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第3章 校外学習で色々稼ごう
37.登録完了
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「セシリア、ほんとにありがとう!お陰で、3発目で壊すとかいう中途半端な終わり方をせずに済んだぞ!あのまま魔力を分けてもらってなかったらあんな派手に壊せなかった、改めてありがとうな!」
やっぱり、派手に壊すためだったのか?
まあ、結果みんな合格なんだからわざわざ追求したり、それで注意をしたりするのも俺としてはあまりしたく無いのでその点は無視ということにしておこう。
「最後に相応しい、ド派手に的を破壊できたな」
「そ、そうか~?セシリアから褒められるなんて嬉しいぞ」
照れながら嬉しそうにエンセリアは返してくれた。
やはりさっきの点は触れなくて良かった。
「みんなも合格おめでとう。今日は折角だから軽いパーティでもするか。これに異論がある人はいるか?それによっては予定を変更しようと思うんだが」
みんなの様子からだと異論は無さそうだ。
「どこに食べに行きたいとか、こんなお店に行きたいとかはあるか?」
「はい、はぁーい!セシリアちゃんの料理を久しぶりに食べたい!」
え、俺の料理を?
店の料理には勝てないと思っているんだが。
でも、ちょっと待てよ。スキルをうまく使えばなかなかいいものが作れるかもしれない。いや、料理に使えそうなスキルは無いか。
「ボクは作ってもいいんだが、ほんとに素人の料理だからあまりおすすめはできないな」
念のため俺が作るということになっても大丈夫なように保険をかけておく。プロ並みだと勘違いされて変に期待されても応えることは難しいだろうからね。
「私はセシリアちゃんの料理なんて気になるから食べてみたいかな?」
「ボクもカリスがそんなに食べたそうにしているんだから気になるから食べてみたいぞ」
あれ?意外とみんな賛成してくれてる?
「セシリアさんは魔法も使って料理をするのですよね?」
「まあ、そうなると思うが」
「でしたら、魔法がとても得意な人が作る料理なら美味しいに決まってますよ。それに、セシリアさんは優しいですし」
最後の優しいというのは兎も角、【魔法ができる=料理の味もいい】という認識があったというのはなんとなく分かる。
ただ、この世界にはスキルも存在しているからやはり、その辺では勝ることは難しい。
総合的に考えれば俺のアイディアといい同じくらいなのかもしれない。
「なら、今日のパーティのご飯は俺が作らせてもらうよ」
よし!頑張るか。
「んん、ちょっと盛り上がってるところ申し訳ないと思いますが、先に冒険者登録の方を済ませてしまいましょうか」
俺たちがこのあとどんなパーティーをしようかと話していると的を直したエリックさんが戻ってきた。
「「はい!」」
エリックさんのあとをついて行き最初にいたダンジョンの近くのギルドまで戻る。
◇
「お、戻って来たか」
レーリット先生がギルドで待っていてくれたようだ。
「エリックさん、この子達はどうだったでしょう。試験に合格できました?」
「推薦をされるだけあってとても余裕を持って合格をみなさんできたと思いますよ」
「そうか、それは良かった」
合格と聞いて先生は一安心という感じで胸を撫で下ろす。
「みんな、合格おめでとう。よく頑張ったな。では、登録の手続きに行ってきます。本日は試験官を務めていただいてありがとうございます」
先生が頭を下げてお礼を言ったので俺たちもバラバラではあるがおのおのお礼の言葉を一言述べる。
「お礼を言われるほどのことはしていませんよ。君たちも今後に期待していますから適度に頑張って冒険者としてやって活躍できることを願っております。それでは、私はここで失礼致します」
エリックさんは一礼すると、俺たちに合格ということを証明する紙を渡すと、そのままギルドの奥に戻っていってしまった。
「じゃ、登録でもしに行くか。さっきもらった推薦冒険者登録試験の合格の証明書を渡されたやつはもってるだろ?それを見せれば登録ができる」
多分、さっきエリックさんからもらったあの紙のことだろう。
流石、魔法の世界だけあってあの紙はそう簡単に偽造ができないものだった。偽造できたとしてもデメリットの方が大きいだろうが。
先生に冒険者登録をするに当たって必要と言われた俺たちは、その紙を手についていく。
「朝も来たがここで登録をする。さあ、その紙を渡してくれ。そうすれば登録ができる。後、身分証もだよな」
