神のマジシャン〜魔法はやはり便利です!〜

重曹ミックス

文字の大きさ
41 / 64
第3章 校外学習で色々稼ごう

39.今日はどこへ?

しおりを挟む
 昨日は夜遅くまでパーティーをしていてみんな、明日休みということもあったので、今日起きたのはもう昼ごろだ。みんなもほとんど一緒の時間に起きた。

「みんな、朝ご飯——もう昼ご飯といったほうがいいか。昨日、ご飯残っただろ? だから、それでいい?」

 みんな、頷いてくれている。今、寝起きなので反応はそこまで早くは返って来ずボチボチといったところだ。

「今日、休みじゃんだから今日は何したい?」

 空間収納エア・ボックスから、昨日作って余ったご飯たちをダイニングテーブルに並べながら訊く。

 しかし、起きたばかりでか分からないが思いつかないようでなかなか意見が出てこない。

「じゃあ、質問の内容を変えて、どこに行きたい?」

「私は疲れが残ってるので、可能ならば運動系以外でお願いします」

「ボクもだぞ」

「え、なんで?そんなに疲れたか?」

 俺も確かに疲れてはいるが、あくまでもそれは昨日の寝る前の時点であり、今はたっぷり寝たのでほぼ全快である。
 睡眠時間も同じだし、昨日疲れたのはあれだけたくさんの全て料理を作り上げるという偉業を成した俺の方だと思うが、気になったので理由を尋ねる。

「逆にセシリアちゃんはつかれてないの?! もしかして、スキルとか何かの効果?」

 え、そこまで勘違いされるほど?

「十分睡眠もとれたから魔力も全快してるから今は然程疲れは無くて普通だとおもうけど……普通じゃ無いのか?回復させるようなスキルは持ってないし」

「「全回復?!」」

 そんなに口を揃えて驚くのことなのか?

「だって、みんなよりも魔力量が少ないから普通だと思うけど……違うのか?」

「謙遜は要らないよ、セシリアちゃん。あれだけ魔法を使えるのが証拠です。少ないとは言え、わたしたちよりは多いと思います」

「あれだけ魔法をたくさん使えるのに私よりも少ない理由なんて見当たらないよ」

「スキルかなんかで効率化でもしてんのか?」

「確かにしているが、それでも魔力量が少ないのは事実だ」

 スキルの効果と言うとみんな納得してくれた様子だ。

「セシリアさんは魔法関係のスキルが多いんでしたよね?」

「まあ、そうだな。それ以外も勿論あるが、魔法関係もあるね」

 やっとこれで信用してくれた……かな?いや、何の説得にもなってないな。

 そのことに今頃気付き少し自分の答えに対し苦笑をしてしまう。

「それよりも、さ。俺のことより今日どこ行くか決めないか?」

 いつのまにか話しが大分逸れてしまっていたので戻す。

「あ、そうだったね」

「意見とかなんかあるか?確か動く系は嫌だったんだよな」

「じゃあ、昨日折角ギルドに登録したんだし何か依頼でも請けてみない?」

「でもカリス。それは運動系に入ってしまうんじゃないか?」

 動かないでも達成できるような依頼は無いと思うんだけど……。取り敢えずカリスに訊いてみた。

「依頼って言っても採集とかの依頼とか受ければ多分大丈夫」

 まあ、確かに戦闘は極力避けられるし、探すくらいしか労力を使わない。でも、それで疲れることは変わり無いよな?

「ボクは全然疲れてないから、一向に構わないんだがそこら辺は大丈夫か?」

 他の2人の意見も求めてみる。

「私は確かにはしたく無いと言ったけれども、それは抽象的な言い方をしたので分かりづらかったかもしれませんがということでした。だから、採集の依頼があれば魔物をわざわざ倒す必要もあまり無さそうなので私については問題ありません」

