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第3章 校外学習で色々稼ごう
32.昨日の訓練は役立った
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「ねえ、今って大体何パーセントくらいこの階層は終わってるの?」
「約一割と言ったところだな」
カリスの質問に対して答えると、1つ気になることについて質問させてもらう。
「それより昨日の夜カリスとエンセリアは何をしていたんだ?しかも、ボクが寝たのを見計らったように隠れて」
名前を呼ばれ一瞬驚く二人だったが、カリスとエンセリアは少し恥ずかしそうになっている。今言えるのは百合展開ではないことだ。それにまだこの子達は純情なはずだからそっち方面でもない。
「実は……剣を更に強化しようとしていた……」
「ボクもああいうときに魔法以外が何も出来ないと困ると実感したからもっと剣を強化しようってカリスと考えていたんだぞ」
そんなこと考えていたのか。
よっぽど俺の得手不得手があるということを信じてくれなかったんだな。少し悲しい。そこまででは多分無いと思うけれども単に弱点を潰すためだろう。いい心がけだな。
「私もいくら剣を持ってるとは言え、見せ掛けのようになって攻撃どころか自分の身も守れないんじゃないかと思って、ね」
「そうだぞ」
攻撃できるできないではなく自分の身を守るためか。確かにそれは重要なことだ。何もこそこそとすることでも無いと思うんだけどなー。
「つまり、率先して攻撃をするためではなく自分の身を守るためという認識でいいか?」
「「うん」」
もしかして俺とカリスが自分たちの攻撃だけに集中できるように……それは考えすぎか。
「まあ、それはいいが魔物が5匹くらい近づいてきているぞ。確かエンセリアだよな?頑張って来いよ」
「勿論頑張って来るぞ!このボクの剣でみんな纏めて屠ってやるー!」
おいおい、剣は守りじゃ無かったのかよ。
確かに実際に魔物を倒して慣れることも必要かもしれないが……。
「なんだ、またこの小さいゴーレムか。ボスとは違って魔法が普通に効くし大きさも1メートルくらいで小さいから微妙だぞ」
この階層では、動物のような魔物もいるが、今のような胸の少しした辺りまでしかない小さなゴーレムとたくさん遭遇する。
ボスもゴーレムだったから納得と言えば納得だ。
エンセリアはと言えば文句を言いつつも、付与魔法を強化して何気ない作業のような動作で倒していく。
今回は何もドロップして来なかった。
このゴーレムは増産型ゴーレムなのか、普通の魔物よりドロップしにくく、魔石も然程の大きさではない。ボスも小さかったり、何もドロップしてこなかったらどうしようか。
「剣が強くなったか、これでは全然分からなくて残念だぞ」
「そんなに力を込めずに倒していたところを見ると強くなってると思うよ、僕は」
「セシリアがそう言ってくれるなら安心だぞ!」
どうやら俺のさっきの言葉で、不安そうな残念そうな表情だったエンセリアを元気づけることが出来たようだ。
「話は変わるが、次は右が500メートルくらい進んだら行き止まりになっているみたいだ。だから左に進む。魔物の反応も今のところ無さそうだ」
◇
遂に訓練で戦った四階層のボスと対峙することになった。とは言っても一週間くらい前のことだから、然程昔という訳でもない。
「訓練のときのようにボクとティアナで四階層のボスを倒してくる。ティアナは大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「じゃあ、今回はいきなり首もとを狙うとしよう。あの訓練と同じと考えると最初は爆発が起きるはずだから気を付けよう。先ずボクが、首に傷をつけてくるから。二撃目はよろしくね」
そう伝えた俺はすぐにあのゴーレムの気が変わらない内に、瞬間移動でゴーレムの背後に回り込み、腕の付け根辺りから首のしたの方にかけて斜めに斬った。