出せば、登録をできると言われたので俺達は紙と身分証を受付の人に渡す。
この人は朝、受付をしていた人だ。
「はい、確かに皆さん合格できたようですね。おめでとうございます。今、身分証に冒険者情報とそれらを書き込めるようにしておきますね」
身分証を持って受付越しにある奥に入って行った。
数分ほど待ってると戻って来た。
「はい、どうぞ。これで冒険者登録は完了しました」
そう言うと俺達1人1人手渡しで丁寧に渡してくれた。
「全員登録できてよかったな。これで、ダンジョンの素材や魔石の買取額が上がったら、依頼達成報酬ももらえたりするから明日の朝、ダンジョンに行く前にこのギルドによってどれか依頼を受注するといい。私からは以上だ。ではまた今度」
「「先生、さようなら!」」
俺たちは先生とさようならをして、昼食を食べることになった。
流石に昼も俺の料理というのは難しいので昼は、普通にお店に行くことになった。
どんなお店かと言うと、前にも行ったお店がたくさん集まっているフードコートみたいなところだ。
そこに着くと前回と同じようにそれぞれ自分が食べたいものを頼んだ……つもりだったが、何故か合わせた訳でもないのに全員昼からステーキをだった。
「ステーキも届いたことだし、新しく身分証に冒険者情報が追加されたのも見るか」
「確かに、あの場ではじっくり見ていると人の邪魔になってしまっていたからよく見てなかったな」
身分証を取り出し、どんな風になったか見る。
【身分証】
《名前》 セシリア・ジェネレーティ
《年齢》 10歳
《性別》 女性
《出身》 地上世界
《職業》 冒険者
【冒険者情報】
《冒険者ランク》E
《冒険者歴》0ヶ月
《総依頼受注件数》0件
《依頼達成率》No data
こんな感じだった。
職業は、なしから冒険者になっていた。それについてだが、確かこれの更新は自動だったはずなのに学院にはいってからもなしだった。
学院に通っているのだから立派な学業だと思うけれども違うのだろうか?
今、無職から冒険者になったからいいか。
それと気になることが一つある。
何かと言うと依頼達成率というところだけ何故か英語になっているということだ。俺の目が特殊でそのように見えてしまうようになっているのか、この世界も昔は地球のようにたくさんの言語が使われていたからか?
でも、偶然でもこんな日本語とか英語があるものなのだろうか。……もしかしたら、昔日本人らしき人がいたからそれが関与しているのかもしれない。
これ以上は結果に辿り着けるくらいには情報が少なすぎるから考えても無駄か。
「皆さん、冒険者ランクはEでしたか?」
俺がちょうど考えるのを終わらせた頃にティアナがみんなに向けて話してきた。
「ボクも」
「私もE」
「ということは全員Eということかな?因みに、ボクもEだ」
「私もEでした。全員同じだったのですね」
その後は、ステーキを頬張りながら今日の夕飯について話した。
何を作って欲しいか、それらをどのくらい食べたいのかなどを話し合う。
話しが盛り上がってきて段々、俺が会話に入って意見することは最早不可能な状況になっていた。
やっぱり、派手に壊すためだったのか?
まあ、結果みんな合格なんだからわざわざ追求したり、それで注意をしたりするのも俺としてはあまりしたく無いのでその点は無視ということにしておこう。
「最後に相応しい、ド派手に的を破壊できたな」
「そ、そうか~?セシリアから褒められるなんて嬉しいぞ」
照れながら嬉しそうにエンセリアは返してくれた。
やはりさっきの点は触れなくて良かった。
「みんなも合格おめでとう。今日は折角だから軽いパーティでもするか。これに異論がある人はいるか?それによっては予定を変更しようと思うんだが」
みんなの様子からだと異論は無さそうだ。
「どこに食べに行きたいとか、こんなお店に行きたいとかはあるか?」
「はい、はぁーい!セシリアちゃんの料理を久しぶりに食べたい!」
え、俺の料理を?
店の料理には勝てないと思っているんだが。
でも、ちょっと待てよ。スキルをうまく使えばなかなかいいものが作れるかもしれない。いや、料理に使えそうなスキルは無いか。
「ボクは作ってもいいんだが、ほんとに素人の料理だからあまりおすすめはできないな」
念のため俺が作るということになっても大丈夫なように保険をかけておく。プロ並みだと勘違いされて変に期待されても応えることは難しいだろうからね。
「私はセシリアちゃんの料理なんて気になるから食べてみたいかな?」
「ボクもカリスがそんなに食べたそうにしているんだから気になるから食べてみたいぞ」
あれ?意外とみんな賛成してくれてる?
