりながらも必死だった。
今のスマートな自分を気取る感じとはかけ離れて、泥臭くて確かにカッコ悪いが、それでも情熱だけはあって、いかにも青春していたなあと感じる。純粋すぎてむず痒い思い出だ。
「あー、それは、まあ……」
「……ごめん。だいぶ嫌味言ったわ。十五年放置されたんだし、このくらいの嫌味を受け止めてよ」
「そりゃもちろん。どんどんぶつけてくれ。リギアのためになるならいくらでも」
「あー、もう! わかったわよ! 籍でもなんでも好きにすればいいでしょ。リギアも入れたいって言うなら私はもう何も言わないわ」
「……! いいのか?」
「好きにしなさいって言ったでしょ。ほんとずるい。そういうとこ」
ミルファはつんとしながらちょっとがさつにテーブルのわきに立てかけてあったドリンクメニューを取って、そばを通った店員にカクテルを注文した。
「呑むんだ」
「呑むわよ。吞まないでやってられるもんですか」
「じゃあ俺も同じものを」
夜の営業時間なのにノンアルコールばかりの注文だったせいか、やっとアルコールメニューを頼んでもらえて、店員はほっとした表情で「かしこまりました」と言って去っていった。
頼んだカクテルは結構アルコール度数が高いものだったので、ミルファのやけくそ具合が良くわかる。
「度数高いの呑むじゃん。バルファーク公が心配しねえの?」
「心配はするけど、酔った私も可愛いって言ってくれるわ。彼は本当に優しくて素敵なの。貴方なんかよりずっと!」
「随分推すじゃん」
「推すわよ。愛してるもの」
「へえ~。公とはもうヤッたのか?」
「なっ……下品よ!」
「いや、場合によっちゃ俺とバルファーク公が『兄弟』になるわけじゃん」
「最低。ほんと最低。そういう話なら私だって貴方のこの十五年での歴代彼女と『姉妹』ってことになるんですけど!」
「ちょ、ミルファさん声大きい」
「誰のせいよ! 最初に言ったのは貴方よ! カレブの馬鹿! やっぱり上品で優しくて強くて、ウィルのほうが断然いいわ」
「ってことはヤッたんだな」
「私たちは愛し合ってるの。ヤるヤらないみたいな軽薄な愛じゃないのよ!」
「キレがちに肯定しやがる」
「貴方だってそうじゃないの。この十五年聖人君子だったなんて言わせないわよ」
元酒場の歌姫だけあって下ネタもできるトーク力は今も健在のようである。
昔こんなバカな話でミルファと二人で盛り上がったのを思い出す。一瞬であの頃に戻れた気がした。
「もう嫌味はそれだけでいいのか?」
「余裕ぶっこいて腹立つわその顔。……まあでも、十五年放置で腹は立ってたけど、私も悪かったし、そのことはもういいし本当は恨んでなんかいないけど」
「ん? 悪かったってどういうこと? 悪いのは俺だろ」
「……私も誠実じゃなかったってこと」
「え?」
「当時、貴方と知り合う前から、他に付き合ってた男が三人くらいいたから。まあ全員流れ者だったし貴方と同じですぐ別れちゃったけどね」
ミルファの白状にカレブは一瞬面くらった。
だがよく考えてみればミルファはかつて王都の美人碌にも載った評判の歌姫、カレブより二歳年上の彼女は、カレブが魔物退治の傭兵団の一員としてバルファークに赴く前より歌姫として活躍していたのだ。
こんな美人を酒場の男たちが放っておくわけがないだろう。
感心なのは、今の今まで隠し通していたことだ。よくカレブにも他の男たちにもバレなかったものだ。
カクテルが到着し、二人の目の前に置かれる。
「てか、リギア、よく数多の戦をかいくぐって俺に似て生まれてきたなあ」
「生まれてすぐ貴方の子だってわかったわ。その髪の色も目の色も貴方しかいないものね。……ねえ、あんまり聞くの無粋だから聞かなかったけど、貴方の出身ってどの国なの?」
「さあ……俺もよく分からねえんだ。物心ついたときには傭兵団の団長に拾われてたし。もしかしたら、本当に宇宙人なのかもしれんぜ?」
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