するとやはりダンジョンの壁を壊しそうな勢いで爆発が起こる。
今回も瞬間移動ですぐに爆発と剣の追撃を避ける。
最初に居たところへと戻る。ティアナもそこで爆発が収まるのを待っているようだった。
「片腕と首の辺りに切れ込みを入れといたから後はよろしく頼んだ」
「倒しやすくしていただきありがとうございます!私も頑張ってきますね」
俺たちの話が終わる頃には爆発も収まっていた。
今回は一撃だけでこちらに向けてゴーレムが駆けてくる。ただ、先に片腕を落とされてかのか分からないが、片手剣を手にしている。
それに対しティアナは正面から向かっていきゴーレムのすぐ手前まで行く。
ゴーレムもそれに反応し剣を振り下ろす。
それをティアナは弾き返し、体勢を崩したゴーレムの首もと目掛け剣を振った。
ティアナが剣を振りきる頃には黒い霧となり消える。
やはり、魔石がドロップした。
そして、今回は珍しい(多分)ゴーレムが纏っていたプレートアーマーが手に入った。どういう仕組みかは分からないが俺たちが負わせた傷は無くなり、新品のように鏡のように光沢を持っている。耐久性も俺たちが倒すときと変わらないのならば、オリハルコンくらいの硬さはあるだろう。
「誰かこれ着てダンジョン潜りたいやついるか?」
「ボクも遠慮しておくぞ。このステッキが映えなくなるから」
「魔法があるので……」
「重そうで動き難そうだからいいや」
みんな着るつもりは無いそうだ。それにしても映えるとかエンセリアは気にしてるのか……。
「では、これは魔石たちと一緒に売るとして取り敢えずボクが空間収納に閉まっておく。五階層に行くとするか」
プレートアーマーは、いいお小遣いとなりそうで今回の売却額はなかなかに期待が持てそうだ。
◇
「寒くないか?」
「うん、なんか北の方にある国に行ったみたい」
「手が氷になりそうだぞ」
「それは言い過ぎじゃないか?まあ、ボクはスキルで、寒さには耐性があるから問題は無いんだが」
「ベゼーヌ先生、何故この階層は寒くなっているのですか?」
「この五階層はボスの影響で棲息する魔物も冷気を放っているので、このような寒い階層なんですよ」
「通りで寒い訳ですね」
ダンジョンの壁には所々だが氷柱があったり、霜が降りていたりもしている。アメジストのような魔晶石と相まって幻想的な世界となっていて一枚写真でも撮りたい気分だ。
「そうだ、みんなこのままじゃ寒くてまともに集中できないだろ?服に簡単な付与となるが今より幾分かよくなると思うのだがどうする?あ、ベゼーヌ先生は対策とかされているのですか?」
「私もジェネレーティさんのように耐寒スキルを持っているので、五階層の寒さなら問題は無いので大丈夫ですよ」
「そうですか、では大丈夫なんですね。みんな、ちょっとこっちに寄ってくれ。服に発熱効果が出るようにするから」
俺の目の前に4人とも来たので、魔法付与をする。発熱効果を分かりやすく言うと云わば衣服全体がカイロのようになるものだ。ただ、俺の気遣いで低温火傷を防ぐ魔法も付与しておいた。
「どうだ?」
「暖かーい」
「一気に北の国の冬から南国に行ったみたいだぞ!」
「セシリアさんありがとうございます。とても快適になりました」
「エンセリアは言い過ぎだと思うが、良くなったのなら嬉しい」
いいことするって、いいな。
「念じれば、この機能のオンオフもできるから地上に出たらオフにするといい」
「え?そんな機能まであるの?すごーい!」
「最早これは魔道具として売れるレベルだぞ」
「ありがとう、それはいいが早速お客さんが来ている。魔物の反応が15匹ほどもあってしかも、上の四階層にいた魔物たちよりも少し強い。みんなもオーバーキルする勢いでやった方がいいかもしれない」
小さなゴーレムの120パーセントくらいの強さだ。やはり、ダンジョンは下に行けば行くほど強くなるのだろう。