「セシリアさんは魔法も使って料理をするのですよね?」
「まあ、そうなると思うが」
「でしたら、魔法がとても得意な人が作る料理なら美味しいに決まってますよ。それに、セシリアさんは優しいですし」
最後の優しいというのは兎も角、【魔法ができる=料理の味もいい】という認識があったというのはなんとなく分かる。
ただ、この世界にはスキルも存在しているからやはり、その辺では勝ることは難しい。
総合的に考えれば俺のアイディアといい同じくらいなのかもしれない。
「なら、今日のパーティのご飯は俺が作らせてもらうよ」
よし!頑張るか。
「んん、ちょっと盛り上がってるところ申し訳ないと思いますが、先に冒険者登録の方を済ませてしまいましょうか」
俺たちがこのあとどんなパーティーをしようかと話していると的を直したエリックさんが戻ってきた。
「「はい!」」
エリックさんのあとをついて行き最初にいたダンジョンの近くのギルドまで戻る。
◇
「お、戻って来たか」
レーリット先生がギルドで待っていてくれたようだ。
「エリックさん、この子達はどうだったでしょう。試験に合格できました?」
「推薦をされるだけあってとても余裕を持って合格をみなさんできたと思いますよ」
「そうか、それは良かった」
合格と聞いて先生は一安心という感じで胸を撫で下ろす。
「みんな、合格おめでとう。よく頑張ったな。では、登録の手続きに行ってきます。本日は試験官を務めていただいてありがとうございます」
先生が頭を下げてお礼を言ったので俺たちもバラバラではあるがおのおのお礼の言葉を一言述べる。
「お礼を言われるほどのことはしていませんよ。君たちも今後に期待していますから適度に頑張って冒険者としてやって活躍できることを願っております。それでは、私はここで失礼致します」
エリックさんは一礼すると、俺たちに合格ということを証明する紙を渡すと、そのままギルドの奥に戻っていってしまった。
「じゃ、登録でもしに行くか。さっきもらった推薦冒険者登録試験の合格の証明書を渡されたやつはもってるだろ?それを見せれば登録ができる」
多分、さっきエリックさんからもらったあの紙のことだろう。
流石、魔法の世界だけあってあの紙はそう簡単に偽造ができないものだった。偽造できたとしてもデメリットの方が大きいだろうが。
先生に冒険者登録をするに当たって必要と言われた俺たちは、その紙を手についていく。
「朝も来たがここで登録をする。さあ、その紙を渡してくれ。そうすれば登録ができる。後、身分証もだよな」
出せば、登録をできると言われたので俺達は紙と身分証を受付の人に渡す。
この人は朝、受付をしていた人だ。
「はい、確かに皆さん合格できたようですね。おめでとうございます。今、身分証に冒険者情報とそれらを書き込めるようにしておきますね」
身分証を持って受付越しにある奥に入って行った。
数分ほど待ってると戻って来た。
「はい、どうぞ。これで冒険者登録は完了しました」
そう言うと俺達1人1人手渡しで丁寧に渡してくれた。
「全員登録できてよかったな。これで、ダンジョンの素材や魔石の買取額が上がったら、依頼達成報酬ももらえたりするから明日の朝、ダンジョンに行く前にこのギルドによってどれか依頼を受注するといい。私からは以上だ。ではまた今度」
「「先生、さようなら!」」
俺たちは先生とさようならをして、昼食を食べることになった。
流石に昼も俺の料理というのは難しいので昼は、普通にお店に行くことになった。
どんなお店かと言うと、前にも行ったお店がたくさん集まっているフードコートみたいなところだ。
そこに着くと前回と同じようにそれぞれ自分が食べたいものを頼んだ……つもりだったが、何故か合わせた訳でもないのに全員昼からステーキをだった。
「ステーキも届いたことだし、新しく身分証に冒険者情報が追加されたのも見るか」
「確かに、あの場ではじっくり見ていると人の邪魔になってしまっていたからよく見てなかったな」
身分証を取り出し、どんな風になったか見る。
【身分証】
《名前》 セシリア・ジェネレーティ
《年齢》 10歳
《性別》 女性
《出身》 地上世界
《職業》 冒険者
【冒険者情報】
《冒険者ランク》E
《冒険者歴》0ヶ月
《総依頼受注件数》0件
《依頼達成率》No data
こんな感じだった。
職業は、なしから冒険者になっていた。それについてだが、確かこれの更新は自動だったはずなのに学院にはいってからもなしだった。
学院に通っているのだから立派な学業だと思うけれども違うのだろうか?
今、無職から冒険者になったからいいか。
それと気になることが一つある。
何かと言うと依頼達成率というところだけ何故か英語になっているということだ。俺の目が特殊でそのように見えてしまうようになっているのか、この世界も昔は地球のようにたくさんの言語が使われていたからか?
でも、偶然でもこんな日本語とか英語があるものなのだろうか。……もしかしたら、昔日本人らしき人がいたからそれが関与しているのかもしれない。
これ以上は結果に辿り着けるくらいには情報が少なすぎるから考えても無駄か。
「皆さん、冒険者ランクはEでしたか?」
俺がちょうど考えるのを終わらせた頃にティアナがみんなに向けて話してきた。
「ボクも」
「私もE」
「ということは全員Eということかな?因みに、ボクもEだ」
「私もEでした。全員同じだったのですね」
その後は、ステーキを頬張りながら今日の夕飯について話した。
何を作って欲しいか、それらをどのくらい食べたいのかなどを話し合う。
話しが盛り上がってきて段々、俺が会話に入って意見することは最早不可能な状況になっていた。
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