「エンセリアもそれでいいのか?」

「ボクは疲労回復系のスキルを持ってるからそこまでの疲れは残ってないから、討伐依頼でも請けられるくらいだぞ」

 そんなスキル持ってるんだ。
 俺は何とかそこら辺は魔法でなんとか出来るから取ってないけど。

「じゃあ、このあとギルドに向かうか」

 昨日の残ってしまったご飯も8割方食べていたので、その残りも少しなので全部食べてからギルドに行くことにした。

 ◇

 ご飯を食べ終えた俺たちは今、ダンジョンの近くにある昨日冒険者登録したところに行く。

 そこはやはり今日も活気に溢れていて、とても居心地がいい雰囲気だ。

 ギルドの建物の中には延べ面積がテニスコート1面くらいはありそうな掲示板が立ち並んでいる。だが、ギルドの人たちもここにランダムで依頼の内容を書き記した紙を貼らずに、ここは初心者向けの依頼であっちは遠征の調査依頼と言ったような感じに幾分かのコーナーに分けてくれてあった。とても親切だ。

 それに従い、採集依頼コーナーを探す。

 更に俺たちの区分はまだ初心者向け以外は受けられるほどの実績が無いので初心者用の依頼をみんなで探す。

「なんかいいのあったか?」

「正直ボクにはどれを選べばいいか分からないぞ」

「じゃあ受付の人に訊いてみるか」

 俺たちは正直何をやっていいのか分からなかったので受付まで向かう。

 ギルドは延べ床面積がサッカーコート一面分はありそうなくらいでかいのでギルド内での移動も大変だ。

 因みにギルド内は魔法やスキルまでもの使用が一切使用できなくなっている。試しに転移魔法を少しだけ発動しようと試みたが、一切反応を感じなかった。

 地球にいた頃、ゲームの外にいるにも関わらず魔法を使おうとしたときのような少し恥ずかしい気持ちになる。

 これはどういう仕組みなのかはよく分からないが、これによってギルド内で乱闘などは起きにくくなるだろう。


 受付は特に何の話しかできないということも無いのでこう言った相談も訊いてくれる。


 受付には昨日の人とは違う人がいた。だから、軽く事情も話すとしよう。

「すいません。ボクたち昨日で冒険者登録したばかりで具体的にどんな依頼を請ければいいのか分からないんですけど教えてもらうことってできますか?」

「いいですよ。大体こういう依頼がいいよとかは決まってるかな?」

 どうやら教えてくれるようだ。

 もう一度一応採集の依頼で本当にいいかみんなに確認をとり、採集の依頼がいいということを受付の人に伝える。

「ちょっと待ってくださいね」

 そういうと、カウンターの下からたくさんの紙が束ねられたファイルのようなものを取り出した。

「これがまだ達成されてない初心者向けの採集の依頼のリストです。ここから近いところで採れるものがいいですか?」

「うーん、どうする?」

「初めてですし一応歩いて日帰りで行けるところがいいと思います」

 確かに。

 みんなも確かにという感じなのでこれでいいだろう。

「じゃあ、日帰りで達成できるようなのをお願いします」

「はい、分かりました。幾つか候補を絞るので少し待っていてくださいね」

 パラパラと何回もリストを行き来して比べているようだ。また、時折地図も出してそれと見比べていた。
 その地図は色分けもされており、名称のようなものもかかれていた。多分採集するもの、植物などの分布図のようなものだろう。


 少しすると終わったようだ。

「ここら辺ですと、この【タリーフィ】という食用にもなっているものがおすすめです。お店などで見たこともあると思いますし、鑑定魔法をわざわざ使わなくても、この特徴的な大きな葉っぱに少し赤みがかったこの写真のようなものを見つけて来ることができます。ここの近くの森の方に行けば、採ることが出来ると思うのですがどうですか?」

 この【タリーフィ】という植物は、食材を買いにお店に行ったときよく見かける、地球で言うところの紫蘇のようなものだ。
 確かにこれなら、離れたところにあっても見つけやすいだろうし、鑑定魔法を使わずとも達成ができそうだ。

「みんなはどうだ? ボクは結構いいと思ったな」


 するとみんなも、見たことがあるなどの理由で賛同してくれた。

 ということで、この依頼を請けることとなった。依頼はこの葉っぱを30枚だそうだ。それ以上採集しても買い取ってくれるそうだから余分に採るのも悪くないだろう。

 そして、特に特殊な用意も要らないのでそのままこの近くの森に行くことにする。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...