五階層の魔物がどれくらいで一撃で倒せるか調節をしなくてはならないな。
四階層の感覚のままだと撃ち漏らしが出てくるなどしてよくないので、大体どのくらいの強さで倒せばいいのか判断し少し上方修正をする必要がある。
「約一割と言ったところだな」
カリスの質問に対して答えると、1つ気になることについて質問させてもらう。
「それより昨日の夜カリスとエンセリアは何をしていたんだ?しかも、ボクが寝たのを見計らったように隠れて」
名前を呼ばれ一瞬驚く二人だったが、カリスとエンセリアは少し恥ずかしそうになっている。今言えるのは百合展開ではないことだ。それにまだこの子達は純情なはずだからそっち方面でもない。
「実は……剣を更に強化しようとしていた……」
「ボクもああいうときに魔法以外が何も出来ないと困ると実感したからもっと剣を強化しようってカリスと考えていたんだぞ」
そんなこと考えていたのか。
よっぽど俺の得手不得手があるということを信じてくれなかったんだな。少し悲しい。そこまででは多分無いと思うけれども単に弱点を潰すためだろう。いい心がけだな。
「私もいくら剣を持ってるとは言え、見せ掛けのようになって攻撃どころか自分の身も守れないんじゃないかと思って、ね」
「そうだぞ」
攻撃できるできないではなく自分の身を守るためか。確かにそれは重要なことだ。何もこそこそとすることでも無いと思うんだけどなー。
「つまり、率先して攻撃をするためではなく自分の身を守るためという認識でいいか?」
「「うん」」
もしかして俺とカリスが自分たちの攻撃だけに集中できるように……それは考えすぎか。
「まあ、それはいいが魔物が5匹くらい近づいてきているぞ。確かエンセリアだよな?頑張って来いよ」
「勿論頑張って来るぞ!このボクの剣でみんな纏めて屠ってやるー!」
おいおい、剣は守りじゃ無かったのかよ。
確かに実際に魔物を倒して慣れることも必要かもしれないが……。
「なんだ、またこの小さいゴーレムか。ボスとは違って魔法が普通に効くし大きさも1メートルくらいで小さいから微妙だぞ」
この階層では、動物のような魔物もいるが、今のような胸の少しした辺りまでしかない小さなゴーレムとたくさん遭遇する。
ボスもゴーレムだったから納得と言えば納得だ。
エンセリアはと言えば文句を言いつつも、付与魔法を強化して何気ない作業のような動作で倒していく。
今回は何もドロップして来なかった。
このゴーレムは増産型ゴーレムなのか、普通の魔物よりドロップしにくく、魔石も然程の大きさではない。ボスも小さかったり、何もドロップしてこなかったらどうしようか。
「剣が強くなったか、これでは全然分からなくて残念だぞ」
「そんなに力を込めずに倒していたところを見ると強くなってると思うよ、僕は」
「セシリアがそう言ってくれるなら安心だぞ!」
どうやら俺のさっきの言葉で、不安そうな残念そうな表情だったエンセリアを元気づけることが出来たようだ。
「話は変わるが、次は右が500メートルくらい進んだら行き止まりになっているみたいだ。だから左に進む。魔物の反応も今のところ無さそうだ」
◇
遂に訓練で戦った四階層のボスと対峙することになった。とは言っても一週間くらい前のことだから、然程昔という訳でもない。
「訓練のときのようにボクとティアナで四階層のボスを倒してくる。ティアナは大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「じゃあ、今回はいきなり首もとを狙うとしよう。あの訓練と同じと考えると最初は爆発が起きるはずだから気を付けよう。先ずボクが、首に傷をつけてくるから。二撃目はよろしくね」
そう伝えた俺はすぐにあのゴーレムの気が変わらない内に、瞬間移動でゴーレムの背後に回り込み、腕の付け根辺りから首のしたの方にかけて斜めに斬った。
するとやはりダンジョンの壁を壊しそうな勢いで爆発が起こる。
今回も瞬間移動ですぐに爆発と剣の追撃を避ける。
最初に居たところへと戻る。ティアナもそこで爆発が収まるのを待っているようだった。
「片腕と首の辺りに切れ込みを入れといたから後はよろしく頼んだ」
「倒しやすくしていただきありがとうございます!私も頑張ってきますね」
俺たちの話が終わる頃には爆発も収まっていた。
今回は一撃だけでこちらに向けてゴーレムが駆けてくる。ただ、先に片腕を落とされてかのか分からないが、片手剣を手にしている。
それに対しティアナは正面から向かっていきゴーレムのすぐ手前まで行く。
ゴーレムもそれに反応し剣を振り下ろす。
それをティアナは弾き返し、体勢を崩したゴーレムの首もと目掛け剣を振った。
ティアナが剣を振りきる頃には黒い霧となり消える。
やはり、魔石がドロップした。
そして、今回は珍しい(多分)ゴーレムが纏っていたプレートアーマーが手に入った。どういう仕組みかは分からないが俺たちが負わせた傷は無くなり、新品のように鏡のように光沢を持っている。耐久性も俺たちが倒すときと変わらないのならば、オリハルコンくらいの硬さはあるだろう。
「誰かこれ着てダンジョン潜りたいやついるか?」
「ボクも遠慮しておくぞ。このステッキが映えなくなるから」
「魔法があるので……」
「重そうで動き難そうだからいいや」
みんな着るつもりは無いそうだ。それにしても映えるとかエンセリアは気にしてるのか……。
「では、これは魔石たちと一緒に売るとして取り敢えずボクが空間収納に閉まっておく。五階層に行くとするか」
プレートアーマーは、いいお小遣いとなりそうで今回の売却額はなかなかに期待が持てそうだ。
◇
「寒くないか?」
「うん、なんか北の方にある国に行ったみたい」
「手が氷になりそうだぞ」
「それは言い過ぎじゃないか?まあ、ボクはスキルで、寒さには耐性があるから問題は無いんだが」
「ベゼーヌ先生、何故この階層は寒くなっているのですか?」
「この五階層はボスの影響で棲息する魔物も冷気を放っているので、このような寒い階層なんですよ」
「通りで寒い訳ですね」
ダンジョンの壁には所々だが氷柱があったり、霜が降りていたりもしている。アメジストのような魔晶石と相まって幻想的な世界となっていて一枚写真でも撮りたい気分だ。
「そうだ、みんなこのままじゃ寒くてまともに集中できないだろ?服に簡単な付与となるが今より幾分かよくなると思うのだがどうする?あ、ベゼーヌ先生は対策とかされているのですか?」
「私もジェネレーティさんのように耐寒スキルを持っているので、五階層の寒さなら問題は無いので大丈夫ですよ」
「そうですか、では大丈夫なんですね。みんな、ちょっとこっちに寄ってくれ。服に発熱効果が出るようにするから」
俺の目の前に4人とも来たので、魔法付与をする。発熱効果を分かりやすく言うと云わば衣服全体がカイロのようになるものだ。ただ、俺の気遣いで低温火傷を防ぐ魔法も付与しておいた。
「どうだ?」
「暖かーい」
「一気に北の国の冬から南国に行ったみたいだぞ!」
「セシリアさんありがとうございます。とても快適になりました」
「エンセリアは言い過ぎだと思うが、良くなったのなら嬉しい」
いいことするって、いいな。
「念じれば、この機能のオンオフもできるから地上に出たらオフにするといい」
「え?そんな機能まであるの?すごーい!」
「最早これは魔道具として売れるレベルだぞ」
「ありがとう、それはいいが早速お客さんが来ている。魔物の反応が15匹ほどもあってしかも、上の四階層にいた魔物たちよりも少し強い。みんなもオーバーキルする勢いでやった方がいいかもしれない」
小さなゴーレムの120パーセントくらいの強さだ。やはり、ダンジョンは下に行けば行くほど強くなるのだろう。
五階層の魔物がどれくらいで一撃で倒せるか調節をしなくてはならないな。
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